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1.  ロゼッタ
池に溺れておっかさんに助けを叫ぶ。来ない。彼女も、まとわりつく男が溺れているのを冷淡に黙過しようとする。これは男の暗いリアリズム(合理)であっても、女の子の情意(不合理)ではない。女の性の崩壊であるとおもう。が、本当は分からない。おれは女じゃないから。腹痛(生理痛)、これも制作者の男たちにそんなこと分かるのかな。おっかさんが泥酔して戸外で倒れている。それを抱えて家の中に連れて行くのが救われる。彼女の世界は母子関係だけである。母がいかに崩れていても侮蔑しない。が、その後に無表情に結論をだす。死である。さんざん苦労して得た収入の道を「仕事やめます」と電話する。それの道具ガス ボンベイを交換に行く。絶望の淵で、敵である男にそっとやさしくされる。最後のあの泣く表情は圧巻である。おっかさんは男型でしかありえない社会への不適応で酒に逃れる、その娘ロゼッタは両性具有になった。現代欧米の「解放」された女の惨劇である、ということでこの映画は印象ぶかい。
8点(2003-10-02 10:20:40)
2.  生きてこそ 《ネタバレ》 
みなさん、はじめまして、トリルともうします。人間の限界状況については皆さんが語っていましたので、私はその実際の状況でのサバイバル法を以下に述べます。まず、落ちついた二日目くらいから救援を受ける用意をする。それは煙(火)、鏡(アルミ板でもいい)、バッテリ。暖衣のほかは燃やせるものをすべて集めておく。一番よいのは飛行機の燃料である。黒煙が昇り雪の白さと対照して目立つ。外には一人または二人を交代で救援の兆候を常時監視させる。付け火を点けたままにしておく。飛行機の爆音がかすかにでも聞こえたら、急いで火を大きくし煙を立ち上らせる。晴天のときは鏡で太陽光を飛行機に向けて反射し合図する。曇り空のときは真っ赤に火をたく。赤色は雲を通りやすい。二度も飛行機に気がついたのにそのチャンスを逃してしまっている。機関士は無線の知識はあり、無線機の電気回路と修理の基本は知っているはず。胴体後部にあったというバッテリを優先的に探し取りに行く。彼を仲間はずれに冷淡にしないで、なだめすかし、脅してでも修理させ、送信を試みる。それはたまたま見つかったトランジスタ ラジオでモニタできる。それら試みに失敗し捜索打切りの報を聞いた9日目には、二、三人の有志を募り救援を頼みに下山させる。谷に降りる。どんどん下るとかならず小川がある。凍っていて平らであり歩きやすい(スキーを作り持っていくのがいい)。小川は大きな川に合流してさらに進みやすくなる。傾斜が急になって気をつけるのは滝。それを避けさらに下っていく。適当なところで氷を破り魚を釣る(釣具の自作はむずかしくない)。吹雪のときは雪を掘り、その中に潜む。雪の中は暖かいのだよ。川沿いに樹木が生えているところまで来たらやがて人家があるはずだ。と、このように私ならしました。
7点(2003-09-10 17:15:32)
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