1. マリと子犬の物語
文科省認定でないのが不思議な良作。こういう気持ちのいい映画が最近少なくなった。 涙なしではいられない感動シーンを過剰なまでに演出しているものの、ストーリーはとても分かりやすく、ワンちゃん好きにはたまらない可愛さ健気さが胸を打つ。子どもたちの演技もとても自然で良いし、マリたちの犬の演技シーンも大変だったろうに、まったく無理がないように見える本当に素晴らしい。 ただし、新潟地震による被災のシーンが多いので、震災を思い出したくない人にはおすすめしない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-11-03 22:57:23) |
2. かもめ食堂
《ネタバレ》 現実的にありそうでない店と主人公たちの小さなエピソードの積み重ね。 荷物の件とか、猫を預けられるところとか、??というシーンも多いし、退屈で観るのに時間がかかった。 それでも綺麗な店構えと美味しそうな料理、主人公たちのほのぼのとした会話は評価できる。 小林聡美がハマり役。何度も出てくる膝行とプールで泳ぐシーンがなぜか印象に残るのこ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2024-07-08 18:01:10) |
3. ビッグ・フィッシュ
見たときに身体の調子が悪かったせいもあるが、面白くないし共感できなかった。 父親のエピソードがどれも嘘っぽくて惹かれない。 これがファンタジーといえばそれまでなんだろうけど、この監督とはどうも合わないようだ。 ただ、やや長尺ながら一気に観ることができたのは自分でも意外。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-05-01 21:19:21) |
4. 雨あがる
黒澤明っぽい作りの佳作。シナリオ通りだから当たり前か。 寺尾聡と宮崎あおいの夫婦の物語で、自然をバックにわりと淡々と進む。 人の良さが際立つ夫婦も良いし、殺陣もしっかり描かれていて良かった。 「人に優しくしながら世渡り」って、難しいもんだね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-23 18:03:28) |
5. 幸福のスイッチ
《ネタバレ》 うーん、何だろう。朝ドラより面白くない。 上野樹里は笑顔も似合うが、不機嫌ヅラもよく似合う。口を開けばグチグチネガティブなセリフが多く、最後までロクに成長しないストーリーに嫌気が差した。その分三女の愛想の良さは光ってたけど。 古き良き時代のノスタルジー?売ったあとのアフターケア重視も立派でいいけど、度がすぎるとつけこまれるのが世の習いっちゅうもの。そりゃ家電量販店が幅を利かせるわけだが、それもネット通販に押されるってんで、つくづく世知辛いよなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2023-11-14 21:15:08) |
6. HACHI/約束の犬
《ネタバレ》 全体的に演出が極端に抑えられており、セリフや音楽も控えめで単調。 物静かな映画は嫌いじゃないはず。だけど、この映画はあまり合わなかった。 オリジナルで感動した分期待しすぎてしまったのかもしれない。 犬好きにはたまらない題材だけど、途中で出てくる日本人に感心したのと、ラストでちょっとグッとくるくらいで、正直物足りなかった。 秋田犬は名演技でした。撮影に苦労したんだろうな。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2023-11-13 20:19:23) |
7. 西の魔女が死んだ
《ネタバレ》 原作を読んでみてガッカリしたので、まったく期待していなかったが、思いのほかおばあちゃん役が良かった。 全体的に抑えた演出のなか、柔和で優しくまいを導く祖母の存在が素晴らしかった。 あんなステキなおばあちゃんや父親がいればひねくれもしないだろうに、と思えるほど、最後まで悪感情を拭きれない孫娘がこれまた適役なのか妙にハマっている。 前半は癒される展開だが、郵便屋さんのエピソードから雰囲気は暗転していく。 「死ねばいい」とおばあちゃんにブチ切れられてビンタされても、まだ更生しないところがリアル。 結局魔女修行がうまくいかずに、悪感情を捨てきれないまま別れてしまうことになるのが切ない。切ないんだが、これもまた学びというわけだ。男子の修行がいっぱしの「戦士」になることだとしたら、女性の場合は「魔女」ということなんだろう。 そこで大事なのが、実は規則正しい生活、食事、運動が大切だと明らかにされていくのが、この作品の一番のテーマであり大事なミソでもある。 そうさ ”Yes,I know“ まだおばあちゃんの魂は消えてはいない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-18 14:33:41) |
8. ポーラー・エクスプレス
こういう大仰なお音楽で、ジェットコースター的なお子様向けの映画は好きじゃない。 ほんと、ココアくらいゆっくり飲ませてくれよ。 主人公のうかつな行動で状況が悪化していくという悪夢みたいなストーリー。 フルCGだかなんだか知らないが、子どもの顔の表情が不気味だった。映画館で観ると映像が圧倒的にきれいなんだろうけど。 ただし、いろんなアイデアが詰まっていて感心させられた部分もあった。4点献上。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2022-12-26 19:54:28) |
9. I am Sam アイ・アム・サム
《ネタバレ》 主人公をはじめ、それぞれの演技は大変素晴らしいと思うが、こんなふうに障害者を無理に美化した映画じゃなくて、実際の知的障害者を追ったドキュメンタリー映画でも作ってみればいい。 他の人が書いているように、いろいろ設定やストーリーがおかしい。無理がある。 映画だからいいじゃないと言われるけど、いかにも実話っぽく見せようとする意図なのか、終始わざとブレている映像があざとくて不愉快。 また、個人的にビートルズに興味がないので、BGMとか小ネタ使われても点数アップはなし。 ふだん障害者と接したりしない人がこれをみていろいろ考えさせられる、という点では評価。 それにしてもこの内容で二時間越えは長かった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-12-17 19:48:25) |
10. マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと
《ネタバレ》 他の人も書いているように、主人公一家の成長物語となっていて、マーリーはただの乱暴者として描かれていることが多い。 それぞれのエピソードがリアルっぽく、エンターテインメントとしては面白くない。 犬好きならぬ、人間大好きっていう人向け? 体色が白いせいか、はじめはゴールデンレトリバーかと思っていたが、ラブだったのね。 わりと従順で頭のいいイメージもあるが、本当にこういうラブもいるのだろうか。 ラストのお見送りシーンはうまく出来ていているものの、どうもイマイチな映画。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-21 20:23:00) |
11. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 えっこれ面白い?子供が観たら面白いんだろうか。 発想や滑らかな映像はたしかに素晴らしいと思う。 でもドタドタ追いかけっこばかりで落ち着かないし、最後も取ってつけたような涙頂戴シーン。 ランドールとか社長とか、ダークな悪役いるけど、これって子供に良い影響があるとは思えない。 何よりワゾウスキの声があまりに癪に触るので確認したら、やはり田中裕二だった。 お調子者でワーワーテンションが高い上に、親友だとか何とかうるさくて仕方ない。 最後まで見ないと点数がつけられないから、久々に我慢した映画だった。もう観ることはないだろう。 [地上波(吹替)] 3点(2022-10-02 22:27:13) |
12. アイアンマン
《ネタバレ》 映画好きながら見ていなかったアベンジャーシリーズ、それも第一弾。 2008年当時の技術とは思えない、カッコいいCG満載。アイアンマンがビートに乗っかって敵を倒しにいくのはグイグイしていて気持ちがいい。 反面、妙にリアルな反米勢力を思わせる軍事勢力や、悪人には凄みがあって、ワクワクドキドキは半減。 やっぱり911の前と後では違うんだろうなあ。 個人的には「恋のゆくえ」ファンなので、スキンヘッド極悪人ジェフには衝撃を受けた。 7点に近い6点献上。 [地上波(吹替)] 6点(2022-09-10 21:13:44) |
13. ウォルター少年と、夏の休日
良いなあ、こういう映画。 基本はコメディータッチで、ときには馬鹿馬鹿しいくだりもあるけど、シリアスじゃなくてそういうニンマリできるものを見たいのよ。 とにかく老人二人がカッコよくて、それに副題のライオンをうまく使っている。 忘れたころにまた見たい作品。 [地上波(吹替)] 7点(2022-05-26 19:14:28) |
14. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 第6作ですね。最後の展開のためにあるようなエピソードなので、盛り上がりに欠けるのは仕方がありません。 原作未読、というか前作で長すぎ&暗すぎで断念したので、イマイチストーリーを飲み込めずにブツ切れ感はありましたが、さすがのハリポタ映画なので、分かりやすいセリフや雰囲気は出ていました。全体的に色調が暗いし、色恋沙汰ばかりでなんだかなというところはありましたが。。。 主要な人物の死も描かれており、ラストも中途半端なため、次の作品を見るのが楽しみになってきました。 [地上波(吹替)] 5点(2022-03-30 08:54:10) |
15. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
この辺ぐらいから原作を読んでいると長すぎてキツかった覚えがあるが、さすがに映画で見るとあっという間に終わるのでちょうど良いかも。 まあその分いろんなエピソードがぶつ切りだったり、端折られたりしているんだが、個人的にはなかなか面白くみれたのでこの点数に。 あとに続くシリーズに比べたらまだまだシリアス度は低いので、子供でも楽しめるだろう。 [地上波(吹替)] 6点(2021-11-29 22:53:44) |
16. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
マイケルの凄さがよく分かる作品。綿密なリハーサルをちゃんとやっていたのと、どんなときも気を抜かないプロとしての姿勢に感心させられる。 っていうか、これは映画じゃなくてすごく完成度の高いドキュメンタリーだと思うんだけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-29 22:43:59) |
17. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 面白いなあ、これ。アクション映画と見せかけておいて、じつはものすごいコメディなんだよな。 銃撃戦の真っ最中に夫婦痴話喧嘩をおっ始めたり、挙げ句の果ては家の中で家具がどったんバッタンと動くシーンかな。明らかにセックスシーンの描写なんだけど、やっていることは究極の夫婦喧嘩っていう(笑) こういう設定が生きるのも主演二人がアクションや表情が生き生きしているからだし、何より脚本が素晴らしい。吹き替えの渋い声も最高だ。 現代のアメリカ家庭の世相はいろいろ大変なんだろうが、こういう作品を作れるあたりはさすがに底力を見た気がする。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2021-11-12 20:29:18) |
18. 博士の愛した数式
《ネタバレ》 原作未読。積ん読状態だった原作をついぞ読む機会がなかったため、映画が先になってしまった。 一言でいうなら、雰囲気は良いけど、いろいろありえないファンタジー作品。 ツッコミどころは満載だ。名優寺尾聡を記憶障害の主人公に使うのはいかがなものか。深津絵里は嫌いじゃないが清純派で人の良いイメージでもない、良い人すぎて違和感ありまくり。浅丘ルリ子はいらんのでは。等々。 吉岡秀隆の教師役と授業はすごく良かったけど、実際にこんな面白くて手の込んだ授業していると、学習指導要領のカリキュラムじゃちっとも進んどらんと上や親から怒られるのがオチだ。オイラーの公式とか素数とか高等数学をかじった人じゃなくても数学の面白さは伝わるだろうけど、数学の授業なんて、実際ほとんどの人にとってはクソつまんない暗記と計算ばかりだからね。 なんていろいろ酷評してみたが、穏やかでほっこりした気分になれる佳作、ということにしておこう。途中で気がついたのだが、この監督の人「阿弥陀堂だより」の監督さんなんだな。どうりで薪能のシーンが出てくるわけだ笑 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-24 21:32:06) |
19. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 ほぼ門外漢ながら前作でおおっ!と思ったが、今作は二回りぐらい下の評価になってしまった。 あいかわらずのムチャクチャな展開は良いとしても、主人公の駄々こねやらでテンポがさがってしまった。 アスカやマリといった新キャラは評価するけど、最後のほうの童謡二連発もいただけない。 [地上波(邦画)] 6点(2021-01-26 21:32:43) |
20. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
これまで食わず嫌いだったり、なかなかTVでやってくれなくて見る機会がなかったのが残念!もっとはやく見るべきだった! だってガンダムっぽくて話ややこしくてついていけないんでしょ?みたいな先入観があったから、逃していたんだよね。 強引に引っ張っていくストーリーにもかかわらず、心をわしづかみにされました。単なる中学生がなんでエヴァに乗らなくちゃいけないのか?見る人の疑念をよそに、ひたすら突っ走っていくその心意気がたまらない。 なにより主人公の葛藤などの素晴らしい心理描写とセリフが、わたくしのセンスにバッチリ入りこんできました。 音楽の盛り上げかたなども見事のひとことで、日本のアニメを見直しました。続きが楽しみ! [地上波(邦画)] 8点(2021-01-25 19:02:10) |