1. フォー・ルームス
《ネタバレ》 いまさらだけど観ました。最初の魔女の話はオチがあるのかないのかよくわからないなあ。次の浮気男の話はまあまあまとまっているけどやはり小粒。3番目のロバート・ロドリゲスはこのころから、子ども使うの好きだったのね、ってな発見。でも、子どもに芝居つけるのちょっとへたじゃない?それとも、もともとこの気持ち悪さを出したかったのか。タランティーノの話はハリウッドに対する皮肉だね。後半展開の切れがよく、実に笑える作りになっていて、タランティーノってコメディうまいんだなあと関心。この路線のほうがあってるんじゃないのと思わせられた。しかし全体的には、ひとつの場所を舞台にした分、監督たちの力の差がはっきりしすぎてまとまりがないと感じてしまった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-10-05 01:01:44) |
2. ピアノ・レッスン
ホリー・ハンターが自分のすべてを捧げて演じきった感じがとにかくたまりません。彼女は、この作品以前と、以後で別人です。言葉をしゃべれない演技というのは、役者の力量がはっきりと出てしまうものです。まさに目の演技とも言える鬼気迫るものを感じます。監督の映像センスもすばらしく、特に浜辺で箱から出せないままのピアノを弾くシーンはどうしてこんなに、心が揺れるんだというくらい美しい。ストーリーの下敷き自体は、正直どこかで見たことのあるものですが、ラスト近くの衝撃は、そんなどこか批評家的な見方を吹き飛ばします。10年ほど前に見ましたが、久しぶりにコピーしたテープが出てきて、鑑賞。今見てもまったく色あせることがない。まさに名作です。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-10-04 18:05:53) |
3. I SHOT ANDY WARHOL
私もウォーホールがらみということで『バスキア』の方も見たのですが、ウォーホール役はボウイの方が圧倒的によかったです。今作でウォーホールを演じるジャレット・ハリスはあのリチャード・ハリスの息子だそうで、親父ほどのキャラの良さはないような…。しかし、この映画は、どこまで実話なのでしょうか。とにかく主人公ヴァレリーのエネルギッシュなフェミニストぶりには吐き気がします。見る人が見るとなかなかの名作なのでしょうが、私はフィルムの質感も含めてアンダーグランドな感じが、どうも好きになれませんでした。ただ、ウォーホールがいた当時のアメリカ文化を垣間見るにはとてもよいテキストです。『バスキア』と合わせて、お好きな方はどうぞ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-10-04 17:48:55) |
4. バスキア
こういった伝記ものはよっぽどうまく作らないと、事実にかなわない。そこそこおしゃれなつくりだが、後半の展開がポヤポヤでまだ終わらないのかという感じで、やたら長く感じた。しかし、『アイ・ショット・アンディ・ウォーホール』といい、結構、ウォーホールってヤナやつだったんだなあと、当時のアメリカの美術界を垣間見るにはいい映画です。お好きな方はどうぞ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-10-04 17:17:33) |
5. ヴァンパイア/最期の聖戦
あまりのB級ぶりにドアタマはげっそりしたが、見続けると、最後のほうにはどこに着地するのかがわからず、意外と引き込まれてしまった。ジェームズ・ウッズのハードボイルドっぷりが見ものです。もちろんB級なんだけど、けっこうハラハラさせられて、ジョン・カーペンターがなぜ根強い人気なのかがちょっとだけわかった気がした。 [地上波(字幕)] 6点(2006-09-01 18:38:41) |
6. アメリカン・プレジデント
マイケル・J・フォックス見たさに鑑賞しましたが、なかなかいい映画ですね。ラブコメの名手ロブ・ライナーもついに大統領のラブ・ロマンスまで作ってしまいましたか。 [DVD(吹替)] 7点(2006-03-13 18:05:06) |
7. バラ色の選択
地味な映画。コンシェルジュっていう職業が大体地味か?どうもマイケルは、ファミリータイズの影響か、お金に執着している役柄が多いが、その中でも、この作品はかなりショボイ。マイケルがまったく笑いを取らないと、大体失敗しますね。 [DVD(字幕)] 3点(2006-03-13 18:00:32) |
8. ハード・ウェイ(1991)
確かに思ったより楽しめます。上映時はかなり不発だったようですが。マイケルのハリウッドスターぶりは、当時のマイケル自身の人気とかぶって、どこかアイロニーを感じます。マイケルはよくこの映画に出たなあ。 [DVD(吹替)] 5点(2006-03-13 17:56:22) |
9. ドク・ハリウッド
この映画を撮っていた時、マイケルは始めて自分の体の異常に気づき、その1年後に医者からパーキンソン病であることを宣告されます。外科医の役というのが実に皮肉な感じです。 [DVD(吹替)] 6点(2006-03-13 17:49:13) |
10. チェンジ・オブ・ハート/天使が舞い降りた街
学生時代「聖エレモス…」などで青春アイドルだったアンドリュー・マッカーシーにつられて見た。演出はかなりかっこ悪い。しかし、「養子縁組斡旋」という題材は、実に考えさせられるテーマだった。アメリカじゃ養子縁組って盛んに行われているらしい。それも、中国人などの東洋人の子を現地まで行って人買いのように連れてくるらしい。実際、映画の中で出てくる赤ちゃんも東洋人だった。そんな赤ちゃんにブリタニーとか名前付けるあたりが奇妙で笑えた。実際もこんな感じなんだろうな。アメリカ人はいったいこの子の本当の親は誰?とか気にしない人々なのかな?人の親としては、その辺考えさせられました。映画の結末は、いかにもアメリカ的でガッカリした。ってここまで言うとネタばれかしら…。 [地上波(字幕)] 5点(2006-03-07 00:26:11) |
11. オープン・ユア・アイズ
こういう映画大好きです。構成のすばらしさは、ファイトクラブと同じぐらい。ただ、主人公は顔が濃い。バニラスカイも見たくなりました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-03 23:19:32) |
12. マルコヴィッチの穴
めちゃくちゃ面白かった。この脚本を書いた人とにかくすごい。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-03 23:09:07) |
13. イグジステンズ
マトリックスと同じ年に公開された映画だったんですね。まさにクローネンバーグ版マトリックス。エグイ映像表現は独特ですね。 [地上波(字幕)] 5点(2005-10-31 16:40:41) |
14. スポーン
いったい、何の為に誰と戦っているのかがよくわからない設定で戸惑いました。中盤から、続きがどうなるのかまったく興味がなくなってしまい、後半はある種苦痛でした。マントの特撮がまあまあ面白かったので3点 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-29 19:40:18) |
15. 橋の上の娘
パトリス・ルコント。恥ずかしながら、始めてみました。薄幸の若い娘と年老いたナイフ投げの中年男の恋物語。倒錯的な愛と、官能的な音楽が実に素敵でした。 [地上波(字幕)] 8点(2005-10-28 18:22:26) |
16. 5シリングの真実
とても、地味な映画でした。あまりにも淡々としていて、あまり好きじゃありませんでした。まるで、昔の映画みたいでした。 [地上波(字幕)] 3点(2005-07-04 21:52:48) |
17. レイジング・ブレット/復讐の銃弾
エド・ハリスにキーファ・サザーランドは、なぜこの映画に出たのか理解に苦しみます。この映画から、アメリカのものすごく嫌な部分、銃社会の抜け道を見せ付けられます。どうして、映画のエンディングがこう描かれなければならないのか。がっかりします。 0点(2005-01-05 12:52:51) |
18. オルランド
バージニア・ウルフってこんな物語を書く人なんかいとびっくりしました。ティルダ・スイントンが非常に美しく、奇妙な物語も彼女の魅力で最後まで引っ張られました。ある種のSFでしょうか。 5点(2004-09-13 18:36:45) |
19. アタック・ザ・ガス・ステーション!
いかにも韓国映画が突き抜ける前のちょっとダサい感じ。ただのバイオレンスではなく、過去話にもって行くあたりが実にアジア的な感じがします。ただ過去話がバイオレンスに向かうための説得力として欠けていると思う。あと、最後のロールで、どうしてそんな風になるのというその後の物語がいまいちです。コメディならコメディで、過去話はいらなかったのでは? 3点(2004-09-13 18:31:24) |
20. ダメージ
ルイ・マルの健在っぷり感じた一作。ジュリエット・ビノシュの出ている作品としては、カラックスの作品以外では一番好きです。ビノシュの汚れ役っぷりが、カラックス作品から入った私には衝撃的でした。主人公の堕ちて行く姿に、興奮したものです。 8点(2004-08-19 18:31:16) |