1. 十二人の怒れる男(1957)
初めて観た時にはぶっ飛んだ。 これってほぼ全編通して密室劇なのだが、シナリオでグイグイ引っ張っられる。 やっぱり社会派といえば、シドニー・ルメットだ。 この人の右に出る社会派監督って今時いるのだろうか? フリードキンのアメリカTV用リメーク作品は未見であるが、フリードキンがどこまで やれたんだろうか?というよりも、何よりも観る意欲は全くわかない。 これをリメークしてさて、どうなんだろう?って感じだ。 あっちはジャック・レモンだっけ? 同じことが、ルメットの「未知への飛行『フェール・セーフ』」にも言える。 未見であるが、やはり、アメリカTV用にジョージ・クルーニーがリメイクしていて。 こいつは焼き直しでもなんでもなく、全編モノクロでオリジナルの再映像化だと聞く。 じゃあ尚更リメイクの必要ないだろ? というか、クルーニー、あんたにルメットが超えられるとでも思っているのか? そんなのは昔のフィルムを定期的にリマスタリングして、バンバン流せばいいんだよ。 ルメットはアル・パチーノ主演の「セルピコ」も絶品だし、法廷モノではポール・ニューマン主演の「評決」も素晴らしい。 こんな監督はそうそういないのだ。 9点(2004-06-07 00:43:34) |