1. もののけ姫
《ネタバレ》 確か、ガキの頃は親がビデオを買ってくれた。自分は時代劇という設定やらが好きだったし、疾走感ある映像が好きだった。今見返すと、実はそれだけだったと言うことが如実に分かる。アニメの功罪はキャラクターや世界観、ディティールだけで人を魅了してしまうところにある。確かにそういった造形は上手いし、素晴らしい。けど、物語として観たらこの作品は尻すぼみで、訳分からん乱入者の登場でテーマの結論さえはっきりせずに終わる。テーマへの真摯な態度が無い。ガキの頃も、初めて観たときも「結局お前は文明と自然のどっちを選ぶのさ」と煮え切らなかった。駿は物を語ろうとしながらも、最後に語ることを放棄する。どの作品でもそうだ。結局、彼の作品は彼の興味の赴くままに作られているとしか思えない。また、結末付近でテーマへの興味をなくしている作品ばかりだ。 「クレしん」や初期「劇場ドラえもん」は物語を語ろうとする意思がるし、良い意味での勢い任せの力がある健全な「アニメ映画」である。大人の鑑賞に堪えうるものを作るという意思・野心がある。駿は語ろうとしていない。彼の世界を見せているだけである。アニメーターとしては素晴らしい人だと思うが「アニメ映画」の監督としては、正直言って失格だ。 [ビデオ(吹替)] 3点(2007-11-19 07:58:59)(良:1票) |
2. 平成狸合戦ぽんぽこ
《ネタバレ》 ラスト近くで出てくる、栄養ドリンク飲んで働いてる人に化けた狸たち。ようは、狸=学生運動してた団塊の世代。狸使っているけど、実はノスタルジー映画。展開もちんたらしてるし、見てて面白くない。 [地上波(吹替)] 3点(2007-11-19 07:41:52) |
3. インサイダー
《ネタバレ》 ラッセル・クロウとアル・パチーノの演技合戦。内部告発者を二段構えで用意した後半の展開が素晴らしい。マイケル・マンの演出も、いつも以上に力が入っていて圧倒される。パチーノのジャーナリズム精神と、ラッセルの最後のインタビューから、「男」の生き様、「男」の何たるかを、ひしひしと感じた。やはり今のハリウッドで「男」を描かせたら最強ですね。なんてったって名前が「マン」ですもん。 8点(2004-09-02 17:40:08) |
4. スパニッシュ・プリズナー
脚本が凄くいいです。伏線の張り方や展開のもっていき方など、凄い上手いです。ただ、あくまで娯楽作品で地味なつくりなので観終わって普通に「面白かった」としか残らない。伏線を張り巡らした素晴らしい脚本だからといって、必ずしも傑作・名作になるとは限らないと、改めて痛感した。やはり、普遍的なテーマやスケールってものを盛り込まなきゃ物足りないのかも。脚本に興味がある人は観るといいですよ。大変勉強になります。 6点(2004-09-02 17:28:49) |
5. ワイルドシングス
最後のどんでん返し、あれはどんでん返しとは言えませんな。あんなの超反則技ですよ。 2点(2003-05-24 23:30:54) |
6. 紅の豚
この映画のキャッチコピーが嫌い。「かっこいいとはこういうことさ」と謳っているがどこがかっこいいんだか。血気盛んな娘に尻にしかれて振り回されてるところのどこがかっこいいのだろう?その点でもう僕は受け入れられなかった。 [地上波(吹替)] 3点(2003-05-24 22:58:20)(良:1票) |
7. RONIN
そんなに悪い映画だとは思わないが・・・70年代もののアクション映画が好きな僕としてはとても面白かった。アクションの演出や小道具の使い方等、いまどきのアクション映画にはない味のあるよさがあると思う。浪人の説明がしっかりしてないのにいちち目くじら立ててそれを引き合いに出すのはどうかと。所詮そんな説明もひとつの場面にしかすぎない訳で・・・ちなみにフランケンハイマーは「アルマゲドン」の監督マイケル・ベイの生き別れの父親だったそうで。去年亡くなったと知らせを聞いたときはショックでした・・・ 7点(2003-05-24 22:36:19) |
8. アルマゲドン(1998)
危機が危機になっていない。演出力が無いからアップの多用と前編大音量の効果音と音楽、しかも音楽はうるさいほど流れっぱなし。あんな隕石に引力ある訳ねえだろ!こんなの映画と認めません 0点(2003-05-24 22:16:23) |
9. シン・レッド・ライン
反戦映画としては完璧の出来。あんな美しい自然の中で人間たちはなにやってんでしょうね?愚かですね~。ってことが言いたかったのだと思う。だからストーリーを求めるんではなくて、感じ取る映画です。「プライベートライアン」や「史上最大の作戦」等のものと比較するんでなくて、「西部戦線異常なし」といった戦争映画と比較すべき。 10点(2003-05-20 16:09:56) |