1. バルジ大作戦
この映画を見たらみんなそうでしょう。パンツァーリート合唱の場面はしびれました。そして、へスラー大佐のかっこいいこと! あのだらしない(映画の中では)米軍に比べて、鉄の規律のドイツ軍の男ぶり、大佐の男気。私に某IT企業オーナーのように500億円ぐらい自由に使えるお金があったら、ハリウッドの一流どころの監督の顔を札びらではたいてでもリメイクしたい(脚本そのまま、ロケにちゃんと寒い場所使って、タイガー戦車は完璧なレプリカ作って…)…と思う時があります。 8点(2004-11-12 16:37:07) |
2. ニュールンベルグ裁判
ずいぶん昔に見ましたが、好きな映画です。法廷ドラマとしても戦争映画のひとつとしても、名作と言えるのではないでしょうか。マクシミリアン・シェルの連合国の正義の欺まんを突く堂々たる迫真の弁舌には圧巻。ものすごい長回しの場面だったと思います。同じ敗戦国、第2次大戦で大量の戦犯を出した国の国民として、戦争とは何なのか、また、それを裁く行為とは何なのかを考えずにはいられない。私も下の投稿者のキリコさんと同じく、「真実の~」を見て、改めてあのシーンを思い出した。本当に罪を受け入れた者のみが赦されるということなのですかね。ディートリッヒは戦後のドイツ人を救ったのでしょうか。また、だからこそユダヤ資本が影響力を持つハリウッドで、ドイツ人弁護士役のシェルがオスカーを取れたのでしょう。鬼神の弁舌の弁護士役を演じた彼はその後、戦争映画のいくつかでドイツ軍将校役をやりましたけど、それも印象深い。この映画を見てから好きな俳優になりました。 10点(2004-04-01 21:08:14) |
3. 2001年宇宙の旅
いろいろ意見はあるでしょうが、これに比較できる映画や似たような映画が見あたらない。圧倒的な科学的考証、オリジナリティ、あるいは観客を拒絶するような分かりづらいストーリー。すべてが30年以上前に撮られた映像だというのもやっぱり驚き以外の何物でもない。何度目かのリバイバル上映で大スクリーンで見て、それまで何度もビデオで見たのに、何故か初めて涙が出た。「映画」という商品としての完成度は確かに採点しづらい。でも、違う何かの要素を加えた「映像表現」という点では比類がないものであるのは間違いないと思う。私は映画館で改めて見て、コンピューターのディスプレイ画面が平面(液晶を予測?)だったことに驚いた。ちなみに「2010」はブラウン管だった。HALの記憶チップが光ディスク? 様のものであることなど、改めてこの映画の凄さを感じた。 10点(2004-02-14 03:37:02) |
4. アラバマ物語
良い映画だった。アメリカのビデオ会社か何かがアンケート調査で選んだアメリカ映画の最高のヒーローがフィンチ弁護士だとか。何かのニュースで見た。フィンチ弁護士はあらゆる暴力的な脅しにも一度も拳すらふるいませんが、勇気がないわけではありません。どこにもいないような超人的なスーパーマンでなく、普通の市民でもある。だけど、誰にもできるはずなのに、なかなかできない、勇気ある行動で子供たちに正しい行いを示そうとする。今の時代に移して、似たような状況でフィンチ弁護士のような行動を取れる人がどれくらいいるだろう。個人的には、つばを吐きかけられて、ハンカチで顔をぬぐっただけで立ち去る場面が良かった。あれを見ても、誰もフィンチ弁護士が腰抜けとは思わない。もっと古くさい映画かと思ったけど、全然古くさくありませんでした。女の子がかわいかったなあ。ハムのかぶりもののシーン、大笑いしました。それと、全盛期のグレゴリー・ペックと共演してるとは、ロバート・デュバル、恐るべし、です。結構好きなバイプレーヤーです。 10点(2003-12-24 03:07:48) |