1. バウンド(1996)
レズビアンという設定がなーんも生かされてないのにはちょい閉口。脚本がやたら荒い。主演の二人がなかなかカッコ良かったので期待したのに、あくまでスタイリッシュなフンイキだけで見せる映画。これまた予告編に見事だまされました。ああ・・・。 4点(2001-08-05 10:56:43) |
2. ムトゥ/踊るマハラジャ
これぞ劇場で観てこそ!3回も観に行ったが毎回場内が爆笑につぐ爆笑。劇中唐突に始まる楽しすぎのダンスシーンは下手なMTVを見る以上に感動。最高に陽気な気分になれた。内容は超ウルトラB級なのに未知の笑いがとにかく満載。主人公のなんでもないジェスチャーのたびに響く意味不明の効果音、くすぐったいほどのスローモーションの映像の多用と、美形のビの字も感じられないただただ暑苦しいだけの主演男優のマスク・・・(これが一番ポイント高い!)。彼のアップが画面に大写しになっただけで腸がよじれた。それにしてもインド人女性の異性に対する美的感覚って理解できませんねぇ・・・。 9点(2001-08-05 10:13:40) |
3. 俺たちは天使じゃない(1989)
S・ペンの世にも醜い演技のみ唯一記憶にしっかりと刻印されているだけの作品(デ・ニーロも少々荷担していたような)。N・ジョーダンが撮ったのを知ったのは随分後になってからだった。 4点(2001-08-05 09:42:02) |
4. ビッグ・リボウスキ
とにかくふざけたノリの作品にしてやろうという製作者の意図は伝わってくるが、困ったことに私はあまり楽しめなかった。というか笑えなかった。どーもこの監督ってどの作品も自分のカラーを出そうと意識しすぎるせいか、S・ブシェーミやJ・グッドマンといった、ただでさえアクの強い俳優にやたら過剰な配役や演出を強引に強いているような気がして、それがいちいち引っかかるんですよねー。観ていてすごくくどく感じる。でもそれがコーエン映画の登場人物、あるいは作風なんだと言われればそれまでなんだけど・・・。ファーゴあたりはそのへんのバランスがうまく取れていて結構好感が持てたんですが(ブラッドシンプルは別格!)。 5点(2001-08-05 09:23:36) |
5. ひかりのまち
何かと問題の多い老夫婦とその娘たちを巡る群像ドラマ。皆さんそれぞれに諸々の事情を抱えているんだけれども、物語が進むにつれ、そこはかにほのかなユーモアが漂い始める。シャープな映像センスはさすがに手馴れたもので観ていて心地よい。ナイマンの音楽もどうのこうのいっても感動的。放蕩息子からの留守電が流れるシーンには胸がつまった。 8点(2001-08-03 07:40:42) |
6. 卒業(1967)
教会にまで追ってくるD・ホフマンの行為は一歩間違えりゃ犯罪ですがな。私にはあれははっきりと奇行と映りましたが・・・。 6点(2001-08-03 07:18:36) |
7. ミッドナイト・ラン
確かに今思うとデニーロの傑作群の中では全く彼らしくない作品ですね。初期の頃の凶暴なイメージは微塵もない。でもだからこそアンチデニーロの人たちにはお勧めかも。痛快この上ないロードムーヴィー。 8点(2001-08-03 07:09:30) |
8. ハスラー2
モノクロからカラーへ、ニューマンからクルーズへ。技術の進化、役者の若年化とは反対に作品は明らかな退行へ・・・。「1」のファンとしてはあえて別物と考えることにします。 6点(2001-08-03 06:55:06) |
9. タクシードライバー(1976)
都市生活者の孤独と狂気を若きデニーロが伝説のスタイルで演じた、今観ても全く現代性を失っていないコワイくらいにリアリティ溢れる傑作。あの頃の役者馬鹿デニーロは何処へ・・・。 9点(2001-08-03 06:43:10) |
10. オール・アバウト・マイ・マザー
うーん、これは正直前評判に踊らされました。前作『ライブ・フレッシュ』が素晴らしい作品だったので期待度大だったのですが・・・。テーマである「母性の力」はしっかりと描かれていたように思いますが、どうも僕には物語自体が嘘っぽく感じられ、フィクションとしての映画にうまく騙されることが出来ませんでした。おすぎがとにかく大絶賛していたのは何となく理解できますが(笑)。 5点(2001-08-03 06:11:21) |
11. 2001年宇宙の旅
「劇場で観なくては何の意味もない作品の典型」と呼ばれている所以がよく分かる。まさに観客が5年10年と歳をとって観るごとに、新しい価値が付与されていく作品なんだと思う。決して色褪せることのない究極のSF映画。 10点(2001-08-02 17:33:46) |
12. スモーク(1995)
ブルックリンの下町の情感が、ハーヴェイ・カイテル演じるタバコ屋の渋い親父から醸し出されている。しみじみと後々まで心に残る名作。トム・ウェイツのエンド曲は絶妙! 9点(2001-07-30 15:28:07) |
13. スウィート ヒアアフター
何とも救いのない重い話なんですが、観たあと暗澹たる気分になる作品というわけでもなかったです。ある片田舎で起きた悲劇を美しい映像でただ淡々とたどるところは、小説におけるミニマリスム的手法に通じるものがあると感じました。原作は未読なので今度読んでみようと思います。ところで一人ユマ・サーマンにクリソツ(死語)な女優がいましたね? 7点(2001-07-30 15:03:35) |
14. 6デイズ/7ナイツ
これほど見事に期待(若干の)を裏切られた作品も珍しい。かつてのインディ先生の影は微塵もない。内容も緊張感が皆無で、弛緩しっぱなし。上映中睡魔が訪れなかったのが不思議なほど。ハリソン・フォードのための映画といってしまうには彼もほとんど活躍しないし、これといった見せ場もない。・・・なんでこんなの撮ったの? 3点(2001-07-30 14:46:52) |
15. マルコヴィッチの穴
少々マニアックな内容なので一般受けはしないのは仕方ないだろうけど、このアイデアには素直に脱帽するしかないのではないだろうか。個人のもつ変身願望とか、その他哲学的な命題とかも盛り込まれているようだけれど、結局、様々な解釈可能な一種のカルト映画と僕はみた。楽しい映画だったけど、一度観ただけではやや分かりづらいかも(特に後半部)。あと、もう少し上映時間を短くした方がよかったと思う。 8点(2001-07-30 06:39:43) |
16. 人狼 JIN-ROH
いかんせんヒロインの声がどうにもスカスカな感じで興ざめです。アニメには明るくないけど、もののけ姫もそうだったように声優さえ気にならなければ・・・という作品が多々あるように思います。この映画自体は脚本も世界設定もなかなか渋い作りで僕好みでとても良かったです。 7点(2001-07-30 06:00:02) |
17. 不法侵入
今ではすっかり有名なM・ストーが惜しげもなく脱ぎまくるのには驚いた(^^)。そのせいか全体的に随分エロティックな映画だったなという印象。それにしてもレイ・リオッタは笑っちゃうくらいに悪役がよく似合いますねー(笑)。 7点(2001-07-30 05:04:38) |
18. 幸福の黄色いハンカチ
はっきり言って私には健さんのストーリーはどうでもよく、むしろ武田鉄也と桃井かおりの初々しい演技とそのなんともほほえましい珍道中が気に入った。特にロン毛でベルボドムを着込んだダサい武田鉄也のキャラは最高に楽しかった。あくまで私はこの作品をシリアスな人情劇としてではなく、コミカルなロードムービーとして鑑賞した。 7点(2001-07-30 04:29:26)(良:1票) |
19. チューブ・テイルズ
「そうか、地下鉄に目をつけたか!」という感じのユーモラスな視点のオムニバス映画。いずれの作品も完成度が高く、内容もヴァラエティに富んでおり製作者たちの気合が伝わってくる。よってどれも甲乙つけがたいデキだが、中でも僕が最も感心したのが意外にもジュード・ロウの監督作品。本当に短い小品なんだけれども、老人のささやかな行動を通して魂の救済の瞬間を見事に捉えた好編。やはり常に彼の仕事からは目が離せない。 9点(2001-07-16 04:31:32) |
20. ポンヌフの恋人
技術的なことはよく分からないけど、観客が有無を言わさずにその圧倒的な天才性を見せつけられる監督っていますよね、キューブリックとか。で、僕にとってはカラックスも然りと。まばたきすらも惜しむほどにその美しい映像をただただ見つめていたい映画。 10点(2001-07-16 03:38:09)(良:1票) |