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プロフィール
コメント数 113
性別 男性
年齢 40歳
メールアドレス the_die_is_cast@msd.biglobe.ne.jp
自己紹介 10点は出来云々ではなく、僕の映画観に大きな影響を与えた作品に与えています。

好きな映画監督ベスト3
1.小津安二郎
1.ジャック・タチ
3.北野武
3.ヴィクトル・エリセ

ベスト3と言っておきながら、4人。すいません

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1.  黒い罠
ウェルズに対して「50年も前にこんな映画を作るとは・・・」なんて今さら言うのはおこがましい限り。僕らは映画の全てを知ってしまった男(“しまった”という言葉がまさにふさわしい)の手になるこの大傑作に黙って見とれていればいいんだ。そう痛感させられた。オーソン・ウェルズという映画の神様がこの世に遣わせてくれた才能の、おこぼれにあずかることができるだけでも幸せなんだと。 ちなみに冒頭の長回し、ポール・トーマス・アンダーソンが『ブギーナイツ』でやってますね。
9点(2005-02-01 07:47:24)
2.  スリ(1959)
ブレッソンさん、どうやったらこんなものが撮れるんですか?フレームに収まっているすべてのものが生きています。こんな映画二度と出てこない。
8点(2004-07-07 14:37:42)(良:1票)
3.  ローマの休日
日本ではオードリー・ヘップバーンによって半ば伝説化されていますが、内容自体は今の時代にわざわざありがたがるほどたいしたものではありません。ワイラー監督の演出は手馴れてはいますが、あまりに模範的過ぎて次にくるショットがほとんど予測可能なためやや退屈です。よくできたオードリー・ヘップバーンのプロモーション映画といったぐらいの評価が妥当ではないでしょうか。
6点(2004-03-11 20:51:15)(良:1票)
4.  道(1954)
もう一度見るのは辛いです。
7点(2004-03-07 17:26:36)
5.  第七の封印
画面全体から漂うB級感が重厚なテーマを台無しにしています。
3点(2004-03-07 17:21:08)
6.  現金に体を張れ 《ネタバレ》 
札束が舞うところ、いいですね。
7点(2004-03-07 17:13:53)
7.  生きる
構成が技巧的過ぎました。
6点(2004-03-07 17:08:29)
8.  非情の罠
これが商業映画デビュー作、27歳時の作品だなんてにわかに信じがたいです。構成力がとんでもなく洗練されています。一時間強の作品にサスペンス、ロマンス、アクション、ミステリーの要素が絶妙に配置されており、登場人物には語るべき部分は語らせ、それ以外のときはカメラが雄弁にそしてシャープに語ります。老獪ですね。
7点(2004-02-16 16:35:31)
9.  突撃(1957)
結末はキューブリックらしいです。1957年ですからニューシネマの10年前ですよね。アメリカ人はけっこうビックリしたんじゃないでしょうか。しかしこの人の冷たい撮り方は徹底してますね。これでは観客はカーク・ダグラスにすら感情移入するのをためらいます。
6点(2004-02-16 16:28:16)
10.  麦秋(1951)
「アンパン食べる?」完璧に練られた脚本を象徴するこの一言。
7点(2004-02-13 13:43:47)
11.  大人は判ってくれない
擬似父・トリュフォーの撮るジャン・ピエール・レオー成長記の第一章。しかしこの監督は人が走っているのを撮るのがうまい。終盤、ドワネルが走り続けるシーンは本当にフィルムが生きている。
8点(2004-02-13 12:56:07)
12.  ライムライト
 映画を観てここまで泣いたのは初めて。一本の映画の中で2度泣いたのも初めて。   『素晴らしき哉、人生!』と「古今東西泣かせる映画ベスト1」を争う作品だが、まだ未見の人に是非とも助言したい。この作品を見るのは、それまでのチャップリンの作品をいくつか見て、チャップリンの人生について書かれた文章を軽くでも読んでからにしてほしい。そうすれば感動が何倍にもなるから。   この作品の醍醐味は、主役のカルベロとチャップリンとを重ね合わせて見ることにある。僕はチャップリンの作品を5~6見て伝記も少し読んでから今回の黄金町チャップリン映画祭に足を運んだのだが、作中カルベロが夢の中でヒロインとともにステージに上がって『虫に捧げる歌』を歌うというなんでもないシーンで泣いてしまった。「ラヴラヴラブラヴ……」とラヴを繰り返すだけなのだが、事前に見た『街の灯』のラストシーンや『独裁者』の演説シーンや『殺人狂時代』の有名な台詞が頭にあるので、カルベロ(=チャップリン)の口にする「ラヴ」という言葉に過剰に反応してしまったのだ。ただ「ラヴ」と言っただけで涙が出てくるのだから、ラストシーンなどもう口の中に涙がだくだくと流れ込んできてしょっぱくてかなわない。このときの胸が詰まるほどの感動を他の人にも味わってほしいので、事前の予習を強く薦める。   感動作品だからといって映画として優れているとは限らない。本作品も大まかなストーリーは典型的なお涙頂戴型で、有名なテーマソングもまた然り。昔のチャップリンが持っていた映像やアクションに対する異常な情熱は、本作品ではカルベロが口にする台詞に注がれている。やたらと説教臭い台詞は、全てチャップリンの人生観。人によっては押し付けがましく感じるだろう。サイレント期の作品に見られる、「どうやって映像だけで観客に伝えるか」という豊富なアイデアは、全くと言っていいほど見られない(バレエシーンやコメディ劇シーンは別枠で扱うべき)。チャップリンも衰えたのか……と哀しくなるが、だからこそカルベロとチャップリンとを重ね合わせてみたときの涙が光るというものか。
9点(2004-02-12 23:02:11)(良:3票)
13.  近松物語
溝口映画に宮川一夫が参加したらもう鬼に金棒。神業レベルの演出とカメラワークを堪能しましょう。早坂文雄の音楽も最高。
9点(2004-02-12 22:07:12)
14.  お茶漬の味
戦後の小津作品の中では人気が無い方だが、僕は一番好きだ。なんと言っても左分利信!淡々として表情を全く変えず、何も考えていないように見せて実は全てを了解している。渋い。最後仲直りした二人が黙って向かい合ってお茶漬をすする有名なシーンは小津の全フィルムの中でも珠玉のカット。もう一つ僕の好きなカットは、修善寺の温泉宿で、画面の手前左側に急須を置き、四人の女性が奥行きを使って絶妙に配置する場面。後ろの障子に映る庭池に反射した光の揺れといい、あの画面構成は完璧。パチンコ、競輪など、小津の戦後作品としてはかなり通俗的な要素を扱っているためかあまり評価されないが、もっと語られるべき作品。
8点(2004-02-12 20:28:12)(良:1票)
15.  十二人の怒れる男(1957)
深夜2時頃だろうか、夜更かししてチャンネルを回していると『ダイアモンドシアター』がちょうど始まった。偶然にも今日はこの番組の最終回。最終回を飾る作品がこの『十二人の怒れる男』だった。それまで白黒画面に強い抵抗を持つミーハーな映画ファンだった僕だが、「名作!傑作!」と連呼するコメンテーターに騙されたつもりで見始めた。「クラシック映画なんて所詮おっさんの思い出話だろう。まあそんなに面白いって言うんなら見てやるか」と。思えばこれが運命の分岐点。やられました。『タイタニック』が史上最高傑作だと疑いもしなかった映画観が快く崩壊。僕の新たな映画人生のメルクマーク。     という思い入れのある作品なので内容とは関係なく10点満点。このまえ再見して、ボリス・カウフマンのカメラに驚嘆。世界一“暑い”映画。
10点(2004-02-12 19:04:05)(良:1票)
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