1. 次郎長三国志 第一部 次郎長売出す
♪ばかだねェ~ん ばかだよ~ぉん♪ *****昔話***** そういやあ、 高校のマラソン大会の時、前髪が垂れるとうっとおしいからと言って、当時好きな女の子から髪止めを借りて、それをつけて走ったことがあったっけ。 彼女、わかってくれたかなあ わかんねーだろーなあ 10点(2004-06-30 21:11:37) |
2. 神の道化師、フランチェスコ
天地の間に棲むことを喜ぶひとびとは ただ笑い ただ泣き ただ祈る。 ただそれだけのことが途方もなく美しい。 P.S.こんなことを言ったら、まじめな映画ファンや敬虔なキリスト教徒の方にお叱りを受けるかもしれませんが、この映画って、マキノの『次郎長三国志』シリーズにとてもよく似ている。 [映画館(字幕)] 10点(2004-04-07 17:22:53) |
3. 雨に唄えば
一流芸人による一流芸人のための映画賛歌! 10点(2004-01-24 15:44:53) |
4. 浪人街(1957)
やっぱ、マキノっしょ! 追記:大好きなマキノを論ずるだなんて野暮な愛し方は オイラ今の今まで 只の一度だってしたこたぁ ありゃしないんだぜ! ねえ、まぶぜさん 10点(2003-12-27 20:08:26) |
5. 泥棒成金
何度観ても、グレース・ケリーの眩い美しさにばかりに、いつも目を奪われてしまうので、ストーリーはてんで記憶にございません。ところで、犯人って一体誰でしたっけ? 10点(2003-12-16 18:17:18)(笑:1票) |
6. 彼岸花
『彼岸花』という「映画」の楽しみ方って何だろう? 「映える」。例えば、画面奥の玄関口に置かれた真っ白な陶磁の花瓶や、いつも部屋のどこかに配置されている真っ赤に塗られたやかんやラジオなどの小道具のさりげない存在感を、さらには、襖に映し出される(見えない)庭の池の揺らめく反射など小津独特のこだわりの空間を楽しむことではないか? 「画く」。例えば、これら隅々まで目の行き届いた色彩豊かな空間において、男たちは、酒やタバコを手に、座敷あるいは会社や飲み屋の椅子にどっかりと腰を下ろし、手前勝手な理屈と淋しき本音をぼそぼそと口にするしかまるで能がない。これに対し、女たちは、感情を露にし、早口でまくし立てるだけでは飽き足らず、画面の手前から奥へと配置された廊下を小走りに嬉々として行き来する(その優美で艶やかな躍動感!)。そんな男と女の関係のアイロニカルな転倒を楽しむことではないか? しかし、なぜ、本作には原節子が出てこないのだ? その謎を解明する楽しみだけでも、本作は、最低3回は観返すことが出来る。ああ、小津の映画って、楽しくて奥が深いよなあ。←などと調子に乗って書いていたら、今夜の『秋刀魚の味』の放映を観逃してしまったよ!なんてこったい。 10点(2003-12-11 20:28:27)(良:2票) |
7. 5つの銅貨
《ネタバレ》 ああ、もう、これは思い出すだに泣けてくるよね。当時人気絶頂だったコルネット奏者レッド・ニコルズが、娘の病気の治療のために大好きな音楽(JAZZ)を棄てるんだ。でも、昔の仲間(サッチモ、シェリー・マンなど)や奥さんらの協力で見事復帰を果たすのだけれど、そのシーンでの娘とのやり取り(絶対言えないよ、これだけはね!)がさあ、いいんだよー。とにかく、独身の頃に観てもわんわん泣けたのに、今観たらもうほんとにだめだろうな。だめだわ、既にこれ書いてるだけで、もう泣けてきたよ。しかも、娘が出来たらきっと真似をしようと心に誓って、本当に娘を授かって、それが初めて実現した時は、嬉しかったなあ(『グレン・ミラー物語』の夢は実現しなかったけれど)。もちろん、主題歌は我が心の応援歌ですじゃあヽ(;▽;)ノ 10点(2003-12-04 20:41:50)(良:3票) |
8. 情婦
ビリー・ワイルダーは優れたドラマ作家だとつくづく思う。本作も初見の際は、2転3転する展開に度肝を抜かれたものだ。しかし、2度3度観返していくと、なぜだか少しずつ飽きてくる。例えば、デートリッヒの「ストッキングが破けるのだけは我慢できない」というような台詞が出てくるが、それが台詞だけに終わっている。もし、本作の監督が、彼女主演で『天使』を撮ったルビッチや多くの主演作を残したスタンバーグならば、こんなおいしいシーンをいかに面白く観せるかに心を砕かずにはいられなかっただろう。隙のないストーリは却って見応えのある大胆な演出を阻害する。チャールズ・ロートン演ずる弁護士の台詞じゃないが、「あまりにも出来すぎている」のだ。たぶん。 7点(2003-10-25 17:37:24)(良:1票) |
9. 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
おお、たぶんこれは、私が初めて涙した映画。小学校に上がるか上がらないかの頃にTVで只一度だけ観ました。その後題名も何も分からず再見もできずで、ずっと心残りだったのですが、たった今なんと、八尾の朝吉さんのコメントによって、全てが明かになりましたよ! 本当にどうも有り難う。 でも、題名はそのまんまなのね。 10点(2003-09-27 16:27:21) |
10. パリの恋人
もう何度も観ているはずなのに、なぜかお話が一向に思い出せない。それでも、ミュージカル好きな私を惹きつけて止まないのは、オードリー・ヘップバーンが自ら歌い踊っていること。おまけにお相手がダンスの神様フレッド・アステア、曲と詞は、20世紀の偉大な音楽家ガーシュイン兄弟ときているからゴキゲンこの上ないのだよ。“S'Wonderful”なんて、こうしてコメント書きながら、思わず口ずさんじゃうもん! 9点(2003-09-12 20:24:52) |
11. 大砂塵
《ネタバレ》 日本では、『理由なき反抗』に次いで知名度が高いのに、確かにヘンテコリンな作品ではある。 だが、侮ってはいけない。監督ニコラス・レイは、処女作にして不滅の傑作青春フィルム・ノワール『夜の人々』をはじめ、『危険な場所で』、『暗黒街の女』など、透明かつ詩情あふれる傑作を次々とものにしてきた人である。 ところで、私のお気に入りのシーンをひとつ挙げよう。 酒場の女主人ジョーン・クロフォードが夜ひとりピアノを弾いていると、突然そこへマーセデス・マッケンブリッジ他街の面々が大勢どえらい剣幕で押しかけてくる。純白のドレスを身に纏ったクロフォードは、演奏を止め、何事かとその場に起立する。切り返すと、街の面々は、なんと全員黒装束に身を固め、マッケンブリッジを先頭に正三角形の陣形を組んで突っ立て居る。この彼らの異様な緊張感とは裏腹に、観ているこちらは、「オイオイ、これから人間ボーリング(色が逆だけど)でも始めるんですか?」と、思わず聞きたくなるような(フザケた?)シーンを抜け抜けと演出しているのである。実は、こうしたお遊びの様な演出が本作には散見され、「例え商業映画と雖も、ジャンルとしてのお膳立てが揃っていれば、あとはどうにでも自由に撮っていいのだ」と、これを観たヌーベルバーグ以降の後進の映画人達が驚喜し、影響を受けたのではないかと私は推察している。 10点(2003-08-22 18:48:04)(良:2票) |
12. ベニイ・グッドマン物語
《ネタバレ》 ヴィブラフォンの名手ライオネル・ハンプトンが、食堂のおやじに扮して登場し、主人公たちの目の前で、いきなり、名曲「アバロン」を弾き出す。このゾクゾクする高揚感と存在感こそが、「私の考えるJAZZ」 10点(2003-08-09 17:55:11) |
13. 裸足の伯爵夫人
《ネタバレ》 何よりも映画的=感動的なのは、踊る素足のクロースアップから登場するエヴァ・ガードナーのテクニ・カラーによる美しさ。(『カサンドラ・クロス』とかでしか彼女を観てないそこのあなた、これは必見ですぞ!)こりゃあ、伯爵ならずといえどもぞっこん入れ込むわな。『めまい』のキム・ノヴァクと同様、あまりにも身勝手な男の思い込みによって、結局女の方が悲劇的な結末を迎えるというのが、逆に男性映画ファン(って、もちろんオイラのことですけど)の琴線をくすぐる。故に、妖艶な魅力により男を破滅に陥れる「運命の女(ファム・ファタル)」と呼ぶには、ちょいと可哀想か。それでも、終始ハード・ボイルドを押し通すボガードの身振りと語りも含めた確信犯的なマンキウィッツの演出は、大胆かつカッコ良く決まっていて、これも、れっきとしたフィルム・ノワールじゃん!とオイラは思うんだな。 10点(2003-08-09 17:53:03) |
14. 獅子座
師ジャン・ルノワールの『素晴らしき放浪者』へのオマージュか? ヌーベルバーグの盟友であるクロード・シャブロルの遺産相続のエピソードを元に、エリック・ロメールが長編処女作として撮りあげた獅子座生まれの楽天的で呑気な四十男のパリ放浪の物語。かくいう私も獅子座生まれの40男です。 10点(2003-07-13 12:41:41) |
15. グレン・ミラー物語
《ネタバレ》 『五つの銅貨』『ベニィ・グッドマン物語』と並んで、私と映画とJAZZとを結びつけてくれた思い出深き作品。 中学生の頃、級友のM君が朝突然私の所にやってきて「今日の夜テレビで、『グレン・ミラー物語』をやるから必ず見てくれ。君ならきっと気に入る。JAZZを好きになってくれるはず。」と告げた。どういう経緯からそうなったかは、もう忘れてしまったが、その晩、私はとにかく本作の放映を観た。「なんて素晴らしいんだ!映画も音楽もいっぺんで好きになった、夢中になった。」 翌日、私はM君に興奮気味にそう話すと、彼は満面の笑みを返してくれた。 あれから、映画館やビデオ・TVで一体何回くらい観ただろうか。本作は、私のマイ・フェッバリット・ムービーの1本となった。ここには、古き良き時代の、夫婦の愛情や仲間達の友情の素晴らしさ、それらをより一層輝かせているスウィンギーな音楽=JAZZをたっぷりと味わうことができる。 そして、なによりも増して感動的なのは、ラストシーンで妻ジューン・アリソンが茶色の小瓶の耳飾りをかざしながら見せる珠玉の”微笑み”。 「きっといつか、ああいうハスキーボイスで、おでこが広く、笑顔が素敵な女性と結婚しよう!」と真剣に思っていたのだけれど、誠に残念ながら、その夢は、遙か遠くなりにけり。 10点(2003-07-06 11:29:26)(良:2票) |
16. ロベレ将軍
《ネタバレ》 一寸の虫にも五分の魂があるように、ヘタレな国の人間にだって魂はある。 本作は、イタリア屈指の”魂”の映画人、ロベルト・ロッセリーニ(監督)とヴィットリオ・デ・シーカ(主演)の二人によって作られた、言わば「意気地」の映画である。「イタリア映画万歳!」 [地上波(吹替)] 9点(2003-05-30 20:40:46) |
17. リオ・ブラボー
《ネタバレ》 観れば観るほど面白さが増す痛快娯楽西部劇の王様。さすがに腕利き保安官(ジョン・ウェイン)といえども、味方がなにせ“飲んだくれ”(ディーン・マーティン)と“老いぼれ”(ウォルター・ブレナン)と“どこの馬の骨とも分からぬ若造”(リッキー・ネルソン)ときているから、危機また危機の連続で、観ているこちらは分かっていても手に汗握ってしまうのである。ところが、クライマックスは大銃撃戦かと思いきや、実に大らかな手口で敵を降参させてしまう。血の雨を降らせるよりか“綺麗なオネエちゃん”(アンジー・ディキンソン)の下着を降らせたほうがよっぽど観客は喜んでくれることを天才監督ハワード・ホークスはちゃあんと心得ているのだ。ニクい! 10点(2003-05-13 18:03:01)(良:1票) |
18. 大人は判ってくれない
《ネタバレ》 フランソワ・トリュフォーの「映画的人生」を飾る輝かしきデビュー作である。なのに、冒頭車の中から撮られたであろうエッフェル塔のクローズ・アップに“Francois Truffaut”と監督の名がクレジットされるのを観るだけで、なんだか胸が一杯になる。そして、アントワーヌ・ドワネル少年の、家族で映画を観に行った帰りの車の中でのいつになくはしゃいでいる表情と、親に見捨てられ鑑別所送りとなる護送車の窓から生まれ育ったパリの街の灯が過ぎ去って行くのを見つめる淋しげな表情、さらには、鑑別所からもひとり脱走し疾走の果てにたどり着いた浜辺に立ち尽くす時に見せる凍て付いた表情を、私は決して忘れることができない。 10点(2003-05-13 17:44:21)(良:1票) |
19. 浮雲(1955)
『アデルの恋の物語』でも書きましたが、ダメな男をひたすら愛し続ける女の悲劇を描いた傑作がここにもありました!灼熱の太陽がふり注ぐインドシナから始まって、冷たい雨の降り注ぐ屋久島までの道程を「やるせなさ」の名匠・成瀬巳喜男があの小津安二郎もため息をつくほど見事な演出で描いています。 10点(2003-01-11 14:44:54)(良:2票) |
20. 幕末太陽傳
「こちとら、てめえひとりの了簡で生き抜いてきた男だ。首が飛んでも動いてみせまさあ。」という、主人公の台詞(たぶん、映画のオリジナルではない)があるが、この映画の雰囲気を見事に言い当てていると思う。『貸し間あり』や『特急にっぽん』など川島雄三作品の主人公を数多く演じたフランキー堺は、本作でもそうだが、全くじっとしていない。いつも落ちつきなく、ちょこまかちょこまかよく動く。まるで、立ち止まってしまうと二度と動けなくなるかのように。 10点(2003-01-06 19:34:55)(良:1票) |