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1.  小さな泥棒
結局、シャルロットの魅力はシャルロットだということに尽きるのなら、この映画が彼女の代表作なんじゃないだろうか。
[映画館(字幕)] 5点(2007-10-15 18:34:25)
2.  友よ、風に抱かれて
ベトナム戦争をアメリカ側のみの視点で、しかもかなり限られたコミュニティを通して表現した小品。当時を経験した米国人にはグッとくる所もあるかも知れないが、それ以外の人にはあまり訴えてくる物は無いように思った。つまらない、というほどでもないが面白くは無い。ベトナム戦争映画好きにはフィッシュバーンの出演や、プラトーンと共通するセリフ、フルメタル・ジャケットとの比較など多少は見るべき物もある。
[地上波(字幕)] 3点(2005-12-30 18:20:48)
3.  フルメタル・ジャケット
キューブリックの意図はどうあれ、曲がりなりにも“ベトナム戦争”を題材に取ったなら、そこに表現上のリアリティが無ければ、テーマも真実味を持ち得ないんじゃないだろうか。そう思うくらいこの“戦場”は“ベトナム”に見えないし、いかにも作り物くさい。ダナンの海兵隊基地はどうにもちゃちだし、フエ市街の建物も妙に天井が高かったりしてヨーロッパの戦場のようだ。おまけに“ベトナム戦争”の主役であるヘリコプターも一種類しか登場せず、しかもあまり見ないタイプのものだ。予算をケチったとしか思えない。また戦闘シーンもかなりユルい。テト攻勢の際のベトコンの倒れ方も、最後の戦闘で米兵が被弾した際の血糊も嘘くさい。“神は細部に宿る”と言うが、この時期のキューブリクには既に神を呼ぶ祭司としての力を失っていたようだ。
[DVD(字幕)] 4点(2005-07-26 18:44:28)
4.  モンティ・パイソン/人生狂騒曲
モンティ・パイソンが嫌いな人の気持ちも何となく解る。インテリ臭さは拭えないし(彼等は拭いたいとは思ってないだろうが)、観念的になりすぎて笑えないことも多々ある。この『人生狂騒曲』で言えば、発電所での訳の分からないシュール・スケッチや虎のぬいぐるみを着た二人との問答などは正直つまらなくて死にそうだ。でも何回も繰り返し観てしまうのはひとえに彼等の持つ生まれながらの反骨精神に惹かれるからだと思う。権威を笑い飛ばし、自分は正しいと信じている“良識的な人々”を軽蔑する。その痛快さと笑いのアイデアの秀逸さは他に類を見ない。モンティ・パイソンより面白いコメディがあったら教えて欲しい。ほんとに。特に「全ての精子は神聖なり」と「生体臓器移植」のスケッチが最高。キャラは“ガストン”が一番好き。
7点(2005-03-12 09:31:08)
5.  カラーズ/天使の消えた街
今観るとかなり安っぽい感じがするが、当時は結構新鮮だった。西海岸ギャングものが流行る前だったから、そのへんの社会状況の描写がまず興味深かった。黒人とヒスパニックと白人の関係や、刑務所とシャバとの繋がり、警察の捜査方法などデティールが割としっかりしており、その辺に興味がある人にはなかなかの佳作だと思う。また主演の二人もそれぞれハマリ役で、特にショーン・ペンはこれが一番輝いてると思う。彼ほどバカっぽい白人警官が似合う俳優はいない気もする。この作品が気に入ったら「ブラッド・イン、ブラッド・アウト」や「ボーイズ’ン・ザ・フッド」もオススメ。 
8点(2005-02-20 02:32:57)
6.  薔薇の名前
中世ヨーロッパ好きにはたまらないだろうな。でもこのショーン・コネリーってハマッてる?なんか彼だけ非常に現代的な雰囲気を醸し出していて、映画全体の統一感を損なっている気がするんだけど。DVDの特典映像で驚いたのは、この修道院がセットだったということ。内部のシーンでは実在の修道院で撮影したらしいが、本当にローマ近郊の寒そうな丘の上に修道院をまるまる建ててしまったのはスゴイ。セットに関しては「ロード・オブ・ザ・リング」並の凝りようで好きだ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-01-29 03:48:30)
7.  イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
ラスト・シーンでズッコケること請け合い。結局オメーは何なんだ?ただの利己的な破滅型人間か?と言いたくなる。ただ、主人公のキャラ設定以外は結構いいと思う。アメリカ社会でマイノリティとして戦う中国人を描いたのは新鮮だったし、タイでのロケなど金もかけている。マフィア・警察モノが好きな人なら気に入る映画だとは思う。しかし・・それにしてもミッキー・ロークと中国系レポーターの掛け合いは時代の古さを考慮しても寒々しい限り。科白にリアリティのカケラも無い。 【告白部屋】しかし公開当時高校生で学校をサボッてこの映画を観た私はミッキー・ローク演じる主人公の自滅的な自己満足キャラをカッコイイと思ってしまったものです・・
6点(2004-10-28 19:19:32)
8.  アマデウス
素晴らしい。脚本、撮影、美術、音楽、俳優、すべてが下品にならず、上品すぎず一級のエンターテインメントになっている。唯一ケチをつけるとしたらモーツァルトのキャラクター描写が少し表面的なところか。しかしこの映画の輝ける主人公はエイブラハム(『スカーフェイス』でヘリから吊された人とは思えない)演じるサリエリなのだから、これでもいいのだろう。だったら題名を『サリエリ』にしろ?ごもっとも。しかしこれも天才と凡才の悲しき違い。それじゃあヒットしなかったでしょう。後世の映画の観客動員にも影響を与えるのも天才のなせる技なのだろう。サリエリがこの状況を見たら嘆くだろうか、それとも苦笑するだろうか?
9点(2003-10-28 13:36:01)
9.  デューン/砂の惑星(1984)
いいよね~この映画。いや、欠点だらけだってのはわかってるんだけど・・。ストーリーは原作に任せちゃって、ひたすら映像的な快楽のみを受け持ったような潔さがたまんない(笑)。きっと何処かにこういう世界が存在するに違い無いと思わせるような、綿密に構築された世界観とよく練られた美術。まるで大河ドラマのようです。小道具のクラシカルなデザインが秀逸。
8点(2003-09-25 15:08:39)
10.  スカーフェイス
私はこの映画に影響され過ぎて道を踏み外しました。あまり若い人は見ない方がいいかも知れません。
9点(2003-09-25 14:34:01)
11.  ミシシッピー・バーニング
この映画の面白さについてはくどくど言う必要はないだろう。この映画の舞台はロバート・ケネディ司法長官が保守勢力の反発の中で改革を推進していた時期で、デフォーの演じる捜査官もその影響を受けた世代なのだろう。ハックマンがデフォーを「ケネディ坊や」と皮肉るのにはそういう背景がある。このあたりの60年代におけるアメリカ社会の価値観の対立の図式を知れば知る程、この映画の面白さが増すと思う。
9点(2003-09-25 14:16:05)
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