1. トレインスポッティング
自分とまったく接点のない世界の話なので、観ていて疎外感を感じてしまう。でもこの映画がスタイリッシュでおしゃれでとんがっているのは十分に伝わってくるため(内容は決しておしゃれでもなんでもないけど)、そこで繰り広げらる話についていけない自分が、この「かっこいい」映画から否定されているような気分になる。だからおもしろいと簡単に言ってしまうのはしゃくにさわる。(でもおもしろかった。) [ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-18 00:35:08) |
2. ライフ・イズ・ビューティフル
この映画でのナチスのユダヤ人迫害に関しての焦点は、収容所が実際にどんなところだったのかというところではなくて、前半で見せているように普通に楽しく生活していた主人公が、ユダヤ人であるというだけで突然愛する人と引き離され、それまでの暮らしも自由も、最終的にはあっけなく命までも剥奪されるという不条理さであり、あえて収容所の酷さを見せなくても、その時点でもう十分に残酷。ナチスに対するピンポイントの憎しみや怒りに焦点が当てられてない分、そんなことをやっている彼らだって同じ人間だというどうしようもなさを感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-15 23:27:32) |
3. ヴィドック
オチそのものよりも、えっ!そこがオチなの?!と、そっちのほうがびっくりした。最初に普通にわかってしまうため、読めるとかどうとかいう以前にそこが読みどころだということ自体にどうも納得がいかない。意外といえば意外?!薄暗い雰囲気と映像はよかった。 [映画館(字幕)] 4点(2005-06-15 23:18:28) |
4. スーパーサイズ・ミー
食べるものが人の体型だけでなく、健康や精神状態にも影響するとか、何でも食べすぎは体に良くないという、日本人なら普通に知っていることでも、アメリカではああいう風に体を張って実際にやってみせないとわからない人も多いんじゃないかな。ただそういった層の人たちがこの映画を観るのかどうかは謎だけど。日本人の食生活も昔と比べるとジャンク化しつつあるとはいえ、アメリカと根本的に違うのは、たいていの人は、ファーストフードも食べるけど、いいレストランにも行くし、新鮮な素材や家庭料理のおいしさを知っている場合が多いということだと思う。だからこの映画を観た日本人なら「ファーストフードは絶対いかん!!」と思うよりは、「バランスが大切」という何も映画から教わるまでもない当然の事実を確認することになる。でも人ごととはいえ、一部の人々の食に関する知識(というか関心そのもの)の無さや、ジャンクフードを売る大企業の見境の無さは気になるので、この映画は目新しいことは言ってなくても興味深くはあった。↓ちなみに菜食主義=ヘルシーという幻想があるのは理解できますが(私もそうでした)、実際のところ、基本的に菜食主義者っていうのは、健康のためにやってるんじゃなくて、動物を殺して食べるということが嫌な人たちのことで、菜食でも冷凍ものなどの加工食品中心のジャンクな食生活の人もいて、食べるものに気を使っている人の割合は多いとしても必ずしも健康的というわけではありません。そもそも肉や魚が体に悪いわけじゃないしね。 [地上波(字幕)] 6点(2005-06-13 21:57:39) |
5. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
確かに登場人物もセリフも多いんで、ちょっとボーっとすると誰が何をやってるのかわからなくなったりするけど、そんなことは気にならないくらいテンポがいい!最後までどうなるかわからない展開もスバラシイ。 [地上波(字幕)] 8点(2005-06-13 21:09:32) |
6. ロミオ&ジュリエット
セリフはそのままで舞台だけ現代にっていうのがこの映画のポイントであり、存在理由そのものだと思う。シェイクスピアの作品の中でも一番良く知られていて古典的なストーリーの「ロミオとジュリエット」ということで、話を追うことに意識を集中させ過ぎることなく、誰もが映像や音楽やセリフという部分にも目が行き届くようによくできている。「ムーランルージュ」にしたってそうだけど、古典的=ベタでもあるので要は見せ方。それに、時代背景がそのままだたら、由緒ある文学作品のひとつとして観てしまいそうなところを舞台を現代にしたことで、ロミオもジュリエットも「時代がかった衣装を着た遠い昔の人」としてではなく、もっと身近な生身の人間として活きてきて、シェイクスピアの作品の普遍性にあらためて気付かせてくれるという点でもこのやり方は成功してる。セリフにしても、時代劇の登場人物が古風な話し方をするのはあたりまえのこととして特に気をつけてみることがなかったとしても、あの派手なチンピラたちがあんなしゃべり方をすると否応なしに聞き入ってしまう。それにしてもあの口調は独特のリズムがあって美しいだけでなく、すごくセクシー!だった。 [地上波(字幕)] 7点(2005-06-10 23:51:51)(良:2票) |
7. フィフス・エレメント
あのばかばかしさがいいんじゃないか。色もきれい。人類を救ってもらうなら断然ブルース・ウィリスだ。 [映画館(字幕)] 8点(2005-06-01 20:23:49)(笑:1票) |
8. ソウ
《ネタバレ》 ぜんぜん期待してなかったけど、意外な拾い物をした気分なので勢いでこの点数。こういうのは何の予備知識もなく見た方が絶対いい。「実はこいつが犯人だったりして」と冗談で思ったことが本当になるなんて。色々あるアラにはあえて目をつぶっておこうと思うくらいに緊迫感があってよかった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-06-01 20:01:11) |
9. チーム★アメリカ ワールドポリス
マット・デイモン! [映画館(字幕)] 7点(2005-06-01 01:20:18) |
10. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
オチがわっかて「なるほど、そうだったのか!」とすっきりするのではなく、「なぁぁーーーんだ」とがっかりしてしまう。その後の展開もありきたりでおもしろくない。 [映画館(字幕)] 5点(2005-05-31 23:54:17) |
11. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
エピソード1のあの小さかったアナキンが、わかっていたとはいえ、こんな風になったのかと思うとやるせない気分。でもそれまでの経緯があったのはわかるけど、最終的にはけっこうあっさりとダークサイドに転向したじゃないか。あと、1であんなに賢くてしっかり者だったアミダラが(2は忘れた)いくら女王じゃなくなったからって、か弱くなりすぎだし、セリフのせいか頭も弱そうにみえてならない。その上子供を産もうってときに(しかも2人も)生きる気力をなくしたってのはないでしょう。そんなんだからアナキンが「守ってあげなきゃ」ってよけいな使命感に駆られるんじゃん! [映画館(字幕)] 7点(2005-05-31 23:43:53)(笑:1票) |
12. となりのトトロ
ちょっと不思議でほのぼのした感じはいいんだけど、話がつまらない。特に後半。善良すぎて見てて恥ずかしくなってしまった。同じく2人姉妹の妹としては、メイには「行け、メイ!もっとやれ!」五月には「いい子ぶりっ子!!!」と言ってやりたい(だからこそいい姉なんだろうけど)。それと、お父さんが理解ありすぎてとても気持ち悪い。ちょっとしか出てこないけど、お母さんも理想的すぎて薄っぺらーい! [DVD(字幕)] 5点(2005-05-26 21:47:38) |
13. ショーン・オブ・ザ・デッド
まずコメディをベースにした人間ドラマがあって、そこにたまたまゾンビが出てくるという感じが好きです。例えばあのレコードを投げるシーンをはじめとして、基本的には端から見るとばかばかしい状況でも登場人物たちはあくまでも真剣なのがおかしかった。見終わったあとで友達や家族に優しくしたくなった。 8点(2005-02-01 23:31:40) |
14. プリティ・ウーマン
変身後の高くてきちんとした服装のジュリアのほうがきれいで好ましいっていう価値観の基準の設定が気にくわないんだけど、能天気な映画として気軽に楽しめばいいんじゃないかと。最後の方で100万ドルでも今の生活は捨てないとかいうようなことを言ってた娼婦の友達が一番かっこよかった。 6点(2005-01-05 23:50:05) |
15. LOVERS
ただきれいな風景や衣装をやみくもに並べただけじゃなくて、それぞれがコントラストになってて良かった。ヒロインが盲目ということで細かい音のひとつひとつと彼女の心情とがうまく結びついて表現されてるのも効果的だった。ただ、最後雪が降ってきたあたりから急激にB級度が増して子連れ狼風に血しぶきが飛ぶし、チャン・ツィイーもターミネーター(2の悪役)ぐらいにしぶとくってそれまでが良かっただけに残念! 7点(2004-12-28 23:29:35) |
16. L.A.コンフィデンシャル
3人の刑事のキャラクターがよく練られていて、それが話の筋とうまく絡んできておもしろかった。ガイ・ピアースとあと2人の刑事(特にラッセル・クロウ)との間に徐々に信頼関係が生まれていくのがわざとらしくないのと、わかりやすいヒーローがいないのが良かった。 8点(2004-12-21 23:23:12) |
17. リプリー
《ネタバレ》 何度か観てるので展開がわかってるにもかかわらず、つい話に引き込まれてしまう。自分の過去とか犯した間違いとか本来の自分自身から目をそらしてただ逃げ続けようとするリプリーは、弱くてひたすら正しくない人なのだけど、私もそんな彼を他人事として切り捨てられるほど強くて正しい人ではないです。ディッキーが殺されるシーンは、そこに至るまでのやりとりも含めて生々しくってそこいらのホラー映画より恐い。背景になってるイタリアの景色も美しかった。 8点(2004-12-21 22:43:35) |
18. クール・ランニング
単純でおもしろかった。彼等を応援することで自分の中の健全で良心的な部分を確認できるのが好きなのかも。 7点(2004-12-21 22:01:14) |
19. 仕立て屋の恋
主人公は確かに変質者でもあるけど、それ以上に異端者として描かれてたと思います。映画としては、やっぱり彼に同情してしまって、あの女はヒドイ!と思うのだけど、もし自分があの女だったとしたらきっと同じ事をするに違いない。最後刑事さんに真相が明かされたのがせめてもの救いかな。 8点(2004-12-18 01:46:53) |
20. ラスト サムライ
日本人の観点から言って、それはちょっと...っていう所も多々あるけど、ハリウッドでトム・クルーズがやったことで、普段は日本の映画などまず観ることのないおそらく大多数の海外の客層にも、ああいう世界を娯楽映画として見せたというのは評価できると思う。それなりに感動したんだけど、なんだか「アメリカはあまりにもパワフルなため、サムライというエキゾチックで尊敬に値する異文化をも滅ぼしてしまいました。でもそれをちょっと反省してたりもする私たちは何て良識があるんでしょう!」と言われてるような気がするのは、単なる負け惜しみかなー。 7点(2004-12-18 00:26:57) |