1. 親切なクムジャさん
殺したいくらい憎い相手に復讐しても心の空洞は埋まらないし、取り返しのつかないひどい目に遭わせてしまった相手にどんなに許しを請うても、ほんとの心の平穏は得られない。クムジャは一生このふたつを背負っていかなければなりません。この映画にはいろいろな見方があると思いますが、小さい子のいる私(しかもお腹にもう一人います)には泣けました。イ・ヨンエはチャングムのときとは全然別人です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-05 13:53:23) |
2. 東京タワー
友達から「どうしても観てほしい!」と、テレビで放映したものをビデオに撮ったのを半ば無理矢理渡されました。やっぱり観なきゃよかった。設定や登場人物が綺麗過ぎ、現実離れしすぎていて感情移入できません。「一度でいいからこんな恋愛してみたい」と解説で言ってましたが、別にこんな恋愛したくないです。既婚女性のみんながみんなこんな願望を抱いてはいませんから。どうしてあそこまで惹かれあうのか、なにも伝わってこないもの・・・黒木瞳が出ると、すべてがきれいごとの物語になる気がするのは私だけでしょうか。寺島しのぶ&松潤は激しすぎて理解不能。 [地上波(邦画)] 2点(2006-06-14 17:53:14) |
3. 僕の彼女を紹介します
《ネタバレ》 つっこみどころ満載で、「こんなことあり得ない・・・」と途中飽きてしまったが、ミョンウが撃たれたあたりからなぜか号泣。「猟奇的な彼女」の方が好きだけど、この映画も観る人を幸せにする映画。ミョンウが「僕がいないときに吹く風は僕だと思って」と言う場面が好き。以降の流れにつながる重要なセリフ。最後にあの彼が映ったときは「そう来たかー!」と、思わず泣き笑いでした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-30 08:02:10) |
4. 再見(ツァイツェン) また逢う日まで
《ネタバレ》 大方のみなさんの感想に同感です。こどもの頃の、貧しいながらも支え合って暮らしている数々の場面はとてもよかった。でも、現在の部分の描き方があまりにもお粗末。いとも簡単に再会してしまうし、4人の感情が伝わってこない。最後のコンサートの場面は「えっ?」としらけてしまった。こどもたちの演技と、お父さんの存在感になんとか救われて5点をつけます。 [DVD(字幕)] 5点(2006-03-30 07:25:51) |
5. 世界の中心で、愛をさけぶ
《ネタバレ》 原作未読、ドラマ版は見ました。ドラマ版が大好きなので、映画のサクと亜紀にはどうにも感情移入できませんでした。サクが亜紀の死をどうしてあれほどまで忘れられずにいたのかが伝わってこなかったです。それに、最後オーストラリアに行くところは気持ちの切り替えが早すぎて、「今までずっと苦しんでたのに案外簡単ね」と冷めてしまいました。ドラマがかなり自分の中では大事な作品なので、ずっと見ないでいたんですけど、やっぱりよせばよかった(涙)映画だけ見たらそれなりによかったかもしれないけど・・・エンディングの平井堅の歌には涙腺が緩みました。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-20 13:51:41) |
6. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 韓国の映画・ドラマはどうも私の肌に合わず(「冬ソナ」にも興味ないし)、この映画もいい評判は聞いていたけど観るのをずっと迷ってました。でもこれは大当たりでした。観終わって心がとても優しくなれる映画。主人公の二人にとても好感持てた。「どうか再会してハッピーになれますように」と最後の方は祈る思いでした。そして泣けます。笑かす場面もわざとらしくなく、何度もいろんなところで笑えました。最後、ああいう風につながってくるとは思ってなかったのでびっくり!私もわがまま放題で夫を振り回してる方なんですが、なんとなくキョヌが夫と重なって「ごめんね」なんて思いました。 9点(2004-08-06 16:49:57) |
7. シモーヌ
うーん・・・おもしろくなかったです。というか、こういう感じのアル・パチーノって私にとっては魅力半減。でもなぁ、もう年だもんなぁ。しかたないかなぁ。シモーヌはキレイでした。 5点(2004-05-28 15:17:42) |
8. インソムニア
《ネタバレ》 ロビン・ウィリアムス、不気味な感じを期待していたんですが、なんにも不気味さを感じなかった。ほんとにただの三流作家でした。アル・パチーノが同僚を撃ち殺してしまったのを隠そうといろいろ小細工する姿にショック~!!でした。でも、最後はすべてをさらけ出すつもりで向かっていったのには救われましたけど。全体的になんとなく今ひとつかと思います。「観たぁ~!」という充実感があまりない・・・ 6点(2004-05-17 17:32:33) |
9. ニューヨーク 最後の日々
《ネタバレ》 ほんとは5点にしたいんですが、アル・パチーノがうまいので6点にしときます。観終わってグッタリ疲れてしまいました。アル・パチーノの精神的・身体的疲れがこちらにも乗り移ってきたみたいで・・・。そういう意味でうまいなぁと改めて思わされました。物語としては、テレビ女優がホテルの部屋で殺されたのを目撃してしまうところからおもしろくなるかと思ったら、なんだかずっと平行線できてしまった感じ。中途半端さに少し欲求不満です。最後もあの終わり方は嫌だなぁ。疲れた上に救いがなくて悲しくなってしまいます。 6点(2004-05-15 20:47:57) |
10. ドクトル・ジバゴ(2002)<TVM>
予告ではすごくよさそうだったので期待していましたが、主役2人が役不足かなぁ。なにかとても薄っぺらい感じがする。出演者や描き方が違えばもっといい映画になったと思う。これではジバゴはただの優柔不断な男に思えてしまう。 4点(2004-04-04 21:58:20) |
11. フロム・ヘル
ジョニーは「ショコラ」の次くらいにかっこよかったです。こういう役、好きなのかなぁ。内容は・・・なんと言ったらいいか。良くもなく悪くもなくという感じです。雰囲気はおどろおどろしくてなかなかよかった。へザー・グラハムの目のクリッとしたかわいさが、他の娼婦とかけ離れてて薄幸な感じがあまりしなかったです。 5点(2004-04-02 21:57:33) |
12. ヘヴン
《ネタバレ》 すごく感情移入したわけではないけど(実際にはあり得ないに等しいと思うので)、とにかくとても切ない話で、主演二人の表情と映像の美しさで見せてくれました。最後のヘリコプターが吸い込まれていく青い空の色が悲しかった。ケイト・ブランシェットもよかったけど、ジョバンニ・リビシの表情がすごくよかったです。 7点(2004-03-22 15:25:36) |
13. めぐりあう時間たち
かなり難解でした。これを観る前に「ダロウェイ夫人」を読もうとしたんですが、20ページくらい読んで挫折してしまいました。独特の文体でした。映画もそんな感じでした。でも、決して「わけわかんない!」と怒る気にはなりません。なんとなくおぼろげにわかる気がするんです。あと何回か観たら感じたことを言葉にできそうです。3人の女優たちの演技はやっぱり素晴らしかったので、感じたことを言葉にできたらもっと点数上がると思います。 6点(2004-03-17 17:35:52) |
14. 青の炎
《ネタバレ》 原作を以前に読んだことがあり、衝撃的なラストに読み終わってしばらく動けなかったことを思い出します。元父親と同級生の殺害方法を模索するところや、主人公の心情などはやっぱり原作の方がよく理解できます。なかなか映像にするには難しい部分だと思う。ラストのあややの顔はいらなくないですか?二宮君の演技はなかなかよかった。クールだけど家族を思う気持ちが強くて、全部一人でなんとかしようと背負い込んでしまう主人公をよく演じていたと思います。あややは・・・なんだか邪魔な存在でした。 6点(2004-03-14 21:44:41) |
15. 小さな中国のお針子
《ネタバレ》 ちょっと期待はずれでした。お針子が街へ出て行くのが唐突すぎるというか、妊娠するに至るまでの相手になんの一言も残さずに行こうとするのがちょっと理解できない。確かに本を朗読してもらったり、文字を覚えたことでお針子の未来は開けたんだけど、もともと彼女の中には上昇志向があったのだと思う。それを目覚めさせたのがあの二人。お針子を変えたいと思ってしたことなのに、最後にはお針子を失うなんてなんだか皮肉ですね。 6点(2004-03-05 18:04:07) |
16. 僕のスウィング
なんだか思っていた感じと違くて、ちょっと期待はずれでした。スウィングとの淡い恋の描き方がぼやけてしまっていて、今ひとつ感情移入できませんでした。ただ、音楽はとてもすばらしくて聴き入ってしまいます。 5点(2004-02-01 21:55:53) |
17. はつ恋(2000)
《ネタバレ》 田中麗奈もいいですが、原田美枝子のお母さん役がすごくよかった。私としては「愛を乞うひと」よりも好きなくらい。父親と喧嘩して母親の病室に泊まるところは、この映画の中で一番泣きました。父親に連絡を入れる母親。「大丈夫よ」と小さな声で話す姿・・・母親ってやさしいですよね。花見のシーンはなぜか少し説明しすぎるものを感じてしまって、自分の中でちょっとだけひいてしまいましたが。真田広之が願い桜へ行かず、別れた家族に会う選択をしたのはよかった。昔の恋人との再会より、今の自分にとって大切にしなければいけないものを取り戻しにいく・・・初恋の人はそういう人間であってほしいと思います。 7点(2004-01-23 08:21:41) |
18. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 ずーっと観ようか迷っていて、一大決心して観ました。観終わった今、やっぱりかなり重い気分になっています。「どうしてこうなるのぉ~?」という理不尽さ、「なんですべて話して死刑を免れようとしないのぉ~?」という怒りにも似たイライラ。息子を思う気持ちはものすごくわかるけど。どうして子供を産んだのかという問いに「この腕に赤ちゃんを抱きたかったから」というのは泣きました。自分勝手な選択かもしれないけど、女の本能だものね。列車のミュージカルシーンは思わず涙出るくらいよかった。裁判と死刑直前のはどうかと思うけど、ああいう想像の世界がなければ彼女はほんとに不幸すぎる。内容が内容なだけに誰にでも簡単にはすすめられないけど、撮り方も凝っていたりと出来はいいと思います。 6点(2003-12-22 16:47:22) |
19. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 ラッセル・クロウって好きじゃないけど、演技力はやっぱりあるなと思いました。幻覚であるあの3人にいろいろ言われるのを必死に無視する場面は、見ていてほんとに辛いだろうなぁと心底思いましたもの。夫婦愛にもとても感動しました。荒波を乗り越えて、今は凪いでいる海を静かに二人で航海している・・・授賞式の帰りの場面でそんなことを連想しました。「シャイン」でも思ったけど、天才というのは普通の人にはわからない心の闇を抱えている人が多い。だからこうしてよい晩年を迎えたのを見るとほんとによかったと思う。 8点(2003-12-07 02:27:15) |
20. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 長い映画でしたがそれを感じさせない映画でした。内容は重くて、目を背けたくなる場面もたくさんありましたが、実際にあったことなのですから目を背けてはいけないと思いました。主人公が生き延びられたのはもちろん運がよかったのでしょうが、過酷な状況でも生き延びられる強さを持っていたからでしょうね。ドイツの将校のつま先からずっとカメラが上がっていき、顔が映る場面は忘れられません。将校役の人は出番はあまりなかったけど、役柄にピッタリでとてもインパクトのある人だと思いました。 8点(2003-11-24 09:25:06) |