1. ゴジラ(1954)
今までゴジラシリーズはまったく未見で、どうせ見るなら原点である第1作目をと思いました。最初は昔の芝居に違和感があったけどすぐに慣れました。それに戦後間もない日本の姿を垣間見ることもできました。ゴジラの襲撃シーンがいくつかありますが、その特撮、音楽、音響効果が秀逸です。ゴジラの姿が見えない時でもその圧倒的パワーを感じます。さて、最後は人間の手により海の藻屑と化したゴジラですが、私はいいようのない無念を感じました。自分たちの行為で生まれた生物を自分たちの手で滅ぼしてまで生き延びようとする人間に嫌気がさしました。人間よりも、人間の都合のいいようにされたゴジラの方が哀れで仕方なかった。ハイ、結局のところ私は根本的には人間嫌いなのです。だからゴジラの方に感情移入したのだと思います。 8点(2004-06-23 15:29:06) |
2. ローマの休日
オードリーが“妖精”と称される理由はスクリーンを見ないとわからないと聞いたことがあります。この作品を見てその通りだと思いました。写真を見てきれいな人だなとは思っていたけど、スクリーンの中の彼女はまた別格。優雅に軽やかに動く姿はまさに妖精のようでした。彼女はデビュー前にバレエを勉強していたことがあると聞いてなるほどと思いました。王女と新聞記者の束の間の淡い恋は美しい思い出として残りました。思い出はいつまでも美しく。それはこの永遠の名作にも言えることなのでしょう。 7点(2004-05-13 04:34:12) |
3. 悪魔のような女(1955)
悪魔のような女…というほどではない。しかしアノ2人はあくどい巧妙な仕掛人。ある意味ドッキリカメラです。しかし殺人を共謀したとなれば、仕掛けられる方の精神的圧迫感は相当なものでしょう。本当に心臓が止まります。まさに死のドッキリです。そしてラストのさりげない余韻が一番怖いのです。ヨーロッパ映画独特の上品さと芸術性の香り漂う戦慄のサスペンスを堪能できました。 8点(2004-01-11 20:12:52) |
4. 麗しのサブリナ
もともとはオードリー主演ということで見ましたが、今思えばビリー・ワイルダー監督で一番最初に見た作品です。彼の持ち味である小粋でコミカルなセンスとほんのりしたロマンスの組み合わせは個人的に凄くツボで今ではすっかりファンです。本来なら修羅場ともいえる状態も丸くおさめて誰もが納得のハッピーエンドにしてしまうラストが良い。本作ではオードリーもとても魅力的だけど、個人的にはお調子者の弟デイビット役のウィリアム・ホールデンがいい味だしているなぁと思いました。 7点(2004-01-10 00:45:36) |
5. お熱いのがお好き
私の愛すべきマリリン・モンロー&ビリー・ワイルダーの魅力と才能が遺憾なく発揮された傑作!それ以上に主役2人のコミカルな演技が楽しい。まるでドリフのコントを見てるみたい。あの2人は日本なら加藤茶&志村けんかな?加えてモンローの可愛さですからもう傑作です。モンローが歌うシーンは名場面で何だか癒されます。でも実はあの金持ちのジイさんがとても好きです。人生の達人みたい。最後はギャングと対決するのかと思ったら、ものの見事に逃げ切った。凄いね。でもジイさんに惚れられたダフネはその後どうなってしまったのでしょうか? 9点(2004-01-02 00:48:16) |
6. 七年目の浮気
何とも想像力がたくましく、独り言の多い主人公ですね。女として浮気は絶対許せない!と言いたいところだけど、主人公の男があまりにも小心者なので笑えました。夏の浮気虫を抑えるのも大変なんですね。セクシー女優というとエッチくさいイメージがあるけど、モンローは凄く可愛かったです。 7点(2003-11-18 22:02:52) |
7. 死刑台のエレベーター(1958)
何より恋人2人が、結局最後まで顔を合わせることがなかったのが印象に残ります。ラストの写真が切なかったです。 6点(2003-09-28 08:27:20) |
8. 雨に唄えば
「雨に唄えば」と言えばやはり雨の中で歌うシーンが有名ですが、私はメインの3人が一緒に歌う「グッド・モーニング」が一番好きです。3人のステップが軽快で楽しいし息もピッタリ。他にも色々な曲が出てきますが、みんな明るく楽しい曲で大好きです。ストーリーもコミカルで、笑いあり涙あり純愛あり。もう半世紀も前の映画なのに今の時代に見てもこんなに楽しめるなんてすごいです。時代も世代も越えて愛される作品こそ本当の名作だと思いました。 10点(2003-09-01 06:28:17) |