1. マクベス(1948)
原作未読 他愛ない話、見づらくオーソン・ウェルズ以外の識別つかず、粋さの無いごちゃごちゃ飾り立てた台詞。 目を開けているのがやっとでした。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-03-01 22:59:43) |
2. 赤い子馬
子馬を巡っての少年(ボー・ブリッジスなのに仰天 +1点)の成長物語なのでしょうが、成長を実感できません。 彼を盛り立てるはずの両親、祖父、ビリー、それぞれが個性に乏しい出来の良くないホームドラマでした。 原作者スタインベックはこんな脚本しか書けなかったのか、一番ビックリしたところです。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-27 22:53:49) |
3. 凱旋門
大戦前夜のパリを舞台にした名匠作品でシャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン共演、更に更にチャールズ・ロートンも出演とは「あらまぁ」再生前からコーフンしてたのですが。何がダメだったのだろう。舞台の不穏な様子が極薄。バーグマンの既視感ある自分可愛い身勝手二股女の鉋屑に火を点けたかのような語り口。そしてチャールズ・ロートン全くの無駄遣い。 出来の悪いメロドラマにガックリで、ボワイエ、ロートンの2ショットが観れたのは良かったと自分を慰めています。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-19 23:21:05) |
4. 顔役(1940)
《ネタバレ》 ギャングのボスが突如として「ヨーロッパで紳士として財を成す」と引退し、5年間で一文無しになって戻ってくるも、嘗ての子分に相手にされず、それならばと新たな組織を作って対抗するが、撃たれて怪我を負う。 ここからが異色の展開でした。 ロビンソンとボガートの激しい取っ組み合いシーン(残念ながらスタントダブル)があるものの、抗争模様は物足りない程薄味。 修道院暮らしでこれまでの価値観を覆されるところがなかなかの見応えで最後の決断も余韻が深いものがありました。 ロビンソンの芸達者ぶりを堪能出来た良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-22 12:25:10) |
5. 裸の町(1948)
2021年1月からの念願叶っての鑑賞。 ジュールス・ダッシン監督の傑作でした。 冒頭ナレーションが示すニューヨークオールロケで製作され、市井の人々の息づかいが感じられる映像に釘付け。 このナレーションの的確で小粋な語り口が心地良い。(公開直前に若くして病死されたそう 悲) 女性モデル殺人事件の犯人に警察が一歩一歩地道に迫り遂に追い詰めるテンポ良い展開が理詰めであり、捕り物シーンは手に汗握るもの。 そこにユーモアと人情話と寂寥感がブレンドされる脚本が見事。 MIPバリー・フィッツジェラルド。小柄で威圧感無しながら巌のような存在感。 ドン・テイラー。忠実な部下として職務に一途に励む姿。 共に魅せられました。 ここまでで9点 黒澤明、キューブリック、フリードキンを始めとした後生の監督に影響を与えたというところに+1点。 [インターネット(字幕)] 10点(2025-01-15 16:30:09) |
6. 情婦マノン
マノンの吐く言葉全てに嫌気がさす。何と幼く何と浅はかな。愛してるだと? 金>>>>>・・・ロベールだろうが。 アバズレだろうが裏切り者だろうが一途に愛したロベールの「これでもう僕のもの」が何とも切なく、彼に点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-06 13:35:52) |
7. 遅すぎた涙
《ネタバレ》 掘出物傑作。 見た目も言動も普通の女性が、運転中のオープンカーに放り込まれた6万㌦に目が眩み、 獲物を独り占めしてかぶりついているオスライオンのような「誰にも渡さないわよ」執念が物凄い。 頭が切れて、咄嗟の物言いが理にかなって、度胸満点。普通ではなく実は悪女な姿に血圧上昇。 彼女に絡む3人の男性との展開も目が離せないもので、ダン・デュリエの真骨頂とも言えるチンピラ名演ぶりに拍手。 遅すぎた涙は悔し涙だったのでしょう。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-07-22 01:57:34) |
8. 西部魂(1941)
フリッツ・ラングの西部劇に興味津々でしたが、らしくない、のどかな展開で興に乗れませんでした。 ロバート・ヤング>>>ランドルフ・スコット=ディーン・ジャガー。共にパンチに欠けてて残念。 お笑い癒やし系キャラが印象に残った料理人のおっちゃんに拍手。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-07-22 01:19:19) |
9. 脱出(1944)
冒頭からボガートってこんなに華奢だったのか意外に思えたところで、クールな言動ではありましたが、今一つパンチに欠けてます。 本作はローレン・バコールありきの作品でしょう。デビュー作にして20歳!というのが信じられない堂々とした立ち居振る舞いです。翌年結婚したというのがさもありなんなボガートの芝居を超えた本気っぷりが見てとれました。 お話的には他愛ない結末なのですが、この際どうでもよろしいです。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-03-28 00:13:29) |
10. 鉄格子の彼方
娼婦殺しのお尋ね者が歯痛の為ジェノバで下船。街で出会った少女とその母親との束の間の恋が描かれたいかにもなメロドラマ。三人の関係がリアリティを持ったのもので、そこに絡む少女のヤクザな父親に何となく先行きが見えて期待したのですが、今一つ彼の悪辣さが薄く肩透かし。結末と併せて歯痒さが残念な作品でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-27 16:54:28) |
11. 救命艇
救命艇の限られた舞台男女の漂流劇。退屈さを感じないものの、話にそれほど奥行き無く、プロパガンダ臭プンプンのドイツ人の扱いに、リアルタイムで観てない身には呆気にとられたところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-05 10:59:43) |
12. 高慢と偏見(1940)
《ネタバレ》 ベネット一家のお母ちゃんの銭ゲバぶりにイラッとするわ笑わされるわ強烈なキャラでした。その他にも英国お貴族様の嫌らしさ滲む面々に辟易。喋るマネキンのようなローレンス・オリヴィエよりもグリア・ガーソンが高慢に見えて白け通しでありました。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-23 03:24:50) |
13. 美女ありき
エマと提督の不倫話をヴィヴィアン・リー、ローレンス・オリヴィエが演じるとは生々しいキャスティング。 キャンキャンとした棒な台詞回しは相変わらずな彼女に引きずられ提督として男として中途半端な姿に興醒め。 二組の夫婦皆が世間体に縛られた関係で因果応報なエマの末路と併せて侘しいものでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-04 16:17:15) |
14. 桃色(ピンク)の店
何故ブダペスなのか。ブダペストらしさもまるで感じず。重要ではないのでしょうが。 やりとりする手紙の印象が薄く、喧嘩するばかりで、二人の関係がうざったい。 店の味わい深い面々が印象深い。 ジョセフ・シルドクラウトに似ていると思ったらその人だったのに100へぇであります。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-04 10:14:01) |
15. 私はゾンビと歩いた!
編集がマーク・ロブソンと言うことで鑑賞。 戦前のゾンビものが興味深かったのですが、心が病んだ物言わぬ美しい女性の生ける屍状態を指すようで、彼女を操るブードゥ教が少しだけ不気味だったという肩透かし。愛憎話もメインと言えない盛り上がりに欠けるものでパッとしない作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2023-02-11 19:50:26) |
16. ジャンヌ・ダーク
《ネタバレ》 ミラ・ジョヴォヴィッチ版がサッパリだったので、気の強いイングリッド・バーグマンが演じたらどうなるのやら、気乗りしないままでの鑑賞。信仰心にはついて行けないものがありましたが、無私の愛国心には魅せられました。下衆なコーションもさることながら、シャルル7世は何故彼女を助けないのか!「出てこいや~!」血圧上がりまくり。彼女の熱演に好感持てた意外な良作でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-31 02:02:04) |
17. ママの想い出
「良い話だなぁ」と素直に言える強い絆で結ばれた一族のホームドラマ。精神的支柱であるママを中心に描かれており、経済を支えているパパの存在が薄過ぎたのが今一つ残念に思えましたが、名匠の良作を堪能出来ました。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-23 01:41:16) |
18. アンナとシャム王
アイリーン・ダン、ゲイル・ソンダーガード、リンダ・ダーネル・リー・J・コップの名演もさることながら、傲慢な中に見え隠れする孤独に負けまいとする王としての矜持を見せたレックス・ハリソンの一挙手一投足に見惚れました。男と女の友情を貫いた重厚な物語で、リメイク版より断然こちらであります。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-01-21 03:30:34) |
19. ジョニー・ベリンダ
聾唖者のジェーン・ワイマンと医師のリュー・エアーズ。共にパンチに欠け、古き良き時代の穏やかになだらかに話が進んでゆくのかと思ったらさにあらず。落ち着くところに落ち着いた結末ながら血圧は上がるわ手に汗握るわ意外な展開にびっくりしました。チャールズ・ピックフォード&アグネス・ムーアヘッドの名脇役ぶりは流石。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-12 15:33:00) |
20. 我等の生涯の最良の年
《ネタバレ》 戦勝国アメリカ復員兵3人の再出発へのドラマ。長過ぎました。ダラダラと語られて段々と嫌になってハッピーエンドでも何の感慨も無く。名作の誉れ高かっただけに意外でビックリしています。ご贔屓ではありますがフレデリック・マーチのオスカー受賞は異議あるところです。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-12-26 00:58:26)(良:1票) |