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1.  シン・シティ
アメコミ嫌いの私ですが、この作品は超人ヒーローものとは違った生身の人間たちのノワールものであると聞いて、これなら面白そうだなと思い観て来ました。ところがところが、全然生身の人間達ではありませんでした。車に跳ねられても死なないわ、首吊っても死なないわ、手榴弾で吹っ飛ばされても死なないわ、マシンガンで乱れ撃ちにされても死なないわで、こいつら一体・・・全員スーパーマンですか?とくに、ミッキーローク!あんた実は超人ハルクだろ?(笑) とまあ、原作は知りませんがあまりになんでもありの展開だったのでちょっと引いてしまいました。ストーリー自体はなかなか面白かったんですが、グロいシーンが多いのもちょっと・・・白黒なのに血の色だけはしっかり赤いし・・・。良かった点は、久々にブルース・ウィルスの渋い演技が見れたこと。ベニチオ・デル・トロのエキセントリックな演技が面白かったこと。
[映画館(字幕)] 7点(2005-10-01 22:46:51)
2.  チャーリーとチョコレート工場
久々にバートン×デップのコンビ復活ということで、かなり期待していたのですが・・・これはもう期待以上の面白さでしたよ。冒頭の、工場内でチョコを製造する機械達を目の当たりにした瞬間、もう完全にバートンワールドへと引き込まれてしまいました。次々に登場する工場内の色々な仕掛けにも終始ワクワクしっぱなしで、全く飽きることなく楽しめた。妖しげな魅力満載の奇人ウォンカに扮するデップの存在感もさることながら、ウォンカの父親役を演じたクリストファー・リーの厳しくも温かい父親像には思わずホロリとさせられた。そして、忘れちゃならないウンパ・ルンパ! 普段はいたって真面目なのに、あることが起こると突然テーマソングが流れ出し、歌い踊りまくる。その一糸乱れぬ統率の取れたコミカルな動きは最高!こいつらが出てくるたびに大爆笑させられた。これはもうインドのマサラムービーを超えてるね。何度でも観たくなる傑作!
[映画館(字幕)] 10点(2005-09-15 00:06:31)
3.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 
たしかにアクションは凄いです。しかし脚本があまりに酷い出来でした。 ※【以下、思いっきりネタバレなので未見の方は読まないで下さい】 まず、いくらなんでも自分の本体を殺しておいて、何の葛藤もなく当然のように行動していくってのはいくらなんでも無いんじゃないかと思う。いくらクローンでも全然感情移入できませんよ。それから、突然人間を裏切りクローン達の味方になるマッチョな男も動機がよくわからない。あまりにも安易な設定ではないか。それから主人公が施設の中で見ていた夢(船の上で襲われるヤツ)が、伏線にならないなんてどうゆうこと!?そのままあっさりハッピーエンドかい!(怒) まあ、唯一良かったのはスティーブ・ブシェミかな。彼はいつものキャラでした。てっきりあとでクローン版が出てきて復活するかと思ったけど、さすがにそれはなかったか・・・(笑)
[映画館(字幕)] 2点(2005-08-17 22:49:24)
4.  姑獲鳥の夏 《ネタバレ》 
う~ん、これは失敗でしょうね。あれだけのボリュームの原作を2時間で収めようなんてどだい無理がありました。特に酷かったのがクライマックスの、京極堂が屋敷に乗り込むところですね。はっきり言って「多重人格」の一言で強引に片付けてるし、フラッシュチカチカの派手な演出で無理やり盛り上げようとしてるし、なんかもう駄目駄目ですよ。ラストで京極本人が軍人姿で登場するという水木しげるにオマージュを捧げたようなシーンがあるのも謎。
[映画館(字幕)] 2点(2005-08-17 22:30:09)
5.  リンダ リンダ リンダ
まさに青春ど真ん中って感じの映画である。高校の文化祭特有のあの雰囲気がとてもよく出てて良かった。放送部(?)の学生達が文化祭の様子をビデオカメラに撮ってるとことかなんていかにもな感じだし、全編を通して客観的な視点で撮られた画が多く、まるで自分も文化祭に参加しているかのような気にさせられた。 また、登場人物それぞれに見せ場があって、脚本もよく練られている為、主人公達にも感情移入し易かった。特にペ・ドゥナの自然体の演技はとても良く、彼女が男に告白されるシーンは最高に良かった。しかし、あとで彼女のプロフィールを知って驚いたのは自分より年上だったこと。完全に女子高生にしか見えませんでした・・・。 それから、ラストの演奏シーンは本当に見事でした。雨が全てを洗い流すかの如く急速に閉塞していく感じが切なくて、思わず涙が出そうになった。
[映画館(字幕)] 9点(2005-08-17 20:48:04)
6.  ボーン・スプレマシー
アクションやカット割りなどは洗練されていて無駄がなくテンポも良かったが、やや不満点もある。それは殆どボーンの独壇場になっている点。もう少し強い悪役が出てこないと物足りない。
5点(2005-03-01 20:17:06)
7.  パッチギ! 《ネタバレ》 
けんかに、恋に、音楽にと燃える男達の青春が、コミカルにかつ力強く描かれていて、物語にもグイグイ引きこまれた。なんとも熱い映画である。ストーリー自体はベタだし、あまり真新しさは感じなかったが、強引ともいえる演出のおかげで思わず感動させられた。とくにラストの大スペクタクルけんかシーンに、主人公の唄う「イムジン河」がオーバーラップしつつ展開するという大味な演出には思わず、狙いすぎやろ!と突っ込んでしまったものの、やっぱり泣けた。
8点(2005-03-01 20:09:40)(良:1票)
8.  父、帰る
まるでドキュメンタリーを観ているのかと思うくらい、すごくリアルな作品だった。突然帰ってきた父に対する不信感やとまどいが、2人の少年の演技からそれはリアルに伝わってきた。とても演技とは思えないぐらいである。そして、終始乾いた視点で捉えたカメラの映像もまたリアル。例えば、車の中で親子3人、なんとなく気まずい空気が漂っているのを、カメラは的確に捉え、リアルに写し出している。おかげで最後までもの凄い集中力で見ることができた。
8点(2005-03-01 19:56:20)
9.  ネバーランド
「ピーターパン」が出来上がるまでに、こんなドラマがあったんだなぁ~と興味深く観ることができた。特に作者であるJ・M・バリがどんな人物だったのかという事が、子供達との交流などを通してとても丁寧に描かれていて、大変共感できた。ジョニー・デップの配役はまさに適役といえるだろう。
7点(2005-03-01 19:49:19)
10.  カンフーハッスル
チャウ・シンチーにまたしてもやられた!絶妙なキャラクターとベタなギャグ、分かり易すぎるストーリーは毎度のことながら、それでもしっかり笑わせてくれ、おまけに熱い人情味も加わって思わず泣いてしまうほどの感動モノでもある。そして、滅茶苦茶気合の入ったカンフーシーンは宣伝通り「ありえね~」の連続。演出や編集などの技術面においてもシンチーは格段にレベルアップしている!でも何が1番「ありえね~」って、ラストのシンの豹変ぶり!それまでのお間抜けキャラは何処へいったのかという変わりぶりに、ああ、シンチーはこれがやりたかったんだなぁ~と妙に納得し、嬉しくなってしまった。
8点(2005-01-03 18:25:30)
11.  2046 《ネタバレ》 
「欲望の翼」が大好きな私としてはとても楽しめた作品でした。一応ストーリーは「花様年華」の続きになっているようですが、チャウ(トニー・レオン)の性格は前作と全然違いました。まるで「欲望の翼」のヨディみたいになっちゃってます(笑)そのチャウに惹かれる女性が次々に出てくるわけでが、とくに印象的、というか出番が多かったのがチャン・ツィイーですね。彼女はこれまでにない役柄を演じていてとても新鮮でした。それから個人的に一番良かったなと思ったのはフェイ・ウォンです。恋人にふられて涙を流すシーンとか、終始切なそうな表情が印象的でした。それにアンドロイドの演技も上手かったですしね(笑) ただ、これだけの豪華スターを集めておきながら全員を使いこなせていないのがちょっと不満ですね(まあこの監督はいつものことですが)。例えば、コン・リーなんか最後の方にやっと出てきて、しかもギャンブラーだなんて、まんま「欲望の翼」のトニー・レオンと一緒じゃないですか!(笑) まあ、セリフがあっただけ良かったですが・・・。あと、チャン・チェンなんかもどこに出てたのかわかんないくらい短い出演でしたね。それから、ストーリーについて不満を言うならば、もう少し「未来」の話を見たかったですね。かなり中途半端だったので・・・
8点(2004-10-24 09:43:53)
12.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 
映画が始まって最初は「スタンド・バイ・ミ-」のような子供達の冒険物語なのかなぁと思っていたら、予想外の展開にびっくりでした。あえて大人の側の描写を少なくして、少年の視点からのみ描いてるってところがミソですよね。おかげで主人公の少年にもの凄く感情移入して観ることができました。主人公が少年を助けに行くシーンなんかはハラハラドキドキで凄い緊張感だった。正義感溢れる少年の行動に拍手をおくりたいです。また風景や音楽がとても美しい作品でした。
8点(2004-09-29 09:28:13)
13.  LOVERS
「HERO」に続き、色彩や衣装が凄く美しい作品でした。しかし、如何に格好良く見せるかにこだわりすぎていて、チャン・ツィイーの踊りのシーンや、戦闘シーンなどスローモーションを使いすぎだし、物体は科学的にあり得ない動きで飛ぶし、一瞬で季節が変わったりするし、少々やり過ぎだとも感じました。だって、「HERO」は回想シーンだったから何でもありで許せたけど、今回は全部現実シーンですよ?いきなり雪が降ってくるなんてやり過ぎでしょう(笑) それと、金城武の演技がイマイチでした。アンディ・ラウとチャン・ツィイーが上手すぎるのか、なんか一人だけ浮いてる感じがしました。
6点(2004-09-21 10:23:44)
14.  MUSA-武士-
戦闘シーンは確かに迫力あったけど、全体としてはなんかイマイチの出来だった。原因その1、テンポが悪い。 その2、役者の演技が下手(一部) その3、やたら早回しやカット割が多く、何が起こっているのか判り辛い。 その4、妙に軽快な音楽が全然画面に合っていない。むしろぶち壊しである。  以上の要因により、あまり面白いとは言えない作品でした。
4点(2004-09-21 09:59:01)
15.  キング・アーサー(2004)
なんだかなぁ、全体的に娯楽性を重視しすぎた感じ。バトルシーンを要所要所に入れるのは大事なことだと思うが、もうちょっとキャラクターの人物描写にも力を入れて欲しかった。例えばランスロット。オープニングで子供の頃の旅立ちの様子を意味ありげに映していたにもかかわらず、突然”18年後”というテロップが出て、大人になったランスロットが仲間と共に出てくる。しかも、名前すら紹介されないので誰がランスロットなのかよくわからず、なんだか影の薄い存在。他の仲間にしてもどういう動機で仲間に加わったのかなど、説明が少ないのであまり感情移入できない。その結果、アーサーばかりが目立っていく。自由を捨ててまでアーサーに付き従っていこうとする仲間達からはなんの説得力も感じませんでした。
5点(2004-07-27 09:34:08)(良:1票)
16.  トロイ(2004)
この戦争最大の要因であるパリス王子とヘレンの愛に、いまいち説得力を感じなかったのが残念だった。なぜヘレンがパリス王子を好きになり、亡命するまでに至ったのか、その辺をもうちっとドラマチックに描くべきではなかっただろうか。全然2人の心理状況が伝わってきませんでした。ラブシーンもないし(笑) 実際もあんな感じだったのなら仕方ないけど・・・。
7点(2004-05-27 09:49:52)
17.  ほえる犬は噛まない
登場人物がみんな変な奴らばっかり。特に主人公の男は最低で、全然感情移入できなかった。地下室で犬を煮て食うおっさんは妙な迫力があって良かった。あと、ヒロインが犯人と追いかけっこするシーンはなかなか面白かったけど、必要以上にスローモーションしすぎだと思った。
5点(2004-05-21 10:00:35)
18.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
次々に展開される父親のホラ話は、いかにもウソ臭く、こんなのありえねぇよと思いながらも、変なキャラクター達や、奇想天外なエピソードの数々はどれも魅力的で、凄く引き込まれた。そして、いつしかそれらの話は皆本当だったのではないかと思えてきた。それほど映像にも説得力を感じた。むしろ、どれがウソで本当かなんてのはどうでもいい事で、大事なのはいかに聞き手を楽しませるかという事なんだなぁと思った。そしてラスト、息子が父親を初めて理解し、父親に話を聞かせる場面のなんと感動的なことだろう。これには思わず泣いてしまった。観た後は実に清々しい気分になり、いつまでも余韻に浸れるような、そんなステキな作品であった。 それから、これは余談だけど、息子役の人が終始ヴィンセント・ギャロに見えて仕方なかった(笑)
8点(2004-05-18 17:41:41)
19.  ドーン・オブ・ザ・デッド
いやぁもう、ゾンビ怖すぎ!今までのゾンビならゆっくりとしか歩けないので、たとえ10メートル、5メートル近くに居てもまだまだ大丈夫だったけど、この映画ではそんな余裕はありません。目が合ったが最後、鬼ごっこの鬼のように猛スピードで追いかけてきます。しかも速い!ゾンビを甘く見てはいけません。とにかく凄い恐怖と絶望感だった。最初から最後まで全く気が抜けない。
8点(2004-05-16 11:10:59)(笑:1票)
20.  グッバイ、レーニン!
壁が崩壊して大変な事が起こったんだなぁ、ということが映像を通してよく伝わってきました。こういう歴史的な題材を扱いながらも、全体的にはコメディタッチの内容だったので、とても見やすかったです。ああ、家族愛って素晴らしいなと思いました。
7点(2004-05-02 08:28:01)
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