1. アリオン
《ネタバレ》 呪われた血脈に翻弄され、自らもその血筋と同じ道をたどるかと思いきや、結局そうじゃなくてめでたしめでたし!・・・っていう話ですよね?これ。 小学生の時、映画館まで観に行ったアニメです。当時はプロメテウスが大好きでした。最近久しぶりに観る機会があったんだけど、こんなマニアックなプロットで長編映画化できる時代だったんだぁ・・・と感慨深いです。 まずもって主人公が揺れすぎで感情移入できない。神と人間が出てくるんだけど、神様は全般的に性格が悪い以外はあまり人間との違いはなさそう。ごく一部超能力者もいるけどその他はわりと簡単に死ぬ。 で、その神様にどれだけ虐げられてたか知らないけれど、人間は神から独立すべく立ち上がるのにリーダーが必要ってことでアリオンが祭り上げられるわけですが、その演説にひっくり返ります。 よくCMでも流れていた記憶ですが、名台詞「行こう!オリンポスへ!!」の前には「ぼくはレスフィーナが好きだ(妹だけど)!レスフィーナのために!」というのがあるんですよね。民衆よ、なぜそれで「うおーっ!!」となるのだ。 最後の方なんか、アリオンなんにもしてないよね?すごい主人公もいたもんです。 ラスボスアポロンも魅力的な悪役なのに、レスフィーナから拒否られただけで消えてしまうし、意味わかんない。 最後は二人で幸せそうにペガサスに乗っちゃっていますが、神亡き後の地上の混沌はどうなってしまったんでしょうね?? ・・・・・・あ、でもこれだけ言っておいてなんですが、絵はとってもキレイなんですよ。暴れまわるアリオンはかっこいいんですよ、ほんとに。こんだけ荒唐無稽な話でも、当時は好きだった。いや、今でも嫌いにはなれないな。だから点数は甘めです。 [映画館(邦画)] 5点(2013-01-14 23:45:06) |
2. ヴィンセント
げらげら。いやはや大笑い。こんな7歳いるかっての。日本の巨匠手塚治虫がアニメーションの世界に手を出したが、人気漫画のアニメ化よりもオリジナルの短編ものの方が高い評価を受けていたことを思い出した。短編映画って楽しいですね。自分の創りたいように創ればいいのだから。バートン自身の自己紹介にふさわしいデビュー作だと思います。今回「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」を観に行ったつもりが、期せずして彼の初期作品までオマケで観れてしまい、なんだか得した気分でした。 9点(2004-10-29 11:49:27) |
3. フランケンウィニー(1984)
なるほど、「シザーハンズ」のプロトタイプですか。いや面白かった。犬は全然可愛くないんだけど周りの人間たちがもうおバカ過ぎて。鑑賞している客が私以外にあと1人しかいない中途半端な客の入りだったため、爆笑するにももう1人の客が気になって不完全燃焼な笑いをしてしまいました。これと同時上映の「ヴィンセント」セットで、ティム・バートンって本当に悪趣味な映画人だと思う。近年の彼の作品も円熟度が増して好きですが、初期のおばかワールド全開のオタク映画も愛しいです。今新作に取りかかっているようですが、また昔の悪趣味な映画を創ってほしい。 8点(2004-10-29 11:25:19) |
4. ビートルジュース
久しぶりに紐解きました。昔観た時は下品で気持ち悪くて理解できませんでしたが、今観るとおバカワールドにハマってる自分が。バートンのイマジネーションには恐れ入ります。公開当時はビートルジュースの下品さばかり誇張されていた気がするのですが、その他のモンスターも可笑しいし、家の内装とか屋根裏部屋の模型とかのセンスも秀逸です。街全体を物語の世界観を表すセットにしてしまうっていう手法もこの頃からやっていたんですねえ。バートン作品を年代順に並べて全部観たくなりました。 9点(2004-04-19 11:47:32) |
5. 銀河鉄道の夜(1985)
別役実の脚色、細野晴臣の音楽、美術どれを取っても素晴らしい。なのに、なのに、なんでキャラクターがますむらひろしなんだぁーーーっ!宮沢賢治の世界を全てネコ漫画のイメージにしてしまった彼の罪は大きいと思う!! 9点(2004-03-15 22:52:02) |
6. エレファント・マン
心臓をぎゅっと掴まれたような、痛い映画です。最近ふと頭の隅をよぎったのですが、異形の者の悲しみというステータスは、昔大ファンだった手塚治虫氏の漫画にしばしば登場していました。本編とは何の関係もないことなのですが、人間の尊厳について考えさせられるこの映画が私にとって忘れられない1品となっている理由は、この辺りにあるのかなあと思います。 9点(2004-03-15 22:34:14) |
7. カクテル
かなり昔、TVで一緒に観ていた父が「トム・クルーズっていつも口ぱかーっと開けてて頭悪そうなんだよな」と言った言葉が今でも忘れられません。 3点(2004-03-11 18:00:53) |
8. アンタッチャブル
お話も演出効果も役者もキメキメ!かっこいい!! 9点(2004-01-26 23:04:09) |
9. 里見八犬伝(1983)
幼い頃に見たきりなので内容はあまり覚えてない。後年読んだ原作の現代語訳とはえらい違いだったのは知っている。とにかく、この映画を初めて観たとき「親兵衛のお兄ちゃんのお嫁さんになるんだ!!」と心に決めたことだけはハッキリと覚えています。その「お兄ちゃん」もいまやハリウッド俳優かぁ・・・・・・幼少の夢を壊したくないので、これからも観ることは無いでしょう。 7点(2004-01-22 10:02:50) |
10. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
↓の方と同じ感想です。長すぎ。完全版を観た自分のせいなのかな?と考え込んでしまいました。イタリアという国には憧れますが、イタリア映画は苦手という固定観念が出来上がってしまいました。 5点(2004-01-18 12:38:36) |
11. 家族ゲーム
高校時代、当時変人として有名だった先生に課外授業でビデオを観せてもらい、衝撃を受けました。あれ以来観ていないけれど、思い出すだけで「ヒッヒッヒ」と黒い笑いが込み上げてきます。かなり甘い採点ではありますが、それまで「映画といえばハリウッドか角川」程度の認識だった私に「映画の本当の楽しみ方(?)」を教えてくれた貴重な作品なので。 10点(2003-11-21 11:22:11) |