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プロフィール
コメント数 21
性別 男性
年齢 59歳
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1.  天気の子 《ネタバレ》 
 新海監督作品としてのクオリティには大満足。益々磨きがかかった感じです。やっと作りたい物を作れる環境になったんだと昔から見ているファンとしてはとてもうれしい。『君の名は。』以降まっすぐな恋愛成就で屈折感がないのもよい。  MVのように音楽とストーリーのシンクロ、まるで夢のような新宿の街並みも、恐らく恋する2人にはこのように見えているのかもしれません。  祈ることで晴れにすることができるという、しかも重力を無視して空を飛んでしまうというのは『君の名は。』以上に荒唐無稽感があり、帆高少年の家出の理由、陽菜姉弟が子どもだけで暮らさなければいけない理由など、語られない事が相変わらず多く、恐らくそれらの設定はちゃんと新海監督の中にあって小説版や漫画版などで語られるんでしょうが、できれば映画作品で完結してほしいと毎回思います。  本田翼の声はよかった。小栗旬は小栗旬が思い浮かんでしまい、造形的には山寺宏一の声で聴きたかったかな。  いずれせよ超大ヒット『君の名は。』の次回作としてそうとうなプレッシャーの中作り上げた作品としては及第点以上だと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2019-07-23 15:31:42)
2.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
今回のハン・ソロがチューバッカと出逢い、ミレニアムファルコン号を手に入れる話は、それはそれで面白いと思うのだけど、本編へのつながりが希薄で、いまいちノレなかった。もしかしたらこれから数作で、モスアイズリーの酒場でオビワンと出逢い、帝国との戦いに合流するまでを描く予定だったかもしれませんが、本国では不入りとの事でこの後が作られるのも微妙な感じ。 やっぱり観たかったのは、ジャバの仕事を失敗し追われる立場になった顛末と、流れ流れてモスアイズリーでオビワンの仕事を請け負うところ。ここを映像化してくれたら文句なしに10点満点でした。
[映画館(字幕)] 5点(2018-07-16 22:57:02)(良:1票)
3.  こどもつかい 《ネタバレ》 
清水崇監督のホラーですから、もう少し後味の悪くかつ気味の悪い物かと思って期待しましたが、期待が大きすぎたみたい。子どもを虐待したり、子どもの不興を買った大人が3日後に亡くなる。子供に手を貸しているのは"黒マントの男"(タッキー)。このホラー映画の最大の欠点は、憑り殺される大人が子どもを一方的な理由で虐待したりすることで、殺されても仕方ない、因果応報的に思えてしまい、どちらかというと本来的側(恐れの対象)のはずの異界の者の方に共感してしまうということ。黒マントのコスプレ?をしたタッキーは怖いどころかかっこよい。まさに子どもたちにとってのヒーロー。こういう悪い大人はどんどん殺されてしまうが良い、と思ってしまう。これではホラー映画ではない。  というわけで、ホラー映画としては0点。タッキーがとにかくかっこよかったのとHey!Say!JUMPの有岡くんが思った以上に演技がよかったので、相殺して5点。  とにかくタッキー好きは必見ですよ~w
[映画館(邦画)] 5点(2017-07-09 21:14:26)
4.  シン・ゴジラ
本日2回目の鑑賞。ロードショー封切中に複数回観たのはいつ以来だろう。とにかくもう一度観たいという思いを抱かせる作品です。2回目ですと落ち着いてストーリーを追えて台詞や字幕がよりわかりやすかった。 本質的なところで、今回のゴジラ映画は災害映画です。更に災害映画、パニック映画にありがちな主人公の私怨や恋愛ドラマがなく、ゴジラ(災害)とそれに対する政府の動きのみを描写することで、間違いなくゴジラ映画になっています。怪獣プロレスやゴジラそのもの誕生にまつわる悲劇的性格が全く描かれないことに、そういったゴジラ映画好きのファンには受け入れがたい映画でもあります。 今回のゴジラは、今回初めて発見されたというシチュエーション、未知の巨大生物による災厄という、第1作と同じ状況を現代でやっているわけで、しかも第1作にあった古生物学者の想いや天才科学者の苦悩、若い娘の恋愛感情なんかをすべて排除して、巨大不明生物対策にのみ焦点を当てている。これまでにないタイプの怪獣映画であることは間違いない。こういう描き方をすると、模倣する作品が出てくるかもしれない。そういう意味でもエポックメーキングな怪獣映画になっていると思う。
[映画館(邦画)] 10点(2016-08-08 22:36:10)(良:1票)
5.  STAND BY ME ドラえもん
誰もが知ってるドラえもんの物語のCGアニメーション作品で、感動するエピソードを羅列しているのだからいいお話なのは当たり前として、そもそもディズニーのバタ臭い顔にギョロ目のキャラクターが嫌いな私的には、純国産のCGアニメとして違和感なく観れたのは良かった。クレイアニメのような質感も良し。それにしてもヤマトといいドラえもんといい、一定のコアなファンのいる作品を反対評を恐れずに手がける山崎監督はある意味すごいと思います。そういう冒険心も加味して7点献上。
[映画館(邦画)] 7点(2014-09-15 21:24:46)(良:1票)
6.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
露出していた予告編もCMもなかなか好印象で、観に行った友人たちも高評価だったので期待していきましたが、「コレジャナイ」感がすごくあって久しぶりのゴジラ映画なのに手放しに歓喜できなかったです。 ゴジラの造形は、かなり良い。これは断言できます。ただ、身体があんこ型で表情豊かな憎々しい顔つきはよいのですが、それに比べて腕が完璧に人間のそれなのがちょっと興ざめ。 取ってつけたような家族愛は本編部分としてあまり引き込まれないのも残念。何やかやで怪獣対決になるのも、ふとした仕草がギャオスで、そいつをやっつけるゴジラはさしずめ「GUARDIAN OF THE UNIVERSE」って感じ。あ自衛隊がアメリカの軍隊に置き換わったんしては、米軍は無能。レギオンの時の自衛隊の方がよっぽど有能w  それでも世界的には大ヒットらしく次回作製作も決定、今度はキングギドラ、モスラ、ラドンと、「地球最大の決戦」のリメイクっぽい。出来ればBGMは伊福部音楽を使って欲しいのと、ゴジラの鳴き声はオリジナル使って欲しいなぁ。。
[映画館(吹替)] 5点(2014-07-28 22:11:28)
7.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
この映画の試写で宮崎監督は涙し引退を決意したという。「風立ちぬ」は、これまでの活劇やその時々の考えを映像化してきた宮崎監督が撮った最初で最後の極私的作品だと思います。 人間なんて矛盾に満ちたいきもので、褒めそやされる宮崎監督だって勿論そう。その"矛盾だらけの生き方"をありのままにさらけ出し、「(それでも)生きねば」と肯定している。 彼女が肺病やみなのに、隣で煙草を吸う、その彼女もキスしたら伝染してしまうかもしれないのにキスをせがむ。大好きだから一緒にいたいのに仕事が楽しくて逢いにもいかない。療養所で治さないといけないのに、逢いたいから抜けだす。お腹の空いた子供に施しをする一方で、性能のいい飛行機を作る欲望に勝てず若者を死地に送る手助けをしてしまう…。 宮崎監督も戦争は嫌いだといいつつ戦闘機を始め軍用兵器が大好き。そういった矛盾する自分を肯定し作品として発表してしまったら、もう何を作っても一面的な描き方しかできない。そういう意味で今回の引退宣言は至極当然かもと思いました。 庵野秀明の声もアニメ声でない、ある意味作品に花を添えるものではなく、これもまた自分勝手な(自分を変えられない)声。アニメ声に慣れたアニメ好きのファンには、容認しがたいものでしょうが、主人公の自分勝手さを表現するのにこれほど適した声はないと思います。 ただ、そんな極私的感情の発露的な映画が万人に受ける訳もなく、賛否両論なのは当然の事。だれも自分の生き方を矛盾したものなどと思いたくないし。 それでもあえてこの作品を発表した宮崎監督は改めてすごいと思うし、それを決断させた鈴木プロデューサーの手腕は更にすごいと思いました。 観客を想定しない、裸の宮崎駿そのものがこの作品に描かれている、そう感じました。
[映画館(邦画)] 7点(2013-09-28 08:36:51)
8.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
とてもではないけど映画として評価出来る作品ではない。続編であるにもかかわらず一切の説明を排除し、観客すらも主人公とともに混乱の中に巻き込む必要があるとは思えない。映像だけをみせるのであればそれでも良いけど、こんな作品を後生大事に持ちあげることが良いこととは到底思えない。 続編でも、単体の映画として魅せる事がお金を払って観ている者への礼儀だと思う。最近そういう基本的な事を忘れた映画が多くなってきていることがとても哀しい。この映画はその極致。 映像は確かにきれいなので、0点にはしませんが、さすがに2点はあげられない。
[映画館(邦画)] 1点(2012-12-03 23:04:47)(良:3票)
9.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
妙に点数高いですねぇ。お話は…。アトラクションとしての面白さはあります。映像としては素晴らしい。小さい頃遊んだ「レーダー作戦ゲーム」を彷彿とさせる敵のピンが自艦に刺さる時のドキドキ感。そうこれはあくまでもゲームの実写化なので、細かいストーリーなんてほんの付けたし。とはいえ、退役戦艦ミズーリ上で日米の軍人が共に手をとり、エイリアンに最期の一撃を加えるシーンは、なかなか感動的。あ、エンドロールが始まっても席を立っちゃ駄目ですよ。 あくまでも大画面で楽しむ映画なので、点数はこの程度。
[映画館(字幕)] 4点(2012-05-03 07:44:00)
10.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 
 漫画にはじまり、2度のTVアニメ、映画版でまさに時代を越えて愛されている作品の実写化は、監督、スタッフともプレッシャーだったと思う。他の方も書いている通り、伊勢谷友介の力石は迫真の演技で、他を圧倒します。ストーリーは、力石の死まで、コミックスで8巻、TVアニメで50話150時間を2時間にまとめるのだから、無理があって当然、更に如何に思い入れがあっても漫画的描写をカットしていく必要がある為、あらゆる人に納得がいくようにするのは不可能です。そんな中、ストーリーに破たんをさせず、ジョーと力石に話の中心を持っていき、力技で最後の試合まで持っていたのはぜんぜんありです。 原作にはありませんが、控室での力石と丈の会話はよかったし、暗くなってしまう力石の死でエンディングを迎えなかったところも良。 原作の「あしたのジョー」の力石戦までは、ジョーの荒々しさばかり目立ちますが、ふと見せる寂しさや優しさを山下くんはうまく表現していたと思います。大ヒットとは行かなくても毛嫌いせずにまずは観てほしい作品に仕上がっていると思います。 
[映画館(邦画)] 7点(2011-02-13 14:37:03)(良:1票)
11.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
賛否両論激しいですが、私的には全然あり。ヤマト世代が待っていた映像をしっかりと山崎監督は表現してくれたと思います。古代進役のキムタクにも批判が集中していますが、古代進が、「骨太でくさいセリフを言ってもかっこいいアイドル」という位置付けと考えれば、今、彼以上の適役はいませんし、どう考えても批判の矢面に立ちかねないこの役を引き受けた事は素晴らしいと思います。おかげでこれまでヤマトに興味のなかった若い世代(特にジャニーズファンの女性)に映画を見せるきっかけになったことと否定できない。 ストーリーにいろいろ文句もありますが、ただでさえ不整合だらけのヤマトの物語、まずは監督自身が観たいシーンをいかに無理なく繋ぐかという点においては大成功ではないかと。「文句があるなら自分で作ってみれば?」と監督の高笑いが聞こえてきそうです。 批判をすることは簡単です。でも、「宇宙からのメッセージ」「惑星大戦争」ときて「さよならジュピター」で完全に宇宙ものの和製SF特撮映画が死に絶えていたものを、復活させてくれた。しかも旧来のヤマトファン、映画ファン等々非難の眼を覚悟して。 これは称賛に値します。更に続編を作らないからね、と言わんばかりのラスト。山崎監督良くやりました。出演者の皆さんも"キワモノ映画"というそしりを受けるかもしれないのに、良く出演をしていただきました。 これからも宇宙ものSF実写映画続くといいな、という期待を込めて8点献上。   
[映画館(邦画)] 8点(2011-01-02 18:57:40)(良:4票)
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