1. ゾンビ/ディレクターズカット完全版
米国劇場公開版は見当たらないのでこちらでレビュー。 ここでの評価が高かったのと、ホラー映画を見るつもりだったので肩透かしされた印象が強い。これはジャンルにコメディを加えるべきでは? 素手でやり過ごせるほど弱いゾンビ達と、そんなゾンビにやられるために馬鹿な行動を取る人間達を見ていると「お前ら真面目にやらんかい」と冷めてしまう。 ショッピングモールに籠るという、終末妄想ごっこをするには良い題材か。「地球最後の男」を観ていなければもうちょっと新鮮味があったかも知れない。 [DVD(字幕)] 6点(2021-07-24 01:08:30) |
2. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 テンポが悪くて見ていて気分が盛り上がらない、全編ダウナーな映画。大衆受けなんか微塵も狙っていない尖った映画であることは分かる。見ていて「ジョーカー」っぽいなと思っていたが、どうも実際に影響を与えていたらしい。ずっと「私には合わないな~」と思っていたが、破壊的衝動の捌け口に売春宿を選んだだけなのに英雄扱いされるラストは皮肉が効いていて良かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-06-13 16:16:13) |
3. デルス・ウザーラ
《ネタバレ》 シナリオ自体はシンプルで特筆するような物ではないが、流石に作りが上手い。シベリアの厳しい自然の恐ろしさ、デルスとカピタンの友情、そして悲劇、派手な演出こそ無いがよく描かれていたと思う。特に印象的だったのは凍った湖の上で見る沈みゆく太陽。あれほどに美しく残酷で恐ろしい夕日は中々無い。もう一つは屋敷の隅に座ったデルスの背中。森の中では頼もしかったはずの背中はこんなにも小さかったのか。 しかし終わり方が悲しい。冒頭でデルスの死は分かっていた事だが、あの後森が切り拓かれて墓の場所まで分からなくなってしまうのかと思うと救いが無い。文明に傾倒し自然を軽視する我々へのメッセージとしてはこの終わり方しか無かったのかも知れないが・・ [DVD(字幕)] 7点(2021-05-08 21:23:44) |
4. カプリコン・1
《ネタバレ》 シナリオだけでもう7点分くらいの面白さがある。前半の必要無さそうな記者のシーンが後半で活きて来たりと話の展開も良い。ツッコミ所もあるが、約半世紀前の作品なのだからそこには目を瞑ろう。ただ、最後の終わり方が頂けなかった。あの後飛行士が政府の陰謀をぶちまけるのか、それとも奇跡的に火星から生還出来た体で切り抜けるのか、どちらにしても見所のあるシーンになったであろうだけに残念。 [DVD(字幕)] 7点(2021-05-07 11:59:20) |
5. ドラゴン怒りの鉄拳
《ネタバレ》 技のキレ、例の怪鳥音、表情の付け方など、やっぱりブルース・リーのアクションは魅力がある。特に日本刀vsヌンチャクの戦いは熱かったのでもっと見たかった。腕の残像が出るところや、変装シーンのとぼけた演技も面白い。 しかし今作は日本人が悪逆非道に描かれている点がどうにも気になる。作中で悪行を働くのは「虹口道場の奴ら」なのだが、台詞では「日本人」が悪い事にされてしまっている。シナリオ的に「命を懸けても倒したい敵」が必要なのは分かるが、ご都合的に純粋悪にされると流石に気分良くは見れない。噴飯もののお座敷ストリップなど日本文化の考証も残念で、ブルース・リー以外の要素はあまり褒められたものではない。 いやもう一つだけあった。ヒロイン役のノラ・ミャオはとても可愛い。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-02-19 18:04:36) |
6. 燃えよドラゴン
視聴前はブルース・リーに対して特に感情は無かったが、なるほどこれは惹かれる。 正直に言ってしまえば映画の出来としては4~5点程度のものである。しいて挙げるなら、鏡の部屋での闘いは映像的な意味も含めて面白かったかな、と言う程度の感想しかない。 だが、彼の鍛え上げられた肉体やら、鋭い技の数々やら、ケンシロウ他にもオマージュされた甲高い掛け声やら、相手を見据える時の不敵な表情やら、とても存在感があって魅力的に感じてしまったのだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-17 17:06:28)(良:1票) |
7. マッドマックス
《ネタバレ》 「怒りのデスロード」の予習として視聴。どれだけクレイジーな映画なのかと期待していたら、意外と硬派な復讐劇で肩すかしでした。 復讐劇ならカタルシスを楽しみたい所ですが、最後の一人以外はあまり来ませんでした。導入をもっと手短にまとめて、一人一人じっくり復讐した方が面白くなったかも知れません。 [インターネット(字幕)] 5点(2018-07-04 23:24:40) |
8. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 チェーンソーの音に追いかけられるシチュエーションは単純ながらスリルがありますね。しかしながら、今ではそういったシチュエーションを味わえるホラーゲームも多く作られているため、それほど恐怖は感じませんでした。勿論作られた順番が逆だというのは分かってはいるのですが、怖くない物は仕方がありません。 それよりも、ガソリンスタンドのオヤジとキチガイヒッチハイカーとチェーンソー男が同じ一家だと分かるシーンの方が恐怖です。一家の大笑いをBGMに女性の眼球のアップが映り続ける映像、この辺りは生理的に追い詰められた気分でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-07-04 23:17:32) |
9. ゴッドファーザー PART Ⅱ
《ネタバレ》 前作同様、人間ドラマが面白かったです。長い映画ですがダレずに最後まで見られました。マイケルと父ヴィトの対比が描かれていますが、私は前作のストーリーの方が好きですね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2018-05-06 23:31:41) |
10. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 暴力シーンが多くて観るのに精神力が削られたが、ストーリー展開が面白くて最後まで興味を削がれずに見る事が出来た。完全に前情報無しで見ていたので最後のシーンでやっと理解したが、この映画は犯罪ものではなく、政治・社会ものであった。ゴッドファーザーの様なのを想像していただけに、終わり方に物足りなさを感じてしまった。最初から知っていればまた印象が違ったかも知れないが、あいにく何度も見たくなるような映画ではない。 見ていて気分が悪くなるシーンも多いが、その一方でBGM、背景のオブジェクトなど細部にも尖ったセンスを感じる箇所は沢山あり・・・何と言うか、好みが分かれる映画だとは思う。怪作という表現がしっくり来る。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-28 00:47:40) |
11. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 最初は主人公はドンの方だと思っていましたが、これはマイケルの方が主人公だったんですね。 堅気の青年からマフィアのドンへと覚醒していく様子にゾクゾクしました。 魅力や見所を聞かれると語り辛いのですが、最後まで飽きずに楽しめました。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-05-21 17:42:27) |
12. スティング
非常によく出来たシナリオ。幾多の伏線が繋がっていくシーンは爽快そのもの。 惜しむらくは私がこの作品のオマージュであろうドラマを先に見てしまっていた事。仕掛けの一部が分かってしまっていたので、カタルシスが削がれてしまった。完全に初見であれば10点もあり得た出来。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2016-01-30 17:34:56) |