1. モーガン プロトタイプ L-9
《ネタバレ》 人工生命体の暴走に、それを製作した会社の危機管理スタッフが対応に当たる。危機管理さんの酷薄な言動に話の先行きが見えました。 2人を一見華奢な女性にしたのはナイスかと。しかしながら、そして誰もいなくなる展開結末はちょっと雑だったかな。〆のブライアン・コックスの邪悪さに+1点 何気に豪華なキャストに釣られての鑑賞でしたが、リドリー・スコット次男さん監督デビュー作だそうで、皆さんご祝儀出演だったのでしょうか。 [DVD(吹替)] 5点(2025-06-08 16:40:49)★《新規》★ |
2. ミッシング・ポイント
《ネタバレ》 冷静沈着なパキスタン人と間抜けなCIA及びノータリンの馬鹿オンナ及び過剰な被害者意識からの下劣な振る舞いに及ぶアメリカンの対比が見応え有りました。逆境にあってもアメリカを憎んでいないパキスタン人もいる事をアメリカ人に知らしめるように見えました。 ただ、誘拐事件そのものの顛末が拍子抜けしたところであります。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-06 21:17:14)《新規》 |
3. スラムドッグス
犬のする事とはいえ排泄てんこ盛りなのにはドン引き。 これは小学生の孫には見せられないと思ったらPG12指定でした。そりゃ指導も助言も出来ませんわ。 しかしながら、個性引き立つ彼等の スタンド・バイ・ミー チックなチン 道中は楽しく見れました。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-06-05 17:46:41)《新規》 |
4. 孤独なふりした世界で
人混みの中でのほうが孤独を感じるのは言われなくても分かる事。 背景説明が何も無い中で「孤独」の押し売りのような内容を締まりの無い演出で垂れ流されるのに100分弱とは思えない時間の長さに感じ完走まで苦痛でしか無かった作品。 [インターネット(字幕)] 1点(2025-06-04 21:06:47)《新規》 |
5. ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
《ネタバレ》 寄宿学校クリスマス休暇の2週間での出来事。実家に帰れない生徒4人で最終的に1人となったアンガス、面倒をみる責任者ハナム先生、料理人メアリーのかかわりで、共に斜に構えた言動が痛々しいながらも、アンガス母や校長、レストランウエイトレスは持ち合わせていない人間味に励まされるというか何というか・・・胸熱。 「サイドウェイ」からお久しぶりポール・ジアマッティは流石で、歳をとるのではなく積み重ねているようです。 それ以上のMIPがアンガスを演じた映画デビューのドミニク・セッサ。彼の喜怒哀楽模様に釘付けで各映画賞受賞も納得。今後が楽しみであります。+1点 イマイチな邦題に期待薄でしたが、嬉しい誤算だった良作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-06-03 18:47:19)《新規》 |
6. 熱い夜の疼き
《ネタバレ》 フリッツ・ラング、バーバラ・スタンウィック、ロバート・ライアンでこの邦題と来た日には妄想が膨らみ、オープニングの不穏な雰囲気にそれがはち切れそうでしたが。 スタンウィック、ライアン共にクズっぷりが貫禄たっぷりで、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」風にハナシが進むかと思いきや、昼メロ風痴情のもつれ話が丸く収まってお開き。・・・って、余人ならともかくラングなだけに拍子抜けでありました。 ドキュメンタリータッチの港と工場、並びに、初々しいマリリン・モンローに点数を。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-06-01 23:29:06) |
7. ロスト・フライト
《ネタバレ》 機長ジェラルド・バトラー天下無敵の大暴れを想像して気乗りせずの視聴でしたが、拾いもの当たり作品で2回続けて見ました。 墜落の危機及びホロ島での危機からの脱出劇が中だるみ無く展開され、「アルゴ」「飛べフェニックス」が思い浮かんだクライマックスは手に汗握るものでした。格安航空会社とは思えない(あるいは格安ならではか)的確な対応に驚きます。会社が招聘した危機管理専門家スカースデイル、彼が派遣した民間傭兵部隊、それぞれプロの仕事ぶりに感心しきり。 バトラーの機長としてのプロの仕事ぶりと会社と護送犯のアシストを受けての活躍に好感。さらに大手航空会社から移った経緯や、機内で一人涙する姿にもグッとくる。 「ひとつひとつ着実に」積み重ねた脚本がお見事で、外連味たっぷりな演出も白けず見れました。 こういう嬉しい出会いがあるから映画鑑賞は止められません。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-05-31 01:56:38) |
8. 逃亡地帯(1966)
リリアン・ヘルマン脚本ということでの鑑賞でした。 ババーの心境がさっぱり分からず、人間関係の描かれ方も薄いもので惹かれません。 単に、当時アメリカ南部住人お馴染みの〇チガイっぷりをこれでもかと見せつけるものでウンザリです。 マーロン・ブランドはちょいちょい出てきてうろうろしていてボコられメイクがこれ見よがしで、中途半端さに白けます。 ミリアム・ホプキンスをはじめ有名どころ出演に見合わない凡作でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-05-28 13:40:21) |
9. シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
前作鑑賞済なので、超人ホームズは織り込み済み。仮装パーティ模様はご愛敬。 重厚で緩急自在の映像美は見惚れるものでありましたが、多数の人物整理がなされてない、ホームズ喋りまくりの展開を経ての結末は余韻皆無。ジャレッド・ハリス(父がリチャード・ハリスというのに 無限へぇ)の線の細さが最大の敵に見えなかったので盛り上がりに欠けた点も残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-05-25 23:11:03) |
10. ワイルド・ボーイ
《ネタバレ》 無垢な赤ん坊が獣人に育て上げられ、住民に狩られそうになるのは「フランケンシュタイン」を思わせます。 父親(実父ではない)のゲスの極みが観るに堪えない。母親(実母では無い&男)は愛情豊かながらも父親には服従する姿も歯痒い。 起承転結がひたすらにえげつなく我慢の果ての結末に「で ?」としか感じず。 印象深かったのは、我々一家にひとつは常備されている懐中電灯のように街の一家に一挺ライフルが常備されているところです。2点 ブラッド・ドゥーリフ出演での鑑賞でしたが、ツマランの極致でありました。 [DVD(字幕)] 2点(2025-05-25 12:27:08) |
11. スノーピアサー
私が理屈抜きでスルーするふたつのジャンルの内のひとつですが、ジョン・ハート出演というので観たのですが。 全くの脇役で見せ場無しにガックリ「まぁ、しかたないか」(何で出演した?) 貧民層(善)と富裕層(悪)のお決まりの、殺すか殺されるかでしか解決出来ない格差対立話を荒唐無稽に飾り立てたオハナシに呆れるところ「しかたないか、観たのは自己責任だし」 そもそも最後尾車両の面々を何故乗せているのかずっと付いて回った疑問がエド・ハリス(何で出演した?)によって明かされるのに「はぁ、何言ってんの」としか思えず。 ティルダ・スゥイントン(何で出演した?)の怪演に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 2点(2025-05-24 15:21:24) |
12. 河内のオッサンの唄
河内松原は私の地元近く。この歌に出てくる「ワレッ」も子供時分に祖母宅に集まった時の大人の会話で飛び交っておりました。川谷拓三の台詞回しは勢いありきで、微妙に河内弁のニュアンスが違うような・・・ しかしながら、クマムシのような無敵さで突っ走る徳松を熱演するのを呆気にとられながら見入ってました。 呆気にとられていたのは、田中浩・今井健二の名悪役ご両人からも見てとれました +1点 たびたび流れる河内音頭に、毎年、盆踊りに出掛けていた大昔の記憶が蘇った作品です。 [DVD(邦画)] 7点(2025-05-24 14:43:59) |
13. コット、はじまりの夏
予備知識ゼロ。 言葉がさっぱり分からず東欧か何処かかなぁと疑問でしたが、アイルランドだとは。 恥ずかしながらアイルランド人は英語を話すと思っていたので驚きです。 少女一夏の体験が描かれた本作 このニコリともしない、「ありがとう」が言えない少女に温かく接する親戚夫妻に点数の全てを。 実家に戻る結末にこの子が、あんな家族の中でどのように成長するのか、そこを見たかったですが、そこに希望が抱けない残念な作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-20 15:08:39) |
14. イット・フォローズ
《ネタバレ》 昨日観た「それ」は地球滅亡を目論むのに対して、今作の「それ」は何かネズミ講を思わせるような安っぽさ。 感染させた相手が死ぬとまた自分に戻ってきて襲われると言う点が「ふーん」1点ですが、では感染源は誰ですか? 「そんな細かい事はいいんだよ」お叱りを受けるかもしれません。 監督はもしかして「恐怖の足跡」を観たのかと感じられますが 1点、ストーリーがどうにもこうにも「愚」であって怖くもないしつまらないし退屈でした。 ホラー苦手だけど何やら好評版なのでレンタルした(自己責任)のですが散々でありました。 [DVD(字幕)] 2点(2025-05-18 16:52:48) |
15. ナチュラル
《ネタバレ》 戦前とはいえ、どう見ても草野球にしか見えなかったのがイタイ。 レッドフォードの体格であのホームランはないような。 物語上必要な設定だとしても、自分の成績が二人の女性に左右されるという薄っぺらさに白ける。 ところどころ大げさな演出がある一方で、あの事件の背景が痴情だろうとしかわからない不足感が歯痒い。 聞いた事あるハナシ「優勝してもらっては困る」と賭博にいそしむオーナーと少年達の純粋な眼差しの落差が描かれていたところに加点。 [DVD(字幕)] 4点(2025-05-18 13:44:35) |
16. ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング
《ネタバレ》 先行上映に駆けつけました。 トム・クルーズは本作でも当然の如く体を張っております。 陸海空。走って、潜水して、小型機にしがみついて。間延び感はありましたがこんな63歳は居ないと言うことで見入りました。 チームの面々もそれぞれ活躍の場があって飽きさせません。 チラッと映るジョン・ヴォイト等30年の時の流れにしんみりするところもあり。 米国大統領アンジェラ・バセットを始め男女多様な人種のキャスティングは今時の心配りなのでしょう。 現大統領はおそらく観ないと思われ(どうでも良いですが) 〆のルーサーの台詞はもう一回聞きたいところ。 トム・クルーズなので次回作あるかもしれませんが、最終作として観る分に相応しい力作でした。 [映画館(字幕)] 8点(2025-05-17 16:12:19) |
17. 女系家族
《ネタバレ》 初見、原作未読 敬愛して止まない山崎豊子さん原作なので、起承転結は保証されています。 どう演出してどう演技するか。 俯瞰で捉えた重厚な屋敷で格式を感じさせますが、中で暮らす面々の金の亡者ぶりがイヤになるほど描かれています。 愛人に対する常軌を逸した憎悪も自分の取り分が減るのが一番の理由。 若尾文子がニヤッとするショットに話の先行きが見えました。 「お父さんちゅうたら、生きてる内は何も出来んと死んでからびっくりするような事やってのけはった」 写真でしか登場しなかったお父さん、入り婿の悲哀というよりも、情けなさが浮き彫りにされていました。 MIPは浪花千栄子さん。南河内ご出身でオロナイン軟膏ニッポンのお母さんとは真逆の歯切れ良い一言一句での悪辣ぶりが強烈過ぎます。 中村鴈治郎、田宮二郎、北林谷栄も含めた延々と続く泥仕合を堪能出来た傑作です。 [DVD(邦画)] 9点(2025-05-16 23:58:41) |
18. フレンチ・コネクション2
《ネタバレ》 続編は面白くないという思い込みからスルーしてきての初見。 映画を撮る狂人フリードキン作には及ばないものの、シャルニエをマルセイユまで追っかけたポパイの激闘は見応えがありました。 ヤク抜きでの泣き喚きのたうつ姿からのラスト激走には「ここで頑張らないと何処で頑張るのか、逃がすな!」激熱。 また逃げ切られるのか~ 気が気でなかったのでラストショットに溜息が出ました。男ポパイを堪能出来た良作です。 [DVD(字幕)] 8点(2025-05-13 20:23:35) |
19. モンブランの嵐
ストーリーは有るのか無いのか分からない。大半が台詞無し。編集はされてるのかどうか? それらがどうでもよくなる雪山の映像が凄い。雪崩もさることながら無数のクレバスが怖すぎる。 キャストの皆さんはまさしく命懸け。アッパレであります。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-11 23:37:34) |
20. お嬢さん、お手やわらかに!
念願の初鑑賞。 アラン・ドロン初主演作、23歳、生身の人間とは思えないような美しいお顔立ち。+1点 3人の友人同士である女の子を口説きまくり、しかも自分は婚約者がいて間もなく挙式というトンデモチャラ男を新人とは思えない堂々とした演技で魅せてくれる。女の子もそれぞれ美しく(演ずる女優さんは当時大人気だったとか)4人の取っ組み合いシーンを始め「これぞ青春」と言える瑞々しさが全編に溢れている。それぞれの親達のコメディリリーフぶりも魅力いっぱい。 3人+婚約者が「お命頂戴 !」と企てを謀るのに、女たらしの運命は・・・思わぬ形での結末も心地良い。 「太陽がいっぱい」前年の屈託無いドロンの貴重な姿が見られた秀作です。 [DVD(字幕)] 9点(2025-05-10 22:47:27) |