1. 勝手にしやがれ
主役の二人の粋なファッションなどはとても憧れたしジーン・セバーグもとても可憐だった。どうしようもない男だと腹が立っていたが、なぜかラストでそんな彼を許してしまおうという気になった。ラストは印象的だったが、特に私には特に面白かった、心を動かされたという感じではなかった。 5点(2004-03-10 15:27:53) |
2. 悲しみよこんにちは
“セシルカット”の似合うジーン・セバーグの可憐な美しさ。17才のセシルの揺れる複雑な女心を演じるジーンの瞳の中には彼女の芯の強さが見える。その後の彼女の波乱の人生を暗示しているように思った。父と娘・・父親が娘を思う気持ちは計り知れない。母親がいないし、17才というまだ大人になりきれていない娘にとっては父の結婚というのは、父をとられたという思いもあって受け入れがたいことでしょう。相手がアンヌでなく若いエルザであっても、結婚するとなればいい気がしなかったと思う。父親も女性にだらしなく、きっと懲りずに次々と相手を変えていき、娘もまた同じように二人の仲を壊しながら結局、父娘二人で生きてゆくにちがいないと思った。 7点(2004-03-07 11:26:02) |
3. 道(1954)
《ネタバレ》 切ないですよね。私なら1日も持たずに逃げ出すであろう暴力男との生活。貧しく優しい心の持ち主のジェルソミーナ。逃げ出そうとするが捕まってしまう。どんなにつまらないものでも役に立つ時があるのだと聞きザンパノと生きてゆこうとする。私の事好き?と愛を乞うジェルソミーナ、そしてザンパノも自分でも気づかないとこで彼女を頼りにしてたのでしょう。失って初めて相手の存在の大きさに気づいた彼、人間らしい面があったことは救いでした。映画の中だけの事ではないですよね。ずっと一緒にいると見えにくいものも、離れて初めて理解る大切さ・・夫婦生活にしても親子関係にしてもそうですよね、、考えさせられました。 8点(2004-03-01 22:20:16) |
4. 張込み(1958)
《ネタバレ》 この映画では松本清張の原作にはないような事をいろいろと盛り込んである。柚木は張り込むうちに横川さだ子に同情に似た気持ちが芽生えてくる。そして自分も迷っている恋人との結婚を勧めていこうとする。張り込みを通しながら石井とさだ子の関係、横川とさだ子の暮らしぶり、柚木刑事の私生活、にも焦点が当てられてゆく。年の離れたケチな夫との窮屈な生活より、心から愛してる男性~それがたとえ殺人犯としても一緒にいたい、、と女なら思うのだろうな。高千穂さんも高峰さんもとても美しいです。博多駅や鳥栖とか出てきて、博多出身の自分が見ると昔はあぁだったのだなぁと感慨深いものがありました。そして最後柚木が犯人に“やりなおすんだよ”みたいな声かけをするがそれは自分に向けて言った言葉でもあるんだろうなと思いました。 7点(2004-02-23 11:45:08) |
5. 東京物語
小津作品初めて拝見しました。この作品の良さは若い頃見ていたらきっと今ひとつ充分に自分の心に伝わらなかったのでは、と思っています。自分もある程度の年齢に達し、結婚し、子供も出来て親になってここに登場するそれぞれの人たちの気持ちがよく理解できるようになりました。結婚すると親の事を決して邪険にするわけではなく自分の生活の事をまず考えてしまいがちになるし、そこには親子だからという甘えもあります。子供というのは親が子供を思う程親の事は考えないものなのですよね。あの時にもっと親孝行しとけばよかったな、、と思う頃には親が亡くなってたりです。普段忘れがちになる親子の気持ちや生きてゆく事の意味などこの作品から教えられた気がします。劇中出てくるセリフのひとつひとつよく親や親戚たちとやりとりしてた言葉だったのでよけい胸に響いてきました。(特に“あんたが大きくなる頃にゃ婆ちゃん生きとらん~”のセリフは、うちの母が今子供たちによく言ってることだ)ラスト近く一人になった周吉が海を見つめているシーンは、三年前に亡くなってしまった自分の父親と重なって泣けてきました。 10点(2004-02-16 15:34:03)(良:2票) |
6. 年上の女
《ネタバレ》 自分の野心だけを満たそうとし、その為には手段を選ばない男ジョー、女から見たら許せない男である。でもアリスが死んで初めて大事なものを無くした事に気づいたのですね。人妻役にイブ・モンタン夫人だった、S.シニョレが大胆かつ情熱的に演じている。彼女はタバコの吸い方ひとつ、顔の表情にしても実に貫禄がある。圧倒的な存在感のある演技だった。 7点(2003-11-21 14:51:08) |
7. 理由なき反抗
ジミーさん3作品の中で、ちょっと評価が下がるのかな。でもこれが一番ジミーらしいなと思う。かっこいいよねー。男の子が憧れる理由はわかるな。結末はちょっとシックリこなかったけど。理由なき反抗か、、ほんとわけもなく反抗したくなる時期ってあるよね。ジミーさんの、犬のような目が忘れられない。 7点(2003-11-19 15:07:30) |
8. 肉体の冠
《ネタバレ》 舞台は19世紀のパリで、娼婦マリーをめぐる物語であるが、肉体の冠というタイトルは原題”黄金の兜”というらしい。彼女の髪型からつけているという、、。どんな話なのかと思っていたら、けっこう日本のヤクザ映画のようでもあった。私はこの、シモーヌ・シニョレという女優さんが好きである。ドッシリとした圧倒的な存在感。それこそ極道の姐さんのようであり、目で勝負する女優さんだと思う。その彼女の魅力に取り付かれて悲劇的な運命をたどらなければならない男たちはとても哀れで仕方なかった。切ない思いが最後に残った。 7点(2003-11-09 15:31:59) |
9. エデンの東(1955)
ジミーが心の葛藤に喘ぐ屈折した若者の役を見事に演じていた、まさに名作だと思う。彼は三本の作品を残してこの世を去りましたが、今だに彼の寂しげな表情など忘れることなくいつまでも心に焼き付いて離れません。お兄さんもかわいそうだと思いましたが最後父親と気持ちが通じた場面はほんとに心にしみました。レナード・ローゼンマンのテーマ曲もすばらしい。母親役のJ.Vフリートが母親の複雑な気持ちを名演していました。ジミーはほんとにかっこよかったな、、。 10点(2003-11-05 16:01:17) |
10. ジャイアンツ
すごい牧場だなあー。でっかすぎて馬とかの世話大変だよー。っていう感じから始まり、どんどん年をとっていくんですが、リズさん老けていっても顔にしわがあまりないので若いままだったような。でもほんとにきれい。ジミーは老け役はしっくりこなかった。この後亡くなったんだよね。惜しいなあ。でも生きてたら何歳か?この映画結構殴り合いのシーンが出てきましたね。ジミーもハドソンもホッパーも、、。その度女はオロオロするしかない、男が強かった時代ですね。 8点(2003-11-02 06:19:43) |
11. パリの恋人
お話は普通だが、アステアとの踊りはとても素敵。オードリーの可憐さ、ファッション、彼女の魅力が満載でございます。 7点(2003-10-31 12:17:57) |
12. 間違えられた男
もっとよく取り調べなさいよ~って言いたくなった。強引に刑務所に入れるんだもの。事実なんなろうけど、不運だねー。だけど犯人それほど似てないよね。あれは間違わないよ。べラ・マイルズの演技はよかった。何はともあれ、一件落着。よかったよかった。 6点(2003-10-28 22:21:24) |
13. 旅愁(1950)
《ネタバレ》 う~ん、大人の恋じゃありませんか。最初は分別のつくいい大人が後先のことも考えず大丈夫なのかと、うまくいくわけないじゃないかと思ってみていた。だけどジョーン・フォンティーンとジョゼフ・コットンだし、まあいいのかこれで、とも思っていた。だけど二人とも死んだのではなく生きていたと知っても、妻は怒ることもせず、逆にとても感激していて、なんといい奥さんなのだろうかと思った。ちょっと男が身勝手すぎるとも思ったが、結局これが大人の究極の恋愛なのだとそう思った。哀愁漂うジョゼフ・コットン、、。いいねえ。素敵。J.フォーティーンもとても美しい。 セプテンバー・ソングがとても心に残る。 7点(2003-10-28 14:54:15) |
14. 欲望という名の電車(1951)
ずいぶんと昔に見ましたが、あのヴィヴィアンの演ずるブランチは忘れる事ができないです。正気と狂気のすれすれの演技は演技ではないのでは、、と思ったほどでした。痛々しく壊れてしまいそうなヴィヴィアンに拍手! 8点(2003-10-23 12:39:41) |
15. 見知らぬ乗客
ほんとにいつも小道具の使い方がうまいです。異常に回る回転木馬が印象的。 7点(2003-10-17 09:44:07) |
16. ダイヤルMを廻せ!
わかりやすくとてもおもしろかった。警部役の人がなかなか良かったぞ。 7点(2003-10-10 22:17:53) |
17. 十二人の怒れる男(1957)
俳優さんたちの個性と演出でこれだけの緊張感で盛り上がる作品は他にはありませんね。最後に無罪と言うリーJコップがよかった。これは全員男ばかりだったのでよかったのかも。 9点(2003-10-10 21:49:15) |
18. 麗しのサブリナ
キュートなオードリーと素敵なファッション。憧れだったですね。サブリナパンツか。何を着ても似合ってたよね。 8点(2003-10-09 12:45:40) |
19. 知りすぎていた男
知りすぎていた男、っていうタイトルだけで何をだ?と見たくなってしまいます。なんか庶民的なドリス・デイがとてもいい。やっぱケ・セラ・セラでしょう。うまいなヒッチさんってば。 7点(2003-10-06 21:58:28) |
20. 陽のあたる場所
リズさんの美しさったら、、。これ見てほんとに思った。モンゴメリーもハンサムだったけど、後に事故で顔が傷つくんだよね。だからふたりとも最高にきれいな時の、陽のあたる場所。 6点(2003-10-04 21:45:07) |