1. サニーサイド
《ネタバレ》 チャップリンの短編の中では笑いのエッセンスは少なめです(冒頭の寝起きや調理のシーンでは細かな笑いが沢山ありましたが)。ひたすらホテルのボスに蹴られているし可哀想・・・。ちょっと蹴りすぎなんじゃないかなとも思ったり。挙句の果てには彼女にも振られ、踏んだり蹴ったりだなと思ってやるせない気持ちになりましたが、夢オチで本当に良かった。観ていて救われました。 しかし思い返せば、4人の女性(天使?)が出てきて一緒に踊るシーン等は夢だったんですね。仕事も厳しいし生活もラクじゃないからこそ、せめて楽しい夢を観る。それでも唯一のかけがえの無い存在である彼女まで失う不安もある。結構リアルな心情を映しているなぁと共感してしまいました。夢から覚めた時、エドナの手を強めに引っ張って彼氏らしく主張するチャップリンが何とも可愛らしかったです。 フライパンの上に鶏乗っけて卵を産ませるシーンと、わざわざ馬?を連れてきてお乳を搾るシーンは◎です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-13 11:04:59) |
2. 担え銃
チャップリンの作品は、短編主体だった頃は1つのテーマに絞ったドタバタコメディで、中期以降の長編を作るようになってからは、メッセージ性が強く、時に堅くなりがちな内容も多かったですが、この作品はその丁度中間くらいに位置すると思います。なので私には戦争に対する批判のメッセージはさほど感じませんでした。むしろ戦地にいながらいつものチャップリンの飄々としたキャラが活きているなと楽しむことができました。チャップリン宛に送られてきたチーズを剥くシーン、爆破処理のマスクみたいなのを付けてて「当時のチーズはそんなに臭いのか?」とか思ってしまいました、結局投げちゃうし(笑)あと水没したベッドでも布団かけるのかよとかその笑いのセンスに1人で笑ってしまいました。皆さん仰るようにデ・パルマもビックリの時代に先駆けたオチに驚きました。やっぱりチャップリンは凄い! [DVD(字幕)] 6点(2006-08-11 11:18:00) |
3. チャップリンの勇敢
《ネタバレ》 チャップリン映画には珍しく、正義感溢れる彼が拝めます(笑)冒頭のミサのシーンで、預かった赤ちゃんがオシッコ漏らしてるのかと思わせておいて、実は哺乳瓶を逆さまに持っていたというオチは笑ってしまいました。治安の悪い街で悪党共に勇敢に立ち向かうチャップリンもいいですよ!でもアルバイト募集みたいな張り紙で採用された新人を、いきなり荒れてる街に独り繰り出させるなんて、チャップリン的世界でも公務員は辛い仕事なんですねえ・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:55:07) |
4. チャップリンの霊泉
《ネタバレ》 へべれけチャップリンが療養の為に訪れる施設にある不思議なお水の話ですが、後半ボーイが投げ捨てた酒が泉に入っちゃって全員酔っ払いまくりというコントの王道みたいな画が展開されます(笑)見せ場は序盤、回転ドアのグルグルグルグル追いかけっこから始まり、通風の大男とのいつものケンカ、かなり手荒なマッサージ師の登場から、案内係のぐうたらぶりと出演者も非常に濃いです。ドタバタぶりはいつもと変わりませんが酔った時の千鳥足のチャップリンの動きはいつもながら感心しますよ! [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:51:30) |
5. チャップリンの移民
《ネタバレ》 船が揺れて揺れて皿がいったりきたりしたり、チャップリンが片足上げておっとっととやるシーン等、笑いにする要素タップリで序盤から楽しめました!レストランのシーンでもお金が無くてどうするんだろうと思ったら芸術家のおじさんに救われて!お金も無いのにカッコつけて同じ移民船に乗ってた女性との偶然の再会に喜んでディナーご馳走しちゃうあたりもチャップリンの優しさかな?って思いました。まさかまさか結婚までいっちゃうとは!ハッピーエンドが多い短編の中でも極めつけでしたね。船の揺れのコント部分を観たら「黄金狂時代」の雪小屋を思い出してしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:47:16) |
6. チャップリンの消防夫
蹴られて後ろ向きで敬礼、蹴られて後ろ向きで敬礼の繰り返しに笑ってしまいました。最後は体を張って女性を助けますが、あれスタントじゃなく本人が登ってるんですね!体を張って見せる所は見せるのも新鮮でステキでした☆しかしよくサボるなぁー。採用されたのが謎だけどそこもひっくるめてチャップリンの作品の魅力ですね! [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-05 00:42:50) |
7. チャップリンの替玉
万引きに遭いまくって売上金が足りなく、責任回避から売上金を持って逃げようとするデパート店員の男と、放浪者のチャップリンが入れ替わってしまうという話です。でも1916年時点でアメリカにはエスカレーターもエレベーターも既にあったんですね、まずそこに驚いてしまいました。あと売場の真ん中に何故か水飲み場があるのもコント向きで分かりやすくて◎。根本的にこのチャップリンはデパートで一体何をしたいのか分からないんですが(靴屋の店員をやってみたり 笑)いつもの追いかけっこはエスカレーターも効果的に使い面白かったです。一緒にお金を持って逃げようとした男がカバンを必死に奪おうとする姿も良かったですが個人的に一番笑ったシーンは、エレベーターの所!降りようとした瞬間上がっちゃったり、乗ってドア付近に近付きすぎたチャップリンが下がる時にアゴを打ったり、そういう細かい笑いがかなりツボでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-04 10:44:45) |
8. チャップリンのスケート
チャップリンは本当に器用ですね!スケートもかなり上手いですし。展開は他の短編同様、男爵風の大男をからかってその間にご婦人と仲良くなるパターンですが、前半のレストランのウェイターの所でもいい加減笑わせてもらいました。今となってはお約束の笑いがふんだんに散りばめられていますね!座ろうとした瞬間に椅子を移動させてこけさせたり、ディナーのフタを開けたらネコが出てきたり、厨房のドアの所の追いかけっこも面白い!でもやっぱり中盤からのリンクは圧巻です。早送りのチャップリンの映画においてスケートほど笑いに向いているフィールドはないなと思う位イキイキしてます。上体を後ろに反らしながら、こけないように必死に足を交差させたり、ウルトラCの起き上がり方など、笑いの王道を見せてもらいました。でもチャップリンって若い女性以外は皆敵みたいにどつきますよね(笑) [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-08-04 10:34:44) |
9. チャップリンの冒険
何が素晴らしいって、俺のお爺さんすらまだ生まれてない頃から(89年も前の映画ですよ!)砂浜に潜って看守から逃れてみたり、コテコテのシマの囚人服着て追いかけっこしたり、溺れている人を助ける順番は若い女の子からだったり、伯爵と子供みたいな蹴り合いしたり、アイスが背中の中に入ってパニック起こしてみたり、スタンドの傘を頭からかぶって隠れてみたりやってたんだなあって事です。それだけでもチャップリンって本当に凄いと思います!彼の全盛期以降のメッセージ性がある映画も勿論魅力的ですが、この僅か20分のドタバタコメディも万人に受ける見事な作品だと思います!個人的には新聞に載ってた手配写真のチャップリンのとぼけた顔と髪型が何とも可愛かったです(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-31 11:29:25)(良:1票) |
10. 犬の生活
《ネタバレ》 チャップリンの天才ぶりはこの40分に凝縮されていますね。ワンちゃんも可愛いし、職安でのあのコミカルさも、財布を取ったり取られたりのやりとりも最高ですが、やっぱり俺はあのズボンの後ろの破れてる部分からワンちゃんのシッポがフリフリ出てて、リズミカルに太鼓を叩くシーンが大爆笑でした(笑)やっぱりすげえよチャップリン!あとサイレント映画ってほとんど観た事が無いんですが、台詞のある映画に比べて役者が全体的に活き活きとしてて、しかも表情が豊かで見応えがありました。最後、2人の間の赤ちゃんじゃなく、犬の赤ちゃんだったのも良かったなぁ~、志村けんが前にズボンの中にワンちゃんをしまうってネタを見たんですが、本当チャップリンの影響力を改めて感じました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-26 12:17:36) |