1. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドが若いですね。帽子にポンチョ、無精ひげにくわえタバコと、その後の彼のイメージを決定づける姿で現れる。クールなのにどこか軽みのある演技が実にいい。この女っ気がほとんどないこの映画で唯一出てくるのはインディオがうつろな瞳で思い出す若い女性。この美しい人が物語のカギを握る。「俺の名はモーティマーだ!」と叫ぶ初老のガンマン。驚くインディオ。2人が大切に持つ、裏側に写真のあるオルゴール付きの時計で、敵のインディオは実は家族同然であることがラストで判る。敵役インディオですら、この瞬間を待っていたかのようなラストの決闘シーンは、これ以上ないくらいの緊張感が走る。そして耳に残る、西部劇風な口笛まじりのメロディー。時にはバロック調の旋律も劇的に響く。さらには哀愁をおびたオルゴールの音色も混じる。そう、あのモリコーネの曲です。たくさん人が死ぬのにどこか叙情的。名作と呼ばれる所以かもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-22 18:56:47)(良:1票) |
2. 続・世界残酷物語
前作と比べると、ちょっとあくどすぎてあんまり好きじゃない・・・でも、仏教徒の焼身自殺シーンのようにこの作品あたりから、死の瞬間を捕えた場面がどこまで本当で、どこまでヤラセか曖昧になってきたのはちょっとした見物。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-11 17:17:41) |
3. 続・荒野の用心棒
とにかく最初から最後まで、普通の頭では考えられないようなアイデアの釣瓶打ちで、さすがマカロニ!と叫びたくなる傑作。棺桶の中からガトリングガン、それだけでもキテるのに、最後の最後に隠し玉が・・・なんてクールなんだ、この映画。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-07-09 16:49:13)(良:1票) |
4. アルゴ探険隊の大冒険
ハリーハウゼンの映画はこれが初めてですが、すばらしいですね~。CGばかりが特撮技術じゃないって思いました。(クライマックスの骸骨戦士は、スパイキッズ2の元ネタ?)観た後ギリシャ神話に興味がわいてくること請け合い。それぞれのキャラや怪物たちのバックグラウンドをひもといていけば、面白さ倍増でしょう! [地上波(字幕)] 8点(2005-07-06 13:31:31)(良:1票) |
5. ヤコペッティのさらばアフリカ
これぞ残酷の極み。動物も人ももうとにかく殺されまくってます。ヤラセもあるんだろうけど、映像の向こうから死臭が漂ってくるみたいで鼻がどうしようもないくらいもげそうになってきます。もし私があの当時のアフリカに生まれていたら、生き残れただろうか?本気でそう考えてしまった。 だけどその一方で、この作品が作られてから四十年も経っているのに、今でもアフリカでは内紛が続いていて、多くの犠牲が後を絶たない。そう思うと、「世界で最も残酷な動物はただ一種類。それは人間だ」というヤコペッティのナレーションがあまりにも重い・・・ [DVD(吹替)] 9点(2005-06-12 17:57:56)(良:1票) |
6. 世界女族物語
前作の「世界残酷物語」で、日本の変な描写が少なすぎ!とお嘆きの人におすすめの一本。週二時間の性教育、あまりに怪しい西洋マナー教室など、笑いどころ満載です。でもただ笑えるだけでなく、サリドマイド病の子供達といった、硬派なテーマも織りまぜてあるという手腕はさすがです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-24 14:28:08)(良:1票) |
7. リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960)
リメイク版では立派な姿だったオードリーがオリジナルでは・・・かわいい。低予算ぶりがますますかわいらしさを強調しています。しかも声までなんだかかわいいぞ・・・ただし、最初のうちだけですが。 にしてもオープニングのおしゃれさは必見。一瞬、違う映画かと思った・・・ [ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-09 17:28:35)(良:1票) |
8. 荒野の用心棒
マカロニウエスタンは初めて見たけど、「おお、かっこいいぜ!」その一言が最初に口をついてでた。とくにクライマックスの緊張感はハンパじゃないです。続編のようで続編じゃない「続・荒野の用心棒」も観てみたくなったけど、近くのビデオ屋にないのが悲しい。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-09 13:50:32) |
9. 死霊の盆踊り
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」におっぱいぐるぐるバーって出てきたけど、本当の「おっぱいぐるぐる」はこっちですよ。以上。 [DVD(字幕)] 0点(2005-01-29 14:45:20)(笑:3票) (良:1票) |
10. 世界残酷物語
《ネタバレ》 この映画もヤコペッティも「映画界の恥部」だなんだといわれて、まともに語られないなんて・・・もったいない、非常にもったいない!!確かに、放射能汚染で地中に暮らすようになった鳥とか、今見ると笑ってしまうような場面も多いけど、原題の二つの意味を知ってから見ると、ヤラセ臭かった「雛の孵らない卵」やラストの「アボリジニの飛行機崇拝」が俄然悲惨なものに見えてきます。それらの悲惨さの上に名曲「モア」が被されば、もう言葉も出ないほどの美しさを醸しだしてきます。それに、人間の文化風俗がいかにヤラセとキワモノに満ちたものなのかと思いましたね。本編にはでないけど、日本人も一昔前までチョンマゲをしていたし、アフリカのある部族は唇に穴をあけ、そこにおおきな板を入れていたりしてる。当人が普段当たり前に思っている多くの事は、第三者から見れば、信じられない事だらけなのかもしれない。そんな普段気づかないけどよく考えたら当たり前の事を喝破したヤコペッティ。なんてカッコイイ奴なんだ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2005-01-15 13:34:27)(良:1票) |
11. シェルブールの雨傘
学校で恋愛感情についての学習という一環で見せてもらったこの映画。フランス映画に苦手な印象を持っていた私でも大いに感動できました。先生が「人生こういうこともあるんだよ」と言っていたのが忘れられません。でも、周りの生徒は「退屈」「・・・シェルブールの雨合羽?」とかさんざん叩きまくってて、見ているこっちは別の意味で切ない気分になってしまいました。 8点(2004-10-02 14:28:33)(良:2票) |