1. タクシードライバー(1976)
ジョーカーの評論を聴いたり読んだりして、これも見なきゃいけないなと焦り、TSUTAYAでレンタル。 ベトナム戦争から帰ってきたトラビスは、ニューヨークでタクシーの運転手。ゴミ溜めみたいな街のロクデナシばかりの人々を乗せて過ごすうちに、トラビスの中で何かが軋み始める。 なるほど確かにトラビスはジョーカーだ。順番的にはジョーカーがトラビスだ。 トラビスにとってニューヨークは、ベトナムの戦地以上に人間らしさが失われた狂った社会ということか。その反面、トラビスのめんどくささには親近感というか同族嫌悪というか憧れを覚えるのも確か。 [DVD(字幕)] 7点(2020-03-23 22:23:18) |
2. ラストタンゴ・イン・パリ
僕が生まれる10年も前から、女は上書き保存、男は名前を付けて保存なんだなと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2015-03-04 00:53:00)(良:2票) |
3. エクソシスト
《ネタバレ》 「嫌な予感」を描く映画である。冒頭のイラクの遺跡発掘現場からして嫌な予感で満ち満ちている。失明したおっさん、野犬の喧嘩、やかましいツルハシのリズム、そしてなにより嫌な予感がする”振り子時計の振り子が止まる”。 母は異常な娘を、様々な医療機関に連れていく。そのときの診察方法が痛々しく描かれている。これは重大な主張であろう。悪魔祓いという前時代的なトピックと、医学という現代のトピックとの対比。白衣をまとう医師たちは、母に対し小難しい医学用語満載で説明する。だんだん母は医学不信になっていく。これも嫌な予感。怖がらせる映画、グロい映画ばかりがホラー映画ではない。上品で高尚なホラー映画だ。怖くてグロい映画見たければ、どっかその辺のおもちゃ映画を見たほうがよい。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-18 21:43:14) |
4. ミミズバーガー
《ネタバレ》 死霊の盆踊りとは比較にならないほど脚本はちゃんと作られているように感じた。なによりも、映画後半になるとジジイに感情移入してしまう。悲哀、孤独がしっかりと描けている。そう、『アバター』と同じ効果がきちんと発揮されている。そういう意味では映画になっている。 音楽がいい。70年代のアメリカの街並みに良く合うカントリーな音楽、ミミズを食べる時のなんだかワクワクする音楽なんか秀逸。 ミミズを食べる時、画面いっぱいに口を映してよーくみえるようにしてくれている。この描写は、のちのヤンシュワンクマイエル監督『ルナシー』に受け継がれている。唇=性器という命題を引き合いに出せば、そしてそこにミミズが群がっているのであるから、エロスだ。 ただ残念なのが、ミミズを本当に口に入れてはいるのだが、きちんと噛み切っていない。奥歯ですりつぶしていない。つまり本当に食していない。ここが惜しい。せっかく30年以上も時を越えて語り継がれることになった映画なのだから、ひとつ覚悟をきめて、生ミミズをきちんと食って欲しかった。 [DVD(字幕)] 2点(2012-06-14 21:41:54)(良:1票) |
5. ロッキー2
《ネタバレ》 1作目と続けて鑑賞。 最後の試合まで退屈であった。けれどやっぱり最後勝った時、うれしかった。それにしてもいい曲だ。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-08-24 21:47:58) |
6. ロッキー
単なるスポーツ映画かと思いきや、そうじゃなかった。効果的な演出が多くて、よくできた映画だなあと感じた。最後、負けるのがいい。 [ブルーレイ(吹替)] 8点(2011-08-24 21:42:38) |
7. エイリアン
宇宙船っていう時点であまり実感がわかないけど、孤独な空間での恐怖ってのがワクワクした。 [DVD(吹替)] 8点(2010-03-28 01:05:33) |
8. ラストコンサート
《ネタバレ》 ツタヤの100円レンタルのキャンペーンに含まれていたので観賞。このキャンペーンがなければおそらく知ることすらなかっただろう。 35年前の映画ということで、映像の古さや女優の眉毛とかの懐かしさは心地よい。けれどもやっぱり赤面してしまうような映画である。「愛してる!」なんてセリフ久々にきいた。 宿屋のおばさんのシモーヌがいいポジションである。 [DVD(吹替)] 6点(2010-01-18 20:07:56) |
9. ロッキー・ホラー・ショー
《ネタバレ》 30年前の映画だとは思えない。みんな歌がうまくてすばらしい。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-25 00:55:16) |
10. ピンク・フラミンゴ
作り手の情熱を感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-30 19:25:48) |
11. アタック・オブ・ザ・キラートマト
《ネタバレ》 きっとこの映画はそうやってまともに鑑賞してはならない映画なんだろう。終末観が無いということは、そのナンセンスな世界を楽しめということなんだな。 小汚い映画館でガハガハ笑いながら、「オーマイガー!」と呆れながら観るのが良いのだろう。深夜ひとりで自宅でDVDで観るものではない。 ただし秀逸なシーンが2つほど。1つは海でヨット遊びする人々に襲いかかるトマト。まるで『ジョーズ』のパクリだが、暗い海水にトマトの赤がキレイに映えた。滑稽だが不気味ではない。 そして2つめはオープニングのテーマ曲。行進曲チック。 ♪アタ~ッ!オブザキラーとめぃっとぅ! アタ~ッ!オブザキラーとめぃっとぅ! これは聴く価値あります。 もう「トマト」とは言えなくなります。「とめぃとぅ」です。 [DVD(字幕)] 4点(2008-05-31 00:26:03) |
12. 愛の嵐
バレエダンスのシーンと退廃美という例のあのシーンを見ておけばまあそれでよし。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-03 23:40:08) |
13. 野菊の墓(1977)<TVM>
シンプルすぎて、感情移入しやすい。 [DVD(邦画)] 8点(2007-11-30 00:15:19) |
14. ハウス/HOUSE(1977)
《ネタバレ》 役者のキモい表情とか、キモい背景とか、キモい名前とか、キモい小林亜星とか、音楽にあわせて体を左右に振るキモい靴屋の親子とか、そして頭から離れないキモい音楽!!! そして若干のキモいエロ! 決して好きではないんだが、なぜだか脳裏に焼きついていて、忘れられない。忘れたいんですけど。 そこがホラーリズム? [DVD(邦画)] 7点(2007-08-30 11:13:27) |
15. 悪魔のいけにえ
非常に不愉快で、神経をさかなでされるような描写がたんたんと進む。逃げ切ったときの女の顔は歓喜を突き抜けたものがある。生きるということはあんなにもうれしいことなんだなあと思った。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-18 23:06:31)(良:1票) |
16. セルピコ
警察が信用できないとなると、この世の中でもし嫌なことに出会ったときになににすがればよいのだろうか。法治国家であるかぎり、警察には公正な目でしっかりみてほしい。 もし裁判所(司法)までがああいうかんじに腐敗していたら、もうおしまいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2006-11-21 22:14:44) |
17. 太陽を盗んだ男
《ネタバレ》 原爆って、やっぱり笑えない要素ではあると思う。でもそれを笑い飛ばそうという心いきがすばらしい。そして最後に爆発するのがすばらしい。カタルシスを得ますね。バンザーイって感じでした。でもすぐに自己嫌悪。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-27 22:25:46) |
18. JAWS/ジョーズ
《ネタバレ》 やっぱり、映画の本質は「いかにして隠すか」であるということを、きちんと実証してくれる、模範的映画。そのくせとてもおもしろい。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-10 23:03:26)(良:1票) |
19. ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう
ばーかでー! [DVD(字幕)] 7点(2005-09-19 00:27:24) |
20. サスペリア(1977)
怖いには怖いですが、極彩色の照明とかはなんか高校演劇でよく使ってるへたな感じだし、死体近くで撮影するからイメージの恐怖がわかないしリアリティないし。主役の女の子、体つきはとてもホラー向きだけど声が低くて雰囲気にずれる。飽きる間延びした手際の悪い編集とか、大してたいしたことはないです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-06 20:30:59) |