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1.  ミラーズ・クロッシング 《ネタバレ》 
ボギーことハンフリー・ボガートとともに終焉したと思われたハードボイルドスタイルを見事に復活させました。主人公トムは喧嘩が強いわけではなく、銃の扱いに長けているわけでもない、確かに頭は良いが彼の魅力は何と言ってもタフであること。もっと言えば、自分で自分はタフな男だ、打たれずよい男だと言い聞かせ、あっちで殴られ、こっちで脅されても、自らの矜持を貫くため黙々とタバコを吹かしながら流れていく・・・様々な事件に巻き込まれ、自らも借金の肩代わりをレオから申し込まれても断り、自分で返済すると辞退した挙句に返済出来ず殴られるが、セリフ通り「怨んではいない」のでしょう。自らの借金は自分で払うのが男であり、払えなければ殴られるのは当然で、彼の信念に反するものではないのではない。なかでも主人公トムの魅力が表現されているのがバーニーとの関係で、特にバーニー逃がした後に、死体確認のために森に入っていくシーンは秀逸です。バーニーを逃がしているわけで、死体がそこに無いのは間違いなく、自分は殺されるのが確実な状況にトムは嘔吐する程に心底恐怖している。しかしバーニーのように弁解・命乞いなどせず、黙って恐怖に耐え最後の時を迎えようとする。生き残ることより、いかに生きて死んでいくが大切だと言わんばかりに、最後まで自らのスタイルを通すトムにダンディズムを感じずにはいられない。コーエン兄弟が作り出す映画全体の静謐な世界観もこの映画を支えるうえで、欠かすことのできない材料ですが、個人的にはガブリエル・バーーン演じるトムの魅力にやられました。
[DVD(字幕)] 10点(2012-07-08 20:43:05)
2.  男が女を愛する時(1994)
アルコール依存症だけではなく、何らかの「病」、特に精神的なものを扱うときは患者をどのように描くかが難しいところ。同情的に描くのは当然だし、観る側もその前提で観ているが、必要以上に患者に肩入れしバランス感覚を失った結果、患者側が正しく、健常者側が誤っているかのように描かれたりすると耐えられない映画になってしまうところです。 この映画も妻はアルコール依存症で、妻の側の苦悩や主張のみが展開されたら、妻は身勝手で、さらにアルコール依存症という病気に甘えているかのように映ってしまったかもしれない。だが、妻がいきなり依存症になってしまい、さらには別れを告げられる夫の苦悩や困惑ぶりも充分に描かれていて、映画としてバランスを保つことができたていたと思う。一般的な尺度からすれば夫は理想に近い夫の役割をしてきたが、一般論だけではうまくいかない夫婦関係や、相手を大切に思うとはどういうことなのかを描いた傑作です。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-01 20:32:08)
3.  ゆりかごを揺らす手
クレアを憎悪から殺害したり、自分の苦しみを理解させるために夫と子供を殺害するといった単純復讐劇と一線を画す、ヒッチコックを彷彿させる一級サイコサスペンスだと思う(カーティス・ハンソン監督はヒッチコックを意識してるだろうけど)。自分から幸福を奪った憎しみだけでなく、満たされることのない母性愛が屈折してしまい、あのような復讐にペートンを駆り立てたのだろう。彼女の復讐は計画的かつ陰湿だが、赤ん坊に母乳を与えているシーンや最後まで子供二人を攻撃することはないペートンなどを見ると、遣り切れない思いがする。その姿が彼女のあるべき形のように思えてしまい、良妻賢母になったであろう彼女を復讐の鬼に変えてしまった不条理な現実に暗澹たる気持ちにさせられてしまうのだ。クレアを心理的に追い詰めていく過程も秀逸で、男の自分には解らない母性愛が持つ底力のようなものを感じさせれた秀作です。<蛇足>女性(特に母親の人)が観たら、どんな感想を持つんだろうと感じる映画でもありました。 
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-07 14:03:15)
4.  トゥルー・ロマンス
豪華俳優陣を無駄に使ってるけど、そんな無駄なことを真剣にやってくれるとこにロマンスを感じる、無駄で非生産的なことにマジになることも必要だって。馬鹿らしさと無駄にエネルギーを撒き散らすのがタランティーノの魅力で、どこかの監督(オリバー・ス○―ン)みたいに映画で何かを訴えるみたいな野暮なことをしたら、タラの良さは失われてしまう。この映画は訴えるとか、主張とかはまったく無く、監督や製作陣もタランティーノの脚本を充分に活かしていると思う。三つ巴の争いというお得意のストーリーは多少の粗さがあるけれでも、モテナイ男の代表であるタラならではの、クールな男への憧れと純愛への妄想が生み出した傑作です!無駄なことにマジになってこそロマンスだ!
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-05 16:23:36)(良:1票)
5.  八日目
こういう映画は批判しにくいけど、どうにも好きになれません。原因はジョルジュを好きになれなかった、つまりこの映画の障害者の描き方が好きになれなかったということでしょうか。ジョルジュは様々な問題を起こし、それを障害者の純粋、素直という面を前に打ち出すことで、その行為を許容するように観客に要求しているようで、どうにも受け付けませんでした。障害者は確かに社会的弱者で一般人とは異なる特別な存在だけど、その障害者を持ち上げ、美化して描くのは好きになれません。巧く言葉にできないけど、相手を貶めるのとは違う形の逆差別を感じます。さらにアリーとの関係では、障害者という社会で生活できない者と健常者という社会で生活している者の価値観が転倒しています。例えばラストでアリーはホームレスのようになっており、映画はそれを肯定的に捉えているあたりです。アリー自身も価値観の転倒を受け容れてますが、その原因は妻との不仲と自分が子供にも拒否されたことです。しかし映画では、なんで妻と不仲になったのかよく解らず、アリーに共感できません。もう少しアリーの方も描いて欲しかったです。これも、この映画を好きになれない原因になっていると思います。つまらないわけじゃないけど、合わない映画でした。
3点(2004-06-06 12:09:23)(良:2票)
6.  エド・ウッド 《ネタバレ》 
ベラが大ダコと格闘するシーンはせつないですね…仕事だから、そしてエドが好きだからこそやったんだろう。そんなベラのために彼の退院後、嘘の撮影をするエド、そういう繊細で優しい一面を持ってるのもエドの魅力ですね。けどそのフィルムを映画に利用して勝手なナレーションを付けてしまうあたりは、いかにもエド・ウッド!映画バカです。ベラもそんなエドが好きだったに違いない。エドの映画バカぶりと情熱、周囲の人達(特にベラ)との友情に泣き笑いでした。才能は無いが、どこまでも前向きで諦めることを知らないエド、そのエドに魅せられた人達、愛すべきバカの物語です。こういうの大好き!
10点(2004-05-23 22:24:02)(良:2票)
7.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 
二人のキレっぷりがいい!キレると言うと暴力的なものを連想するけど、そうじゃない。キレてるけど爽やかでせつないんです。このあたりがハリウッドとの違いかな。それに何と言っても微妙なズレがいい!殺し屋は言葉を間違うし、追跡するパトカーは信号で止まるし…そして死をテーマにしているのにどこか軽い、最後にしたいことが女二人を抱きたいって、オイオイお前…な感じなんだけど、この軽さが死を背景にしているせいか、なんか切ない…泣き笑いです。とにかく良い映画でした。
10点(2004-05-04 15:14:19)(笑:1票)
8.  二十日鼠と人間(1992) 《ネタバレ》 
ジョージにとってレニーは重荷だったことは間違いない、前半でもそんなことを言っていたし。けど、だからこそジョージにはレニーが必要だったように思います。日々無意味とも思える労働の中でレニーが居たからこそジョージは「こいつのために、俺は必要なんだ」と思えたし、頑張れたんじゃないだろうか。レニー以外の仲間とは気軽に楽しく付き合えるけど、彼らは別にジョージである必要はなく誰でもいいわけで、ジョージは日々楽しくても何か空虚感、虚無感みたいなものを感じるはずです。一方レニーは一緒にいて楽しいわけでもなく、重荷だけど、ジョージなしでは生きていけない、そんなレニーだからこそジョージの空虚感を埋めてくれる存在だったんだと思います。このへんは複雑ですね、大切だけど重荷、重荷だから捨てたいと思うけど、捨てるのは寂しいみたいな…このあたりのジョージの心情はうまく描けていると思います。 そういうレニーを失うはめになり、自ら引き金を引くジョージの姿は痛ましかった…うまく文章にはできませんが、印象に残るシーンでした。 
9点(2003-11-03 21:32:53)(良:2票)
9.  海の上のピアニスト
この映画は評価が高いので、この採点はちょっと気が引けますが。陸の世界を知らないのに、それを恐れて踏み出せない、踏み出す勇気のない主人公には共感できたし、感動する流れではあるけど、あまりにも非現実的で物語にのめり込めなかったので、結局感動出来ませんでした。むしろ、主人公を救えないことに無力感を感じるトランペットを吹く友人に胸が痛くなりました。いろいろ言ってますけど音楽は最高ですね。
4点(2002-07-15 00:59:12)
10.  ストレイト・ストーリー
D.リンチ監督というのは意外。兄に会いにいくまでの道のり=人生という印象を受けました。嵐あり、激しい下り坂あり、助けてくれる人あり、騙そうとする人あり…そしてラストへ。音楽も良かったし高得点といきたいんですが、あまりにも淡々としすぎているので。過剰に感動させようというのもダメなんですけどね、映画は難しいです。
6点(2002-07-14 01:10:19)
11.  ボディ・バンク
役に立たない人間は殺害しても構わない。「海と毒薬」でも似たようなことが描かれていて、違う!という感想を持っていました。主人公も同じことを思っていたのに…医学の倫理問題と人間の持つエゴイズムがよく出ている秀作です。前半はかなりつまらなかったので、見ているのがちょっとシンドイ、それが減点材料か?
8点(2002-07-12 05:54:32)
12.  愛する(1997)
感動させてやろうという雰囲気が全体に出ている、いやらしい作品。ハンセン病患者を隔離するという必要悪としての反人間的行為を、「恋愛」「感傷」「恋人の死」みたいなもので薄めて、中途半端にしてしまった。ハンセン病を題材にするなら、他のみなさん同様もっと掘り下げて、ハンセン病のみにスポットをあてるべきだと思う。あと酒井美紀の演技はクサかった…特にベットシーンは演技してますというのが画面に出ていて、見ていて失笑もの。
3点(2002-05-02 00:45:21)
13.  うなぎ
純粋な気持は常に正しい行動に結びつくわけではなく、恐るべき凶器(狂気?)にもなる。しかし、それは同時に人を引き付け、本人もそれによって救われることもある。「純粋な気持」を正しいとは言えないが正しいと信じたい、そんなことを感じさせてくれる映画でした。それにしても妻を殺害するシーンは怖かった…
7点(2002-04-20 20:40:09)
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