1. ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-
《ネタバレ》 テーマがテーマなのに残虐なシーンが殆どありません。暴力や殺人のシーンはゼロではなかったけど非常に少なく、ユダヤ人の大虐殺が行われていく様を、あくまでも間接的に表現していました。例えば、幾度となく映しだされる、強制収容所行きの貨物列車。人々を運び、そして空になった列車が戻り…そんな映像の繰り返しが非常に切ない。 若い修道士役の俳優さんの抑え気味の演技がとっても印象的でした。声を荒げるでもオーバーなアクションをするでもないのに、彼のすさまじい憤りが、痛いくらいに伝わってくるんです。ラストは非常にやるせないもので、なんて不条理なんだろう…と悶々としたものの、見応えのある秀作だと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-15 03:28:26) |
2. ホリデイ
《ネタバレ》 後味最高、なんともあったか~い気持ちにさせてくれる映画です。キャメロン・ディアスとジュード・ロウは、それはもう!見てるだけで目の保養になったし、ケイト・ウィンスレットの演じるアイリスが、失恋の痛手から立ち直っていく様も見ていてとても小気味良かった。内容は古典的と言うか、新しさを感じるものじゃありませんが、奇をてらうことなく最後まで退屈させないのは、キャストの魅力と構成の良さなんでしょうね。音楽もとても良かった。 [映画館(字幕)] 9点(2009-05-15 03:24:39)(良:1票) |
3. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 こんなシリアスで残酷なストーリーを、ミュージカル仕立てにするとは…。最初違和感を覚えつつも、いやいや、ミュージカル仕立てになっておらずもっと現実的な描写だったら私は最後まで観れなかったかも、と思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-15 03:22:05) |
4. スルース(2007)
《ネタバレ》 ここ数年のジュード・ロウの作品の中では、彼の演技力や魅力が一番発揮された作品なんじゃないかと思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2009-05-15 03:17:08) |
5. シッコ
観ておくべき作品。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-15 03:15:09) |
6. モンゴル
《ネタバレ》 浅野忠信さんの、全編を通してモンゴル語での演技、最後までただの一度も違和感を感じなかったのは見事!でした。どれだけ練習したんだろう。妻・ボルテ役の女優さんも好印象で、日本人好みの顔立ちではないかもしれないけれど、内面からにじみ出る強さと美しさのある人で、少ない台詞の中、表情だけで十分みせる演技をしていました。 モンゴルの風土や生活、思想を知ることができるのも興味深くて良かったし、テンポが良いので退屈しません。 ただ、国は違えど、同じような英雄ものの映画を多数みているせいか、作品としては強く心に残らなかった、というのが正直なところです。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-15 03:12:56) |
7. 善き人のためのソナタ
《ネタバレ》 理不尽なことの連続、残酷で絶望的な場面多数なのですが、美しい映像と音楽、加えて、主演・国家保安局シュタージのヴィースラー大尉役ウルリッヒミューエの、重みのある演技が素晴しくて心揺さぶられます。ラストシーン、ジワジワきてたものが一気に噴出し涙が出ました。こんな静かにさわやかに感動を与えてくれるとは。 秀逸な作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-15 03:08:16) |
8. チャーリーとチョコレート工場
思ったより点数低いんですね。 一度目の観賞後だったら私も6点をつけたかも。二度三度観たらジワジワはまってしまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-15 03:04:55) |
9. リトル・ミス・サンシャイン
《ネタバレ》 クラッチ故障後、みんなで車を押して全員が無事乗車完了した時、各々が瞬間的に見せるホッとした柔和な表情がなんとも印象的。このすれ違い一家、この先心を通わすんじゃないかな、と思わせるワンシーンでした。出演者全員、演技が素晴しい!!大好きな作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-15 02:52:59) |
10. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 クイズに沿って主人公の過去が明らかにされていくという形は新鮮でおもしろかった。 暗く重いインドのスラムの現実、そこに気持ちをどっぷり浸からせず次へ次へとテンポ良くストーリーが進んでいくので、深刻になりすぎず楽しめる作品でした。 のっけから音楽にやられてしまって。思いっきりストライクゾーン。 [映画館(字幕)] 8点(2009-05-15 02:46:07) |
11. バーン・アフター・リーディング
《ネタバレ》 明るいコメディかと思いきや、なんともブラックなユーモアで。 ジョン・マルコビッチにジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット…豪華な俳優陣がみせる愚かっぷりがこの映画の魅力です。 この日はお客さんの中に外人さんがいて、私には全く分からないところで度々大きな笑い声をあげていました。 今なんで笑ったんだろう???…と考えるのがちょっと楽しかった。 [映画館(字幕)] 7点(2009-05-15 02:42:38) |
12. 二十日鼠と人間(1992)
ゲイリー・シニーズとジョン・マルコビッチの演技力に脱帽です。 感動しました。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-15 02:37:38) |
13. グラン・トリノ
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドのなんと渋いこと。ラストがなんとなく読めてしまうストーリーなので、役者さん如何では軽い仕上がりになりかねない気がしましたが、彼の存在でグググと重厚感を増していました。眉を少し動かしただけで空気を変えてしまう演技力と存在感、すごいです。 アジア系移民の姉弟役、タオとスーは無名の役者さんを抜擢したらしいですが、この2人がまたとっても素朴でいい味を出してました。 惜しむらくは、クライマックスでのタオ君の演技。 役柄上、ずっと感情を押し殺した演技が続いていましたが、クライマックスで感情が激する場面、これが物足りなかった~!この上ない絶望感、怒り、憤りがあふれ出すシーンなのにそれが伝わってこなくて、他が素晴しいだけにちょっぴり残念。 もう一つ、私的に感情移入しきれなかったのは、確執があったとはいえ、死に際し、2人の息子とその子供達(孫)との歩み寄りが見えなかったところ。 家屋は教会に寄付、グラン・トリノは友人であるタオ君に… 遠くの親類より近くの他人、とは言えども、親子としてはちょっぴり寂しい最期です。 父の覚悟の死、その意味と真実を息子達が知る事はあるのかなぁ…。 とはいえ、タオ君が海岸沿いをグラン・トリノで走るラストシーンはとても素敵だったし、エンドロールが終わっても観客がすぐには席を立たず余韻にひたっているようだったのは、作品の良さを物語ってるなぁと思いました。 [映画館(字幕)] 8点(2009-05-15 02:34:01)(良:2票) |
14. サラエボの花
《ネタバレ》 私、ボスニア紛争についてはなんとなく知っていてもその詳細は理解してなくて。 子供の頃ならまだしも、1992~1995年なんてそこそこ大人。 こういう映画を観ると、広い視野で物事を理解していかねばならぬ齢というのに他の国で起こっている悲惨な争い事を対岸の火事とばかりに全く興味示さず知ろうとしなかった自分が恥ずかしくなるんですよね。 しかし、この「(自分の無知が)恥ずかしい」と思わせてくれる作品に出会えるのが無上の喜びだったりします。 [DVD(吹替)] 9点(2009-05-15 02:28:11)(良:1票) |
15. 砂と霧の家
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』以来のやるせなさで、しばらく涙がとまらなかった。体力・気力ともに充実してるときに観ないときつい作品。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-05-29 22:04:58) |
16. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 予想とは全く違う方向にストーリーが展開し、ちょっと面食らった。でも良い意味での裏切りでした。いわゆるスポ魂ものと思いきや、こんな重くて深いテーマを含ませてあったとは…。前半だけで、十分胸にうったえかけるものがあったんです。不可能と思われることでも強い意志と努力をもってすればそれを打破する力があるんだなぁ、とか、夢に向かってがむしゃらに頑張るって、例え女性が鼻血出してる姿であっても美しく見えちゃうんだなぁ、とか。ヒラリースワンクの演技力がそれらを嫌味なく表現してくれていました。ところが後半になり、話は思いもよらぬ方向へ。切なくてやるせなくて泣けて泣けて大変でしたけど、生とは?死とは?愛とは?…とかくあざとい表現になりがちなテーマを静かにしっとりと描き出してくれました。クリントイーストウッドとモーガンフリーマンの演技も、私が言うまでもなく素晴らしかったです。良い作品でした。しいて言えばマギーの家族、〝ヒロインの不遇ぶりを際立たせるための、悪い家族のステレオタイプ〟過ぎたのが、ちょっと鼻についたかな。 [映画館(字幕)] 9点(2005-05-29 13:04:44) |
17. シークレット ウインドウ
《ネタバレ》 公開前にTVの情報番組でこの映画を紹介してたんだけど、その予告を見た時点で、あ。これは多重人格者の話だな、と思ってしまった。だから楽しみ半減状態で鑑賞しましたが、派手過ぎない演出と、ジョニーディップのさすがの演技力のおかげで、思ったより品のある作品に仕上がっていた。これで120分以上ひっぱられたら途中飽きたでしょうが、短くまとまってる点も良かったです。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-05-14 17:05:40) |
18. Shall we ダンス?(1995)
《ネタバレ》 もう10年近く前の作品になるんですね。当時観たときより、ずっと楽しく鑑賞できました。日常に追われ、趣味や自分の時間を持つことが後回しになってしまったり、新しいことを始めたいと思ってもなかなか最初の一歩を踏み出せないことが増えてきている今日この頃。真面目で平凡なサラリーマン役の役所広司が、社交ダンスを通じ活き活きと変わっていく姿が、10年前より胸に響いたのかもしれません。キャストも絶妙でした! [ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-09 03:16:29) |
19. 恋愛適齢期
恋をしたい大人の女性に薦めたい作品。 [DVD(字幕)] 8点(2005-04-07 01:29:00) |
20. コール
シャーリーズ・セロンはとても魅力的だったけど…。すべてにおいて中途半端な印象でした。 5点(2005-03-04 00:22:58) |