1. オーディション(2000)
女性の底に眠る情念を、肉体への痛みによって表現しようとした作品という気がします。ホラー、スプラッタとしては単発の衝撃はありますが、盛り上げ方が物足りない。前半を短くして後半を丁寧に描いて欲しかった気がします。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-25 01:46:53) |
2. ホステージ
《ネタバレ》 国際線機内にて。すでにレビューされている方の意見に同意です。色々と伏線を張っている割には未消化で、すっきりしない映画でした。そもそもウィリス演じる役は交渉人としては役に立っていないのでは。犯人の正体も分からないし、あまりお勧めしません。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-09-25 01:23:45) |
3. 蝋人形の館
《ネタバレ》 国際線飛行機での機内映画で見ました。機内映画にしてはもろにスプラッタで、エグい映画です。アメリカでは、パリス・ヒルトンが端役で出ていることで有名だそう。演技はともかく、ちゃんと血まみれになるところは好感がもてます(笑)。ストーリーそのものはお決まりですが、構成はうまくてそれなりに飽きません。この手の映画がお嫌いでなければ、暇つぶしにはなると思います。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-25 01:17:33) |
4. ハンテッド(2003)
《ネタバレ》 ヨーロッパに旅行した時、テレビでやっていたのを見ました。アクションの切れが良かったですね。戦争を経験した特殊部隊員が日常生活に戻れず、自然を愛する殺人鬼になるという設定に入りこめさえすれば、それなりに楽しめると思います。ただ、教官でハンター役のトミーが強すぎる気が。また、心理描写は浅く、深みのある映画ではないですね。 [地上波(字幕)] 7点(2005-09-25 01:12:44) |
5. 見知らぬ乗客
ストーリー・テリングとカメラワークで非現実的な状況をもっともらしく描く、ヒッチコックならではの映画でした。テニス・シーンはかなりうまく撮れていると思いました。逆に回転木馬シーンは無理な感じがしました。いずれにせよ、サスペンスのお手本映画の一つでしょう。 8点(2005-03-12 22:25:49) |
6. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
悪意がない関係の中で起きる殺人。犯人を追いつめながら、人間性ゆえに最後の決着をつけないコロンボ。推理ものテレビドラマの最高水準ですね。コロンボ、リメイクされないかなぁ。 8点(2004-11-04 16:52:54) |
7. ハロウィン(1978)
ドナルド・プレザンス、好きな俳優さんでした。このシリーズが彼の代表作ということでいいのでしょうか。本作の音楽もジョーズのテーマと現代ホラーの基調を作りましたね。マイケル・マイヤーズとカーチスの追いかけっこはどうでもよい気がします。 6点(2004-11-04 16:25:16) |
8. エクソシスト2
成長したリンダ・ブレアが印象的な映画でした。1とは別の作品と思ってみると、まあ楽しめるかな。なぜアフリカなんだ、なぜ異教なんだ、と考えると余りに安易な設定だとは思いますが、それなりに見られる映画だと思いました。 6点(2004-11-04 16:13:48) |
9. 悪魔の棲む家(1979)
家モノ・ホラーのはしりですね。日本でもテレビでよく放映されました。この映画が全然怖くなくなったのは、それだけホラーが発達したっていうことですね。シャイニングあたりでホラー度が一気に増した気がします。アメリカではたくさん続編があるようですが、日本ではほとんど続編は放映されなかったようですね。まあ見なくてもよいような作品ばかりだそうですが。 5点(2004-11-04 15:51:35) |
10. HERO(2002)
何度かの回想シーンを重ね合わせ、衣装の色で勝負する趣向はなかなか良くできていると思います。ワイヤーアクションは現代の水準からするとちょっと残念ですが、割り引いて見ればよいと思います。演技とせりふは可もなく、不可もなく。中国映画界のグローバル戦略を感じさせる映画でした。 6点(2004-11-04 15:43:41) |
11. スパイダーマン2
《ネタバレ》 続編としては良くできていると思いました。糸を使って街を飛び回る映像が丁寧に作られていて、うまく引き込んでくれます。主人公を中心とするキャラクターも、それなりに深みがあって見応えがありました。ただ、悪役の造形はどうかなーとか、主人公が顔出ししちゃうと後で困るのじゃないかとか、恋人役が結婚式をすっぽかすのはいかにもひどいとか、色々不満を言えばありますが、楽しむ分には問題ないでしょう。 7点(2004-11-04 15:37:08) |
12. キング・アーサー(2004)
退屈でした。登場人物も型どおりで面白みがないし、ストーリーも単純。あんなに「自由」、「自由」と連呼しなくても……。伝説もののスペクタクルは今のハリウッドのねたぎれを象徴しているのでしょうか。 4点(2004-11-04 15:32:17) |
13. アイ,ロボット
ストーリーも映像もなかなかです。誰が黒幕か、勘のいい人なら分かるかも知れませんが(私は分かりませんでした)、分かってしまっても楽しめるでしょう。しかしこのストーリーの後、世界はどうなっているのだろうと考えると、答が出ませんね。 7点(2004-11-04 15:27:20) |
14. ドッジボール
国際線の機内で見ました。コメディとして悪くないと思います。予想できるキャラクター、予想できるストーリーですが、脚本がしっかりしているのと、恥ずかしげなく、大げさに演じているので素直に楽しめました。何人か有名人が実名で出てくるもご愛敬でしょう。ところでドッジボールの大会って、本当にあるのかな。 6点(2004-11-04 15:24:16) |
15. キャッチ22
《ネタバレ》 戦争風刺作品として一級です。せりふが面白い。「キャッチ」という言葉のぴったりした日本語が思いつきませんが、「落とし穴」といった感じでしょうか。除隊されたい主人公が医者に「自分が精神病者だということにしてくれ」と言い、これに対して「精神病者が自分で精神病だと分かることはないから、精神病を理由に除隊はされないんだ」と返答する場面で笑えれば、この映画の世界に入っていけるでしょう。監督による解説が付いたDVD版を見ると、いろいろと裏話が聞けて面白いですよ。オーソン・ウェルズって神のようにあがめられていたんですね。 8点(2004-09-27 10:18:46) |
16. 十二人の怒れる男(1957)
12人の男を一部屋に詰め込んで、その会話だけで事件の性格と社会性を描き出す構成は傑作の名に値するでしょう。見て損はしない作品です。今の時代に同じシナリオで作れば、結末が予想できるとか、こんなに素直に皆が説得されないだろうとか、12人の社会的構成が偏っている(女性がいないとか、黒人やヒスパニックがいないとか)いろいろと不満が出て、成立しないとは思いますが。白黒映画の時代的傑作ということでしょう。 8点(2004-09-27 10:11:16) |
17. 渚にて
古典映画で、そのようなものとして見れば面白いです。核戦争後の世界を描いたものですが、特殊効果による映像は一切なく、のんびりしたものです。しかし俳優の演技でそれなりに説得力のある世界を描いています。今日の我々にはもの足りませんが、1950年代末の雰囲気を知るにはよい映画でしょう。俳優も演技力のある人が多く出ていますし。 7点(2004-09-27 10:05:53) |
18. マトリックス リローデッド
第1作と続編の落差は、ロッキーといい勝負でしょうか。斬新な映像とそれなりの世界観の上に立ったプロットの組み合わせで、CG時代の代表作の一つになった前作に比べ、今作はすべてがバラバラ。派手になっているだけで、一貫性が感じられない。2作目は無理に前作のストーリーを進めようとせず、謎解きは3作目に置いておいた方がよかったのでは。無駄と思えるシーンやキャラクターが多すぎ。見せ場の一つのカーチェースのシーンも、マトリックスの世界らしい虚構感覚がない、作り物になってしまいました。 4点(2004-05-05 23:25:26) |
19. ハウス/HOUSE(1977)
ホラーでもなく、ロマンスでもなく、SFでもなく、エロチックでもない。でも独特の世界観があり、ついつい引き込まれてしまう。荒削りだけれども面白い映画だと思います。キャスティングの妙は抜群では。池上季実子はきれいだし、南田洋子や鰐淵晴子は趣がある、小林亜星に至っては、絶句。 7点(2004-05-05 23:15:35) |
20. リング(1998)
文脈で恐怖を演出する手法が成功したよいホラーだと思います。恐怖が謎を呼び、謎解きが更なる恐怖へと導いていくのは正統派ホラーのあり方ですよね。演出は限界を感じますが、日本映画に頑張って欲しいので少し甘めに8点です。 8点(2004-05-03 08:00:03) |