1. セルピコ
《ネタバレ》 重い重いテーマで、ほんとは8点でもいいけど胸が苦しすぎて7点です。日本の警察でもこういうことがあるんでしょうね。セルピコは勇気ある人物だけど、そのためにいろいろなものを代償とされなければならない。弱い私にはとても真似できない生き方です。麻薬班に異動になって現場に踏み込んだとき、同僚がセルピコの手助けをせず結局撃たれてしまうところはもう放心状態・・・。最後に今はスイスのどこかで暮らしているとありましたね(もう当時からすごい年月経ってるけど)。アル・パチーノ、背ちっちゃいけどそれでもいい!熱演でした。 7点(2004-05-22 16:00:15) |
2. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 マイケルの哀しさが胸を打ちます。孤独感がものすごく伝わってきます。どうしても父親のようにはなれない。でも、もう後にもひけない。ビトは自らこの世界で頂点に立ちたくてこの道に入っていった。マイケルはそうではなかったというのがこの親子の元々の違いなのだと思います。実の兄を殺すというのはほんとに哀しい話。アル・パチーノはますます男に磨きがかかってかっこよすぎます。デ・ニーロもすばらしい演技でした。アル・パチーノファンとしては悔しいけど、デ・ニーロの方がいろいろな役をこなせる気がしました。 9点(2004-05-20 22:37:47) |
3. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 アル・パチーノ、やっぱりいいですねぇ。最初はおぼっちゃまくんのようなポーッとした顔、自分が父親を守ると決意する頃はキリッと引き締まり目に力が宿る。そして、すべてを取り仕切るようになる終盤はますます凄みのある表情へと三段階の変化を見せてくれます。1本の映画でこんなに顔を変えられるなんてほんとすごい。それにやっぱりイイ男です。映画の内容は、少しわかりにくいところもあったけど、よ~く考えてみたりもう一度観直したりすると理解できそうです。 8点(2004-05-13 15:19:01) |
4. 狼たちの午後
アル・パチーノに本気で惚れてしまいました。うまいし、かっこいいという言葉では言い足りないくらいに魅力を感じます。ソニーもサルもこんな大事を起こすような人間ではないんですよね、ほんとはきっと。いつもこういう映画を観て思うんですけど、やっぱり犯罪は犯罪であって、どう転んでも悪いことなのです。それなのに、なんとなく犯人寄りになって観てしまう。そこにとても自分自身矛盾を感じます。人質になった女性行員たちもいい味を出してましたね。あと、「狼たちの午後」という題名になんとなく違和感を感じる。狼という雰囲気ではなかったような・・・あの二人。 7点(2004-04-03 21:35:41) |
5. チャンプ(1979)
《ネタバレ》 私は女ですが、一時期縁あって数年間ボクシングを見続けた頃がありました。ボクサーの知人もいました。知人ではないけれど、試合で打たれ過ぎたのが原因で亡くなったボクサーを何人か見てきました。7年間もブランクがあり、今もパンチをもらったダメージが残っているとわかっているのに検査もせず再起させる。明らかに危ない状況なのに、いくら本人がやりたいと言っているからってリングにタオルを投げない。こういう場面を見ていてとても残念でした。感動させたいがために、命をなくしても戦うのがいいような描き方をされているから。皆さんが絶賛している子役の演技も逆に過剰に見えてしまった。こんな結末と知っていたら絶対観なかったのに・・・。 4点(2004-03-27 22:19:48) |
6. ある愛の詩(1970)
《ネタバレ》 ラストシーンにあの音楽が重なってこその映画だと思います。あの音楽がなかったらここまで名作と言われていない気がします。主役2人の演技はよかったと思います。過剰じゃないところが逆にいい。ただ、病気がわかってから亡くなるまでが早すぎ・・・ 7点(2004-03-05 17:48:45) |
7. クレイマー、クレイマー
《ネタバレ》 夫が仕事で家庭のことに無関心。だから自分が壊れそうになって、自分を取り戻すために、そしてこんな精神状態では子供を育てられないから・・・という理由で突然家を出る。そして、ある程度自立できたらまた突然自分が子供を引き取りたいと現れる・・・。私も子供いますが、メリル・ストリープの母親役には全然感情移入できない。気持ちわかるところもあるけど、やっぱり自分本位だと思う。子供は置いていってはいけないでしょう!ていうか、置いていくのを想像するだけで涙出ます。今、草なぎ君がやっているドラマの母親役にも頭きてるので。出ていく前になんとか話し合うべきです。夫の足にかじりついてでも、そういう時間を作るべきです。子供には罪はないんですから。でも、ラストのメリル・ストリープはなんだかかわいかったな。あのあと復縁して、またあの家で親子3人で暮らしたら結構うまくいくんじゃないか・・・と想像しています。 8点(2004-02-25 14:12:35) |
8. 追憶(1973)
《ネタバレ》 ひさびさに心にしみる恋愛映画に出会えました。ちょっと前までは昔の映画って敬遠していた。もっと早くに観たかったです。生きるスタイルが違っても、相手を心からずっと愛していられるなんて・・・素晴らしいことだけどものすごくせつないです。ラストでバーブラから「家に訪ねてきて」と言われ、「行けないよ」とレッドフォードが言うところがせつなくもよかった。愛してるから訪ねてなんていけないんですよね・・・ 10点(2004-02-24 19:39:09)(良:1票) |
9. スティング
暗くなく、明るくテンポよく作られているからいいんだろうなぁと思う。テーマ曲が普段いろんなところで耳にするあの曲とは、恥ずかしながら初めて知りました。騙す手口は予想がついたり、「えっ?でももしかして違うかもしれない」とも思ったり、結構ハラハラしておもしろかったです。ロバート・レッドフォードはほんとにブラピにそっくりです。 8点(2004-02-20 16:24:27) |
10. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 大人になってから観ないと、この映画の深さは絶対わからないのではないでしょうか。ずっと待ち続けていた夫が、実は他の女との間に子供までもうけていた・・・これを知ったときの妻の気持ちは・・・もう言葉にできないですね。身も心もボロボロの夫が、出会った女を唯一の心の支えにしていた気持ちもわかるけど、やっぱり知らずに待っていた妻の方がかわいそうです。それぞれに家庭を築き、気持ちは残っているけどもうどうにもならずに結局別れていく。つらいけど、よりを戻さないところが大人の男と女だなぁと思いました。 8点(2003-08-18 12:18:50)(良:2票) |
11. リトル・ロマンス
23年ぶりくらいに再度観ました。途中少し退屈なところもあったけど、ため息橋の下でのキスからラストにかけては涙、涙・・・でした。ラストで少年が言う言葉がジーンときます。ダイアン・レインがとてもかわいくて少し色っぽくもあり、ジーッと見入ってしまいました。初めてこの映画を観た12歳の頃を思い出して、そういう意味でも感慨深かったです。 7点(2003-05-31 16:52:05) |
12. 幸福の黄色いハンカチ
こんなふうに一人の男をずっと待っていられる女に憧れます。ラストは最初からわかってることだけど、それでもいいじゃない?やっぱり高倉健&倍賞千恵子はいいなぁ。お父さんとお母さんになってほしい。 8点(2003-05-29 17:40:26) |