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プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  彼岸花
小津映画初のカラー作品ということで、タイトルテロップも白黒に加えて赤文字が挿入され、冒頭のカットは東京駅の赤煉瓦がまず映し出されます。なんか、巻頭カラーページに載ったマンガみたいに、無邪気にカラーを楽しんでる感じがします(笑)。赤いヤカンやラジオも印象的でした。内容的には、父親のほうに感情移入しちゃいました。「お父さんには言ってもわからないわよ」と蔑ろにされたら、そりゃイラッとしますよ。だから、「お父さん(お母さん)は全然私の気持ち分かってくれないのよ。勝手なのよ」と女性陣が言うたびに「それはお前自身のことだろー!」と突っ込んじゃいました。ただ、そのままの勢いでいつまでも結婚に反対していると、田中絹代母さんからの手痛い反撃が!いかん、やりすぎた!とお父さんも思ったことでしょう。阿修羅のごとく表情を変え、服をパタンと床に落とすお母さんのあの迫力は圧巻。田中絹代の凄みを見て、思わず「ウホッ」となってしまいました。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-13 02:51:08)
2.  祇園囃子 《ネタバレ》 
主人公たちの純粋さや生真面目と対照的に描かれる、世間(?)のシステムの強固さに溜め息。そのシステムに守られている面もあるだろうけど、ちょっとクラクラしてきます。若尾文子が生真面目さから謝罪に行く場面にしても、浪花千栄子の方はまるで「飛んで火に入るなんとやら」といった表情で、彼女を人質にしてしまう。これはびっくり。出入り禁止を解かれた後は、急に仕事の電話が何本も掛かってきて、いつのまにかいなくなっていた男衆が何事もなかったかのように戻ってくる。「何事もなかったかのように」続いていく日常に目眩がしました。けどまあ、今日の昼ご飯はそうめんかなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-06 10:51:20)(良:1票)
3.  波止場(1954) 《ネタバレ》 
主人公の追い込まれ具合がなかなかのもので、そういう所は手に汗握ってみれました。一緒にハトを世話していた少年との関係させ変わってしまうシーンは悲しかったなあ。ただ、イーディと神父からの「正義からの追い込み」がだんだん脅迫じみてきて、悪よりもそっちのほうが怖くなるくらいでした。(逆に言えば、悪が「こっちのほうが楽チンですぜ」と手招きしているということでもありますが)正義は大変だ・・・。映画と違って、現実は「正義」と「悪」にキッパリ分けられないし。それにしても、エリアカザンの密告があった上で、こう言う映画を作るってのは良くも悪くも攻めてますね。当時の世評はどうだったんでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2014-06-19 09:50:16)
4.  ゴジラの逆襲
1作目のシリアス感などは失われてしまったけど、見所もある映画でした。特撮は1作目以上によく出来てると思います。特に都市破壊シーンや港の炎上など、迫力がありました。地下鉄に土砂や水が流れ込むシーンはどうやって撮ったんでしょう。街が破壊されても、そう簡単にはへこたれない人々のバイタリティーも描けていたと思います。あまり変化のないカットの連続が続いて、テンポが鈍臭いところが多かったのが、少し残念でした。 <追記>アンギラスって初登場時から、陰が薄い脇役だったんですね・・・。書くの忘れてました。
[DVD(邦画)] 6点(2013-08-02 11:11:10)
5.  めぐり逢い(1957) 《ネタバレ》 
婚約者がいるのに他の女から貰ったタバコ入れを切っ掛けにして第三の女と出会うという、けっこうゲスなところからスタートする物語。けれど、見続けるとこれが嫌みのない、ロマンチックな物語でなかなか良かったです。「禁断の恋」と「いつか終わる航海」の組み合わせはバッチリだし、NYに着いてからはエンパイアステートビルでの約束という新たなサスペンス要素が生まれハラハラします。約束が果たせなかった後の第三幕も、一体どう決着がつくのか見守っていたら、まさかまさかの怒濤の展開。映画全体が1本の線で繋がったような快感がありました。見事なクライマックス。シャレた映画ですねえ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-09 23:17:03)
6.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
映画の冒頭、ほとんど説明もなく男たちが睨み合い、殴り合い、撃ち合う展開にビックリ。こりゃ一体何の映画なんだ?と不安になったけれど、次第にキャラクターたちの個性や関係性が分かってきて、そこからはとても楽しめた。主人公よりも脇役たちのほうが個性的なのでは?と思えるほどで、キャラが皆好きになってしまった。個人的に良かったのは、飲んだくれ保安官が辞職を踏みとどまるところ。自分も、自信を失い今の仕事を辞めようか悩んで踏みとどまったことがあったので、その時のことを思い出して熱くなった。ヘッポコな奴らが、「だからなんだってんだバッキャロー」と言わんばかりに活躍することに元気づけられた。主人公も、肝心なところでノびちゃうのがご愛嬌。
[映画館(字幕)] 7点(2013-06-03 04:23:57)
7.  生きものの記録
黒澤監督の作品は、白黒ハッキリした単純明瞭な作風だと勝手にイメージを持っていたけれど、この作品を観ると決してそうは言えない作家だったんだなあと思う。映画は大きく分けると「オレはこう思う!」ってタイプの作品と、「オマイラどう思う!?」ってタイプの作品に分けられる。この映画はどちらかとういうと後者なんだろうな。現在進行形だった問題を、こうして映画作品として作り上げ、「生きものの記録」と名付けた黒澤監督の思いはどんなものだったろう。 この映画の中の家族は、恐らく世間や世界の縮図として描かれていると思う。だからこそ、「オレはオレの好きなようにやるぞ!」とは決して出来ない。一筋縄ではいかないのがよく分かる。  園子温監督は「希望の国」で放射能の問題を取り上げたけど、あの作品は「生きものの記録」として50年後60年後どうなってるだろう。 そしてそれを観る人々や世界はどうなっているだろう。 「生きものの記録」が作られてから約60年。現在の日本はご覧の通りです。トホホ・・・・・
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-21 01:00:10)(良:1票)
8.  死刑台のエレベーター(1958)
主人公が「ロープを回収し忘れる」という失態を冒したうえに、エレベーターに閉じ込められる。そんな三面記事みたいな展開から物語が始まります。正直最初はあまりにもおマヌケなので「こんなんで大丈夫かい!?」と不安になりました。しかし、愛人や若いカップルが物語に絡みだすと俄然面白くなります。最後まで引きつけられました。「昔の映画補正」を抜きにしても、普通にハラハラする場面もありましたしね。愛する男の無実(?)を証明しようとすればする程、彼の本当の罪が明らかになってしまうというジレンマが絶妙でした。それ意外にも、愛人の女性が夜の街を徘徊する場面など、サスペンス以外でも印象的なシーンが沢山あります。1つの映画で色んな楽しみ方ができる作品ですね。ラストシーンは、サスペンスであると同時に、主人公と愛人の写真が次々現れるという、一風変わったラブシーンになっています。思い出してみれば、主人公と愛人の共演カットは全くありません。水面に反射する彼女の顔は今にも消え入りそうだけれど、2人が同じ空間で仲睦まじく愛し合っているのはあの写真の中だけ。まさに神がかったエンディングです。
[DVD(字幕)] 9点(2013-02-20 02:18:27)(良:1票)
9.  近松物語
初めて観た時は、主人公2人の逃避行ばかりに目が行っていました。久々に観てみると、周りの人たちの人間ドラマにも目が行くようになりましたね。独りよがりで保身ばかりの奴も入れば、「あんたたちの気持ちはよう分かる」と言いつつも密告する奴もいる。自分の都合のいいように事実をねじ曲げ地位を得ようとする奴もいる。茂兵衛と父親とのエピソードは一番好きです。映画の中では登場しない母親は???などと想像もしてしまいます。いろんな登場人物がいるけれど、彼らは彼らで当時の社会の中でなんとか生きていこうとしてたんだろうな。だからこそ2人のラブストーリーが引き立つんでしょうね。下手なラブストーリーだと、主人公2人だけで盛り上がって、脇役は主人公を邪魔するだけ、みたいな作品もあるしね。そんな簡単にも割り切れられない、群像劇としても面白い映画です。
[DVD(邦画)] 7点(2013-02-06 17:35:24)
10.  灰とダイヤモンド 《ネタバレ》 
かなり熱のあるレビューが多い中で恐縮ですが、僕はこの映画を見て「なんだ、これって『飲み会』の映画じゃん!」と思ってしまいした。 このオハナシを戦後のポーランドから現代の日本に置き換えてリメイクしてみるとこうなります。 「今日飲み会なんすよね~」とか言いながら、前半は各々の社員が仕事をしながら人物紹介。後半から飲み会がスタート。クリエイティブがどう、グローバル化がどう、イノベーションがどう、などとスケールのでかい話をショボい居酒屋で繰り広げます。中には「ちょっと抜け出さない?」とかなんとか言って若手社員カップルがどこかにシケこみます。無礼講を真に受け、大失態を犯す奴もいます。で、散々大騒ぎして食い散らかした挙句(あとで掃除する人がいるなどとは想像もしていません)、けだるい朝を迎え、裏手の生ゴミ置き場に千鳥足で倒れこみTHE END。 こう書くと、かなりショボくてセコい話になりますが、現代日本の縮図にも見えてくるわけですね。 と、架空の映画の感想はここまでにしておいて(笑)。 つまりこの映画って、戦後ポーランドの縮図になっているわけです。 映画を見る前は、ポーランドの歴史など予備知識がほとんどないままで鑑賞しましたが、そんな状態でも十分理解できる映画になっていたと僕は思います。むしろ、この映画自体が「これが戦後のポーランドだ」とわざわざ説明してくれているんです。(そりゃ、歴史をちゃんと勉強していたほうがより真正面から理解できるとは思いますが。) とくに終盤、『宴の後』の朝は、まんま『終戦』を思わせる映像でしたしね。 どんな時代だろうが、どんな境遇だろうが、社会に対して、そして自分自身に対して持っている矛盾と葛藤するのは誰にでもあることです。 まだこの映画を観ていない人は、あまりハードルを上げすぎずに見るのがいいんじゃないでしょうか。 僕は掛け値なしに大好きな映画です。
[映画館(字幕)] 10点(2012-12-01 16:41:24)
11.  情婦
正直なところ、釈然とするような釈然としないような映画でした。オレがアガサ・クリスティ合わないだけかな。「オリエント急行殺人事件」もそうだったしなあ。けど登場人物たちがみんな魅力的で良かったなあ。マレーネ・ディートリッヒも良かった。酒場のシーンはちょっと「イングロリアス・バスターズ」思い出しました。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-19 16:21:09)
12.  カルメン故郷に帰る
日本初のカラー作品ということで、映画史的に見ておこうという軽いノリで鑑賞。正直最初は、とりあえず見ておくかくらいの態度だったんだけど、後半にいくにつれエモーショナル(?)な展開になっていき、普通に楽しんで観ることができました。途中までは感情移入できなかったカルメンですが、最後までアッケラカンとした彼女を見てると、なんだか天使のようだな、と思っちゃった。間違いなく買いかぶりだろうけれど(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-14 02:26:38)
13.  七人の侍 《ネタバレ》 
長い上演時間ではあるけど、今でもたまに見返す名作。登場人物たち皆魅力的だし、ストーリーも最高に面白い。キクチヨが侍と百姓の間に立ち、涙ながらに叫ぶ場面はこちらも感情移入して熱くなりました。お米を粗末に扱えなくなりますね(米粒一つにここまでフィーチャーした映画ってどれくらいありましたかね?) 最高の映画ですが、個人的には「用心棒」「椿三十郎」がダントツで好きなので、9点!けど限りなく10点に近い9点です。
[DVD(邦画)] 9点(2011-07-04 15:53:43)
14.  決断の3時10分
リメイク版を観たのがきっかけで知った作品です。リメイク版にも感謝したいw。派手な打ち合いやアクションシーンがあるわけではないけど、「決断のとき」までハラハラドキドキしっぱなしでした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-02-20 22:40:57)
15.  生きる
映画に感動して次の日すっかり忘れているあの感覚と似てる(笑)。 会社に入ってまだ新人な私は、なかなか仕事で役に立てずに悩んでいた時期にこれを見ました。主人公と境遇は全く違いますが、なんだか共感できました。余命半年でなかったとしても、誰にでもあてはまる物語だと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-13 05:43:56)
16.  お早よう
子どもだちが「お早よう」と言わなくなった、ということが大事件として扱われる。いくら昔の映画だからってこんなにミニマルな映画があるんでしょうか。あるんですなあ。まるで人が死んだか!というくらい悲壮感溢れる音楽も流れます。「無駄口叩くな!」と大人たちは言うくせに、「けど無駄があるから、潤滑油になって良いじゃないですかね」などと言う。無駄口喋るなと言ったのはそっちじゃないか!と子ども目線でイライラしてしまいました(笑)。けれど、最後は子どもたちが、そんな大人の矛盾や「本音」を汲み取る術を無意識にも理解して、成長する片鱗がほーんの少しだけ見えるのがオツでいいですね。それにしても、「もう口きかない」といってあそこまで粘れるのは関心。私は一晩でギブアップしました!
[DVD(邦画)] 7点(2007-08-27 17:37:17)
17.  逆襲獄門砦
(ネタバレ?)クライマックスの大乱闘はスッキリ爽快。不謹慎かもしれないけど、大人数で少数を袋叩きにするのは快感ですな。海に逃げ出す悪代官も笑える。刀で船漕いでるよ(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-07-16 15:30:12)
18.  勝手にしやがれ
カッコよけりゃいいじゃんって感じの映画なのかな。男と女の乳繰り合いがこんなオシャレな映画になるのね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-17 16:35:32)
19.  二十四の瞳(1954) 《ネタバレ》 
映画を観る前は、先生と子供達が機関車ごっこをして遊んでいる映像のイメージだけで、「呑気な映画なんだろうな」と思っていた。けれど、実際に観てみて驚き。こんなハードな物語だとは思わなかった。三丁目の夕日などでは絶対描かないようなドラマばかり。最近は「夢を持て」なんて言葉が上滑りしている時代だけど、この映画を観ると、「夢があって、チャンスもあるのなら、迷わず追いかけるべきだ」と素直に思わされる。今のドラマなら、「お母ちゃん、それでもあたし音楽をやりたいの!」「・・・しょうがないね。アタシゃ負けたよ・・・」なんつって、希望と不安を胸に旅立って行く・・・なんて話にもなりそうだけど、そうはならない。結局みんな、あきらめたり割り切ったりして人生を重ねていくことになる。ああ無情。けれど、久しぶりの同窓会で自然と湧き出たその歌声が、どんな音楽学校に通っても出せないような美しい音楽だったのが唯一の救いなのかなあ、と思った。現代でも(現代だからこそ)通じるメッセージを含んだ映画だと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2006-04-17 14:25:26)(良:1票)
20.  張込み(1958)
タイトルの出方がほんとに粋でいいですねぇ。刑事たちの下宿先の奥さんが、刑事を不振人物と間違えて怪しみだすというエピソードなど、笑いもあって楽しめました。実は刑事たちも見張られていたという(^^)。後半はなんだか考えさせられました・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2006-01-05 09:26:10)
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