1. ショコラ(2000)
ほとんどチョコ目当てで見た映画ですね。でも甘党の私から言わせると甘い物を食べている時が一番幸せと言っても過言ではありません。だからチョコで皆が幸せになれるという寓話も素直に受け入れられる。決して感動の押売りではない、日常の中で心地よい風が肌をかすめたようなちょっと爽やかで不思議な映画。心のこもった温かいストーリーで良かったと思います。レナ・オリン演じる女性が暴力夫に怯えていたけど、主人公との友情とチョコ作りを通して自立して生きがいを見つけていく姿が素敵でした。 7点(2004-09-25 13:55:22) |
2. バトル・ロワイアル
モラルを問われる映画だけど、私は嫌いではありません。なぜならある種のカタルシスを感じたからです。中学生同士が殺し合う、確かに前代未聞ですね。しかしその悲劇の舞台となった無人島は緑にあふれ、空や海は青く澄んでいました。そんな場所で、学校という小さな社会の中で生きてきた彼らはその象徴である制服を真っ赤な血に染めて戦いました。そこには一人一人の個性やドラマがありました。そして時には切なく時には壮絶に、みずみずしい若い命がたくさん散っていきました。そしてEDのモノクロの集合写真、それはまだ何も知らなかった頃のもう戻ることのできない思い出。青春の残像です。残酷だけど、どこか切なく美しく清々しい。けれどそれは映画の中だけのカタルシスです。もちろんこんな悲劇が現実に起こったら吐き気がするだけです。若い命が散るのは悲しいことです(感動的なBGMも流れないしね!)。だから見るなら現実と虚構をはっきり区別できることが前提です。リアリティは確かにないけど、コミック風青春映画ととらえて私は良しとしました。 8点(2004-08-28 16:47:11) |
3. バトル・ロワイアルⅡ 【鎮魂歌】レクイエム
内包するテーマはあれど、別に「バトルロワイアル」の続編でなくてもよかったのではと思う。「今回は死に方にまったく個性がありません!」とリキ先生が言っていたけど、まったくその通り。でも続編でないと七原の存在意義がないし難しいところです。不満点が多いゆえ、前作ではあまり気にならなかった青春の青臭さも妙に気になってしまいました。前作以上のものも前作と同類のものも期待してはいなかったけど、そもそも続編を望んではいませんでしたね。あとリキ先生、リキ入りすぎです! 5点(2004-08-28 16:34:08) |
4. 呪怨2<OV>(2000)
前作の続きで最初の方かぶってます。良くも悪くも前作と同じ。だからあまり怖いと感じなくなってしまった。学校に出現した伽椰子軍団はコントみたいでちょっと失笑。ここまで来るとあの家とはほとんど関係のない人間にまで感染していますね。響子がずっとカクンカクンしているのが少し怖かったぐらいかな。 5点(2004-07-02 01:19:09) |
5. 呪怨<OV>(2000)
私の夢の中に伽椰子が出てきた。夜道をすごい速さで這いずって追いかけて来た。街中の雑踏の中へ逃げたけどそれでも追ってきて、まわりの人たちもギャーって…怖かった。伽椰子って貞子もどきと思っていたけど、現実の人間の夢の中にも出てくるとは伽椰子の呪怨、恐るべし。呪怨シリーズの中では本作が一番怖く感じるかもしれない。ホラーは何かが出てきた時より、何かがいるようでいない雰囲気の時が一番怖い。普通の日常っぽくて、どこか白昼夢らしき雰囲気作りが良かったと思う。あとホラーではさりげない小道具も恐怖の演出として重要。私は小林君ノートが一番怖かった! 7点(2004-07-02 01:08:22)(良:1票) |
6. 呪怨 (2003)
呪怨シリーズの中では一番最初に見た作品。先入観まったくなし。にもかかわらずあまり怖くはなかった。貞子もどきがあちこちに出てくるけど、どうしても生身の人間が白塗りしているようにしか見えない。心霊現象にCG使うのもホラーの雰囲気を損ねていると思う。 3点(2004-07-02 00:43:38) |
7. ハリー・ポッターと秘密の部屋
学内紛争勃発!?スリザリンの扱いっていったい…今回は少しダーク系で、でも私はそういう系統が好きなので、少なくとも前作よりは良かったです。ハーマイオニー好きだけど、今回は女子トイレの幽霊の女の子がポイント高かったです。続編も期待。一番の楽しみは子供たちの成長を見られることです。次回はもっと大人っぽくなっていそうです。 6点(2004-06-07 00:08:35) |
8. ハリー・ポッターと賢者の石
魔法は科学、科学は魔法です。CGという科学技術が、誰もが夢見る誰もが行ってみたいと思う魔法世界を具現化したからです。ホグワーツは制服もかわいいし、フクロウが手紙を運んできたり階段や絵が動いたりして楽しい。学校や寮生活の楽しさも感じました。ただ、特定の生徒への安易な特別扱い、寮別であからさまに扱いが違うことがどうしても解せません。お国柄の違いでしょうか。映画としてはストーリーに魅力がないと、どんなに世界観や映像が素晴らしくてもその世界に入っていけませんでした。人気者のハーマイオニーはかわいいだけでなく、勤勉で努力家なところも好きです。でもちょっと意地っ張りなところが可愛げありますね。 4点(2004-06-06 23:58:20)(良:1票) |
9. ギフト(2000)
神秘性のあるサスペンス…と思ったけどホラーだった?どうも中途半端で印象が薄いです。でもラストであの人の意外な正体がわかった時は驚きでした。切ない余韻が残ります。あとマトリックスでは救世主しているキアヌの暴力男は見所でした。脇役なので出番は少ないですが。 4点(2004-04-12 23:33:13) |
10. 世にも奇妙な物語 SMAPの特別編<TVM>
草彅君の話が一番良かったです。癒しのストーリーだと思うけど、最後は皮肉で落とすのがいかにも“世にも奇妙な物語”らしい。木村君の話は異色で、自分にはついていけませんでした。自分的には失敗したんじゃ?と思ったけど、結構絶賛されているので驚きました。中居君の話は、実際に自分でもこういう話を発想したことがあったので面白かったです。後は忘れてしまいました…好きなシリーズの特別企画で全体的には面白かったです。またやってほしいですね。 7点(2004-04-05 20:42:14) |
11. 陰陽師
見た理由は野村萬斎主演だから。以前朝ドラに出演していたのを見て、とても個性的な俳優さんだと思いました(その後狂言師だと知りました)。平安のカリスマ安倍晴明はハマリ役でした。そして悪役・真田広之も好対照の存在感。総合的に見ると彼の方が好きでした。トボけた役が魅力的だった伊藤英明、今井絵里子の蜜虫も可愛かったです。バトルもあるけど、全体的に静かでのんびりした雰囲気。悪くはないと思います。でもストーリーが浅いと思います。そしていかんせんCGがアニメっぽくて違和感がありました。でも続編も見たいとは思ったので、まずまず及第点です。 7点(2004-03-30 02:53:40) |
12. デンジャラス・ビューティー
女も惚れる強い女をサンドラ・ブロックが好演。ミスコンの女性たちにもモテていました。少々バタついてる感じはあるけど、サンドラだけに落ち着きを求めても仕方ないですね。ハマリ役でした。でも変身前と変身後にもっと差異があればより魅力的に見えたと思います。「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツのように。 7点(2004-03-08 23:10:03) |
13. 最終絶叫計画
案外面白かったです。むしろバカバカし過ぎてこちらも思いきりバカになって見ました。下ネタはすでに記憶から抹消されており、それ以外のネタは面白かったです。緊迫感のある場面で思いきりギャグしているのが絶妙でした。高得点をあげられる作品ではないけど、つまらなくはなかったです。 5点(2004-02-23 18:59:12) |
14. トラフィック(2000)
マイケル・ダグラスの家族が一般人として一番身近な存在だけに共感できた。麻薬に溺れていく娘と両親の苦悩、そして家族の再生は見応えがあった。社会派ドラマは重く難しいイメージがあって苦手だけど、ソダーバーグ作品は最後まで見れる。独特の飾らない乾いた映像が印象深い。登場人物それぞれの内面や性格を、セリフではなく映像の雰囲気で表現していると思う。それには役者の演技力も欠かせない。「エリン・ブロコビッチ」も良かった。 7点(2004-02-11 23:55:56)(良:1票) |
15. ジュラシック・パークIII
前2作と比べると短編で、とても気軽に見ることができました。今回は短編ながら空中戦や水中戦もあり、なかなかバラエティに富んでいたと思います。娯楽として楽しむには十分の出来でした。それにグラント博士とエリーの再登場が良かったです。こういう所で前作との接点を持たせてくれると嬉しい。しかしあの夫婦はちとうるさいですね。今度は1作目で出ていた子供がもう大きくなっていると思うので、彼らに出てほしいですね。 7点(2004-02-08 16:44:52) |
16. ドラえもん のび太の太陽王伝説
今までありそうでなかった古代エジプトのような世界は新鮮でした。ドラえもんたちより、むしろティオを中心に見るとなかなかいいお話だと思います。わがままで傲慢な王子が、良き友と出会い立派な太陽王になるまでの成長物語です。劇中繰り返し流れる主題歌が優しい雰囲気を作り出しています。のび太の人の良さもよく表れているけど、後半少しいい子過ぎカッコよ過ぎという気もします。でも、まあいいか。 7点(2004-02-03 16:48:10) |
17. ドラえもん のび太とふしぎ風使い
原作のフー子の話は知っているだけに、何故にフー子がぬいぐるみ!?と思いました(原作のフー子は台風の目みたい)。でもラストでのび太のもとに降ってきたぬいぐるみが、まるでフー子が安らかに眠っているみたいで凄く切なかったです。ツッコミ所はいろいろあるけど、わりと面白く見れた方です。でも絵が今までとずいぶん違い、凄く違和感を感じました。あと巨大ドラえもんにもっと活躍してほしかった! 6点(2004-01-25 11:36:43) |
18. 模倣犯
TVやメディアに対して視聴者がツッコミたいところを描いているとは思うけど、どうにも中途半端で安直な印象。外国の人がこの作品を見たら、日本ってヘンな国って思いそう。 2点(2004-01-10 18:25:45) |
19. PLANET OF THE APES/猿の惑星
映像的には見応えがある。猿たちの動きや表情も良い。動物のチンパンジーも可愛かった。だからわりと印象には残っているけど面白いかと聞かれると微妙。ラストの意味もよくわからないし、やはりストーリーに問題があったのか。リメイクはやはり難しいことを実感した。しかしそのわりには健闘した方だと思う。そして有名監督によるリメイクで話題となり、オリジナルの名声をさらに高めることには貢献したと思う。 5点(2004-01-07 19:29:01)(良:2票) |
20. ファイナルファンタジー
とにかく映像が凄いなと思いました。私はゲームはやらないけど、最近のゲーム画面はとてもリアルで精巧らしいから、きっとこんな感じなのかなと思いました。でもCG人間はどんなにリアルでも、やはりすべてが計算され尽くされた動きで馴染めないです。生身の人間の動きは計算できないからね。ストーリーやキャラがイマイチだったのであまり面白いとは思いませんでした。何よりもまず映像を先に語ってしまう作品ですね。 5点(2003-12-12 01:46:03) |