1. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 冒頭のエピソードは泣かせる。 しかし、旅立ってから失速する。 昔のスピルバーグや宮﨑駿を陳腐にしたようなエピソードになってしまう。 想い出を捨ててこそ新しい人生がはじまる、、と言われても、カールじいさんの余命は何歳なんだろうか。 想い出とともに死んでいってもいいんじゃないだろうか。 あるいはラストの冒険の書の意味もわかるが、やはり、もっと、おおおおおお(ToT)!とさせてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-05-23 07:59:27) |
2. ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
《ネタバレ》 一言で言うと。キングギドラ、首短くちっこい! いやあ、こんなかっこわるい造形のギドラ初めてみたわあ。 今までは生き残っていたような人間が簡単に死ぬような描写はよかったんだけど。 火を吐かないバラゴンなんてバラゴンじゃないわ。あんなのマグラーだ。 あと白目ゴジラは気持ち悪い。白目にしたから怖いだろうなんて、なんと低レベルなんだろう。 全体的にバランスが悪く不格好。CG部分が低レベル。これほんとに評判よかったんでしょうか。 バランは見たかった。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-07-08 22:14:03) |
3. キサラギ
《ネタバレ》 古沢の脚本はリーガルハイと比べるとイマイチおとなしいが、なかなかいい。 香川・ユースケは非常にうまい。 しかし、致命的なのは監督の演出がド下手。リズム感が全くない。 せっかくの役者の演技が下手くそにみえる。音楽の使い方もセンスゼロ。 回想シーンのチープさはわざとだろうが、まったく効果がわからない。 キサラギの顔を隠して最後に見せる演出も効果が薄い。 みんなが指摘してるように、プラネタリュウムは甘すぎて臭くてくどい。お恥ずかしい。 そしてとどめは宍戸錠の登場。どうみても蛇足でせっかくのイイ余韻をぶち壊した。 あの古沢がこんな下手な脚本を書くとは信じがたい。 監督が勝手にくっつけたんじゃないのだろうか。大御所宍戸錠の出番を無理やり増やすために。 それほどひどい。 密室劇で言うと12人の優しい日本人を想起するが、当時の中原監督のほうが比較にならないくらいすごい。 どこをどう見せるべきかわかってる人だ。 この映画は私は中原監督にやってもらいたかった。 結論。 監督の下手な演出がすべてをぶち壊した。 こんなシロモノが賞をとってしまうとは! [DVD(邦画)] 4点(2013-04-11 00:13:36) |
4. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 一番感動したのはレミーでもリングイニでもなく、評論家のイーゴだ。 自らの評論家生命を絶たれようとも、いいものはいいと書いた彼の評論家魂に敬服。感動。 絵はとにかく構図がすごい。 ジブリのアリエッティが子供だましに見える。 日本タイトルはネタバレの原題よりイイと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-10 11:58:05) |
5. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 NINさんのレビューにつきます。 つまり、「いよ!漢だねえ!」これしかない。せつないが男ならコレ以外にない。 思えば私、高評価なのはポセイドンアドベンチャーにしろブレイブハートにしろ、タイタニックにしろ 漢だあ!というものかもしれない。 サマーウォーズも主人公の男の子は頼りないんだけど、最後は漢をみせつけてくれる、 そこがいいんだよね。対しておおかみこどもの雨くんとかね、お父さんとかありゃ漢でも何でもない。 で、この映画。前半は普通。伏線を張るのに忙しいのか ちょっとかったるいくらいの展開。あれ?失敗しちゃったかなあ・・だったが 後半ギアチェンジして一気に加速していく。 後半はまれに見る大傑作!おもしろい!素晴らしい。 こんな素敵な映画を今まで知らなかったとは。 [DVD(字幕)] 9点(2012-07-30 12:07:34) |
6. インランド・エンパイア
《ネタバレ》 裕木奈江のシーンだけがオーラを放ち輝いてる。 このシーンだけ猛烈に推奨します。彼女がいなければ3点程度。 リンチさん、彼女を主演で撮ればよかったのに。 裕木奈江はもっともっと評価されていい女優さんです。 映画は1時間半くらいにまとめあげ、カミソリで切るような鋭い演出にすべきだった。 監督主導すぎると、カットできずにのんべんだらりとなってダメになる見本。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-26 18:44:16) |
7. アウェイク(2007)
なんでこれがあっちでは不評だったのか、どうして日本ではなかなか公開されなかったのか、 やっと公開されてもなぜ全然話題に上らなかったのか理解不能の大傑作です。 ここのレビューも少なすぎ! 練りに練られた脚本。ちりばめられた伏線。 久々に映画見てドキドキしました。 たぶん、本当の悪党が判明したとき、ええええええええええ!?と驚愕することでしょう。 まったく予想がつかない展開。しかしなるほどと納得します。 ヒロインのジェシカアルバがいい。 今までかわいこちゃんアイドル女優かと思ってましたが、 ものすごい演技を見せてくれます。 陰謀渦巻く中、 かわいいヒロイン、だけど貧乏な身分違いのジェシカアルバが奮闘する。 はめられる金持ちの主人公+身分違いのヒロイン+頑固な母親というと 「花より男子」を想起させるトコもある。 少女漫画じゃ、よくある設定?いやいや(笑) 花より男子が好きな人はモロ騙されると思う。 脚本が秀逸。緻密、完璧。 観客を見事にミスリードしていく。 真犯人はたぶん99%の人が、明かされるまで見破れないと思う。 で、本当のド悪党がわかったときは、ええええええええええ!? と驚愕し、今までちりばめられた伏線になるほどと唸るはず。 ほんとにええええええええ!?と声を出してしまった(; ̄- ̄;) 久々にドキドキしました。 予告もなにも見ずに、恋人や夫婦で見ることを推奨します。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2012-02-17 00:40:13)(良:2票) |
8. 息もできない
《ネタバレ》 主人公はチンピラ。口べた。だからなにからなにまで・・愛情の表現すら暴力なのだ。 肉体言語というべきか。 根はいいやつ。よって暴力シーンも殺伐とせず、どっかほんわかしてるところがある。 彼は同じように心に傷を持つひねくれた女子高生と出会い、親交を深めるうちに自らの人生を反省し、 暴力を捨て、やり直そうと思う。 しかし、彼が暴力を捨てた時、すなわち、力を失ったとき、因果応報のごとく暴力に殺される。 残酷でせつない末路。 主人公が自殺しようとした憎い父親を背負って走るシーン、 そして女子高生の膝の上で・・二人で傷をなめ合うようにすすり泣くシーンは圧巻。 体験者ならわかるはず。傷ついた男に女の子の膝がどんなに優しいものか。 惜しむらくは、女子高生がちゃんとした萌え系の制服であってほしかった(笑) もっとうわべは明るい女の子でもよかった。そこが-1点。 是非日本でリメイクしてください。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-24 17:28:06) |
9. 第9地区
《ネタバレ》 大問題作。 宇宙人の話であるが、誰でも察すると思うが、実はあらゆる差別や愛護問題につながってる。 例えば、アバターに出てくる宇宙人が、エビ星人みたいな形だったら? イルカや鯨が醜悪な形をしてたら? 可愛い動物救出騒動ってよくニュースにも出てくるんだけど、 人間のホームレスが病気になったり困っていても、誰も見向きもしないのはなぜ? 一匹のゴキブリが困っていたら助けますか? 回答はこの映画にあります。 ただ、話がやや浅い。私は主人公の妻がもっと絡んでくるべきだったと思う。 実際に変身していく夫を間近で見てどうなのか、それでも愛は消えないのか。 あともっともっと、あ!となる、カタルシスがほしかった・・・というわけで 7点止まりであるが、是非皆さんにも見て欲しい作品です。 低予算とはいうものの、VFXには手抜きなし。素晴らしいです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-04-19 04:08:29)(良:1票) |
10. アバター(2009)
《ネタバレ》 超ネタバレあり。 まず3Dから。テーマパークのアトラクションのように、あっと驚く飛び出し感を狙ったもんじゃありません。 逆。キャメロンの3Dはナチュラルな奥行き、遠近感を実現したもの。 見る人によっては地味だと思うかもしれません。 でも目の肥えた人が見ると、圧倒的だと思われます。 現に、あの押井監督が完敗宣言したという記事がありました。 ・・とはいうものの最初1時間くらいは脳が慣れるのに時間がかかると思います。 しかし、その後は3Dであることも忘れて興奮。 前半、ためにためていたものを一気に爆発させるようなド迫力! ドキドキワクワク感満載。うるっとくるシーンも。 SW第一作でラスト、ハンソロが突然あらわれたときに感じたカタルシスがあります! そして・・・凄まじくシンプルな名言。 「I SEE YOU 」 この言葉はすごい。なんという深さ。 一緒に行った妻は激しく泣いていました。 しかし。。上映後。 妻「もっと泣いたとこがあった」 私「どこどこ?」 妻「動物さんが・・動物さんたちが来てくれたとこ! (泣)」 そこかい!(・_・;) 一点減点はキャメロンのせいじゃないが、3Dメガネのかけ心地の悪さ! なんというチープな作り。(全国共通??) メガネは昔行ったディズニーランドのほうがよかった。 あ。そうそう、2Dの予告で見るようなゲーム臭さ、安っぽさ、CGくささは3Dでは消失してました。 つうか、もんのすごい質感、存在感。全部本物に見えます。 まあ、とにかく名作。 [映画館(字幕)] 9点(2009-12-26 18:14:41)(笑:1票) (良:1票) |
11. ミラクル7号
《ネタバレ》 レビューが少ないことにびっくり。 やはり、ど~せくだらないと思われたんでしょうか。 かくいう私もそうでした。 ところが!!おもしろいです、これ。 この監督らしく、下品なシモネタやいくつかの荒っぽさ、難もないとはいいませんが、 それを吹き飛ばすほどナナちゃんがかわいすぎる。 この生き生きとした表情や、いわゆる萌え系のかわいさは むこうのディスニーアニメなどでは絶対作り出せないと断言します。 ラストも最高。かっこつけて去っていくETよりナナちゃんとお友達になりたいです。 今頃、ナナちゃんのぬいぐるみがほしくなりました。 減点法で点数をつけると7~8点ですが、ある意味、10点満点を超えています。 10点の映画ばっかがいい映画じゃないという見本! [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-24 01:36:30) |
12. ウルヴァリン:X-MEN ZERO
《ネタバレ》 つまらくはなかったし、結構ハラハラもしたが、もっともっとおもしろくできそう、 というのが結論。 もったいない。監督の手腕かもしれない。演出に更に切れとスピード感がほしい。 キャラも魅力的だし、役者はヒュージャックマンはじめ、がんばってたのに...。 [映画館(字幕)] 6点(2009-09-21 16:49:23) |
13. サマーウォーズ
《ネタバレ》 素晴らしい。エヴァもなにもかもすっ飛びました。 あまり人の評価は引用したくないんですが、10番、よしふみさんのコメントが全てだと思う。 「時かけ」程度の出来だと、宮崎監督も鼻でせせら笑えたかもしれないが、 このサマーウォーズには青ざめると思う。 そのくらいの大傑作。 あえていうと、タイトルがつまんない。こんな地味なタイトルでヒットするのだろうか・・。 もっと説教臭いのかと思ってました。 バーチャル電脳の世界は虚構で、むなしいもので 田舎の大家族のようなナマのつながりが大事だとかなんとか、ありがちな説教話なんじゃないのか。 ところがそうじゃなかった!!! 「バーチャルだろうが、リアルだろうが動かしてるのは人間。 どちらの世界も人間と人間とのつながりこそ大事。」 これぞこの映画のテーマ。もうこの主張が見えてきたときに、私はおそれいりましたウルウル状態でした。 感受性の強い人はボロボロ泣くと思う。 ラストのキスシーンは、「駄目駄目だったポニョのキスシーン」を添削してるかのような感じすらした。 こう描くべきだよと。 いいや、ラストだけではない、ラピュタ以降、まっとうに宮崎アニメが進化すれば こういうふうになっていたんじゃないかとすら思えてしまう。 笑って泣いてハラハラしてあったかくなって。 これ以外に映画になにが必要? この映画は、もはや滅茶苦茶、ぐちゃぐちゃの行き当たりばったりになってしまった宮崎映画に アニメとはなにかを教えてる作品だと思う。 10年後、細田監督には例の「ハウル」をリメイクしてほしいとこ。マジで。 [映画館(邦画)] 10点(2009-08-03 14:36:53)(良:1票) |
14. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 なかなかよく出来てる。製作者もわけがわからなくなって、そっか! カオスのまま、放り出してもいいじゃん!という、しょーもない態度だったTV版や昔の映画版とは大違い。 今度こそまとめようという気がある。そして「サービスサービス」精神を自ら忘れてしまった反省も。 だが致命的なことに・・・・音楽があまりにもひどい。 意図はわかるが、なんか中学生が作る放送劇のBGMセンス。 この音楽的センスのなさは、キューティハニーにも感じた。ここでそのメインテーマ使うか! もっといいとこがあるだろう!という感じ。 今回は選曲自体しょーもない。ここだけは直して欲しい。 T4もトランスフォーマーRもすっ飛ぶような、凄まじい盛り上がりなのに、ぶち壊し。 チョーこっぱずかしくなりました(; ̄- ̄;) [映画館(邦画)] 5点(2009-06-29 12:10:33) |
15. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 T4に続いてこれも期待はずれ。一見するとCGはパワーアップしてると感じるかもしれませんが、 実は目新しいとこなし。うお!!こんなの見たことね~!なんじゃこりゃああ!というのが欲しい。 カメラワークが悪いため、(ドアップすぎ?) イマイチ、トランスフォームの視覚的快感を堪能できない。 ストーリーもなんか古くさ。ギャグも寒くて笑えないなあ・・。 SFアクション系この夏ナンバー1はやはり笑って泣いてハラハラしてのスタートレックを推す。 ダントツの出来だと思う。いや、まだエヴァ破があったか。 [映画館(字幕)] 3点(2009-06-25 14:38:35) |
16. ターミネーター4
《ネタバレ》 期待してただけに失望感が強かった。全編、爆音爆音重低音。迫力はある。でも、手に汗握らないのはなぜでしょうか。ターミネーターというよりは戦争映画。ハードなトランスフォーマー。まあ、それはよしとしても、ラストのマーカスライトの扱いはひどい。彼をまだ人間と認めなかったってことでしょうか。本当のカリスマ的指導者ならば、あそこは断って死んでいくべきです。屁理屈はどうでもいい。人の心臓とってまで生きたいのかといいたいです。自分は救世主だから、半ロボットのあいつからなら心臓とって生きる権利があるとでも思ったのでしょうか。なんという自惚れ。自意識過剰。爽快感ゼロです。マーカスライトは実は人工心臓がつけられた・・・とはならんよなあ・・・。彼がかわいそすぎです。あそこはコナーが死亡し、マーカスが二代目コナーを名乗ってもよかったくらいです。それから、機械側はカイルを早くに認識してたくせに、グダグダ生かしておいたのはなぜなんでしょうか。まったくわかりません。私としてはT3よりはるかに下。スタートレックのほうを断然推奨しときます。 [映画館(字幕)] 2点(2009-06-06 01:37:03)(良:3票) |
17. スター・トレック(2009)
《ネタバレ》 これほどとは思わなかった。超大傑作。 ひとことでいうと21世紀の「宇宙大作戦」である。 宇宙大作戦をリアルタイムで見てきた私としては・・もう感涙。 なにからなにまで宇宙大作戦テイスト。古くさいというのではない。 どっからどうみてもカークそのもの、スポックそのものなのだ。 人間が描けてる。カークの女好きでけんかっ早く情熱的な本性。 絶対不利な状況を交渉術で有利に持っていく話術。 外面は冷静、理論的だが、内には情熱や激しい感情ももちあわせるスポック。 これはもうスタッフにトレッキーがいるに違いない。 他のおなじみのメンバーも素敵だ。なんて魅力的に描かれていることか。 監督はそれほどファンでもなかったらしいが、 いうなればトレッキーのスタッフとそうじゃない監督が織りなす 絶妙のバランスの上に成立した驚異の傑作である。 脚本も素晴らしく、文句のつけようがない。 あのコバヤシ丸のエピソードがでてくるとは!笑った。 他にも宇宙大作戦ファンならニヤリとするシーンやセリフが満載。 笑いも随所にちりばめ、テレビ版との細かい設定の違いにも、答えを用意し、 突っ込みどころさえ一蹴してしまう。 まさか冒頭のつかみのエピソードだけで、うるっとくるとは思わなかった。 凄まじくスピード感に溢れた演出で、 最初から最後までハラハラドキドキ、血が燃えてくる。 ラストは壮快。 特撮CGもすごすぎる。 エンドロールの最後に「ロッデンベリーに捧ぐ」とあった。 天国で彼はこう思ってるに違いない。 21世紀のトレッキーもやるなと。 俺の作った本当のスタートレックはこれなんだよと。 スタートレック映画版では最高傑作!というか次元が違う。2も3も期待。 続編をはやく見たい! [映画館(字幕)] 10点(2009-05-30 13:45:39) |
18. 花より男子F(ファイナル)
《ネタバレ》 なんでこんなにレビュー数が少なく、はたまた評価が低いのか不思議。 一言で言うと、マリッジブルー的に悩むシンデレラのお話。 ファイナルにふさわしい出来であり、ラストはもうこれ以上ないというラストです。 黒幕の正体も納得。 私は・・妻と高校時代に知り合い、同級生同士結婚して、ほんとにほんとにいろんなことがあって、 もうン十年ですけど、この映画に描かれたテーマを素直に、これから結婚するお二人に捧げます。 今年結婚する人、来年結婚する人、是非見てください。但しテレビ版を見た人に限ります。 じゃないとわけわからん単なるお馬鹿映画に見えてしまうかも。 でも、描かれてるテーマはほんとはとってもシビアで真面目なものです。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-05-25 03:34:40) |
19. 子供の情景
《ネタバレ》 ダンサーインザダークの不快さごとき、これに比べればママゴトである・・というような 評論家の感想を読んで俄然興味がわいて行ってきました。 結論としてはそれほど不快でもなかったです。一言で言うと、イラン版初めてのお使い。 但し、日本のそれは平和の中での初めてのお使いなんですが、 こっちは戦争というものが子供にまで浸透してるという世界でのお使い。 ぐっとくるとこもあったが・・・いいたいことはわかるが、やはり掘り下げ不足。 もっと非情に残酷でもいいと思いました。 やはり監督の若さとやさしさがでてしまった作品。 点数にするとイマイチになってしまいますが、見過ごせない佳作です。 映画館まで見に行けとはいいませんが、DVDで出たなら一度は見ておくべき作品だと思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-03 00:28:19) |
20. レクイエム・フォー・ドリーム
《ネタバレ》 先頃、めでたく英エンパイア誌で落ち込む映画ベスト1に選ばれて、それで興味を持って見ました。 結論としてそうは落ちこまなかったです。というのは、これって自業自得だからじゃないだろうか。 ダンサーインザダークの自業自得じゃないのに地獄をたっぷり見せつけ、最後にほんとに地獄に突き落とすといった変質者的な悪趣味とはちがう。きわめて真っ当な作品と感じました。 ところでダンサーインザダークの私の評価がいつの間にか×になっていたが、なぜなのか今もわからない。理由くらい説明してほしいところだ。なんかの間違いじゃないだろうか。 ま、それはおいといて映像はなんか青臭い映像科の学生の実験映画みたいで、ところどころチープだが、それを補ってあまりあるのが女優陣の演技。エレン・バースティンといい、ジェニファー・コネリーといい凄まじい。ほんとに二三回はドラッグ経験があるんじゃないか?と思うくらいリアルな演技。たぶん日本の女優でこんな演技ができるのは皆無だと思う。多くはただのヒステリー女になってしまいそうだ。 特にジェニファー・コネリーの演技は冴えに冴え、無表情のときでさえ、ものすごい演技をしてしまってます。 しかし、清純女優だった?彼女がこれほどの汚れ役をやるとは。 こういうプロ根性のある女優も日本ではどれほどいるのか。 音は、ドラッグムービーなんだからもっとサイケにはじけてもよかったかも。 一方音楽はちとしつこい。 難はいろいろあるけど、妙な魅力がある作品。 [DVD(字幕)] 8点(2009-04-12 01:43:20) |