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1.  あの子を探して
中国の農村や街の様子その他の人々も飾ることなく表現されていて、ストーリー以外の部分の情景の映像にもずいぶん心惹かれました。少々常識からかけ離れた考えからの少年の捜索ではありますが、その必死さ真摯さに連れ込まれてしまう感じがありました。テレビに出ての彼女の様子や、もうお腹が空いてしまってしようがないホエクーのあの表情、そしてやっとありついた食事をかき込む様子など、どれをとってもリアルと書けば語弊があるのかも知れませんが、自然さ本当にそうだったらこうなんだろうなぁ ~という様子を映像に映しとってあるところがスゴイ!と感じました。涙をながして訴える先生を見た時のホエクーの表情が印象に強く残っています。彼はこの時あんなに手を焼かせたにもかかわらず、こんなにも心配してくれる人が自分にはいることで、大きな信頼、愛情を強く感じたのではないでしょうか。
8点(2004-11-07 14:42:03)(良:1票)
2.  ブラス!
良い映画でした。ブラスの素晴らしい音色を充分に堪能でき、そのうえストーリーも良い! 今の日本の景気のことも重なってしまうことから.....(実は私の今働いている所もこれに近い状況から.....)心底、食い入るように、また人ごととは思えない出来事で、そうだ!そうだ!そうなんだ!と、つい拳をグッと握りしめながら見ていました。リトル・ダンサーも大好きな一作ですが、今回からこの作品もその仲間の一つになりました。告白しますと.....このタイトルから昔ブラス・バンドをしていた私は、どーせ大したことないんじゃと、タカをくくっていつも素通りしていたことを、ここに懺悔します!! この作品は人間の心の機微、苦悩、喜びチームにおける一人一人の存在感・価値観そして....あのピエロの背後にあるものをひしひしと感じるだけでも、なにものにも代え難い感動と見て良かったと感じさせる充実感でいっぱいになりました.....。どなたにもおすすめ出来る秀逸な作品として絶賛したいと思います。音楽好きの方は必ず見るべし! ダニー・ボーイには泣かされます(; ;)。
10点(2004-05-23 14:21:29)
3.  シンドラーのリスト
内容の重さに正直この映画について見ている最中はしっかり観賞できませんでした。「どうにかしてこの人々をもっと多く助けられないのか」という思いを押さえきれずにただ観ていた...。AIを見た時がそうだったのですが、時間がたつと考えさせられるのがスピルバーグ作品なのかもしれない? シンドラー自信は全く自らの考えからその行動を起こしてはいない、しかし結果的には多くの人々を助けることとなるそのことをやはり言いたかったのではと..。地球上の権力ある人々が手を差し伸べられられなかったが彼の行動ではあるが彼の真意以外の力によって助けられたと解釈する。見えざる「神の手」と言ってはどうだろうか? シンドラーは「神」の手駒であったのではないでしょうか? (ホロコーストの話しに神もへったくれもないのかもしれないが....)この映画を見た後何度にもはんすうする間に私の出した結論です。 
6点(2004-01-24 12:22:00)
4.  ピアノ・レッスン
少々理解不能なところも多いですが、(例えばピアノを毎日演奏しに行った時の彼の行動....)実際、本当の愛や本当のことを知り得るのに、言葉などなくても良い! 人の話す言葉のほとんどは何ら良いものなどもたらさないと、いうようなことを主人公の言っているがその意味が全編に感じられる。人間は言葉に頼りすぎている! 全体的に野蛮な感じが漂うのもそうした動物的感性を本来人間は持っているし、そうした感性は必要なのだということを思い知らされる一作です。次いで衣装の布地の風合いが一つ一つとてもキレイで美しくつい惹きつけられてしまう。最後に言葉の練習をしている彼女の様子。あれほどまでに激しく情熱的な彼女が黒い薄い布を恥ずかしいからと頭に掛けて、たどたどしく練習をしているところがホントに可愛らしく感じられ、とても印象的です。
9点(2004-01-17 14:37:26)
5.  日の名残り
これを見たのは2年位前なのですが、場面の一つ一つが今でも良く思い出される映画です。やはりバス停での別れのシーンは今でも鮮明に思い出せるぐらいです。最近原作を読みました。なめらかな文章でやはり映画には描ききれないほどの内容でした。映画よりさらに淡々としたものです。しかし、そうした淡々とした、感情を押し殺した毎日の中にも彼の心中に一点赤く、彼女のことをいつも強く思い抱いている彼の心情はどちらにもよく表現されている作品です。 
9点(2004-01-11 22:42:09)
6.  あの夏、いちばん静かな海。
とても素朴でたんたんとした内容。なんの変哲もないような静かな流れ方。海沿いを走るクルマを映した時のシンプルな上にとても繊細な美しい情景を今でもありありと思い出すことができます。同じ風景を見て同じ様に笑いあえる。離れている時でさえどこか通じ合っている。ホントに彼らが羨ましいナと思いました。微笑ましくも、切なくて、胸が締め付けられるような美しさを兼ね備えた恋愛映画です。私が唯一北野監督の作品の中で素直に観ることのできた映画です。
9点(2003-08-06 21:53:20)
7.  HANA-BI
卵やひよこの様にか弱い、今にも命が消えてなくなりそうな奥さんのことを傍目には狂気とも思われるような行動を盾に最後まで守り抜いた男の大きな優しさを表現した映画。少しは解るんだけども、ちょっと馴染めないかなぁ。
6点(2003-08-04 22:50:33)
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