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プロフィール
コメント数 195
性別 男性
自己紹介 誤読御免

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1.  天空の城ラピュタ 《ネタバレ》 
物語の大半を占める少年と少女の手に汗握る冒険活劇も見所充分なのは言わずもがなだが、終盤が特にこの作品の傑作性を決定づけているように思う。 人類の英知の粋を極めた堅牢なラピュタの機関部に、長い年月をかけて喰い込み張り巡らされた無数の木の根が強烈に印象に残る。 聖書の一節に準えたラピュタのテクノロジーの高さも圧倒的だが、それをも飲み込み、砕かれてもなお、静かに天高く舞い上がっていく飛行石を抱えた大樹。 それまでの大スペクタクルが、まるで何事も無かったかのように静かである。 足かせを取り払い、あるべき姿に戻ったラピュタはいったい何処へ行くのか。・・平穏な日々を求めて再び大地に根を張るのか、そのまま天空から人類の業の深さを眺めてすごすのか、新たな可能性を求めて無限の宇宙に飛び立つのか。 ・・さまざまな想像が駆け巡る、余韻の残る、宮崎作品を貫く深く大きなテーマが見事に昇華された、素晴らしいラストではないかと思う。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-13 16:50:00)
2.  魔女の宅急便(1989)
ディナータイプの大作ではないので食い足りなさを感じるかもしれないが、昼下がりのオープンテラスで食べる軽食ランチのつもりで観れば結構満足のいく作品だと思う。 イチゴと生クリームがはさまった甘いサンドイッチのようなテイストだが、思った以上に細工が凝っていて、味付けも繊細で、なかなか楽しめる。 キキの悩みは初めて飲んだコーヒーのようにほろ苦いが、まわりの人達が親切にもミルクや砂糖を注いでくれるので、ちょっぴり大人になるにはちょうどいい苦さになる。 ど素人の私見だけど、全編通しておろそかなカットがワンカットも無いのには驚く。 どのカットも額に入れて飾りたいくらいに素晴らしい。 ちょっとしたガラスの映りこみ、風に煽られる鳥の描写、ほうきで飛び立つ時の一瞬の緊張感など、そのディテールの面でもいい所を数えたらきりが無い。 宮崎シェフが街の名シェフだった頃の、何度でも食べたくなる名ランチセットだ。 これ以降のシェフの創作料理は良くも悪くも味が複雑になって、だんだんと高級料理になっていっちゃうんだよね。
10点(2004-06-12 11:49:50)(良:1票)
3.  となりのトトロ
頼りにしていたお姉ちゃんが泣いているのを見たメイちゃんの、ちっちゃくておっきな決断と行動が胸を打つ。 2つの幼児から60代の祖父母までも画面に釘付けにする宮崎マジックの真骨頂。 夢とも現実ともとれる視線の高さが絶妙。 野山に繰り出して、萌える緑の香りをいっぱい吸い込んでからこの作品を観ると、よりいいかも。 ストーリーの展開というよりも、それにまつわるセリフや仕草、行動や背景のディテールを繊細に突き詰めて、すべてのバランスがピタリと合った見事な傑作だと思う。 いつまでも古くならないトトロとネコバスのデザインも、大胆かつ秀逸かつミラクル。 トトロはお父さん、ネコバスはお母さんの遠隔操作型のスタンド(jo-jo)と考えると合点がいったりする。
10点(2004-06-08 10:31:23)
4.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
当時映画好きの友人に「脚本のお手本のような映画だから観ろ。」と言われて劇場へ。 ホントにその通りだった。 終わってから拍手が出たのにも驚いた。 良く出来た映画の代表だ。
10点(2003-11-27 16:51:23)
5.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
映画って何て面白いんだという要素が始めから終わりまで無駄なく詰まっていて、何度見ても飽きない。 ハリソン・フォードの出来上がり具合とともに、非の打ち所の無いエンターテイメントに徹した映画。 特に後半のこれでもかとたたみ掛ける展開は絶品。 娯楽映画ファンならば一度は通ってほしいつり橋だ。 そのつり橋で、何人のスタントマンが実際にダイブしたのかが気になる。 その命知らずで勇敢な人達には是非スタントマン大賞をあげたい。
10点(2003-11-27 11:46:30)
6.  イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
バイオレンス映画としての、「執念」と「熱」は今でも色褪せていない。 俺もこの映画については、執念と熱を持って言わせてもらう。 傑作だーっ!!!
10点(2003-11-14 16:30:32)(良:1票)
7.  ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
コメディー最高傑作。 まんまとダマサレた!!! お見事。
10点(2003-11-13 18:40:06)(良:1票)
8.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 
何度観ても擦り切れないスタンリー・キューブリックの映像に10点。 ラストのミッキーマウスマーチは兵士としてきわめて正気な日常の風景だろう。 正気を保つために歌っていると言ってもいい。 戦場で狂気に堕ちた者はフェードアウトしてゆく。 ヘリコプターの兵士も機関銃を乱射しながら理性的だ。 ハートマン軍曹のシゴキも戦場で正気を保つためのもの。 正気を保ったまま人と人が殺し合いをする、戦争と言う狂気のメカニズムを監督は冷静に炙り出している。 ジョーカーの引いたラストの引鉄も理性の力。 この世でもっとも残酷なものは、「正気」であり「理性」である、と言いたげにも見える。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-09 00:26:17)
9.  エイリアン2
熱交換器の下の戦いで、「何がなんだか分からないけど、とにかく大変なことになってるぞ」というシーンを表現するのに、C-C-Dの映像をそのまま使ったのは、当時とても斬新でリアルだなと思いました。 海兵隊の火気類の音やデザインもかっこよかった。 リプリーとクイーンの戦いはクイーンがCGではなく動きは制約を受けるが実在感があり迫力があった。 80年代を代表するアクション映画の傑作。 マイベストのひとつ。
10点(2003-11-06 14:33:10)
10.  ダイ・ハード
この映画の面白さの謎を解き明かすために、ここ10数年来映画を見続けていると言っても過言ではないです。 この作品の面白さを端的に表す言葉が未だに見つかりません。 観るたびに熱くさせてくれるアクション映画の最高峰、登り甲斐のある山です。 巧妙に張られた伏線や、テロリストとの激しい攻防の全てが、結局のところマクレーン夫妻のごく私的な仲たがいを修復するためのひとつの「クリスマスイベント」としてのみ機能しているあたりは、まさに痛快の一言に尽きます。 
10点(2003-11-04 01:04:07)
11.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 
「人間は自然によって生かされている、人類に残された道は自然とともに生きることだ。」という深遠なテーマを見事な世界観で描いた傑作だと思う。 腐海の成り立ちと怖さ、ナウシカの自然との付き合い方を冒頭から克明に描いたあと、彼女の口から明かされる、「腐海の持つ意外な真実」にはハッとさせられた。 このシーンはナウシカの懐の深さを表すとともに、作品の懐の深さまでも語りきった素晴らしいシーンだと思う。 そこからストーリーは動きだし、あらかじめ示されたテーマの骨格に丁寧に色を塗りながら、並行して「多すぎる火は何も生まない」というもう一つのテーマも編みこんでゆく。 そしてそれらの象徴としての「王蟲の大群」と「巨神兵」とを対峙させ二つのテーマに決着をつける。 とても分かりやすい構成になっている。 風とともに生きるという村の雰囲気も説得力十分で、自然やその空気感の描写も秀逸、その映像の全てを安心して楽しませてくれる技はさすがだ。 ラストの「金色の野」ではさすがに引いたが、若かりし頃の宮崎監督のエネルギーと思いの詰まったまぎれもない傑作だと思う。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-25 14:02:52)(良:1票)
12.  マルサの女
これだけ多くのクセのある役者を使いながら、その全てが見事にベストポジションに配置されているところがまずは凄い。 ワンシーンワンシーンどこを取っても映像に対する独特の強いこだわりを持って撮られていて、神経の行き届いた画面はとても個性的で、木漏れ日の描写などは情緒的でもあり、全体的に良く締まっていた。 マルサと山崎の心理的な駆け引きもスリルがあり見応えがあった。 金の為なら何でもする海千山千の輩も尻尾を捕まれまいと、なりふり構わず必死になる姿は芯を突いていてかなり滑稽だ。 人間の欲に対するえげつなさは大なり小なり誰しも一緒だろう。 その辺をマルサという誰も扱ったことの無い包丁で鋭く斜めに切って、エンターテイメントの皿に乗せて見せた伊丹監督の手腕が光っている。 エンドロールで映る都会の空は余韻を残すいい終わり方だった。 和製娯楽映画としては出色の出来だろう。 
9点(2004-01-04 20:23:56)
13.  転校生(1982)
大人の世界と思春期を迎えた少年少女の世界の間に「見えない壁」を作ることによって、二人の間に起こっている重大な出来事を「甘酸っぱいファンタジー」で、囲いきり、二人の主人公と鑑賞する者の間で物語の中心を担う「秘密」を共有することが出来たのが、この作品を成功に導いた大きなポイントの一つだと思う。 そしてカメラはその二人だけの世界にそっと降りて行き、尾美、小林の熱演と、叙情性ある尾道の景色とを絡めて丹念に描くことにより、淡いラブストーリーは見るものを引き込む説得力と、強いオリジナリティーを持つことになった。 やがて二人のファンタジーは終焉を向かえ、カメラもそっと現実の世界に戻る。 そしてちょっぴり成長した二人の感動的なラストシーンは、この作品の「傑作性」を決定的なものにした。 いつまでも心に残る甘酸っぱい青春を描いた名作だ。
9点(2004-01-01 18:21:35)
14.  トーク・レディオ 《ネタバレ》 
毒毒毒毒、今回のオリバー・ストーン、DJの喋りに乗せて、何かに憑りつかれたように毒を吐きまくる。 情け容赦の無い主人公DJの毒は毒をあおり、スピーカーの向こうの暗闇から正体不明の毒がゾンビの如く次から次へと噴き出してくる。 毒は毒を呼びスタジオは飽和状態となる。 そして毒によって導き出されたDJの本音も空しくスタジオに響き、それもまた正体の無い毒によって断ち切られる。 ラストのスタッフとリスナーのコメント群には、DJがしのぎを削った相手とは実はこんなもんだったんですよというタネ明かしと、「無意識」と言う名のベールをまとったお前らこそがこの世の猛毒なのだと言うシニカルなメッセージを感じた。 なんか尾崎っぽいか。 でもこんな映画二度と作れまい。  傑作。
9点(2003-12-03 14:33:26)(良:1票)
15.  プラトーン
輸送機のハッチが開いた瞬間から見るものも新兵としてベトナムの地に降り立つ。 ジャングルのまとわり着くような湿気、臭い、見えざる敵への恐怖が皮膚感覚を通してビリビリと伝わってくる。 目的意識の低下と恐怖がいらだちに変わり狂気への引き金になる。 バーンズとエリアスの反目もクリスの正義も、戦場という巨大な狂気の中では一瞬の火花にすぎない。
9点(2003-11-22 13:14:58)
16.  フォエバー・フレンズ 《ネタバレ》 
最も好きな映画のひとつ。 テンポは速いが、とても丁寧に撮られているので、何度見ても『この映画いい』と思ってしまう。 映像も歌も音楽もとてもいいが、ベットミドラーのキラキラしたじょう舌な眼差しがとても魅力的で、作品全体の雰囲気を作っています。 歌手として成功を収めつつあるミドラーが、スタジオで切々と歌うバラードと、図書館で自分の病気の真実を知ったバーバラ・ハーシーの様子とがオーバーラップするシーンは、映像がすべてを語り、切なく心に沁みます。 ストーリーにからまないほどの「ほんのチョイ役」の人たちが狙ってシュールでオイシイです。 ラストの4枚の写真で僕の頭は走馬灯状態となり、しばらく立ち上がれませんでした。 こんなにいい映画を埋もらせておくのはもったいなく、もっと沢山の人に見てほしいです。   同監督の『潮風のいたずら』も最高。
9点(2003-11-05 18:33:55)
17.  サルバドル/遥かなる日々
ジェームズウッズのはまり役。政治的背景が分かっていれば、さらに面白い(語弊があるけど)と思うが、そうじゃなくても充分怖さや緊張感は伝わってくる。DVDによると、低予算で、かなり危ない橋を渡って撮ったそうで、そう考えるとますますリアルで怖くなる。スタッフキャストの熱意が、画面からあふれてくる力作。ラストの顛末も悲しく、余韻が残る。同時期の「プラトーン」より秀。
9点(2003-11-01 18:35:47)
18.  遥かなる山の呼び声
高倉、倍賞、山田の黄金プロット炸裂。 ラストシーンに向かってきれいに敷かれたレールの上をひたすら走る電車道ストーリー。 でもラスト、重苦しい空気から一変、ずっと閉め切っていた窓を一気に開けたような、荒地に沸いた泉のような、一瞬にして物語に血肉を巡らす巧みな演出には、ベタと分かってスイッチを押されてしまいました。 健さんの役は冒頭のアプローチからして相当姑息で不気味な男なんだけど、なぜかそう思わせない説得力があります。 吉岡君もこの頃が一番上手かった。 『幸福の黄色いハンカチ』と表裏一体の作品。 西部劇のようなテイストも違和感が無く、特に道東の雄大な景色は絶品。 人間関係がドロドロしないところも見やすくて好い。
[DVD(邦画)] 8点(2006-05-23 11:01:29)
19.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
冒頭の俯瞰のシーンで描いた外界との絶望的な隔たりが、逃れようの無い切迫感となって全てのシーンに恐怖の陰影を落としていて、そのうえ始めからどこと無く異様で心底頼れない親父が加速度的に狂気に染まってゆき、一緒にいるのがか弱き妻と少年だけとなれば、設備の整った豪華美麗な高原ホテルも完璧なホラーの舞台と化す。 頼るべき人が狂気に染まってゆく恐怖。  背筋も凍る「コワキレイ」な映像は言うまでも無く素晴らしかったです。 恐怖を演出する音楽が少し耳障りだったかも。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-30 02:37:53)
20.  アンタッチャブル
気軽に楽しめるマフィア映画の定番といったところか。それぞれのキャラクターが際立っておりスタイリッシュでスマートな、つぼを押さえた展開はとても観やすい。同ジャンルで双璧をなす作品として「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」が挙げられるが、これとパックで観るとそれぞれの作家性の違いが良く分かって面白いと思う。
8点(2004-01-04 10:57:12)
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