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1.  ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 
リドリー・スコット、映像は秀逸。オペラシーンなんか息をのむほど美しかった。メイスン・バージャーが登場するシーンで毎回「美しき青きドナウ」を背負ってくる所では、レスラーとかの登場シーンを思い出してちょっとヘン。ジュリアン・ムーアは良い女優だが、クラリス役としてはあまりにも強いイメージなので、ジョディ・フォスターの方が私としては好き。ポール・クレンドラーの扱いには少し同情。原作と違ってクラリスが脳を食しなかったというシナリオには賛成。アンソニーはここでも色んなアドリブに挑戦している。残酷なシーンで救いがあるように茶目っ気を出したとか言っていたが、あまりにも凄惨なシーンが多過ぎて、せっかくのアイディアもイマイチ。もっとヘンだったのが「キャンティと一緒に食った」というセリフ。キャンティには合わないよ~~。ただアンソニーの「じゅるじゅるっ」という音にはゾッとして、未だに頭にこびりついてるけど。監督の美しい映像に6点全部捧げます。
6点(2003-09-29 12:12:52)
2.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 
アンソニー・ホプキンスは相変わらずの存在感。その存在感を凌ぐ演技をしていたのはレイフ・ファインズ。レクター博士の沈黙のほうを先に見たが、ダラハイド役ではレイフが圧倒的に胸に迫ってくる演技を見せた。その心理を深くえぐった描写で、ただの悪役では括れない複雑な心境の変化で一番際立っていた。ただ、ラストで顔を打ち抜いたはずなのに…という所は先があまりにも見え過ぎて、ちょっと残念。エミリー・ワトソンは、表情といい仕草といい素晴らしい演技だったが、何故ダラハイドに好意を持つようになり、ベッドを共にしたのかがあまりにも簡単な描写で、イマイチ感情移入できなかった。
6点(2003-09-29 11:56:25)
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