1. エイリアン2/完全版
《ネタバレ》 ずっと昔に通常版を観た時に、ニュートを救いに単身エイリアンの巣に戻るリプリーの考えが理解出来なかった。子供とは言え、生死不明の他人のために自殺同然の行動を取る事が不自然でならなかった。完全版では冒頭のシーンのおかげでリプリーがニュートに娘の姿を重ねていたことが分かり、違和感が解消されている点は評価したい。 逆に前作で極まっていたホラー要素が大分薄れてしまったのは残念。ラストの決着がまたエアロックでの追放だったのもイマイチ。 とは言えパニック映画・アクション映画として非常に良く出来ているし、登場人物のキャラクターも立っている。名作と言って差し支えないだろう。 [DVD(字幕)] 8点(2021-07-29 01:44:08) |
2. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 シナリオ自体は大した事は無いのですが人間ドラマが素晴らしいですね。 深さや形は様々だけど、誰しもが心の中に抱えている闇の部分。それを吐露できるほど信頼できる友であり、受け止めた上で変わらぬ友情を保ってくれる友、親友ってこういう物だと思うのです。ゴーディーとクリスの美しい友情と、ノスタルジックな気持ちのダブルパンチで落涙は避けられませんでした。 恐らく映画自体の出来は8点くらいなのでしょうが、心の中に染み込んで来る何かがこの映画に10点を付けさせているのだと思います。「Stand by Me」良い曲だなぁ・・! [インターネット(字幕)] 10点(2021-05-04 12:56:39) |
3. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 クリーチャー自体の造形はごちゃごちゃとグロくてちょっと笑ってしまったが、後の作品でオマージュされていると言う事は当時はこれが斬新であったのだろう。「ガメラ 大怪獣空中決戦」の13年前と考えれば特撮のクオリティもかなり頑張っていると思う。 だがこの映画で真に褒めるべきは隊員同士の疑心暗鬼である。この手のホラーで萎えるのはシナリオの都合で馬鹿が馬鹿な行動を取って事態が悪化する展開なのだが、本作ではお互いに「あいつは同化されているに違いない」と思わせる事で非協調的な行動にも説得力が出ている。誰を信じればいいのか分からないままどんどん破滅へと追い込まれていく恐怖は中々に上質だ。 また「滴り落ちる液体」「開きっ放しのドア」など、間接的に不安を煽る描画も上手い。BGMもマッチしていて良い。 中身のある映画ではないが、ホラーとして良く出来ている。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-02 23:39:46)(良:1票) |
4. プロジェクトA
アクション・刑事ものとして見たのが良くなかったか、コメディ色が強すぎてイマイチ盛り上がりませんでした。「刺されようが爆破されようがどうせギャグ補正で死なないんでしょ?」と言う前提が出来てしまって、バトルに緊張感が無かったです。 決着の付け方とか、コメディとして笑えるポイントはちょこちょこあったのでこの評価。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-01-27 14:49:43) |
5. ミッドナイト・ラン
《ネタバレ》 傑作ロードムービー。何かと気が合わないジャックとデュークだが、巨悪を憎むという芯の部分だけは同じという関係性がとても良い。脇役も癖があったり愛嬌があったりと魅力的。コメディ色が強めだがラストの後味の良さを考えれば納得の味付け。 不満点は道中での犯罪の数々、彼らの信条に影を落とす。これが無ければ10点を付けても良いくらいの出来。 [インターネット(字幕)] 9点(2021-01-11 16:28:33) |
6. スキャナーズ
イマイチ盛り上がらないし突っ込みを入れたくなるシーンも少なくないが、何とか最後までダレずに見られた。敵役の演技が素晴らしいのと、終盤の真相が明らかになってからのシーンの迫力は加点要素。ホラー要素はほとんど無いが、超能力バトル物としては一見の価値があるか。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-04 02:15:13) |
7. ポリス・ストーリー/香港国際警察
《ネタバレ》 序盤の車で村を突っ切るアクションは見応えがあったけども、それ以外は今一つでした。もちろんCG抜きのスタントでやっていると考えると凄いのは分かるのですが。警察の体質とか悪徳弁護士とか、この時代の香港の状況が分かっているとより楽しめるのかも知れませんね。 [インターネット(吹替)] 6点(2020-08-03 14:59:54) |
8. マッドマックス サンダードーム
前作は結構面白かったのですが、パワーダウンと言うか、迷走している感じがありますね。 ドッカンドカンなカーチェイスが見たいなら、前作の2か次作のデス・ロードの方を見た方が楽しめると思います。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-06-28 13:04:36) |
9. マッドマックス2
前作とは打って変わってポストアポカリプスな設定、いやもう本当に「北斗の拳」の世界です。冷静にストーリーを考察するような映画ではないですね。頭空っぽにして火と砂埃とエンジン音の世界を楽しみましょ。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-06-28 12:34:57) |
10. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 名作ホラーと言う事で見てみたが、絶賛されるほどの映画には思えなかった。とは言えジャックの狂気に満ちた顔や、ウェンディの恐怖におののく顔は素晴らしい演技だし、暗闇やスプラッタを使わずに恐怖を描けているのも大したものだ。一番怖かったのはタイプライターの原稿かな。 人間ドラマや見終わった後に残るものがあまり無いので、そういった点で「CUBE」の方が好み。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-06-14 23:55:51) |
11. エレファント・マン
《ネタバレ》 記録的・教育的な価値のある映画だとは思うが、映画として面白いかと言われると厳しい。一応、化け物だと思われていたのが段々と知性のある人間である事が分かってくるシーンあたりは良かったと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2017-12-24 13:53:59) |
12. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 今までの人生で――と言ってもようやく折り返し地点が見えてきた程度の歳ですが――最高の作品でした。見終わってから思うと、この映画を見るのに最高のタイミングだったように思います。アルフレードとトトの友情が、いや、途中からはもう親子でしたね。素晴らしかったです。 トトが村から出て行く時の駅でのシーン、アルフレードは「戻って来るな」「手紙も書くな」「私達の事は忘れろ」と突き放します。トトは言葉の真意を汲み取って「ありがとう」と返します。それだけでも良いシーンなのですが、電車が走り出した所で神父が到着して「トトー!トトー!」と叫ぶのがね・・・もうね。あそこで神父が出てくる必要性は無いんですよ。なのに何故出したのか?あれがアルフレードの心の叫びを表現したものだと理解した瞬間、涙が止まらなくなりました。最高の友達を失ってでもその人の幸せを願う、そんな事が出来るのはもう親ですよ。 帰郷してからの、昔を懐かしむシーンも良いですね。朽ち果てた映画館を見て回るシーンや、アルフレードとの思い出が詰まったフィルムを見ているラストシーン、台詞は付けずに俳優さんの表情だけで表現しているのがまた沁みます。 音楽も素晴らしいです。サントラを聴きながらこのレビューを書き終わる所ですが、また涙が溢れて来て止まりません。あーもう!今日は選挙があるから出かけなきゃいけないのに~(泣き笑い [ブルーレイ(字幕)] 10点(2017-10-22 14:19:01) |
13. バック・トゥ・ザ・フューチャー
もう何度見たか覚えていないが、一番見た回数が多いであろう観賞環境を選択。これがもう時代を感じる。 エンターテイメントととして完璧な作品。最高にカッコいいメインテーマ、魅力的なキャラクターたち、随所にちりばめられた笑い。最上級のカタルシスを得て見終わった後の清々しさ。 つい先月マーティー達が見た未来の時間を迎えたが、30年の時を超えて愛され続けた作品は今後も時を超え続けるだろう。あのタイムマシンのように。 [レーザーディスク(字幕)] 10点(2015-11-22 09:40:00) |
14. ブルース・ブラザース
《ネタバレ》 正直な所、シナリオだけを評価すると4~5点くらいの作品に思う。コメディ部分を評価しようにも、笑えたのはぶっ飛ぶ電話ボックスと酒瓶を投げまくる客達くらい。大量のカークラッシュや大げさな軍隊出動などナンセンスさで面白さを出そうとしているシーンもあるのだが、私にはヒットせずクドく感じた。 だが私はこの映画を他の人にお勧めしたい。それはライブシーンの音楽が非常に魅力的だからだ。ホテルの『Everybody Needs Somebody to Love』シーンでは観客と一緒に「You! You! You!」と指さしていたし、ラストの『Jailhouse Rock』では囚人たちと一緒に腰を振っていた。ミュージカルとして見ればとっても楽しい作品である。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-04 01:16:51) |
15. マイク・ザ・ウィザード
はっきり言ってB級ですが、CGの無いこの時代にストップモーションで撮った情熱が伝わってきました。ラストの4分間のシーン、自然と涙と笑みがこぼれて来ました。人に喜んで貰いたいという思いこそがクリエイターの魂なんですね。クリエイターの仕事に就きたいと願う人にはぜひ見て頂きたい作品だと思います。それでは、スピードと時の魔法使いによろしく! [インターネット(字幕)] 8点(2010-08-22 18:45:58) |
16. トップガン
《ネタバレ》 結局F-14が見れることだけがウリだったのでしょうか? トム・クルーズが演じるマーべリックと言うキャラクターに全く魅力を感じられません。 彼が戦友の死を乗り越えた理由も描かれていないのにラストシーンでそのドッグタグを捨てているのはなぜなんでしょうか。「自力でミグを撃墜できたし、もういいよ」と言うことでしょうか。これでは現金な薄情者だと思うのですが。 まあF-14の出撃シーンはカッコ良かったです。それからテーマ曲のデンジャーゾーンも割と好きですね。ストーリーは度外視して娯楽映画と考えればもう少し点数は上がるでしょう。 4点(2003-06-18 00:17:34) |