1. 炎のランナー
「その道で名を成した人々を称えよう。彼らはその時代の人々の誇りであり、栄光でした。」映画中に忠誠・信仰・団結・自己犠牲の精神などが謳われており、同じ様に歴史と伝統のある日本人に大変愛されるであろう作品。偏狭でない良質な愛国映画。文科省は、下手な愛国心教育するより、この作品を授業で鑑賞させるように指導したほうがいいだろう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-04 19:33:32) |
2. 千利休 本覺坊遺文
できれば、山崎努太閤で三船利休の絡みを観てみたかった。越前織部もよいです。この撮影時、三船も利休も同じ69歳だったんだな。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-05 06:10:50) |
3. 乱
なぜこの作品が前作「影武者」より好きになれないか考えてみた。結果、主役の仲代を引き立てる為、脇役に格下の俳優を起用していると思った。ほぼ仲代と同格の山崎努を競演させていた前作は、劇を2人で支えていたが、本作は、仲代達矢1人でがんばっていたように思う。(彼は名優であるけれど三船・勝新のようなスターではない。)どうしても俳優陣が弱すぎる。本来なら3人の息子の1人くらいには、若き日の仲代・山崎クラスの役者が要る。根津甚八の演技が弱い。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-19 03:32:18) |
4. 誓い
《ネタバレ》 反戦映画です。徴兵制に反対します。軍隊組織の官僚体質。戦場での人間の命の値段の安いこと。銃弾を抜いての銃剣突撃。敵への肉薄しか許さない西欧版「背水の陣」 8点(2004-08-20 20:26:43) |
5. 火垂るの墓(1988)
わざわざアニメ化したのは、子供達に観せようということでしょうか・・・。18禁のエロ・アニメなみに世間ずれした大人が観て感涙?する為の映画であって、判断力の無い子供達には有害だと思う。追い詰められた世相のなかの人間(劇中はオトナ)のもつマイナスの部分だけを強調してるのは、戦争反対というより、大人に対する不信感を煽りたいか持ってもらいたいのでしょう。それは、少年期の原作者世代がもつ敗戦後、価値観180度転換した大人社会から受けた”心のキズ”を現代の子供達にも同じ様に味あわそうとしているのに等しい。(親に虐待され成人した者は、自分の子供にも同じような目に合わせる傾向があるらしいですが・・・。)でなければ、観客の子供達には、劇中に酷い大人だけでなく、人情味のある大人も設定し、”戦争の悲惨な中でも弱き小さき者への愛は存在し、自分達は立派な後者になろう”と希望を与えるような内容にしないと人生経験の乏しい子供達には有害だし、これからの日本社会に悪影響を与えかねないので、この作品は支持できない。 [地上波(字幕)] 0点(2004-08-20 05:20:48)(良:1票) |
6. 天国の門
《ネタバレ》 映画のような”ジョンソン郡戦争”は実際は、未然に防げていて起こらなかったんですよね確か。 4点(2004-07-11 00:39:45) |
7. 太陽の帝国(1987)
《ネタバレ》 上海租界生まれで本国とのつながりを持たない結果、欧州人・英国人としてのアイデンティティを確立しておらず、中国と日本の戦争で素敵な零戦・勇敢な日本軍側に肩入れしてる少年。日本人のアイデンティティを確立しきれていない現在日本の若者とダブる。案外見落とされがちな中国大陸における敵国民間人の収容所が描かれているのが新鮮だった。 8点(2004-07-06 15:25:55) |
8. ラストエンペラー
《ネタバレ》 前近代的な退廃的な清朝末期の紫禁城が描かれてるけど、恐らく欧米人のオリエント趣味じゃないかな。一つの首枷につながれた犯罪者、ペニスを切り取られた宦官、人間を踏み台代わりにして馬に乗る。(本当に清朝は、こんなだったのだろうか?日本人には考えられない)労働改造所の所長が一転、文化大革命で紅衛兵に三角帽をかぶせられ自己批判を強要され引きまわしされる。前半の王朝の落日と共産主義の冷酷さが充分に出ていた大作。 9点(2004-06-22 20:08:22) |
9. 略奪の大地
これが世界史で習ったところの”イエニチェリ”という連中ですか。恐ろしく冷酷ですな。”ウィーン包囲”とかやれちゃうわけです。このようにイスラム教に改宗していった足跡が旧ユーゴの”ムスリム”達になりバルカン半島が”近東”と呼称されるわけだ。いい勉強になりました。 8点(2004-06-08 07:09:01) |
10. ガンジー
ガンジー、ジンナー、ネルー、マウントバッテンときて、何故”ネタジ”とインド国民軍が来ない。”マハトマ”・ガンジーとチャンドラ・ボースの確執など描ききらないと肝心なところで問題から逃げているように感じる。インド独立の意味をアングロ・サクソンは、ガンジーを賞賛し、オスカーを与えることで決着付けてしまっている。 4点(2004-04-16 11:44:44) |
11. 影武者
黒澤監督は、”騎馬 ”を撮りたかったのですよ。三船プロの「風林火山」の馬をミフネに直訴したようだけど稲垣監督で撮られたから・・・。武田騎馬軍団は、あったと思います。西洋の軍艦が日本に渡来し、鉄砲をもちこんでるんだから、西洋の戦術や優秀な馬も海外からいくらか輸入し、交配していたと考えた方が普通でしょう。好奇心旺盛な日本人で戦争のプロフェッショナルのサムライなら当然です。 [映画館(字幕)] 9点(2004-03-27 21:11:30) |