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1.  インテリア 《ネタバレ》 
93分で終わってくれてよかった。 いつものアレン作品のような軽快でおしゃれな音楽は無し、会話も笑いも無し。 ヨーロッパの、静かだけど描いてることはきっついという家族や夫婦問題の映画のようです。  まずオープニングあたり、母親イヴが次女のジョーイの家へ花瓶を持って訪ねるシーンがこの一族の紹介というか、どういうタイプなのかがよくわかるという秀逸なシーンでした。 イヴが手掛けた自宅や別宅のインテリアは、今だと断捨離ブームといっしょによく聞くようになったミニマムとかミニマルとかそんな感じで、 とにかくシンプルでおしゃれです。しかし「寒そうな家」これが私の最初の感想で、なんでもそうだけど手掛けた人の人となりが作品に反映されるっていうのは間違いないと思います。 娘たちは生まれた時から母親のイヴと成長してるので、なんだかんだ言っても自分の思い通りにしてしまう母親に慣れてるとこがあるけれど 旦那さんたちには耐えがたいことですよね、当たり前です。 とにかく自己主張が強いとこも母親譲りで、長女がいちばん母親の影響が強く下へ行くほど緩和される、 というか要領がよくなっていくといった方がいいかな?三女はいつも家族からいちばん遠くにいる。たまに帰ってきて愛想よく振る舞う。 誰かが何か言うたびに誰かが傷ついている一家「だったらその強い口調でガンガン、ズケズケ物言うのやめろよ」とずっと思ってました。 完璧を求める、芸術家になりたい一家の悲劇。いち早くここから逃げ出した人の勝ちってかんじです。 崩壊した家族がすごくわかりやすく描かれています。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-03 12:37:46)
2.  ザ・ドライバー 《ネタバレ》 
ライアン・ゴズリングの「ドライヴ」を観てから気になって、今度こそちゃんと観ようと試しに探してみたらU-NEXTに見放題であるじゃないですか、ちょっとびっくりしました。そういえば結構前になるけど洋画専門チャンネルでも放送していて「なんで今コレ?」と思ったけど「ドライヴ」の影響もあるのかな?  観始めればあちこち見覚えのあるシーンがあって、ラストの駅のシーンも確かに記憶に残ってました。 こういうカーチェイスは好きです、カット割りがやたら多くて目が回る、結局どうなってるのかよくわからんということもないし、無駄に関係ない車や物を破壊しないし動きが滑らかで見やすいです。ふっと力が抜けるようなラストのオチもいいですね。 アジャーニはさっと消えちゃうし、ほんとしたたかな女よね。 表情ひとつ変えないで運転してるライアン・オニールが良いです、運転してるとこだけかっこいい。 イザベル・アジャーニがやんなっちゃうくらい美しい、観終わってみればいちばんよく喋ってたブルース・ダーンがいちばん印象に残る結果に。 タランティーノ作品にも何本か出演してるし今も現役なんですよねぇ、ローラ・ダーンのお父さんなんだなぁ、なんか凄い。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-30 23:55:54)
3.  新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 
ここでのレビューも途切れることがなく、なかなかの高評価。初めて観たんですが納得してしまいました。 まずこれってキアヌの「スピード」の元ネタですよね、それがわかっただけでも私としては大収穫だわ。 1975年といったら、「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」といったパニック映画が日本でも大ヒットしたあとですよね、本作もオールスターキャストのパニックものとしても、人間ドラマとしての部分も負けず劣らず素晴らしい。密室となる場所が日本が誇る世界一の(私はそう思ってる)高速鉄道「新幹線」ていうのもいいわね。 ただ、爆弾処理には突っ込みたくなるし、乗客の様々なキャラ、設定も後半はほとんど触れずになってしまったんですけれども、コレお宝映画だと思いました。邦画のパニック映画としては最高の出来なんじゃないかしら。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2021-02-15 17:13:30)(良:1票)
4.  大統領の陰謀
先に「ザ・シークレットマン」を観たので混乱してワケわからんということにはなりませんでした。 観てなかったら誰がどうで何やったんだかよくわからんけど、とにかくニクソン政権が悪いことやって大統領は辞任になったのね、若い二人の記者は圧力に屈せず頑張った、ピューリツァー賞も受賞しちゃってるし。くらいだったと思う。 常にあっち行ったりこっち行ったり、みんな早口だしなんだか息つく暇もない映画でした。 「大統領の陰謀」と「ザ・シークレットマン」どっちも観ると、ウォーターゲート事件の表と裏、記者側とディープスロート側の両方が観られるし、被るシーンがあるのもなんかうれしい。当たり前だけどダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォードの若さよ、レッドフォードはやっぱり足が長い。 こうなったら「ペンタゴン・ペーパーズ」も観るべきですかね、ウォーターゲート事件のちょっと前の出来事で本作の主幹ベン・ブラッドリー中心のようですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-15 21:17:41)
5.  イナゴの日 《ネタバレ》 
ふー観なきゃよかったです。カレン・ブラックが気持ち悪い、悪ふざけが過ぎる子供も気持ち悪い。 なんだかみんなグロテスクで最初から不穏な空気が漂う。ハリウッドの内幕ものとも思えないのね。 何人もの男を翻弄する魅惑的な女にはどうしても見えないカレン・ブラック。 ただただ「どうしてそうなるの?」なんですよ。 「イナゴの日」というのは暴徒と化した群衆のことだと思うんですけどこれもピンとこない。 なんでそうなるのかっていう説得力があるようにも感じません。 ほんとに後味の悪いグロテスクな映画、怖いじゃなくて気持ち悪いのよ。 「ハリウッドの怪」「世にも怪奇なハリウッド」ていう感じ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-03 00:01:43)
6.  がんばれ!ベアーズ
うわー懐かしい、何十年ぶりに観ました。 テータム・オニールといったらこれと「ペーパー・ムーン」だなあ。当時は「エクソシスト」のリンダ・ブレアとかジョディ・フォスターとか注目の子役っていうのが目立ってたような気がします。子どもを主演にした映画も多かったような。  私が知らないだけなのかもしれないけど、思えば子どものスポーツもの、コメディ系野球映画ってこれが最初だったんじゃないですかね。リトルリーグなんていうものも初めて知って、アメリカって学校の部活以外で子どもの野球チームがあるんだと感心したものです。コーチ役は名優ウォルター・マッソー、ピッチャーは女の子だしかなり話題になった映画です。 今観ても面白いです、子どもたちの個性もきっちりしてるし(ルーパスがいじらしくて可愛すぎる)、子どもの試合で勝敗に拘るあまり感情的に非情になっていく大人たちの姿も描いていて単に面白おかしくしてるだけじゃないのがいいですね。 子どものコメディ野球映画といったらこれ、大人のそれは「メジャーリーグ」と思うけど、結構「がんばれベアーズ」が下地になってる気もします。 ところでケリー役のジャッキー・アール・ヘイリーは今も現役で映画に出てるんですねー。「リトル・チルドレン」のロニーでした、いやーびっくりした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-05-23 13:33:54)
7.  地獄の逃避行 《ネタバレ》 
まず、この邦題はないんじゃないかと。 マーティン・シーン、ハンサムですよね。エミリオとチャーリー、どっちかっていうとエミリオの方が似てる。 登場した時、その佇まいがジェームズ・ディーンみたいだと思ったんですがやっぱりそういう設定だったんですね。 テレンス・マリックって俳優たちがこの監督の映画に出たいっ!!て思われる監督さんだったようなおぼえがあります。  本作なんですが、主人公二人の感情の起伏とかまったく描いてなくてほんと淡々としてまして、それより空、雲、広大な景色を熱心に撮ってるようで詩的でもある。観てるうちになにか哲学的なものを語っているようにも感じてくるんです。 嫌いじゃないけど、この内容にしてはズシーンとくるものが無い、だからといってつまらんとも言えないという不思議な映画でした。 あの木琴?のテーマ曲はやっぱりいいね「トゥルー・ロマンス」でもオープニングのあの曲に惹きこまれました。 ホリーはなんとか執行猶予にもっていき、その弁護士の息子と結婚したのね。見た目儚げな女ってやっぱり強い、すごいわね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-02-08 15:38:19)
8.  悪を呼ぶ少年 《ネタバレ》 
これ、今も観る人がいるんだ。おもわず記憶が蘇りました。 私が観たのは淀川さんの洋画番組で、中学生だったか高校生だったか、とにかく遥か昔です。 当時からこの邦題だったけ??番組でも使われてた原題の「The Other」と薬指の無い手のイラストが強烈に印象に残ってます 「エクソシスト」とか「オーメン」みたいに話題になったわけではなく、忘れ去られていてもおかしくないのにココに登録されていることにいちばんびっくりしてます。今だとサイコなカルトムービーに入るのかな?制作は「エクソシスト」の1年前なんだ、そうなんだー メインの双子の兄弟は大人たちがいるところでは決して一緒にいないんですけど、当時はこういうのは初めてだったんで観終わったあとに「だからジ・アザーだったのかぁ」なんてアタマの中ジンジン、クルクルしたっけ。 なにってばーちゃんが余計なことするからややこやしくなったんだけど、双子の兄弟のライバル心とか子どもだからこその、邪魔者はいなくなっちゃえみたいな単純な理由からの残虐性とかそんな感じ。今なら誰が観てもあっという間にネタがわかると思うのでこの点数です
[地上波(吹替)] 5点(2014-09-16 22:47:42)
9.  ナイル殺人事件(1978) 《ネタバレ》 
何度か観ているけど確認したくてビデオで再見しました。 こんなに前振りが長かったことは忘れてました、ゆったりしたミステリーですね。 「オリエント急行」とどことなく似ているシチュエーション、遊覧船の支配人も共犯だったかしら、なんて思ってしまいました。寝台列車では寝かせてもらえず、遊覧船では強制的に眠らされたポアロ、なんかすごく面白い。 「壁に耳あり障子に目あり」みたいな神出鬼没なポアロが可笑しい、ポアロという人はほんとに人間観察が好きですね。 「オリエント」と決定的に違うところは殺人の動機で、この違いが余韻の違いにもなるような気がします。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-12 19:47:48)
10.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
これと「タワーリング・インフェルノ」は私にとってパニック映画の原点です。 初見は中学生、荻さんの「月曜ロードショー」です。 とにかく主人公なしでラストを迎える映画なんてこれが初めてでしたから、もうほんとに衝撃でした。 タワーリング~もこれも登場人物の悲喜こもごものエピソードがちゃんとあって、パニック映画だけどしっかり人間ドラマとしても観られるというのがポイント高いです。 そうですねーやっぱりいちばん印象強いのがアーネスト・ボーグナインですね、でも初見から30年以上たっているのに「あの人はこうだったなあ」と思い出せる。それほどそれぞれのキャラがしっかり描き込まれていたんだなあと。 当時はジーン・ハックマンのことはほとんど知らなかったけど、神父?牧師?どっち??とにかくなんからしくないっていうのは感じました(笑)  続編は救出されるところから始まったと記憶してます、いきなりコジャック刑事がでてきたのよ!!なんかつまらなくて途中で観るのやめたとかどうでもよくなったと記憶してます、はい。
[地上波(吹替)] 8点(2010-08-18 20:34:02)
11.  ダーティハリー2
思い返してみるとこのシリーズはこの「2」がいちばん印象深く、観た回数もいちばん多いと思う。これも初めて字幕ノーカットで観ました。 前作では許せない悪人に対して「俺ならぶっ殺す」と言い放ち、実際そうしたハリー・キャラハン。 その彼が真っ先に疑われそうな事件が起きるわけですが、例の必殺仕置き人集団とのスタンス、性質の違いをくっきりと描いていると思う。 監督が変わったからなのか、続編につきものの派手さとか娯楽性が例外なくこれにもでていて前作の苦悩とかハードボイルドな雰囲気は感じられなかったけど、とにかく男盛り真っ只中のクリント・イーストウッドがめちゃくちゃかっこいいです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-26 12:39:49)
12.  真昼の死闘 《ネタバレ》 
このタイトルは知っていたけど、なーんの予備知識もナシ、チラ見したこともナシ。 すごく面白かったです、シャーリー・マクレーンが荒野に登場した時はぶっ飛びました。すごくキュートな尼さん、所々で本性をチラッと見せるからこっちも目が離せなくなっちゃいました。 やっぱりイーストウッドは女が相手だとアウトローとしての顔が影をひそめちゃいますね、私はそこが好きです。 そしてこの後の作品が「恐怖のメロディ」「白い肌の異常な夜」と続くところも可笑しい。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-23 13:07:38)
13.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
子供の頃よく民放で放送されていて初見じゃないんですけど、この度初めて字幕ノーカットで観ました。 今さらですが、こんな渋くてハードボイルドな刑事ものだったんだとびっくりしちゃいました。 世の中の不条理に対する怒りはイーストウッドの一貫したテーマのように感じた。あの異常犯罪者が無罪放免になるところなんてその最もたるもので、こういう不条理に通り一遍の道徳観とか正義感が通用するはずもなく、むしろ偽善と言われそうな勢いです。 このような不条理に対抗できるのは怒りなんだと思う、怒りが世の中を変えていくのじゃないかな。 けれどラストシーンで、暴力や殺人は何をもっても、警察官だとしても正当性のないことだとしているのがわかる。しかしそこまでしないといけないというジレンマ。 「ダーティ」の意味はけっこう深い。 ただイーストウッドの映画って相手が女となると、ハードに渋く決められないんですよねぇ(笑)なんかもうオロオロのタジタジ。でも怒りの対象ではないようなので安心です、彼にとって世の中で最も不可解で扱いにくいものは女だったりして。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-05-23 12:45:59)
14.  地獄の黙示録
何回も観てる、でもコッポラが何をしたかったのかは未だにわからないというのが正直な感想です。聞くところによるとコッポラもマーティン・シーンも撮影中正気じゃなかったみたいです。 アメリカにとってベトナム戦争というのは、どうしようもないくらいの恥部で、後世に語り継がれつづける醜態、失敗の代表だと思うし、戦争ですよ?どうあがいたって芸術作品になどできないのです。だいたい戦争の狂気はわざわざ映画で教えられる必要はないと思うけど。 カーツ大佐とかサーフィンとかプレイメイトとか「ひゃ~何だこれ」っていうのを次から次へとみせてもらいましたが、「だからなんだ」としか思えなかったです。 ベトナムへの言い訳はもううんざりです。原爆ふたつも落とされた国はどうすればいいのさ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-05-03 19:46:38)(良:1票)
15.  結婚しない女 《ネタバレ》 
これも観たな~独身だったけれど、いちいちリアルでいちいち納得できてしまう展開でした。これは私が女だからなのか、テーマが普遍的なものだからなのか、なんでしょうかね。 でも監督も脚本も男性というのがびっくりです。 離婚後に現れた男がいろんな面でかなりポイント高く、うまくいっちゃうあたりが映画だなぁ、甘いなぁとは思うけど、あのラストシーンにもっていくには必要不可欠な展開でしょうね。 でっかい額縁を抱えて危なっかしくちょっとよろめきながら人の間をぬうようにして歩いていく、彼女の選んだ人生を象徴している良いラストシーンでした。 一緒に運んでくれる人がいないとか、しょうがないから一人で運んでいるのではない。誰かに手伝ってもらえばラクだけど、それじゃいつまでたっても成長しないしね。 「一人で運べよ」と笑顔でこたえた画家の彼氏もまた成長したといえると思う。この二人って結婚しないからもうおしまいってわけじゃなかったですよね?このままいいパートナーとして続いていくみたいに記憶してるけど、どうだったかしら?ここだけちょっとうろ覚えです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-04-22 14:43:29)
16.  テス
3回くらい観てる。テスの運命をそのまま受け入れることしかできなく、ただ「かわいそう」としか思えなかった昔。しかしこの年になってやっと自分なりの感想が言えるようになりました。 これは昼下がりのTVドラマ「奥様劇場」みたいな壮大なメロドラマだと思う。映像の素晴らしさはその比ではなく、それだけで叙情詩みたいな風情を醸し出すことは確か。 当時ポランスキーは肉体関係のあったナスターシャ・キンスキーを映画の中ではあるけれどこれでもかと打ちのめした、後にはエマニュエル・セニエにも同じことをした。よってポランスキーは筋金入りのドSなんだと確信した次第です。それに応えた彼女たちもまた筋金入りのドMなんでしょう。 時代とか宗教色もあるにはあるけど、そんなもの人間のというか、この世の全ての有機生命体の本能、欲望の前ではなんの効力もありません、法律だってそうです。もう、わけわかんない、極限状態という状況においてなのかもしれないけどね。 物理的なフェミニズムにはまったく興味ありません、男も女と同じように家事育児しろなんて思いませんが、これこそひたすら男目線で女の生涯を描いた映画といっていいと思う。 ポランスキー作品を全て観てるわけじゃないです、特に最近の作品は未見ですが、私が観た限り、ポランスキーの作品でいたって正常な精神状態で制作した、娯楽として観られるといえる映画は「フランティック」ではないかと今になって感じる次第です
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-20 21:12:52)
17.  恐怖のメロディ 《ネタバレ》 
初見は小学生だったかもしれない。この度20数年ぶりに真面目に再見しました。 イブリンは今まで観た女ストーカーの中で群を抜いてる、何がって怖さよりもねっとりイライラの鬱陶しさ、小賢しさ。ナイフ持って襲いかかる時のあのわけわかんない叫び声はもうホラーです。とにかくその後のストーカー女の原型となったようなイブリン、凄かったですね。 ヤバイ、怖いって思ってるのになんだかんだと相手のペースに巻き込まれ完全に拒絶しないデイヴにもイライラ。警察にも協力的じゃないし危機感もイマイチ薄いし。 これといって対策もとらずにいたらますます相手は暴走。で、最後の最後にやっとげんこつでぶん殴った。たった一発でケリがついちゃった、男の腕力には女はかないません。 ついに敵をぶん殴ったイーストウッド、よくぞここまで我慢したなんてラストシーンで思ったのでした。 まったく初監督とは思えない、安心して観ていられるし今でも充分面白い。バーでの会話、家政婦さんのキャラとかちょこっと出てくる脇役がいい。 ただトビーとの森の中のイチャイチャシーンは長すぎるし、まるで学園青春モノの初体験ラブシーンみたいで辛かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-12 20:29:10)
18.  コールガール(1971)
これ若い頃に2~3回は観てます、なぜか民放の洋画番組で忘れたころになると放送されてたと思う。その頃とはやっぱり感じるものが違いました。珍しくもなければあっと驚くどんでん返しもないのですけど、どうしてこんなに惹き込まれちゃうんでしょう。 渋いけど怖い、その怖さっていうのはハラハラドキドキの単純なサスペンスの怖さじゃないのですけどね。 ジェーン・フォンダがボロボロ泣くシーンのあの涙の理由はいったいなんなのか・・・これって今でも充分通用する題材、内容だと思います。 でも何回観ても夜の市場で買い物するシーンはキュンとするなぁやっぱり。好きです、あのシーン。ドナルド・サザーランドの無表情さもいい。そしてジェーン・フォンダのニーハイブーツ姿は必見ですな。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-02-18 13:12:22)
19.  影の車
このところ加藤剛演じるお奉行様が再放送されていて思い出しました。 観たのは中学生の時でした。松本清張原作の三本立て上映の一本。メインは「砂の器」で「張り込み」もあったけど、ラストだったし熟睡して憶えてません。やはり三本立てはキツイです。 怖いのはたしかに怖い、でも私が怖いと感じるのは主人公が追いつめられていく過程でも愛人の息子でもありません。愛人を、子供との生活の場である家に入れ、子供が襖一枚隔てただけの隣の部屋で寝ているというのにセックスまでできる、しかもエクスタシーの塊になれる二人の母親ですね、これがいちばん怖いです。 愛人作るなセックスするなとは言いません、するなら生活の場とは関係ない時間と場所じゃないとね、最低限のマナーです。 人には言えない過去とトラウマを抱えつつ、実母と愛人の関係に憎悪したにも関わらず同じことをしている主人公も怖いです。逃れられない運命とか宿命を感じてしまいます。 子供は、特に母親には母親だけであってほしいもので、女の部分なんて知りたくないし見たくないのが普通です、口に出さないだけです。まだ一人で生きていけない子供ですから表向きは母親に理解を示す、しかしそれを真に受けちゃいけませんね。 親の大人のエゴや欲が子供に闇と影をおとすという見本のような映画でした。映画館を出た後、中学生には過激な内容であったこともあって誰も感想を口にしなかったと記憶してます。ただ似たような環境で育った私には主人公と息子が痛かったですね、特に取調室での告白のシーンは身につまされました。 ・・・少子化でいいんじゃないの?子育てに不向きの人は確実にいるわけですからね。 
[映画館(邦画)] 9点(2009-10-22 11:27:43)(良:1票)
20.  愛の嵐
ずいぶん前から知っていた映画で、批評やあらすじを読むことも多く、そのせいか私にとっては禁断の映画になってました、でもついに観てしまいました。 まず「嵐」ではないですね、残念な邦題です。愛を表現、語っているとも思えませんでした。愛とひとことでいっても色々ありますけどね。 「猫のようなルチア」もうコレしかないです、いつでも逃げられる体制をとりながらこっちをじーっと見てる、お腹がすいてるのに媚びない猫、アレなんですよ。 サディスティックで優位に見せながらどんどん溺れていくのは男で、だんだん冷静になっていくのは女、そんなことも思いました。「僕の天使」なんて言うあたりが子供ぽく、はしゃいでるみたいだ。 今だからそう感じるのかもしれないけど、性描写は衝撃というよりも観てるこっちが色々想像を掻き立てられる、背徳的な気分にさせられ、それがなんかイイ気分なんです。 映画としては、そうですねーカメラワークがあんまり良くないかな、だから淡々というよりダラダラ感になっちゃうような気がします。 なんといってもダーク・ボガードとシャーロット・ランプリングを得たことが大きいと思う。 もうこの二人、存在そのものが淫靡で耽美、ウィーンの街は退廃的、そして密室。体が覚えてしまった刻まれてしまった感覚、生か死かといったら死。エロティシズムだわー観てよかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-08-15 13:18:14)
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