1. 白雪姫
我が家に1937年アメリカ製の真空管があります。VT-63(46) という球なのですが、これを使用した自作の真空管アンプは、今でもきれいな音を奏でてくれます。 そこらの家電量販店で手に入る凡百の安いオーディオ製品など足許にも及ばないそれは綺麗な音です(自画自賛ですが)。 その真空管は、ただ単にオブジェとして眺めているだけでも惚れ惚れするくらい丁寧な作りの逸品で、70年近く前にこんなものを作っていたのかと.....当時のアメリカがいかに凄い国だったかを痛感させてくれる生き証人みたいな代物です。 その真空管と同年に作られたこの映画もまさに同じことを感じさせてくれる映画で、製作年を考えて見れば「これが70年前に作られたアニメ映画なのか」と驚くしかない出来です。 このアニメーション映画については正直採点不能なのですが、ここは点を付けざるを得ないのでとりあえず7点。 なんだか中途半端ですけど(いや、歴史的価値は認めても話自体はたいした事ないわけで) ちなみに1937 年という年は、あの「ハンナ&バーベラ」の2名がMGMに入社した年でもある(そして1940年[ピノキオが作られた年だ!]にトム&ジェリーの第一作を製作する事になる)ので、アニメーション映画の歴史を語る上では忘れられない重要な年だと言えます。 (この時代のトム&ジェリーこそまさに現代でも通用する優れたアニメーション作品だと思うのですが.....それはまた別の話。) [ビデオ(吹替)] 7点(2004-12-07 13:29:28) |