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プロフィール
コメント数 204
性別 男性
年齢 46歳
自己紹介 専門は邦画とヨーロッパ映画(特にフランス)。気に入った監督や俳優がいればひたすら観つづけるので、どうしても同じジャンル・国に集中してしまうようです。(だからあまりハリウッドを観ない。)

最近引っ越してしまい、なかなか映画を気軽に観ることができなくなりました。撮りためたビデオとDVDばかりになりますが、観たものは書き込んでいこうと思っています。

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1.  エレベーターを降りて左 《ネタバレ》 
「これがニューヨークで父が・・・銃で・・・」というイアンの混乱っぷりに「そんなに難しい話ちゃうやん!」とツッコミをいれつつも、透けた下着が裸よりもエロチックなエヴァに要所要所で忘れた頃に悩殺されつつも、ボリスの意外な弱さにホロリときつつも、「『警察では関知できません』って怪我してるよ!?」と訝しがりつつも、最後にハッピーエンドで終わっておろろーと思いました。やっぱりコメディーはハッピーエンドじゃなくっちゃね。エマニュエル・ベアールって美しいですね。リシャール目当てで借りた映画なのですが、この映画の主役はベアールだと次の映画を物色しつつ気付けばベアールの「美しき諍い女」をレジに運んでいた時に思いました。完全にヤラれてます。それにしても、ちょっと「美しき~」のジャケを観て思ったのはベアールの髪!金髪!?黒髪!?いやー、こりゃ小悪魔ですな。
7点(2004-06-13 22:14:58)
2.  泥の河 《ネタバレ》 
「ここはお国を何百里 離れて遠き満洲の~」きっちゃんの大人びた節回しを聴いていると、心がしんとしてきます。このワンシーンに、戦争や貧しさ、浮ついた時代への痛烈な批判、親を失った二人の悲哀など、様々な、本当にたくさんの悲しみがこめられています。この映画は、悲しいです。この映画の主題は、のぶちゃん(主人公の少年)の眼からみつめた世の中の悲しみです。泣かせようとする演出ではありません、冷静に幼い彼が感じとった世の中の悲しみを坦々と映し出しています。 この映画のことを説明すると、原作は宮本輝の同名小説(処女作・太宰治賞受賞作品)。監督はこれも新人の小栗康平、白黒の作品です。監督・原作者ともに新人であるため、観ていて映像の拙さを感じる方もおられるかもしれません。しかし、僕は宮本輝後期作品の説教臭さがなく、原作を思い切って切り取った小栗の決断力と、二人の若さも評価すべきだと思います。何度観ても考えさせられる作品ですが、やはり気になるのは銀子の存在です。廓船に住み、笑いを忘れ、過剰なほどに丁寧で控え目なその振舞い。しかし、その中に漂う消しようのない色気。陸の家庭に触れ、笑いを取り戻したかに見えるものの、その奥に隠れる歪み。彼女の存在、演技はこの映画の中でどうしても触れなければならない所です。メインキャストの田村高廣・藤田弓子・加賀まりこが玄人らしい演技をみせており、それに加えてノブちゃん・きっちゃんが拙いながらも心のこもった演技をしていることがこの映画を素晴らしいものにしていると思います。ほぼ満点の内容なのですが、音楽が少々感傷的過ぎていたので減点させていただきました。
9点(2004-06-12 00:28:49)(良:2票)
3.  ボーイ・ミーツ・ガール
正直、しんどかった。まだ汚れた血・ポンヌフの恋人を観ていないので理解できていない。しかし、この映画を「難解」と切り捨てるつもりはない。ドニ・ラヴァンの演技の凄まじさと、ミレーユ・ペリエの透明な美しさはわかったが、それ以外は3部作を全て観てから判断したいと思う。
7点(2004-03-07 18:58:05)
4.  カンフー・マスター! 《ネタバレ》 
「ジェーン・バーキンにしかできない映画」という言葉は、一面では正しいし、一面では間違っているようにも思える。この映画を観る時、多くの人がその中にセルジュ・ゲンズブールの影響を読み取るだろう。フレンチロリータの巨匠セルジュ。ジェーン自身も彼に見出されたロリータの一人であり、この映画の着想はセルジュのロリータ(中年男性の少女への愛)が反転されたものであることは容易に想像できる。しかし、そうでありながらもこの作品はセルジュのそれとまったく違うベクトルを持っている。それは、セルジュがロリータを絶対的な女神、自分を受け入れてくれる存在として描いたのに対し、ジェーンが母親としての視線を捨てず、庇護すべき対象として描いた事だ。それは、そのまま相手から自分へ注がれる愛に反映される。ロリータはセルジュを愛するが、そこに理由はない。あえて言えばセルジュの理想を実現させたに過ぎない。少年はジェーンを愛する、しかしそこには打算と性への憧れが隠れている。(エンディングでドライに語る少年の言葉がそれだ。)この映画は徹底したリアリシズムで進行しており(キャストも含めて)、セルジュへのアンチテーゼともとれる結末で終わる。セルジュとは違ったロリータ観を立ち上げたことは理解できるが、それによってセルジュの達した頂へ到達していないことも確かなのだ。これが、ジェーンでなければならず、そうでもないとも言える理由である。ここまで読んで、ドワイヨンの影響を考察せずに何を言う!と思われた方も多いだろう。まったくその通りである。浅学な自分はそこまで到達できていない。この時代のフランス映画はやけに奥が深いなと思う次第である。
8点(2004-02-20 22:15:48)(良:1票)
5.  天空の城ラピュタ
ラピュタの世界には、スルリと冷たさが潜り込んでいる。エンディングのドーラたちとの再会は幸福な結末でさえあるが、「ソドムとゴモラを滅ぼした天の火」は地上に壊滅的な打撃を与えているのである。陸上への一撃であれば、半径数キロが焼け野原。海上へのものなら周辺の海域には致命的な津波が起きているはずである。想像するだけで凄惨な様子だ。そんなことを考えていたら、ムスカの言葉が蘇った。「君はラピュタを宝島か何かのように考えているのかね。」一筋縄ではいかない話だ。
6点(2004-02-15 20:25:45)
6.  白い婚礼
ゲンズブールのお目付けロリータというわけで、期待して観てみたんですが・・・ヴァネッサ疲れてません?冒頭は設定として「暗いなー」と思っていたんですが、恋が成就して幸せ一杯ってシーンでもまだ暗い。フランソワに対する愛が感じられないのよ。これじゃ、ジェーン.b、シャルロット、エロディと比べて見劣りするような・・・。肌の張りなんかはいいんですがね、ちょっと目の下にクマがあるし。なんかしょんぼり。ストーリーは典型的なロリータですね、こんなお話しあるんでしょうか?オヤジの夢想ですね。教師とロリータ。しかも女は悪女。ストーカーまがいっていうか、まんまストーカーだし。とりあえず邦題の「婚礼」ってどこが婚礼なんざましょ?美しい肢体に6点。
6点(2004-02-01 22:44:21)
7.  風の谷のナウシカ
僕が生まれたのが78年だから、公開当時僕は6歳。数年後にはテレビ放映されていただろうから僕は10歳くらいで初めてナウシカを観たのだろう。残念ながらその時のことは覚えていない。どうせ「蟲怖い」くらいの感想しか持っていなかったと思われる。それから年に一度はテレビで観て、僕が思春期を迎える頃にはその世界観を理解し、シーンをそらんじることさえできるようになった。環境問題に関心のあった高校時代にはビデオを借りてCMなしで観たりもした。しかし、ある時ふっとテレビ欄でみつけても観ないようになってからというもの、僕はずっとナウシカを忘れていた。僕の中でナウシカは「壮大なストーリーと映像美を持ち、しかし時代遅れのメッセージと古い映像技術からなる過去の遺物」として認知されるようになっていた。この時点なら、僕の幼少期への郷愁と合わせて9点は固い作品だったのかもしれない。しかし、この作品の認識が180度変化する出来事が起こる。それは、原作との出会いだ。その当時、僕は漫画を完全に馬鹿にしていた。一時真面目に読んでいた手塚治虫を投げ出したあと、僕は「漫画」というメディアに希望の持てない日々が続いていた。現在ならつげ義春や松本大洋などの著作を通して漫画の表現力を認めている僕だが、「スラムダンク」を最高だとする時代にはどうしても馴染めなかった。僕は、その当時漫画をまったく読まない人間だった。そんな時、友人から強く風の谷のナウシカを薦められた。渋々読んだ僕だが、その世界の奥深さに仰天し完全に虜になった。僕は確信している。この「風の谷のナウシカ」は決して時代に合わせた環境問題をテーマにしているのではない。人間の本性を剥き出しにする「欲望」と「希望」(この物語で宮崎はこの二つの望みを並列に取り扱っている。)を、蟲の蠢く架空の世界から抉り取った大作だ。ナウシカの眼を通して、人間の汚れと美しさを輝かせた宮崎駿の才能には本当に驚かされる。それだけになお、これだけの大きなテーマを持った原作が単純な世界観として映画に納められているのは残念なことだと思う。この作品が漫画の2巻冒頭までのストーリーで終わっていることが問題なのではない。この壮大な世界観が、その中に含有されるたった一つの概念に格下げされているのが問題なのだ。新作を作るのもいいが、僕はいつか10時間作品にしてでも原作を完全版として映画化してくれることを望んでいる。
7点(2004-01-23 21:13:56)(良:4票)
8.  海と毒薬
前半、結核患者の手術に際して白黒の画の中で流れる血が、白黒なのに異様にリアルで赤く見えそうなほどで、震えながら観たことが鮮明に記憶に残っています。その時はまだ、僕は原作を読んでいなくて、「白い巨塔」のような医師の世界の矛盾だとか、戦争の悲惨さを伝える映画だと思っていました。しかし今は、もっと深い宗教性と、「白い人・黄色い人」に近い日本人ゆえの悲しみに似たものを感じています。特に、ラストでの勝呂と戸田の会話は、どちらも、この社会の真理の一端を突いており、「殺人」を犯した者が得たことが何だったのか、それを語っているように感じました。また、原作では愚鈍で純朴な印象の強い勝呂医師を、奥田瑛二という適役だとはとうてい思えなかった俳優さんが見事に演技していることに意外な驚きを感じました。それに対してクールな戸田に渡辺健を持ってきていることには二重の驚きでしたが、その役を上手く使いこなせていたと思います。ヒルダ夫人と上田看護婦のエピソードは非常に大きなインパクトを与えています。大連で死産になった子供が、ちょうどヒルダ夫人の娘と同じくらい。「白人の肌って切りにくいのかしら?」と口走った彼女の、冷たい心のうちが透けて見えます。 原作を読んでいる方にですが、実は遠藤周作の「海と毒薬」には続編があります。「悲しみの歌」というタイトルで、「海と毒薬」とは全く違った毛色の作品ですが、勝呂医師のその後をこの作品で読む事が出来ます。
8点(2004-01-19 06:37:54)
9.  歌っているのはだれ? 《ネタバレ》 
ユーゴスラビアなんて白地図渡されて「どこ?」と言われてもわかんないような国の映画が、この日本でちゃんと日本語字幕がついて観れるんだからダメ作品のわきゃないだろうというしごく最もな理由で観た映画。本当に何語かわかんないですが(セルビア語?)、邦訳された方お疲れ様です。貴方の努力が、我々を楽しませています。さて、この映画なんですが、テープやカメラなどからくるだろうハード面の悪さは別として、悪くないです。まず、ジプシーのキャラがいいです。彼の十八番の歌を繰り返し繰り返し聴く事によって、なんだか寂しい気持になってきます。しかも耳に残る。彼の寂しげな目も良し。各キャラクターがすごくキャラクターを持っていて、観ていて笑ってしまうようなシーンがたくさんあります。そしてブラックユーモア。その鋭いセンスにビックリします。紳士が川に落ちるシーンなんて、「え!?」と思うこと間違いなしです。最後の結末も、あっさりとしていて毒があって、さらにシビア。全体が短くまとまっていることも好印象です。ユーゴスラビアという未知の国を、この映画で体験してみるのもいいかと。
7点(2004-01-19 04:30:15)
10.  小さな泥棒 《ネタバレ》 
なんだか、結局盗みも治らず、恋愛も成就せず、救えないままに終わってしまいました。個人個人が勝手だし、義理人情の世界もないし、そうお洒落でもない。なんなんざんしょ?悪いけど憎めない、小悪魔不良少女をシャルトットが演じるみたいなテーマだと思ったんだけど、ちょっと泥臭い映画になってて驚きました。別に悪いとは思いませんが、そう好きでもないテーマだといった具合です。シャルロットは、彼女らしく穏やかさと激しさを織り交ぜた素晴らしい演技を見てせくれたのですが・・・。もう一段深い感情の動きを見せてくれたら嬉しかったかな。少年院(?)のところはなかなか良かったです。
6点(2004-01-17 18:36:50)
11.  螢川
原作を見事に、見事に映画化していますね。関根くんのエピソードなどの削ってしまうか不安になるようなシーンまでちゃんとおさえてあって、好感が持てました。しかし、最後のシーンはちょっとメルヘンですね。蛍が、ちょっと恐ろしいような、壮言な雰囲気を出してくれたらよかったんですが、これは個人の読み取り方しだいの面も大きいので、監督と僕の希望が違ったということでしょう。気になったのは、それと主役の少年のたどたどしさ。これも無理にとも言えないところですが・・・。
6点(2004-01-14 13:34:46)
12.  パッション・ベアトリス 《ネタバレ》 
うーん、全体的に暗い。ストーリーが暗いのはしょうがないが、画面が暗いのはどうにかならないかな。なんだか気が滅入ってしまう映画です。こういうクリスチャンの反宗教的映画って、なんというか、心理的な葛藤こそ面白いと思うんだけど、なかなかそこが上手くない。それに、登場人物がわかりずらくてちょっと困った。髭の大男がいっぱいで、しかも画面が暗くて、誰が狼藉を働いてるのかわかんなかった。なんだかあまり好きではない。ジュリーデルピーが出ているので、どうしても「恋人までのディスタンス」を想像して、あの美しさを求めてしまうのだが、あまり美しくない。父親である王が、どうしてもベアトリスの魅力にあがなうことが出来なかったように、デルピーの美しさを出して欲しかった。
5点(2004-01-07 18:49:39)
13.  ヤングガン
西部劇なんて普段見ないのですが、意外に面白くていいですね。単純な中に、少しの若さからくる苦悩でしょうか。
5点(2003-12-27 22:10:06)
14.  ブルーベルベット
「耳」という衝撃は大きかったのですが、その衝撃から先にもっと大きな胸ぐらを掴まれるような衝撃を期待してしまったために、ちょっと物足りない気がしました。最初の方は良かったんですが、恋愛の部分があまり好きじゃないから・・・好みの問題だとは思いますが、あまり映像も好きではないと思いました。 作中に流れる歌は素敵だなと思います。
6点(2003-12-27 21:32:51)
15.  道頓堀川
原作っていうのは所詮"原作"でしかなくて、映画の中では全然違うものになってしまうんだな、ということを知った作品。というか、それはないっすよ、深作監督。原作のいいところが全然ないじゃないですか!というか、全く違うストーリーになってますよ!なんだか、期待してみたぶん落胆が大きくて、観ていて辛くなってしまいました。この映画だと鉄男も政夫もダメ人間になっちゃって、邦彦一人がいい人みたいですね。しかも、鉄男の玉突きの腕も落ちてるし。何よりスリークッションじゃなくなってるし。ハスラー映画としての魅力はこの映画には全くないです。僕も、映画だからどうしても削ってしまったり、変えてしまわねばならない設定があることはわかります。しかし、せっかく「ビリヤード」というスポーツのようで決してスポーツではないバクチを軸にした親子の対立、そしてそれを見つめる天涯孤独な青年という、すごく魅力的なテーマが原作にあるにもかかわらず、松坂慶子と真田広之の濡れ場がメインであるかのような陳腐で低俗としか言えない恋愛映画にしてしまったのには、原作を楽しく読んだものにとっては苦痛に近い。ということで、自分の中では最低ランクにさせていただきます。
2点(2003-12-24 19:52:53)
16.  サクリファイス
点数を付けるのに逡巡してしまう映画です。何故なら、僕が一度観た限りではその60%くらいしか理解できていないから。二度観れば良かったのですが、時間の都合です。残念。60%ながら、世界観の深さ、そして描写の細やかさは十二分に感じました。映画を観る前提条件として、タイトルの意味くらいは知っておかなきゃいけないと思うのですが、今回はうろ覚えで、はっきりと調べないまま観てしまいました。(たぶん「犠牲」だと思うってくらい。)それで、一つ一つの場面の解釈に手間取ってしまい、ちょっと損した気分です。もっと、撮影された背景くらいまで絞り込んで観ていればよかったと、反省しています。これだけの世界観を、自分に吸収できなかったことに惜しいと思います。気になっていたことですが、セリフが聞き取りにくい場面がいくつかありました。字幕だったから問題ありませんでしたが、本当は劇場かヘッドホンで観るべきなのかな、と思います。
8点(2003-12-19 01:36:46)
17.  傷ついた男 《ネタバレ》 
ただの「ゲイ映画」と割り切れないところが、この映画の凄いところです。正直、「これきっついなぁ。」という印象なんですが、それでも高得点なのは俳優がマジで鬼気迫る演技をしているから。すごいです、あまり簡単にお薦めできる映画ではないのですが、きつい映画にも耐えられる方にのみお薦めします。同性愛系を考えると、ウォンカーワイ監督の『ブエノスアイレス』を思い浮かべるわけなんですが、あちらが同性愛を通して、普遍的な恋愛を著しているのに対して(つまりヘテロに近い描き方をしている)、『傷ついた男』はホモを通しての視点に徹しており、屈曲した愛の形を追い求めています。途中フェラチオシーンがあり、それはボカシを通して見てみると擬似で、「あれ?」と思うわけなんですが、それもきっちりと方向性を持っていて驚かされます。俳優陣の熱演と、暗くジクジクした映像で暗部に切り込む監督の力を考えれば、放置されるには惜しい作品です。
8点(2003-12-13 14:36:14)
18.  紅いコーリャン
壮絶な映画ですね。最後の日本軍へ特攻していくシーンが凄く熱が篭っていて手に汗握りました。前半のちょっとおどけた雰囲気から後半一気に変化するので驚きます。日本人が単純な言葉しか話せないのは、しょうがないことなんですが、ちょっと興ざめ。今でも中国の田舎では「バカ」と「メシメシ」(訛ってミシミシに聞こえる)という日本語は浸透しています。中国で言葉が通じないと思って「バカ!」なんて言ったら大変なことになるので注意です。(関係ない)
7点(2003-12-13 13:20:35)
19.  ウンタマギルー
いや、実に変な映画ですね。冒頭のシーンで「え?なに?」と思いましたが、ちゃんとしたストーリーになっていて、意外に解り易かったです。とは言っても、『ウルギンタマルー』だとか『キジムナー』だとか沖縄の伝説上の人物が大勢登場してくるんで、本当はよくわかってなかったのかもしれません。風刺や日々の日常を唄にして楽しむ人々や、神を信仰するところなど、見所は多かったと思います。しかし、沖縄の自然がなんだかそう美しく見えません。光線の具合だと思うんですが、惜しかったと思います。
5点(2003-12-12 18:41:45)
20.  溝の中の月
やはり、ベネックスの画は美しいですね。ブルーの美しさは格別です。僕の好みに合っているだけかもしれませんが、そのブルーに酔いしれました。そして、ナターシャキンスキー、ジェラール・ドパルデューと、素晴らしい役者が揃っていますね。この頃は痩せていたんだなーと感心してしまうドパルデューは野性的でいいですし、(特に氷を噛み切るシーン最高)キンスキーの魅力は赤い口紅と赤い車で3割増しの美しさです。それにフランク(弟)とベラ(彼女)の二人の演技もいいですね。貧しさや醜さ、そしてその悲しみを上手く演じています。ドミニク・ピノンはディーバ、アメリあたりに出ていますが、実は怪優ぶりはこの作品が一番なんじゃないかとも思います。最後の看板の文句と、ドパルデューの表情が胸を打ちました。
8点(2003-12-08 11:25:12)
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