1. 家族の肖像
画商と共に教授宅へ潜入した毒々しい夫人を筆頭に、とてつもなく無軌道な一味と疑似家族体験して何が楽しいのか、さっぱりわからなかった。こんな奴らとは、永遠に赤の他人であり続けたいと思った私である。 4点(2004-04-08 09:14:03) |
2. ベニスに死す
翻弄されていると知っていながら、プライドの欠片すら失い、執拗にタッジオを追い回すアッシェンバッハの視線は、もはや変態おやじのストーカー行為以外のなにものでもなく、目を覆いたくなった。人生の最期にこんな醜態さらさなくてもと思う一方、だからこそ思う存分...。 5点(2004-04-02 18:02:57) |
3. テス
女遊びをしていた過去があるエンジェル。テスの真摯な告白を受け止められなかったエンジェル。路頭に迷うと知ってながら、テスを置き去りにしたエンジェル。彼を慕っていた別の女に、海外出稼ぎに同行しないかと口説いていたエンジェル。病気になってノコノコ戻って来てはテスを捜すエンジェル。人畜無害を装ったこのボンボンは、力と金で女をモノにするアレック(少なくとも彼はテスとその家族の扶養実績あり)や、家名に溺れテスを売り飛ばしたも同然の父親よりもタチの悪い、この物語最大の科人だと断定し、21世紀の法廷は、テスのかわりにエンジェルに絞首刑を命ずる。 5点(2004-03-29 18:20:40)(笑:1票) |
4. 刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM>
犯人役のジョニー・キャッシュ(2003没)は、本作での役柄そのまま、カントリー&ウェスタン界の大御所だと知らなかった私は、番組の冒頭から姉に説教されてしまった、忘れられない作品。余談だが、後年「大草原の小さな家」に、この大御所さまがニセ牧師に扮してゲスト出演していた時には、一発で看破して得意だった(笑)。墜落する自家用飛行機からパラシュートで脱出するという大胆極まりない犯行手口に度胆を抜かれた後、パラシュートの始末にハラハラさせられ、お誂え向きの場所に隠し終わった時には、犯人同様気絶しそうになっていた小心者の私である。 7点(2004-02-08 13:11:29) |
5. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
これは、バルカン人もうなだれる冷酷な地球人医師によって行われた、驚異に満ちた殺人物語である。 7点(2004-02-01 16:32:44) |
6. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
初見の際、最後の場面にたまらなく切なくなり、家人の目を避けこっそり涙を拭ったことは、永い年月を経た今でも忘れられない思い出。「コロンボ」で泣かされるとは、予想もしていなかった。この作品は、あらゆるジャンルを超えた、極上の人間ドラマだと思う。 9点(2003-11-03 11:44:58)(良:2票) |
7. ジャッカルの日
原作を読んだ後では大味に感じるが、それは仕方ない。主人公のエドワード・フォックスがどうしてもプロのスナイパーに見えなかった。どこにでもいそうな親近感を覚えるイギリス人といった感じで、オーラが漂っていない。彼ご愛用の端正な襟元のスカーフは、スナイパーのような悪漢だと見破られないための演出?私には、不自然で暑苦しく感じただけ。 5点(2003-07-31 18:52:48) |
8. ライアンの娘
日本公開当時、この宣伝看板を幾度となく目にした幼少の私は、「ライオンの娘」とは、すごい話に違いないと勘違いしていた。この作品で、アイルランド人特有の気性の激しさを納得し、海岸の美しさと荒々しさに目を見張り、そしてジョン・ミルズの演技に圧倒された。 8点(2003-07-31 17:41:12) |
9. オリエント急行殺人事件(1974)
この作品の出来にアガサ本人が満足し、女王はじめとする王族も絶賛したと報道されていたから、イギリス人にとってはこれが理想のポワロ像には違いないのだろうけど、私にとって彼の過剰演技は鼻につく。 7点(2003-07-23 15:54:54) |
10. スティング
ポール・ニューマンさま、子分にしておくれ~。 10点(2003-07-22 16:00:51) |