1. スピーク・ノー・イーブル 異常な家族
《ネタバレ》 盛り上がりを見せるまでが正直長いかなとも思ったのですが、異常なパトリック一家と戦う終盤のシーンはどれも力が入るものばかりでしたね。 特に旦那さんのベンは頼りなく、パトリックは強靭なので、妻ルイーズだけでかなり頑張ってた印象。そこがよりハラハラさせる要素となってました。 ベン一家には災難そのものでしたが、アントくんを救出できたのはほんと良かったですね。 絶叫しながら石で殴り続けるシーン、そして最後のアントくんの表情が本作で一番印象に残るショットでした。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-07-22 14:55:15)《新規》 |
2. 富士五湖奇譚 呻母村
《ネタバレ》 最初のおなりぃって人は、トイレを流さないことによる天罰でも喰らったのかな? 廃墟村のシーンは許可とか大変だったのかなぁとか裏方のことを考えてしまった。 本作の致命的な点はやはり怖くないことですね。白装束のおばはんは何がしたかったのか。 ラストも拍子抜けするものだった。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-07-22 11:53:04)《新規》 |
3. レプティリア
《ネタバレ》 トビー・フーパーといえばホラー映画の監督というイメージですけど、こんなパニック映画も作っていたんですね。 題名だけ見て、てっきり爬虫類型宇宙人でも出てくるのかと思ったら、普通のワニ映画でした。 出てくる若者たちが清々しいほどおバカ集団で、そのおバカっぷりに笑えてくるんですけど、 肝心の巨大ワニはというと模型のシーンは動きが直線的かつ硬直的でいかにも模型という感じが丸出し。 そしてCGのワニはCG感丸出し。銃が全く効かないという無敵すぎるワニ。 監督が巨匠であっても低予算すぎたらなかなか難しいよねという見本のような作品でした。 [インターネット(吹替)] 4点(2025-07-21 17:10:35)《新規》 |
4. ガラスの中の少女(1960)
《ネタバレ》 う〜ん、ちょっとピンとこない作品でしたねぇ。 それぞれの家庭の事情があって、陽一は工場長に激しく叱られているシーンが個人的には結構切なく感じましたし、 靖代の父は色々とアレで窮屈で煩わしさを感じてただろうし、二人の恋愛も反対されていたし、 まぁでもそれで死を選ぶってのもねぇ、駆け落ちすりゃいいじゃんって思うんですけどね。 悲劇的色合いを出すわけでもなく、父の一人語りで締めるラストもなんだか拍子抜けでした。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-07-21 12:50:25)《新規》 |
5. オーメン:ザ・ファースト
《ネタバレ》 1作目のオーメンを見たのはもう二十数年前とかになるのでほとんど覚えてませんが、傑作だったのは間違いないです。 そんなオーメンの始まりの物語、とのことでどうなることやらと思い観てみましたが、 特段好感が持てたのはアナログ的手法にこだわっていた点。 今ならどうしてもCGに頼りがちなのを、できる限り使わずにやろうとしているのが見てとれそこは評価ポイントでした。 それから、カトリック教会による児童への性的虐待は欧米で数十年前から実際に起こっていて、 本作はそういう現実のメタファーとしての物語になってて深い意味合いを持たせている点が良いです。 ただ1作目はとにかく怖かった印象があるのですが、本作はそんなに怖さは感じなかったかな。 おそらく一番ショッキングシーンであるはずの、怪物出産のシーンがほぼほぼモザイクで、 全モザの中から怪物の手が出てくるのはもはや失笑映像のようで残念でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-07-20 15:33:06)《新規》 |
6. 泥だらけの純情(1963)
《ネタバレ》 多分ベースがロミオとジュリエットだと思うので、ああいう結末になってしまうのでしょうけど、 二人が一緒にいる時の屈託のない笑顔を思い返すと他の道はなかったのだろうか、、と思わずにはいられません。 でも本当に真反対の身分ですものねぇ。違う身分同士の恋愛ものはよくありますが、ここまで真反対だと難しいのが現実というものか。 初めてデートして、チンピラは難しい本を読もうとして眠ったり、お嬢は酒を飲んだりボクシングの真似事してやらかしたりするシーンが実に微笑ましい。 あるいはまた、お嬢に嫌われるために女性の服を無理やり破いたり、自分の出生を大声で叫んだりするシーンは実に切ない。 この二人は本当にハマり役で、いま観ても普通に面白いです。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-20 12:32:38)《新規》 |
7. バスルーム 裸の2日間
《ネタバレ》 正直に告白すれば欲情的なジャケに惹かれ観てみたのですが、 まぁもちろんそういう目で見ることもできる作品ではあるのですが、 この二人の会話がなぜか興味深くて、バスルームという閉ざされた空間で変わり映えのしない画が続く中、 その唯一の面白さが会話とシチュエーションという状況で、なんだか狭い茶室の中で 茶道を嗜んでるかのような作品だなぁなんて思っちゃいました。 爺様はとにかくよく喋る男で、ヨボヨボの裸のまま知的エロリスト爺らしくひたすら蘊蓄を垂れながら 行為を希求するを繰り返していて笑っちゃいましたが、ラストの展開は尾を引くものがありましたね。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-07-18 16:56:29) |
8. あいつと私(1961)
《ネタバレ》 多分、新しい男女みたいなものをテーマにしてるとは思うのですが、いま観るとむしろ時代を感じさせる作品でありました。 冒頭の大学での講義シーン。次から次へとものすごい早口で自己主張する学生たちのシーンに面食らいました。 「お前は一体何を言ってるんだ、、、、」と思うようなセリフのオンパレード(笑)。 晴天の外でみんなで見せ物を披露する時の看板に書かれていた文言にも面食らいました(汗)。 軽井沢に行く途中、土木作業員たちに絡まれておもちゃの銃で蹴散らす謎展開。 あとは「不潔よ!汚いわ!」のシーンですね。最後の剣山置いての腕相撲も謎すぎる。全体としてヘンテコな魅力に満ちていました。 結婚行進曲に「高砂や〜」って歌うこと、おかまやさんという言葉があることを初めて知りました。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-16 14:38:58) |
9. 北国の街
《ネタバレ》 まさしく純愛映画なわけですが、それにしても実に日本人らしい趣の話だなぁと。 主人公小島は先生から問い詰められても喧嘩の理由を言わない、和田はそもそも自ら雪子にアタックせず、 小島にひたすらいちゃもんつけてくるだけ。雪子は白血病のことを、最後の最後まで言うことはない。 どいつもこいつも相手のことを慮って事実を伝えない。優しすぎる日本人の気質が正直まどろっこしいと感じました。 あの二人はあのラストで本当に良かったのかしら。雪深い新潟の風景とこの後ろ髪引かれるようなストーリーは合ってるとは思います。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-14 15:22:53) |
10. あした晴れるか
《ネタバレ》 先日鑑賞した「あじさいの歌」と同じ主要メンバーが出演してますが、キャラクターが全然違っていて、 同じ年に製作した映画でもこんな風にキャラ変して、役者さんのいろんな表情が見れるのは面白いなぁと思いました。 芦川いづみの役柄は知的で勝気、いつも伊達メガネをつけている。男も女も出てくる人みんな早口で喧嘩っ早くて なんてわんぱくな作風なんだと思いました。やたらと顔見知りに遭いまくる展開でドタバタ喜劇というに相応しい。 舞台が、秋葉原の青果市場から始まるのですが、電気街となる前の風景で興味深かった。 主人公はカメラマンで、欲を言えばその要素を活かして当時のいろんな風景をもっと見れたら良かったのにと思いました。 ストーリーとは関係ないけど、ネクタイ一本150円とか安いなぁなんて思ったり、 ボウリングのピンは当時は人がいちいち立ててたんだなぁとか今とのギャップすらもエンタメ要素に感じました。 あとは青果市場でのラストの大乱闘ですね。実に愉快でありました。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-07-13 13:09:33) |
11. 俺は待ってるぜ
《ネタバレ》 欧米のハードボイルド映画を意識した作り。 ストーリー自体はそんなに特筆するものは感じなかったのですが、個人的には冒頭の、 列車からレストランのリーフ。そこから出てくる裕次郎に、波止場で一人佇む美女。 の一連の映画の入りが郷愁感あって結構好きです。 あとは、殴り合いで決着をつけるラスト。倒れてる悪役に札束が散らばるシーンが印象的。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-13 11:50:37) |
12. ランニング・デッド
《ネタバレ》 走る系ゾンビですが、トレーラー周辺という限られた範囲内での出来事で 中盤まではゾンビの威勢の良さがあまり活かされてないような気もします。 お父さんも無敵なのでハラハラはせず安心して見れます。 見所はやはり終盤の脱出劇ですかね。ゾンビがみんなお陀仏になるほどの爆発でも お父ちゃんだけは生きながらえます。 途中、保安官になりすましてやってきたおっさんの存在がゾンビより厄介でしたね。 本作の教訓は、トレーラー買うなら天窓付きのやつにしろ、でしょうか(笑)。 [インターネット(吹替)] 5点(2025-07-12 11:44:47) |
13. ミンナのウタ
《ネタバレ》 実在のグループが本人役で出演するという、確かにアイドルホラーものの男性版ということで一定の需要はあるでしょう。 でもアイドルホラーものとしては、割と良く出来てると言いますか、気合入っていたと思います。 物語も、よくあるいじめ話かと思いきやの斜め上の展開、いろんな魂の声を集めて最後は自分の声も、、、というなんちゅう発想。 そういう薄気味悪いお話を実在のダンスボーカルグループを取り込んでやるというアイデア、嫌いではありません。 ロビーで男の子が一人、というシャイニングっぽい構図から、かけてきて飛び込んできたのがさなのシーン怖かったです。 それから、最後に自分の声をテープに入れて完成させようとするシーン、あの声の音も怖かったですね〜。 振り返ってみれば、なぜ彼女はあんなサイコな性格になったのとか、あれで成仏できるんかい、とか 色々思うところはあるのですがまぁアイドルホラーなのでよしとしましょう。 あと、さな役の子はすごい良かったですね。全然知らない役者さんでしたが印象に残りました。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-07-10 12:24:19) |
14. フューチャー・ワールド
《ネタバレ》 これはつまらなかったですねぇ。 なんというか、あまりにも既視感のある世界、どこかで見たことのある世界観にどこかで見たことあるキャラクターの寄せ集め。 そしてお話が陳腐で面白味がありません。どこかで面白くなるかなぁと頑張って見続けていたら終わってしまった印象。 ジェームズ・フランコは役者としては好きですが、監督としてはどうなんでしょうと思ってしまう作品でした。 [インターネット(吹替)] 3点(2025-07-09 11:01:40) |
15. アドレナリンドライブ
《ネタバレ》 個人的に、矢口監督の作品の中では3本の指に入る代物だと思っています。 まぁ勿論、全体として緩いロードムービーなので緩急の面で指摘があるのもわかるし、 彼の独特のコメディは人を選ぶところがあると思います。 私としてはどうでも良いようなセリフやらちょっとした行動やらがいちいち面白いなと思って。 警察二人組のアイスコーヒーの会話とか、社内で仲良く歌うたうヤクザ衆とか、意思疎通ができないからマジックでシャツの背中に名前書く下りとか、 300万で手を打って次のシーンでは車運転してる婦長さんとか、洗車道具で二人して水遊びするシーンとか、 さようならと書いた紙をテーブルに置いてクローゼットに隠れて驚かそうとする下りとか、どれもほっこりするユーモアっていうんでしょうか、 忘れ難いシーンとなって蓄積していく感覚があります。そして見終わって、う〜ん良かったなって。 2億円盗んでヤクザたちから逃避行するのはタイトル通りアドレナリン出ると思いますが、見終わってみれば人情ドライブであったなと思いました。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-08 09:42:49) |
16. 悪い夏
《ネタバレ》 なかなか面白かったですね。心がざわざわするような作品。 社会的問題を扱いながらもちゃんと娯楽作に昇華されているのが良ポイントです。 終盤のドタバタ劇なんかはちょっと笑っちゃいました。 みなさん良い演技してますが、やっぱり窪田正孝くんはこういうクズ野郎の演技させるとほんと上手いですね。 この手の内容だと誰かが死んでしまいそうなものですが、死人もなくある種ハッピーエンドになってたのも良かった。 それから、舞台が夏だというのもよくわかります。このお話は、むせかえるような暑い夏こそふさわしいです。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-08 08:32:02)(良:1票) |
17. ミッシング・チャイルド・ビデオテープ
《ネタバレ》 これは良かったですね。ホラー映画としては、割と好みのスタイルでした。 劇中、BGMが全くなかったように思いますし、ホラーにありがちな過剰な演出がなく実にしっとりとしてるんですよねぇ。 母の霊の描写や終盤の怪異も、単にピンボケしてるだけみたいな描き方なんだけどそれが十分怖い。 控えめなんだけど、だんだん心寂しくなっていくような全体のライティングも作り込まれてると感じるし、 子供時代の敬太が廃墟で弟を撮影してるこのVHS映像の質感とかがすごく良いんですよねぇ。白昼夢っぽい不気味さが出てて。 さて、ラストの廃墟での展開は観客に判断を委ねるもので、あれやこれやと考えちゃいますね。 手がかりになりそうな要素はいろいろあるんだけど、どれも決め手にかけるなと言いますか、断定ができないです。 特に久住美琴に起きたことが個人的には一番分かりません。でもこの手の届きそうで届かない描き方の距離感も含め絶妙で、 数あるJホラーの中でも秀逸な一本だなと感じました。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-06 18:35:45)(良:1票) |
18. 三十路女はロマンチックな夢を見るか?
《ネタバレ》 まぁあのまま普通に終わっているよりもああいうどんでん返しがある方が作品としては印象深くなって良いですね。 でもカタルシスは感じなかったなぁ。モヤモヤが残る、そんな結末でした。 私は女優になりたいんじゃない、美少女ヒロインになりたいのって、最後のアレで夢叶えたことになってるのでしょうか。 本人が満足ならそれで良いんだけど、、、。というか三十路がどうとか夢がどうとか無しで、 シンプルにクライムアクションだけでのどんでん返しでも良いのでは。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-05 11:35:01) |
19. ノスフェラトゥ(1978)
《ネタバレ》 まず最初のミイラの数々のシーンでギョッとさせられました。 こういった映像素材を大胆に使ってくるあたりが昔の映画らしいですねぇ。 そしてネズミの大群がたびたび登場するのですが、終盤の晩餐でのネズミちゃんの集合っぷりにはオエ〜!ってなっちゃいました。 それに対比してイザベル・アジャーニは本当に美しいです。そういうとんがった美醜が印象的な作品。 なんとなくお経を思わせる響きの音楽も雰囲気作りに一役買ってました。 個人的には怖いというよりも、白塗りすきっ歯つるっぱげのおっちゃんにはむしろ愛嬌すら感じさせるものがありました。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-07-05 11:02:26) |
20. 映画ドラえもん のび太の宝島
《ネタバレ》 海賊や宝島といったコンテンツは男の子は特に好きよね〜。ドラちゃん長編で扱う題材としては納得。 自分が子供時代であれば夢中になって見ている一本に加わっていたのかな、なんて思いながら鑑賞。 前半はそれこそパイレーツ感しっかりある展開でしたが後半はだいぶSFよりになっていって、 人によっては見方が分かれるかな?とも思ったり。まぁ子供はSFも好きやからね。 いつも飛び回ってなぞなぞ出す鳥さんもナイスキャラ。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-07-03 15:20:30) |