1. 帰郷(1978)
公開当時の宣伝がお涙ちょうだいものと誤解させるやり方だったのでずっと敬遠してたのですが、見てよかった、と心から思える作品でした。音楽の使い方も秀逸。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-31 17:13:18) |
2. チャンプ(1979)
今さらですが、もう1つの『クレイマー、クレイマー』だったんですね。大ヒット映画に限って見てないものの多い私は、今回が初見。フランコ・ゼフィレッリ監督だったとは知らなかったので、見てみてもいいかなと。で、やっぱりウワサに聞いていた通り、あの子のかわいさは反則技ですね。しかし、実は最後の展開を知らなかったこともあって、けっこうふつうに面白く見れましたよ。映画は娯楽なんだし、丁寧に作ってあるから、まあまあなんじゃないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-20 22:25:00) |
3. 続・エマニエル夫人
1作目のほうが、女性の描き方に新しさがあったと思います。他民族の描き方も、1作目のほうがまだマシだった気がするし。ま、どっちもどっちといえばそれまでですけど、映画としての面白さも1作目のほうがありました。見た人は少なくないはずなんだから、皆さんもっとカミングアウトしましょう(笑)。 [ビデオ(字幕)] 2点(2011-07-28 01:05:04) |
4. がんばれ!ベアーズ
かつてこのサイトにマメに投稿していた頃、古いのやマイナーな中の良作をほかのレピュアーさんたちからたくさん教わったので、私もご紹介しようとせっせと書いてました。で、「お気に入り」でレビューしてなかったのはほぼないんじゃないかくらいに思っていたけど、再開してザッピングしていたら、また見つけちゃった。私にとり「ペーパー・ムーン」は映画館に15回くらい通い詰めた、完全無敵な映画。そのテイタム・オニールが出るんじゃ行かないわけにゃあいくめえってんで、ロードショーにかけつけたんでありました。ほんとに酔っぱらってんじゃないの!?と思うショボイおっちゃんウォルター・マッソーがおかしくて、うますぎ!(お酒のにおいまでこっちに漂ってきそう!笑) このダメダメおやじなのに心の底にキラッとしたものを持っている監督と、きりっとしたナイスガールのテイタムのかけあいやらチビッコたちのキャラも楽しくて、これはいわゆるスポ根ものに対するアンチもある、なかなかの作品に仕上がっています。 [映画館(吹替)] 8点(2010-03-30 12:03:08) |
5. オリエント急行殺人事件(1974)
いいなあ、こういうゴージャスな配役。もう今は、望むべくもないですね。スケールのでかい作品にスターを揃えるのが無理になってしまったのは、ギャラが莫大になってしまったからでしょ。映画産業を衰退させたくないと思ったら、そんなのやめたらいいのにね。スターさんたち自身の精神衛生上も、ひとつもいいことないだろうに、と思うわ。 [地上波(字幕)] 7点(2008-11-03 00:48:46) |
6. ジョニーは戦場へ行った
このレビューは正直、今まで書けませんでした。自分には大したことは書けないだろう、ということはもちろんのこと、思い出すことさえ苦しい、という気持ちでした。ほかの皆さんのレビューからも同じような思いが伝わってきます。でも相変わらずニュースでは「本日イラクの○○において○人が・・」という繰り返し。明日はこの日本にどんなテロが起きるだろう、と本気で思っているものの、そのことを阻止するための具体的行動なんて、私自身何一つ起こしていません。わかっているのは、為政者は一人一人の命のことなんて考えちゃいない、ということです。せめて今、今よりはマシな人間に政権を、と思うけれど、そいつがまた似たようなことをしない、という保障はどこにもありません。だけど、今、私たちは緊急避難としてどこか別の政党を真剣に考えるべきではないでしょうか。 公開時、本作を見終わったとき、本当に何も言葉は出ませんでした。 思い出すだけでも、胸が痛くなります。 平和ボケしている今、見てみようかと思う人がいるなら、ぜひ見てください。 あなたの行く末がそこに映像として映っているかもしれないから。 【追記】原題は『Johnny Got His Gun』。メッセージ性の強い本作には、このタイトルこそふさわしいですね。 [映画館(字幕)] 9点(2004-07-05 20:46:43)(良:4票) |
7. 青春の蹉跌
黄金コンビであった二人は、原作から換骨奪胎して、まったく新しい青春映画をつくりあげたと思います。パチパチパチ~。ところで、なるせ君、みでじゃ君なら、ア●ゾンとかいう遠い密林のような名前のところへ行っちゃったから、もうたぶんここには帰ってこないと思うよ。もし会いたかったら、自分からア●ゾンに探しに行ってみたら? 8点(2004-07-05 01:10:58) |
8. サード
永島敏行がかなりよかったと思う。確か実際に彼は野球漬け少年だったとかで、野球のシーンがつくりものっぽくなかった記憶がある。鬱屈した青春と野球というコントラスト。「サード」というタイトルの言い切り方が、控えめながら何かを伝えようとしていた感じで、昨今のわかりやすい青春ものとは、一線を画す。また観てみたい作品です。 8点(2004-07-05 00:52:47) |
9. 007/ダイヤモンドは永遠に
バイト禁止、月の小遣いもクラスの中で最低ラインだった私が昔、なぜか友だちと見に行った007がこれ。見に行ける作品も限られてたんだからさあ、何もこれにしなくても、行く甲斐のある映画はほかにもあったんじゃないのー?(;_;)と、昔の自分にツッコミを入れたくもなるが、よくよく考えると高校生くらいって背伸びをしたい年頃じゃありませんか。あの「だいもんざっふぉえう゛ぁ~、ふぉえっう゛ぁーっふぉえっう゛ぁー」のテーマ曲と、ボンキュッパのお姉様方を大スクリーンで見ることが大人の第一歩ってな感じがしてワクワクしたんでしょうね、きっと。すでに高校生だったにもかかわらず、そのあたりはいまどきのハイティーン(これももう死語?)と比べたらウブでしたね。後年TVでではありますが、よくよく見比べてみたならば、ショーン・コネリー版007の中では、あーあかなりショボイほうだったす。今観るなら「ロシアより・・」とか、あっちを見てちょ! 5点(2004-06-13 22:16:41) |
10. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
とにかくむちゃくちゃ面白かった、コーフンした、ということしか覚えてないので、もう一度見てからレビューしようと思っていたのですが、いまだかなわず。 だけど「タイタニック」が高得点を重ねていくのがもういよいよ我慢できませぬ。あれが名作だという人、こっちを見てから判断しなされや。 これこそがハリウッドらしい豪華客船難破の悲劇のドラマにして優れたエンタティメントでありんすよ。 (細部忘れているのに、エラソーに言うて、ごめんなさい。あー近いうちに見直したいものです) 8点(2004-05-31 23:59:17) |
11. 婉という女
没落によって座敷牢に長年幽閉されてしまった武家の家族。 悪事をはたらいたというわけじゃないのに、「あの一族気にくわない」で座敷牢ですよ、信じられます? 一族の娘、岩下志麻演ずる婉は、ものごころついたときにはその環境におかれ、身の自由と学問の自由を渇望しながら、やっと40代になって解放されるのです。 現代の私たちから見たら信じがたいほどの抑圧に耐え抜き、さらに待ち構えていた現実社会の生き難さにも毅然と立ち向かっていく強い人間像に、高校時代の私は強く憧れました。 が、この映画のことなんか長いことサッパリ忘れてたなぁ・・。そんな私の40代はむちゃくちゃ軟弱でした。今こそ改めて、婉という人の精神の強さを学びなおしたほうがよいかもしれません。 ちなみに、本作は大原富枝原作で、数々の賞にも輝いた同名小説です。 男の誇りを描いた硬派の作品は数々あれど、女の誇りの高さを格調高く描いた本作のような作品は希少で貴重だと思います。誰かリメイクしてくれる監督いないかなあ・・。 〈2004/07/03追記 本日、週刊誌で本作の名前を発見。時代考証のちゃんとした映画で、女優たちがきちんとお歯黒で演じている数少ない作品の例として書かれていました。〉 7点(2004-05-30 21:12:21) |
12. 脱出(1972)
信じられる? これをデート・ムービーにしちゃった人がいるってこと。それもさ、初デートだったのよ。これを実際に見た人だったら信じられないよね、おそらく。 あ~、はずかし! 7点(2004-05-28 23:15:31)(笑:1票) |
13. 罪と罰(1970)
イヤミなことを書きますが、文学好き少女でありましたので、中学時代から何度も繰り返し原作を読んでいました。但し意味がわかって読んでいたかどうかとなると、話は別ですが。この映画はさすがにソ連で作られただけあって、ほぼ原作のイメージに合ったキャスティング、演出だったように記憶しています。印象に残っているのはやはり犯行シーンと、ラスト近く、広い道かどこかで、ラスコーリニコフの犯行を知ったソーニャが大地に倒れ込むように嘆き、また諭すシーンですがあったように思うのですが、いかんせんいつ頃見たかも定かではないほど昔にTVでの放送で見たので、ボンヤリした記憶です。ごめんなさい。しかし「非凡な人間は凡人に禁じられている行為も許される」かのような発想は、今の時代にも陥りかねない問題の一つですから、原作ももっと読まれてほしいし、本作もこれからも見られる機会があるとよい映画の一つだと思います。 7点(2004-05-15 20:09:43) |
14. 旅の重さ
邦画でしか味わえないタイプの瑞々しい映像美がありました。私も昔1度見たきりですが、記憶にある素晴らしさは、ほかの皆さんがほぼ言い尽くしてくださった感があります。私も【キリコ】さん 同様、原作も読みました。この本はお蔵入りしていた投稿作品が偶然に見直され出版された後、作者が名乗り出た、という経緯じゃありませんでしたっけ? 何かそんな記憶があります。今の感覚で読んだら親子の関係などに古さを感じるかもしれませんが、既成の作家にない新鮮な切り口があって、その原作を上手に生かせた作品だったと思います。 7点(2004-05-15 19:01:24) |
15. インターナショナル・ベルベット/緑園の天使
大人になりかけたテータム・オニールのパッとしない映画「リトル・ダーリング」をチラリと見つつ、「いやあエリザベス・テーラーの“緑園の天使”をリメイクした映画のほうはまだしもよかったよ」と、突然思い出したのが本作。でもほんとにリメイクものだったのかな? かなりストーリーは違ったような気もするけれど・・。今キャストを見たら、クリストファー・プラマー、アンソニー・ホプキンスと、すごく豪華な配役だったんですね。まったく理解してなかった・・。何か「おじょうちゃん」ぽくなっちゃったテータムは「ペーパームーン」のアディとはあまりに距離があって少し違和感も感じましたが、まあまあの味わいだったように憶えています。動物との交流ものって、やっぱり安心して見ていられるジャンルですね。 7点(2004-05-11 23:11:44) |
16. エマニエル夫人
女性なら興奮するのかも?と書いたあなた、ハイ(きっと)正解です。・・・ワハハ、ちょっとした投稿ブームの火をつけちゃったかも!?・・でも「笑」票のほうがほすぃなあ・・といいつつ、さかのぼるとけっこう豪華執筆陣が揃っているこのページ。仲間入りさせてもらっただけでもいと楽し、ですわ。こんな映画もありだよね、と言ってられる「平和」って貴重じゃないの、と思ったりしますー。 5点(2004-04-30 16:02:36)(笑:1票) (良:1票) |
17. エロス+虐殺
日本の監督は、志し高く思想も高邁なのに、作る映画はつまらない、という人が多すぎ。本作も、欲張りすぎてからまわり、の感あり。タイトルはかっこいいんだけどねえ・・。 5点(2004-04-17 21:25:04) |
18. ダウンタウン物語
うん、楽しかったですね、この映画は。映画館で見ましたよ。監督をまんなかに、出演の子どもたちがノリノリで写っていたスチール写真を覚えています。もう一度見たいな~。 7点(2004-04-16 22:46:45) |
19. 追憶(1973)
映画ではおのずと限界があったのかもしれませんが、政治思想に関するエピソードの描き方が中途半端だったのではないでしょうか? かといって、彼女が彼に惹かれるリアリティーも、合わないのがわかっているのに結婚してしまう彼のリアリティーも、残念ながら私には感じられませんでした。すべては、切なく美しいテーマ曲にごまかされてしまった感じ。生きることの切なさという意味では、テーマ曲には共感しました。 [映画館(字幕)] 5点(2004-04-11 21:42:04) |
20. ファニー・レディ
「ファニー・ガール」の続編ですが、いまいち。よかった最初の作品にまでケチがついてしまった感じがします。作らなければよかったのにね。 5点(2004-04-07 08:10:00) |