1. SUPER 8(2001)
ウンザウンザウンザウンザ・・・ これって、映画・・・かな?バンドのプロモーションビデオですな。The No Smoking Orchestraが向こうでどういった存在なのかは分からないけど、この映画を観れば興味が湧くこと間違い無し。おいおい、って思う場面もけっこうあるんだけど結局かっこいいんだわ。日本にはこういうバンドはできないだろうな。 5点(2005-02-09 20:38:19) |
2. 美しい夏キリシマ
あの瓦屋根と、その上にいる少女・波を中心に、いろいろな比喩を想像できる。良くも悪くも見る人次第の映画。俺はハマった。 途中、一歩間違えば虚構の世界に足を踏み入れかねない危ういストーリーの流れを、一人で現実世界に引きつけてみせた原田芳雄の名演が印象に残る。 8点(2005-02-03 22:43:39) |
3. オールド・ボーイ(2003)
『猟奇的な彼女』を観て以来ずいぶん韓国映画を馬鹿にしてきましたが、これは観る価値はありました。設定とか展開とかはだいぶ雑ですが、テンポの良さと主人公の怪演に目はスクリーンに釘付けになります。映像もテレビドラマの延長のような状況からは抜け出しています。僕はまあ楽しめましたが、人に薦められるものじゃないですね。グロい描写がダメな人、熱すぎる人間についていけない人、姉もしくは弟がいる人、ファザコンの人、などは観ると気分を害すこと請け合いです。 主人公の回想シーンが強烈に頭に残っています。ドラクエ・FFを一通りやった人なら同意してくれると思います。 7点(2005-01-25 19:01:48) |
4. 2046
『海猫』の直後に観たので僕の中の評価が不当に上がっているだけなのかもしれない。でもいい映画だったと言わざるを得ない。やはり映像で語らなければ映画でない。かなり前方で見たので、本当にスクリーンに吸い込まれるような感じでした。月並みな言葉ですが、美しかった。 ありきたりなラブストーリーを断片的につなげただけの雰囲気映画、と言ってしまえばそれまでですが、これだけ雰囲気を作ってくれれば僕は満足です。香港の60年代ロマンティシズム・ダンディズムの濃厚な香りにうっとりしてしまいました。チャン・ツィイー、フェイ・ウォン、コン・リー、カリーナ・ラウの美しさ・妖艶さは言うまでもありませんが、なんといってもトニー・レオンこの人に尽きるでしょう。ニヤケ顔からにじみ出るダンディズム、背中から漂う哀愁。“キング”と呼ばれてた頃のクラーク・ゲーブルのようでした。こんな男になりてーなー。絶対なれないけどさ。 6点(2005-01-25 19:00:35) |
5. 海猫
邦画の悪いところが出た。語るに値しない。伊東美咲が脱いだとか脱がないとか、そんなのどうでもいいからさ、いい絵を見せろ!いい絵を! 2点(2005-01-25 18:59:14) |
6. 血と骨
確実に観た後暗くなる作品です。2時間半にわたってひとかけらの希望も無く、あるのはただ暴力、暴力、暴力・・・。げんなりします。R指定されているだけのことはあります。中学生には見せないほうがいいです。歪みますから。 演技陣はみんな素晴らしいですね。特にビートたけしはさすがです。徹底して暴力的な上に極端な自己中、正直嫌悪の対称にしかなりえないはずのキャラクターですが、しかし何故かその姿からは孤独や哀愁を感じてしまいます。 それと準主役の新井浩史。いいです。虫みたいな顔してますがいいです。強いものに対して極度のコンプレックスを背負いつつ反発する役柄は『青い春』のときと一緒で、きっと彼に向いているんでしょう。あと出番は短いですがオダギリジョーが良かったです。仮面ライダーのくせにどうしようもないゴロツキの息子役を鮮烈に演じて見事なまでに子どもの夢を裏切っています。 僕はあまり好きではないですが、たぶん傑作のはずです。日本アカデミー賞とるかどうかは微妙ですが(てかたぶん無理、内容的に)、キネ旬ベスト10には入るでしょう。憂鬱な気分に浸りたい人は見てやってください。でもホント、楽しいシーンは一つも無いから注意するように。ちなみにカップルで観に来てる奴らがいました。上映終了後しばらく、全く会話していませんでした。(11月13日鑑賞) 5点(2005-01-25 18:58:02)(良:1票) |
7. 笑の大学
全てにおいてそつの無い優等生映画ですね。中日・井端的映画とでも呼びましょうか。逆にそのそつの無さがいやらしいです。 結論から言うと、良い映画です。観る価値はあります。確かに三谷幸喜の脚本ありきなので、テレビでもいいかなとは思えますが、役所広司の顔の演技の迫力はスクリーンで是非見たほうがいいと思います。実にさまざまな表情をこれでもかってくらいに表現しています。 ストーリー展開はさすがです。きちんと起承転結しています。実際には起承転転転結くらいしています。モノローグ一切無し、映像とダイアローグのみで観客に必要な情報を漏らすことなく完璧に説明しています。説明ったらしいことは何もなく、自然にストーリーを追うことができます。参りました。いやさすが一流脚本家。さすが古田顔。 肝心の中身(笑い)ですが、別にそんなに笑えるものではないです。と言って決してつまらにものではなく、「声に出して笑うより上品に心の中で楽しむ」類の笑いです。「馬鹿な笑い・くだらない笑い」が好きな人はちょっと違うなって感じるはずです。僕はダメでした。まあ期待してなかったから別にいいけど。『恋の門』(松尾スズキ脚本)のときもそうでしたが、演劇出身の人とは笑いの感性が違うようです。 一つだけ面白いところを挙げるとしたら、役所広司の台詞「わんこそば、うまいよね~」これにはやられました。狙ってやったんだとしたら天才です。まあ誰も笑ってなかったけど。 あと、稲垣メンバーなかなか良かったです。ハマリ役だと思います。 5点(2005-01-25 18:55:15) |
8. モーターサイクル・ダイアリーズ
これは本当にあの愚作(と個人的に思っている)『セントラル・ステーション』の監督の作品なのか?という疑問を抱かずにはいられなかった。ドキュメンタリータッチで、『セントラル~』とは全然演出が違うじゃないか。これは素晴らしいぞ! と思ったら川を泳いで渡るシーンでやはりベタな感動に走っていた。あそこを除けば出来のいい青春ロードムービーだったのにな。それでも今年度ロードショーされた外国映画の中では一番良かった。ゲバラのトートバッグと原作買っちゃったし。 7点(2005-01-25 18:48:33) |
9. シティ・オブ・ゴッド
これはやられた。彼らは何故殺人を犯すのか?「太陽がまぶしいから」だな。 リトル・ダイスが殺人を犯して恍惚に浸るときの表情には心底ゾッとした。そしてふと思った。10年前のえなりかずきならあれを超える「映画史上最も恐ろしいシーン」が実現できたはずだと。 9点(2005-01-25 18:40:47) |
10. 過去のない男
「過去の記憶を全て失ってしまった」という、ストーリー展開を膨らませやすい設定を得たからといって安易に物語的なプロットで固めていくと単なるB級娯楽作品に成り下がってしまいます。本作品は設定からの誘惑に引きずられることなく淡々と地に足をつけて、主人公の行動を追っていきます。面白いセンスの音楽とユーモアで彩りを添え、良質で個性的な作品に仕上がっています。全体的に控えめでありながらもところどころコントラストの強い色調が飛び出す画面は印象に残ります。賛否両論を呼ぶ大根演技は、作品の雰囲気作りに一役買っていると思うんですが、どうでしょう? 7点(2004-03-11 20:40:43) |
11. ハッシュ!
いい映画だと思いますが、現在の日本映画の悪い部分(小さな世界を小さく描く)がにじみ出ています。 6点(2004-03-07 17:24:02) |
12. 地獄の黙示録 特別完全版
愛すべき失敗作といったところでしょう。 6点(2004-03-07 17:16:53) |
13. シービスケット
競馬好きとしては、騎手の視点の映像を見ることができたのがとても嬉しい限りです。 6点(2004-03-07 17:16:11) |
14. コンセント
ひどい映画ですね。 1点(2004-03-07 17:14:54) |
15. アイデン&ティティ
この映画は基本的に峯田を見るために存在する。峯田が好きな人は自然とこの作品を好きになれるだろうし、生理的に受け付けない人はこの作品も生理的に受け付けられないはずだ。峯田のアフロや朴訥とした喋り方が大好きな僕にとっては、無茶苦茶な設定やセンスの欠片も無い映像その他もろもろのマイナス要因はむしろ“不器用青春ど真ん中”として熱く心に響く。大きなスクリーン、大音響で誰にも邪魔されずに観るのが唯一の正しい見方。この映画を観て泣ける人はきっとクズ人間。 6点(2004-03-07 17:00:10)(良:1票) |
16. ジョゼと虎と魚たち(2003)
妻夫木聡はなんでアカデミー主演男優賞とらなかったんだろうというくらい好演していました。ただのアイドル俳優だと思っていたのでびっくりです。池脇千鶴も難しい役どころを頑張って演じきったと思います。また、出番の少ない大倉考二、新井浩文、板尾創路、SABUの四人が作品を食わんばかりの濃い演技を見せていました。特に板尾に関しては、画面に板尾創路がいるというそのことだけで、笑いをこらえるのに必死でした。このキャスティングはかなりのファインプレーだと思います。しかし、内容は残念ながら僕には合いませんでした。一昔前の人が書いた恋愛小説を何の工夫も無くそのまま映画化するとこうなりますよという見本のような映画でした。映画的、演出の工夫はほとんど無く、あまりに設定や台詞に頼りすぎていて、目を閉じて台詞とモノローグを聞いているだけでも何ら支障はありません。テレビドラマに毛が生えたような感じです。映像は誉めるようなところはほとんどありません。良かったところといえば最初乳母車が転がり落ちてくるところとモザイクガラス越しの会話ぐらいです。ところどころのギャグなどは、いかにも女性が書いた脚本らしくて、男の僕は全く笑えませんでした。ラストは、妻夫木が香苗に手を振りながら駆け寄ったところか、あるいは妻夫木が泣き崩れるところで終わったほうが、やりきれなさがより心に残ってリアリズム映画としては正解だったと思います。とにかく最初から最後まで、女性の女性による女性のための映画といった感じでした。TBSドラマが好きな女性などからすると非常に良い作品なんでしょうが、テレビドラマ嫌いの男の僕にとっては二度と見ることはないであろう作品です。 4点(2004-02-26 18:19:54) |
17. 猟奇的な彼女
期待して見たのに残念。全てのセンスが10年以上古い。韓国の最高レベルのスタッフで作ったって本当?フジテレビのドラマ班で作ったんじゃないの?カメラの動き方が落ち着き無くて下卑。前半戦最後のヒロインの演説はどう見てもテレビドラマ。木の下に手紙を埋めるってショーシャンクかい。ハイヒールで追いかけっこするときの音楽は恥ずかしくないの?って批判ばっかりだけど、主役の女の子がかわいいから1点献上。 1点(2004-02-12 23:18:56)(笑:1票) (良:1票) |
18. ミスティック・リバー
名作。数年に一本というレベルの作品です。100年後、『世界名作劇場』とかなんとかで放映されるんでしょう。イーストウッドが人物を撮ることに全てを賭けただけあって、役者陣は皆監督の期待に応える演技をしています。ピントを役者の顔だけに合わせた背景無効の撮り方は、単純にスター俳優のアップに頼っているだけの他の凡百のハリウッド作品とは全く別物。ベランダ、階段、ドアなどの映画的空間要素の使い方は非常にうまいです。ティム・ロビンスやショーン・ペンが暗闇からぬっと顔を表すシーンもありがちな手法とはいえ、効果的。また、アメリカ国旗や十字架が画面の端などに何度も姿を見せるのはイーストウッドらしい。アメリカ映画的アメリカ映画の最高峰の一つだと思います。 9点(2004-02-12 22:59:45) |
19. カリスマ
傑作。全ての映像が完璧。台詞も全く無駄が無い。唯一、CGがいただけない。 8点(2004-02-12 21:19:33) |