Menu
 > レビュワー
 > komati さん
komatiさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 25
性別 男性
年齢 45歳
自己紹介 生温いロマンチックなものには拒否反応を起こしていたつもりだったのに、いざ好みの映画を列挙するとその中にちらほら散見。自分の隠れた趣味思考を再確認しています。
以前に観た映画の感想も書きたいけれど犬並みの記憶力ではなかなか……。記憶を手繰り集めて書こうと思います。
(映画館)……映画館で観た、(ビデオ)……ビデオ・DVDで観た、ということで。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
末期を迎える人間をお涙頂戴だけで纏めなかった監督のスタンスには好感を持った。只、描き方が不自然なように思う。自分の残り少ない余命を知ってしまった若年の女性が果たしてあんなに淡々と現実を捉えることができるのか。発狂してもがき苦しんだり、周囲の人間に励まされたりといったことが無いこと(医者は例外として)に嘘臭さを感じる。山本常朝も「武士道は死ぬことと見つけたり」といっているように、「死」を考えることは活き活きとした「生」を考えるに当たってのパラドキシカルなものであるのだから、「死」の告知は一念発起するための楔とはなるのであろう。しかしそうであるが為にその「死」の告知を彼女の分岐点として安易に使用した監督の短絡的思考が伺える。更に自分の置かれた環境への絶望と温かな家庭からえる幸せとの狭間で何も考えずに生きていた女性が、あんなにも活動的に生きれるのか? とも訝る。凡庸な女性が何らかの事件を契機に自分探しをする女性を描きたかったのなら「死」と云う簡単なモチーフを使わないほうがベターではなかっただろうか。「死」を間近にした時、あんなに我侭で偽善的な行動に出るのか、私は腑に落ちない。悲しい物語を淡々と見せることを狙った映画だが、それが為、粗が大きかったようだ。末期の話としたら物足りず、自分探し映画として観ても物足りない。(映画館)
4点(2004-03-26 17:40:47)(良:1票)
2.  きょうのできごと a day on the planet 《ネタバレ》 
恋愛に積極すぎる女。自分の彼氏とその幼馴染を妬む女。努力もせずに夢を語る男。なよなよした男。怒りの為無関係なものに奴当たりする男。人間関係から一歩引いた男。いい人すぎる男……。ある男性の引っ越し祝いに集まった男女七名はそれぞれ憎めないながらも一癖あり、付き合うには大変なタイプ。更には、テレビの中の事件やもろもろが絡み合う典型的な群像劇。確かに、笑いや怒りや悲しみが要所要所に挟まれていおり、巧い映画と言及できる。しかし、それでも、否、それだからこそ物足りない。もともと群像劇はすきではないのかもしれない(PTAの「マグノリア」などは苦手。巧いな、と唸るけれど、好きか? とと割れれば答えはNOである)。終盤にある人物へと物語が収束するのなら、それはまたよいのであるが、それが無いのであまり余韻が残らない。辺に豪華な脇役も不必要だ。その人物(佐藤仁美や北村一輝)らがストーリーに絡むのかと注意してみても大して絡まない。観客を混乱させただけである。又、どこにでもある些細な出来事を映画にする技法は世界共通であるかもしれないし、それにより傑作となったものもあるが、今作がそれとは云えない。正直テレビで充分であろう。鯨の剥製のみに金がかかっているだけだ。このような日本映画の典型的系統である作品を今最も注目されている若手監督が撮らなければいけないい現状をもっ嘆くべきだ。巧い映画であったが、映画的魅力には欠けていた。多少辛口になりましたが、まあ好みの問題と云うことで御了承を。(映画館)
5点(2004-03-24 21:20:27)
3.  藍色夏恋 《ネタバレ》 
あー、恥ずかしかった。こういう映画で若干の不快感を生じてしまう齢となってしまったことに時の流れを感じます。だって、夜のプールやら、ラブレターを友達に託すやら、それを学校中に公開されて恥じをかくやら、青年が明るく運動神経が良くてちょっと助平でそれでもって何故か主人公に惚れている所やら、自転車やら、なんやらかんやらが恥ずかしいのですよ。定番の青春的記号を映画中にちりばめるのってある意味勇気が要りますよね。ベタすぎと批判されそうで。後半での急展開が少々趣深いものでしたが、それでも少々です。やはり全体として平凡な少女漫画を見せられているようで体がむず痒かったです。いやはや腐った大人になってしまいました。(映画館)
6点(2004-03-20 00:08:21)(良:1票)
4.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
テレ朝の温泉デカ(勝手に命名)並に挟まるお色気シーンを味わいまして、改めて映画監督をそこはかとなく妬みました。「そこもっといやらしくケツ振って―」なんて演技指導してるんですよ。手取り足取り。蛇の衣装も不必要だし、酒場でのお色気ダンスも意味無いし。リビドー満載です。後半の水野晴郎ばりの大どんでん返しにもおもわず仰け反りました。このファム・ファタールは超能力者なのかと。好き勝手に作っていていいです。この監督はそんなに好きではなかったけれども今作でお気に入りとなりました。それにしても最大の被害者はトラックのおっちゃんでしょう。娘がいるのに人身事故の加害者となってしまって……。(ビデオ)
8点(2004-03-19 23:55:47)(良:1票)
5.  HERO(2002)
登場人物の心の機微をスタイリッシュで美しい映像で切り取る稀代の名監督がアクション映画を撮る! 出演はジェット・リーやマギー・チャンといった国際的な俳優! これで心躍らせない映画ファンは皆無だろう。自分も2003年度、最も期待するものを観に映画館に足を運んだ。しかし、しかしである。裏切られた。期待していた分それはは尋常ではなかった。あまりにもチープすぎる。まず、あの脚本。単調すぎるが所以、途中何度も睡魔に襲われた。いくらアクション映画であり、映像が主であるといえどもあそこまで人を嘗めた話はない。嘘→妄想→真実と同じような話を換骨奪胎して進める手法。確かに「羅生門」で使われた手法であるが、今作では明らかに真実が明白なためそこにミステリー的興奮もない。冗長なだけ。更にはアクションシーンも延々と同じテンポで進み飽きる。最初のジェット・リー対ドニー・イェンのシーンには映画的興奮を覚えたが、それから大きく失速。加えて派手なCG処理はコントかとも思わせ失笑を禁じえなかった。監督の映画撮影のリズムはラブストーリーやヒューマンドラマには向いているのだが、アクション映画には適していないのだろう。本当に退屈だった。(映画館)
3点(2004-03-04 22:58:56)(良:2票)
6.  嗤う伊右衛門 《ネタバレ》 
ラストシーンはお岩が憑かれた様に疾走するシーンと並ぶこの物語の最も美しいシーンではないかと思うが、それがあまりにも酷い。あそこだけは原作に忠実にやってほしかったが、只の幽霊話になっていることに辟易した。全然納得がいかない。更にはザ・ベスト・オブ・蛇足と形容したくなる現代の東京の俯瞰図への移行。そんなのいらないって、監督さん。シメはお岩の骸を抱きながら嗤う伊右衛門のカットでいいじゃない。まさに画竜点睛を欠く。もっとも目を入れる前の龍の全体像すらも舞台演劇的な大仰な台詞回しや失笑を禁じえないスプラッター描写、侘び寂びの漂わないヌードシーン、原作読了者の自分にすら理解しにくい人物相関、お岩と伊右衛門の愛情描写の物足りなさなどにより歪んだ造形となっている。映画の雰囲気がちぐはぐしている。自分の大好きな小説だったのにとても残念だ。それでも映像化不可能といわれる京極作品を映画化してくれたことはは嬉しいのでこの点数。でも蜷川作品は2度と観ない。(映画館)
5点(2004-02-27 20:53:36)(良:1票)
7.  阿修羅のごとく
所詮男と女の関係性にのみ阿修羅が潜んでいるのか。 原作者が女性なので女性のみが悪くかかれているが、 現実のところ、男に非があることが多々ある。 そればらばいっそう愛情なぞかなぐり捨てたくなる。 そう感じた。男女間のいざこざ以外の阿修羅(家族間の確執など) にもっと焦点が当てられていても良かったが、それでは散漫になるか。 女性の後ろめたい部分が良くかかれていると思うが、 それが顕在化されたであろう現在ではそれは希釈され衝撃は少なくなる。 現代を舞台にアレンジにしたほうがベターではなかっただろうか。 もし二昔ほど前を描くにしても深田恭子なる平成的な女優はミスキャストではなかっただろうか。 端々に挟まれた喜劇性は心地よく、大竹対桃井の修羅場は鬼気迫るものがあり滑稽ですらあった。 三女の恋愛もほほえましく、木村佳乃のいやらしさ(性的にも精神的にも)は良かった。 鑑賞後に不快感は生じなかったものの、 更に傑作となりうる素材を平凡な佳作とした映画だった。 (映画館) 
7点(2004-02-26 23:26:53)
8.  ゼブラーマン 《ネタバレ》 
ヒーローに憧れる男がリアルにいたらこんな感じなんだな、と妄想しながら脚本家の宮藤官九朗は物語を書いたのだろう。ヒーローものを御伽噺から現実へと近づけた作品としては「アンブレイカブル」や「スパイダーマン」などがあげられ、現に今作を観ながらそれら映画を思い返していた。序盤はくすっと笑えるシーンも多かった。しかし次第にギャグのからすべりがめだちだすと同時にストーリーも破綻していく。教頭の脚本に沿って何故現実も進行したのか? ゼブラーマンがヒーローとしての能力を発揮し出す原因は? 何故鈴木京香は正体に気付くのか? 私は「ヒーローものだからなんでもあり」との言いぐさは唾棄したい。ファンタジーだからこそ例えばヒーローへの能力付与に一定の説明が必要なのである(それは改造人間だから、不思議な実を食べた、超能力使いであるから、といったナンセンスな理由でもいい)。荒唐無稽だけでは物語りは収拾がつかないし、そこに違和感をおぼえる観客が出てくる。一貫した論理展開が、ありえない話しであるからこそ必要ではなかろうか。最後に空を飛び、敵を倒すシーンで涌き出すカタルシスによってこの作品への不名誉な低評価は免れえた。しかし、監督・脚本・主演とどれをとっても一流であり、この三者だからこそ作りえる最高の傑作を期待した私の願いは裏切られた。この無念を晴らすべく是非続編を製作してもらいたい。  (映画館)
7点(2004-02-25 22:54:10)
9.  非・バランス
私はこの作品を昼日中に観ていた。百人ほど入る映画館には自分以外には数人しかいなくて「ああ人気ない映画なんだな」なんて思っていた。自分自身ロマンチズムに覆われた寓話的作品には食指が伸びないのだけれども、なぜかそのときインスピレーションが働いてこのチケットを買った。上映終了後、私は泣いていた。号泣していた。エンドロールが終わっても泣いていた。そんなこと初めてだった。少女の閉ざされた世界が菊チャンによって打破されたこと、いじめなんてつまらないことから吹っ切れたこと、そして、性別も年齢も棲む世界も違うこの二人の友情が素晴らしすぎて心が震えたんだと振りかえるが、なんでそんなにも泣いていたのか正直良く分かっていない。もう一度観ようとは思わない。アラが見えてしまいそうであり、素直に感動できなくなった自分がいそうであるから。しかし、この作品から受けた心の動きは今も残る。決して世間的には絶賛されてなくても、そこはかとなく愛着がある映画だ。 (映画館)
10点(2004-02-24 22:32:18)
10.  SWEET SIXTEEN
やりきれない。リアムは単純に母親と暮らしたかっただけなのに……。ドラッグやナイフや盗みや殺人に覆われているけれども、ここには家族への真摯な愛情が充満している。それはとても心地が良い。しかし、只家族で暮らしたいだけなのに周りからの妨害の所為で、もがき苦しむリアム。先進国の一つである英国にはまだ以前として階層社会があり、そこから抜け出すのはこれほどまでに至難の業なのか。ここまで少年が苦しまなければならないのか。ここではたと思う。そんな悲惨な現状から抜け出すために、犯罪に手を染めるのは悪なのであろうか、と。あまりにも純粋なリアムの行動にそれを糾弾する言葉を私は持たない。――それにしてもこれに引きかえると日本のなんと平和なことか。追記 ビデオじゃなく映画館で観るべきだった。恐るべしケン・ローチ! (ビデオ)
9点(2004-02-23 22:15:49)(良:1票)
11.  アカルイミライ
閉塞感に覆われた世界の中で少しも望みを掴めないでいる若者。明るい未来なんて個人個人で異なるものであり、一定の型なんてない。オダジョーにとってはあの場が「アカルイミライ」なのである。他の人にとってはそこに希望を見出せなくても……。監督の云わんとしていることは感じたつもりだし、描かれていることにも関心がある。しかし、駄目だ。受けつけない。この監督とはフィーリングが合わないのだろう。コアなファンに囲まれた中でオタク的な映画を作るのもいいが、この監督がドップリと大衆に迎合した映画を観てみたい気がする。 (ビデオ)
4点(2004-02-21 23:49:27)
12.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
イヤー、この題名つけるとは相当な勇気を必要としたんじゃないのかな? まあ、自分は題名なんざ全く気にせずに見たのでねらい通り吃驚しました。驚嘆しました。見終わってからネットで冷凍庫の死体の意味だとか子供が喋れないことの重要性だとか知って良くできてると再認識しました。所々笑いを誘ってるかのような安っぽいつくりがあったので大傑作とは云いませんが、上映時間の短さだとか低予算(エンドロールが短い!)の割には充分楽しめました。 それとアマンダ・ピートと云う女優を知っただけでも十分価値がありました。 (映画館)
8点(2004-02-11 18:21:26)
13.  シティ・オブ・ゴッド
これを人は傑作と云うのだ! そう唸った。 当作品を罵倒・非難する人がいたら会ってみたい。 日本の如く生温い現実とは対極の世界で生きる少年たち。「ドラッグ? 銃? そんなの日常のことさ」と吹聴するような生き方。「神の国」では保身の為に銃を手にし、現実を忘却する為にドラッグを欲する。そんな世界があることを我々に納得させる力がこの映画にはある。そしてそんなくそったれな中ででも生きなくてはならない宿命を感じさせてくれる。この映画には生命力があふれているのだ! 時折流れる家族愛や友情の温かな香りがこの救いようの無い冷酷な世界で映えていた。ただ残酷なだけの作品だったならば到底傑作には程遠かっただろう。(映画館) 
10点(2004-02-11 17:41:15)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS