1. うたかたの戀(1936)
《ネタバレ》 オーストリアの皇太子が主人公なのに皆フランス語を話しているのはおかしい、という突っ込みは別にして(苦笑)、まずまずでした。ただ、憂さを晴らすためにぐだぐだしている前半はやや冗長で、その辺は展開の遅さもあって眠くなるけど、恋の行方に対して結論を下した後の展開は、なかなかドキドキするものでした。乾杯のシーンでの、二人の将来とはまったく相容れない祝辞もシニカルです。やはり当時10代とは思えないほどのマリー役ダニエル・ダリューが美しいですね。決意を伝えたルドルフ皇太子に対して、毅然と決心して見つめ返す瞳が力強くもはかなくもあり、心に印象的でした。最期の場面をどう演出するかに興味があったのですが、お手手で演技してましたね。 7点(2004-01-29 21:02:34) |
2. 歴史は夜作られる
《ネタバレ》 さすがに古さは隠せないですねえ。肝心の遭難シーンで、散々鳴らされる汽笛の音が、妙に作り物っぽい感じで違和感がありました。ストーリーとしては恋愛ものであり、サスペンスものであり、パニックものであるといった、贅沢な内容ですが、主人公にとってはハッピーエンドにして、無難にまとめたと言えるのかなあ。救難信号をリレーするシーンで、大日本帝国軍人が出てきたのも時代を感じさせます(ちょっと日本語がおかしい感じもしたけどね)。彼女の肖像画がアップになり銃声と硝煙が重なるシーンは、当時としては斬新な演出だったのでしょうね。傾いたデッキの上で主人公二人が語り合うシーンが印象的です。 7点(2004-01-22 21:08:52) |
3. 民族の祭典
ナチスの威信を懸けた国威発揚映画ですよね。実際の競技の映像は出てきますが、わたし的には「東京オリンピック」に比べるとインパクトは弱い気がします。当時としては効果音にこだわったり、映像のこだわりもあるので、それだけは評価できると思います。 5点(2003-11-30 21:47:02) |
4. キング・コング(1933)
映画ができた時代を考えれば、発想といい、ストーリーといい、かなり秀逸な作品ですよね。当時のアメリカの象徴エンパイアステートビルに昇るというのも面白いよね。ただ、残念ながら特撮技術などはやはり見劣りがします。 7点(2003-11-20 05:40:54) |
5. モダン・タイムス
機械文明に対する批判であることはわかりますが、それ以外の感動はあまりなかったと感じました。 7点(2003-11-19 21:06:45) |
6. 街の灯(1931)
盲目の花売り娘とのはかない恋がいいですね。月並みですがラストには感動します。 8点(2003-11-19 21:02:26) |
7. 駅馬車(1939)
たしかに馬の疾走するシーンは凄い。ストーリーは単純。まあ西部劇の記念碑的作品という位置づけは認めざるを得ませんが、個人的な評価はさほど高くないという感じでしょうか。 7点(2003-11-18 16:41:38) |