1. 紅の豚
大人になって、この作品がわかる様になった、、と、多く語られている。 公開当時、もう大人だったんで、充分にこの作品を味わっていたつもりだったんだが。。 じじぃになって、また観て‥…。。。。。 もう、参った。 …公開当時、既に”じじぃ”だったヒト達はこの映画(アニメなんて)知らないんだろうなぁ。 [地上波(邦画)] 9点(2012-04-07 06:28:43) |
2. フォーン・ブース
《ネタバレ》 下にもありますが、確かに、被害者に感情移入できない。 被害者の全てが薄っぺらい。 それが、脚本(役柄)の求めるところなのか、コリン・ファレルの演技が、そうなのか。 前者だとすれば、コリン・ファレルの演技は相当に深いということか。 随所に理不尽を感じながらも最後まで目が離せず、観終わって、詰まるところ、 ‥”私自身の薄っぺらさ”を思ってしまった。 まさか。それが狙いでは無かろうに。 仕立てられた犯人はピザ屋じゃ無い方が良かったなぁ。。。 ピザ屋に感情移入。。。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-07 01:32:20) |
3. 俺は、君のためにこそ死ににいく
これでは言うところの「英霊」も”浮かばれない”でしょうね。ただ劇場を後にする極々若いカップルから「また、こんな事があったらどうする?」「いや。。」という会話が。…これはこれでこの映画の存在価値とも言えるのだろうか。 [映画館(邦画)] 1点(2007-06-26 01:12:28) |
4. フラガール
「素直に楽しめた」ってコメントが多いね。まさにその通りかな。その時代の空気を一応知る者としては、もう少しつっこんで描いて欲しかった部分があるのも確か。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-26 00:52:15) |
5. トンマッコルへようこそ
観終わった直後は8点献上と思ってたんだけど、やや時間を置いた今、6点にダウン。といった感の映画でしたか。。。しかし同じアジアでありながら、韓国の映像世界の持つ邦画にないパワーには、嫉妬さえも。。。 [DVD(字幕)] 6点(2007-06-26 00:45:57) |
6. 家の鍵
アンドレア・ロッシの演技でない演技、シャーロット・ランプリングが齢62にして滲ます人生の感。そしてこの映画の持つ絶対的な力。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-26 00:34:15) |
7. 敬愛なるベートーヴェン
あれ?案外に評価は低いんだな。劇場で観たのは、もう半年も前。。細かな記憶はもう定かではないし、確かに書かれてるような、期待はずれや違和感を感じながら、はからずしも号泣してしまったのはなんだったんだろう??今にして思うと。。。。 音楽に感動しただけだったのかな。大音響で聴く交響曲。。「音楽ってズルイや」って思った記憶はある。 観終わった直後だったら10点献上してたかもしれない。 10年後にまた観よう。 [映画館(字幕)] 6点(2007-05-18 03:18:43) |
8. ライトスタッフ
15年経って観直して、やっと「男」が(少しだけ)わかるようになった気がする。。10年経ったらまた観よう。。。。。。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-18 03:06:35) |
9. アンダーグラウンド(1995)
10年前に観た時の印象はとうに薄れ、10年後の再見にしてこの点数。あらためて「映画」という二文字をしみじみ感じました。そういうチカラはある映画でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-18 02:46:46) |
10. 硫黄島からの手紙
「父親たちの~」とセットで観る場合、こちらを後から観るべきだったかもしれない。。。 映画としての点数は辛いですが、こういう映画が作られた事、こういう作られ方がされた事には大いに意義があると思います。 [映画館(字幕)] 4点(2007-05-18 02:38:32) |
11. 父親たちの星条旗
「硫黄島~」とセットで観る場合は、こちらから観た方がよかったかもしれません。。。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-18 02:25:21) |
12. バベル
「バベル」というタイトルに、目の覚めるような鉄槌を期待して観に行ったんだが…。 これは、その結果、、、という事なのか。。。 クローズアップ多用の表現に、たまに映像的なチカラを感じながらも、悲劇は悲劇として胸に落ちず、愛は愛として心に響かず、ほんの少しの希望と、やはり出口の見えないもどかしさとが交錯したままに。。。。。ただ、エゴやどうしようもなさ、つまりは「愚かさ」の羅列は、不快にさせてもらうに充分だった。 いずれにせよ、この映画を強く良評価出来ない自分に「凡人」を感じながら、常日頃、いかに安易な感動を映画に求めていたかを思わされた。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-18 02:17:34) |
13. ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム
《ネタバレ》 この映画について、みうらじゅんと井上陽水がトークショーで語っています。 ここで他人の言葉を借りるのはルール違反ですが、 さすがあまりに言い得てるので自分なりの編集を加え一応オリジナル?…という事で。。。 それでは、ご両人よろしくお願いします。。。。。。 ー井上 よろしくおねがいします。 ーみうら ほんとうにどうも、うちのボブのために。 ー井上 冒頭から固い話をするのもなんですが・・・すごいです。 ーみうら (笑)3時間20分ですもんね。 ー井上 この映画の中での一つの見所は、テレビ番組でほめられたときのディランの反応ですね。 ーみうら そうですね、ぜひものまねしてください。 それと、一つ新しいことを始めると必ず非難される、ということがよくわかりますね。 ー井上 あのブーイングは、噂には聞いていましたけど実際に映像をみたら凄かったですね。 それで、ブーイングされた後に歌う「ひとりぼっちのバラード」や、2・3曲でひきあげて戻ってきて歌った「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ・ベイビー・ブルー」とか、できすぎてるというか、本当に上手なんですよね。 ーみうら できすぎてますよ、運のいい人です。 この映画をみると、ディランにとって女性の影響が大きいということがよくわかりました。 ジョーン・バエズは最終的にはちょっと腹をたててましたね。 ー井上 それに対して現在のディランが「愚かだったかもしれないけど愚かじゃなきゃ恋なんてしない」と言っていましたね。また、上手いことを言って。 ーみうら チョイ不良(ワル)ですね。(笑) ー井上 とても人間らしく生きている感じですね。 ーみうら 記者会見の映像でもバンバンそういうところが出てますね。 ー井上 あれをみるとインタビュアーの鈍感さとか辛辣さ、まぬけさがよくわかって大変だっただろうな、と思いますね。 ーみうら スコセッシは『ラスト・ワルツ』の最後のシーンでディランを撮ったときからディランの自伝映画、という構想を持っていたんですよね。 ー井上 やっぱり上手いですね。資料のピックアップも、編集も。 ……という訳です。ほんとにそのとおり。。 3時間20分、至福のうちにあっという間でした。 尚、公式サイトにて全文が読めます。 (2005.12.13 at シアター・イメージフォーラム)無断転載すみません。 [映画館(字幕)] 9点(2006-03-31 06:04:12) |
14. タクシードライバー(1976)
もう何回観ただろう。観る度毎に深まっていく。初めてこの映画を観た若い時よりも歳を重ねた分だけ「どうにもならない」現実に何かがえぐられていく。達観できるほどに枯れてしまえればいいのだろうけれど、中途半端にくすぶる自分の中の若さがそれを許さない。無論、この自分の中にある焦燥感とも片付かない感情は若さだけが成せるものでは無い事など重々承知はしているはずなのに。。。やがて中年から世でいう壮年、熟年…老境に足を踏み入れた時にまた観たとして一体何を感じとる事になるのだろう。その時にこそ最高の評価を与える事になるのだろうか。それとも過ぎ去った感情への惜別の意を込めて見遣る事になるのだろうか。精神の根本をこの主人公と同一視するでもなく、理解するでもなくまして共感などとはおよそ遠いところで自分の何がえぐられるのか。一体、何を果たせばこの飢餓感は終熄を迎える事ができるのだろう。。。。。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-03-29 09:03:59) |
15. 死者の書
物足りなさが残りました。もっと「魅せて」ほしかった。なまじのCGはやはり何かをスポイルしてしまいます。 [映画館(字幕)] 5点(2006-03-05 05:12:26) |
16. スケアクロウ
「力のある映画」。。。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-05 04:56:22) |
17. カリートの道
《ネタバレ》 …逃げ切って欲しい、なんとか成って欲しい。映画にむかって久し振りに本気で思った。。。「夢を掴んで欲しい」と思った。。。そう思わせるだけの人間味をアル・パチーノは見事に体現していた。…結末を敢えてオープニングで観せられた事は、むしろラストの逃走で、その結末の「裏切り」を期待するがゆえ余計にのめり込まされる結果に。演出の妙にしてやられた感。。。しかし予告通りの結末。夢破れかけてる私には、これほど痛く突き刺さる。。。 …それにしてもエンディング。。眼のアップだけで全てを語り、眼のアップだけで数分(とも思える)時間を埋め尽くすアル・パチーノ。。。。。。。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-03 23:24:06) |
18. ソドムの市(1975)
…そもそも、この映画を観ようと思った人達(私も含む)の気持ちが知りたくなった。様々な観賞後評を読むにつけ、もしかするとパゾリーニにしてやられてたりするのかな。。などと。。。確か、大昔の公開試写会で無修正版が上映され(意図的?)話題に。その記憶が大人になるまでずっと引きずって。。。。映像表現はやはり旧いかな。だから逆にグロいと感じる部分もあった。ただ、「官能」を感じさせてくれる部分がなかった。それを期待してた自分が甘かったのかな。その世界を真に理解する人にはこの映画に潜む(であろう?)陶酔がわかるのだろうか。サドの小説を読むかぎりは何かしら訴えてくるんだけどなぁ。。 [ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-27 01:56:38) |
19. ヴェニスの商人
「読まずに、観てください!!」 原作など知らずに、何の先入観も持たず、ただ純粋にこの映画を味わってください。 さすれば点数もきっとあがるでしょう。 色んな観方、感じ方があってしかりです。シェイクスピアが本当に描きたかったのは…。 この点数は決してつまらなかったからではありません。あえて中庸に。 下の評にもありましたが、ほんとに読まずに観てほしい。 あえてネタばれにせずに。。上手く書けません。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-27 00:35:00) |
20. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 これも何年ぶりに観なおしただろう。。なんと…「泣けた」。自分でも思ってもみなかった、自分の反応に驚いた。下の方のコメントの一文にある『世間が認めればすごい人だけど、日の目を見ずに狂人で終わってしまう人もごまんといるんだろうなあ。』…この心情が深層に訴え、計らずしも感情移入してしまったようだ。「なりたい自分になれない自分」「手に入れたいものに手のとどきようの無い自分」私自身の奥深くにも多分あるその思いが、この男のパラノイアをただの狂気に見させなかった。…「泣けた」のは、男がTV放送を女の店のTVで誇らしげに観てる時。男の成し得た事への喜びだったのかもしれない。遠く自分と重ね合わせ。……今の自分がこんな観方するとは思わなかった。こんな観方をすると、これは「優しい」映画と言えるのかもしれないと。。。 …ラストの男の「成功」を現実か妄想かと、確かにどちらともとれる。ただ、ブラウン管の中の彼のショーは現実、彼の喋るコメディも現実、そして何よりそれに対する(ステージの)観客の反応は真実。。「どん底で終わるより一夜のキングになりたい。」観客は大喝采だった。それは本物。彼がバーを去る時の女の顔、TVのジョークを聞いた刑事の反応、それも現実。そしてその先の「成功」が現実か妄想か。。。。どちらにとるかで、エンディング・ロールのヴァン・モリスンが歌う「wonderful remark」の聞こえ方も変わってくる。どちらにとるかは、きっと観た者のその時の心情のありように委ねられる。。。。。。。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-06 02:02:47) |