1. レオン(1994)
以前、あるラジオ番組で某DJがこの映画について語っていた。曰く「この映画、お金がかかってないんですよ!でもよくできてるんです!」あのー、本作よりもお金がかかっていないけど素晴らしい映画ってそれこそ数え切れないぐらいあると思うのですが。本作を低く評価することにより映画通を気取るつもりは毛頭ない。でもねえ、お金がかかってないから素晴らしいというのはどうだろう。単純に「切なかった」「泣けた」と言えばいいものを。僕はというと切なくもなかったし泣くこともできませんでした。そこまでレオンに感情移入することができなかったもので。殺された無念や悔しさは警察官も同じこと。 4点(2004-09-25 09:06:02) |
2. ホーム・アローン2
今度はオクラホマで捕まっちゃった!! 1点(2004-09-21 12:10:24) |
3. ブレイブハート
歴史はハリウッドの資本と人間により捏造される。<追記>先のレビューでは言葉足らずなので以下追記を。一言でいえば単純な映画である。中世ヨーロッパの歴史は、単純に正義の英雄と悪の権力者で区別できるほど単純なものではないと思う。メル・ギブソンが歴史上の人物に自分を重ね合わせて陶酔している印象が強い。本来ならウィレム・ウォレスそのものを描かなくてはいけないのにメル・ギブソンの個性が出過ぎてしまっている。歴史の浅いアメリカ人に分かりやすくする必要があるのだろうが、中世ヨーロッパに対する造詣も敬意もあったものではない。 [ビデオ(字幕)] 3点(2004-09-15 17:13:34)(良:1票) |
4. ブルーラグーン
実はこれ高校生の時に劇場で観ました。しかもなぜか男同士で。。。今思い出しても寂しい高校生活だったよ、ホント。それにしても主役の女の子、ミラ・ジョヴォヴィッチだったんですね。それから8年後に「ジャンヌ・ダルク」を観た時は全然分からなかった。 3点(2004-09-13 20:42:39) |
5. ザ・エージェント
一時期、スランプ気味だったトム・クルーズが勢いを取り戻したと言われたのが本作。だがどうも僕にはあまり好きになれない。そもそもトム・クルーズという俳優、人間的には好きなのだが、出演作にはどうもあまり好きになれない作品が多い。テーマは確かに良いのだが、どうにも中だるみの感がある。ただ本作で使われたブルース・スプリングスティーンの「シークレット・ガーデン」という曲が白眉。これが結構いいバラードで僕もたまにベスト盤を埃だらけの棚から取り出してたまに聴いている。 6点(2004-09-04 00:01:00) |
6. デビル(1997)
ここでの評判は芳しくないようだが、北アイルランド紛争の経緯やN.Y.Cにおける移民、職業分布について多少の知識があると結構、話に入り込めると思う。ブラッド・ピットの演技にしても哀しいテロリストの役を上手にこなしている。傑作とまではいかなくてもなかなかの作品だと鑑賞直後は正直に思ったし今でもその意見は変わらないのだが、それほど酷い作品だろうか?もったいない。 7点(2004-05-05 07:58:13)(良:1票) |
7. ショーシャンクの空に
確かに「傑作」ではある。一つ一つのエピソードも印象に残るし何よりラストシーンの素晴らしさは今更言わずもがなである。だが、満点をつけるにはあと一つ何かが足りないように思える。正直なことを言うと周囲の賞賛につられて高評価を与えているだけで自分の本心ではそれほど評価していない気がするのだ。(日本での劇場公開当時、一部の評論家には評価が高かったもののそれほどヒットせずに上映終了した記憶がある。)ただ、あくまで筆者の感性の問題であり映画の質とは関係ないことは断言したい。 9点(2004-03-27 15:25:10) |
8. 耳をすませば(1995)
映画の出来不出来よりは共感できないタイプの作品だ。たかだが14、5歳で人生の目標や結婚相手が決まってしまうなんて面白くないじゃないか。人生で自分の本当にやりたいことがなかなか見つからないというのは確かに辛いことだが、でもだからこそ人生は送る価値があるのだと思う。俺はセージ君のように優等生でも偉くもないけど彼のようになりたいとも思わんよ。 3点(2004-03-11 22:50:55) |
9. デモリションマン
このページを拝見するまで私はデニス・ロッドマンが友情出演しているものだと長年思っていました。いやあ~本当に「昔の方法でやろうぜ!!」って感じですね、この映画。 2点(2004-02-27 22:45:17) |
10. シベリア超特急
一見、どんなに出来の悪い映画でも学ぶべきメッセージは必ず一つはある。本作において水野氏は「創ることと評論することは全く違うもので前者は後者より少なくとも100倍は難しい」ということを自ら証明してくれた。そんな水野氏の勇気に敬意を表してこの言葉を捧げよう。「いやぁ~映画って本当に素晴らしいですね。」 1点(2004-01-19 20:57:06)(笑:3票) (良:1票) |
11. アメリカン・パイ
自分もそうだったから分かるんだけど高校生ぐらいの年頃の男って女の子や性のことしか興味ないんですよ、ほんとに。だから主人公の男の子たちを弟を見るような目で見てしまうというか眼差しが自然と優しくなってしまう。今見るとホント馬鹿だったなあとか思うんだけど、あの頃はあの頃なりに皆、真剣だったんですよ。馬鹿馬鹿しさと爽やかさと。。。これこそ青春!! 8点(2003-12-27 09:47:44) |
12. ギャラクシー・クエスト
この映画に好感を持てる最大の要因はやはり製作者が真剣に映画を作っているからだと思う。少なくとも彼らの熱意が観ている側にも十分、伝わってきた。いくらコメディとはいえふざけ半分に映画を作られたら観ている方もいい加減うんざりしてくる。「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」の製作関係者たちはこの映画を観て少しは反省して欲しい。「遊び心」と「手抜き」は違うのだ。 8点(2003-12-24 21:48:23)(良:1票) |
13. 若草物語(1994)
日本では本作、「少女向けの」小説として見なされているようだが、原書を読んでみると南北戦争時代のニューイングランド地方に住む庶民の生活や価値観が描かれていてなかなか楽しい。愛読者の多い原作だけあって本作のキャスティングには色々不満があるだろう。僕の印象だと、メグとエイミーはイメージ通りなのだが、ウィノナ・ライダーのジョーとクレア・デインズのベスがミスキャストかなと思う。どことなく影のあるライダーに明るいジョーは向いていないように感じるのだ。クレア・デインズはベスよりもむしろ長女メグのほうが向いている。あと、ベア教授にガブリエル・バーンもちょっと外れているかも。レイフ・ファインズなんかが意外に似合っていたりして。そういうわけでぼくのキャスティングは、メグ=クレア・デインズ、ジョー=アン・ハサウェイ、ベス=アンナ・パキン、エイミー=エリザベス・アール、マーチ家のお母さん=ジョディ・フォスター、ベア教授=レイフ・ファインズ。だれかこのキャスティングでリメイクしてくれー。 4点(2003-12-21 19:31:32) |
14. 恋におちたシェイクスピア
恋愛というのは当事者間で熱くなれば熱くなるほど第三者の目には白けて映るという筆者の格言を証明してくれる映画。シェークスピアを全く知らない無教養な私には正直、二人の熱愛ぶりについてゆけなかった。同じ「ハリウッド製」シェークスピアでも例えばアル・パチーノの「リチャードを探して」などは、「シェークスピアを多くの人に楽しんでもらおう」という誠実さが伝わってきたが、この映画はシェークスピアをだしにしたお粗末な三流恋愛ドラマ程度の価値しか感じなかった。にもかかわらずオスカー受賞作品なんだよな、これ。 3点(2003-12-20 13:17:16) |
15. 羊たちの沈黙
アカデミー作品賞に求めるものは人により千差万別だと思うが、私の場合、感動があるか否かを基準としている。観終わった後に「いやあ、いい映画を観たなあ」と思わせるものがないとオスカー作品としては物足りないように思うのだ。本作、主演の二人の演技が上手いのは素直に認めるしサスペンスとしてはかなり面白いとは思う。だが、いかんせんこの映画には感動が無い。さすがのレクター博士も人を恐怖させることは出来ても感動させることは出来ないようだ。ただこの作品後に作られたハンニバル、レッド・ドラゴンの二作と比べれば本作が最も優れていることは間違いない。 7点(2003-12-17 21:06:00) |
16. マスク・オブ・ゾロ
こう言っては大変失礼なのだが、アンソニー・ホプキンスという人にはレクター博士のイメージが常につきまとってしまう。それだけあの役が見事だからなのだが、この映画もどうも「マスク・オブ・ハンニバル」になってしまいゾロのマスクの代わりにレクター博士のあのマスクを被ったアンソニー・ホプキンスを想像してしまった。敵役モンテロとの決闘で彼の頬に噛みつくのを期待していたのだが、それは残念ながら叶わず。あなたにはフェンシングより噛み付きの方がよっぽど強力な武器に見えます。アントニオ・バンデラスに「やあアレハンドロ、あれから羊の悲鳴は消えたかね」なんて台詞を言ってくれたら間違いなく満点なんだけどなあ。 4点(2003-12-13 23:54:15)(笑:2票) (良:1票) |
17. クレーヴの奥方(1999)
実はこれ公開当時に映画館まで観に行ったんですよ。銀座シネパトスっていうちょっと気取った感じの映画館に。結構期待してたのに蓋を開けてみたら点数通りメガドン級に面白くなかったんです、これが。あまりのつまらなさで帰り道、思わず涙が出てしまったほどです。それから10日ほど経ったある日、読売新聞夕刊の映画評論記事が「21世紀の幕開けにふさわしい真の傑作である」だなんて絶賛して。。。インテリの言うことは信用しないで自分の眼で映画は判断しましょう。 1点(2003-12-04 21:21:52) |
18. サイダーハウス・ルール
万人にとっての満点ではなく自分だけの満点の映画。この映画は人に教えずに自分だけの宝物にしておきたいですね。原作でのきわどい描写は省かれ爽やかさと切なさが際立った良作。この映画の影響でディケンズを読み始めました。<2004年9月21日追記>連日のように幼児虐待のニュースが流れてうんざりする昨今の日本、ラーチ先生のような父親代わりがいる分、セントクラウズの子供たちの方がずっと幸せなのかなとふと考えてしまった。 10点(2003-11-27 19:26:44) |
19. インサイダー
タバコが体に悪いなんて常識と口で言うのは容易い。ではそれを「法的」に証明しろと言われれば話は別。裁判において原告、被告共双方に有利な証拠を持ち出してくる。それらを論理的に検証しなければならない。日本では「タバコは体に悪いなんて常識じゃん」と言うのは簡単なのだが、それを「法的に」証明しなければならないのが、この映画のポイント。欧米文化においては法律が聖書に基づいて作成されている以上(裁判において証人が聖書に手を置いて宣誓するのをハリウッド映画でご覧になった方はおられるかと思う)、法律即ち神の教えという点をまず理解しなければならない。人間の常識というのは往々にして偏見や思い込みに端を発していることが多いからそれらを論理的に検証する必要があるのだ。その点を念頭に入れてこの映画をご覧になって欲しい。それにしてもアル・パチーノ、かっこいいぜ。 8点(2003-11-21 20:41:50) |
20. イングリッシュ・ペイシェント
これほど世間の評価と実際に自分の目で観た評価に隔たりがある映画も珍しい。原作はイギリスのブッカー賞受賞作で映画はアカデミー賞9部門受賞。これほどまでに前評判が良ければ期待してしまうのだが、映画、原作ともに退屈極まりないこと。この点、映画、原作共に傑作だった「ゴッドファーザー」とは対照的な作品といえよう。自分の目が節穴なのかもしれないがそれでもつまらないものはつまらない。 4点(2003-11-15 22:15:02) |