1. トロイ(2004)
《ネタバレ》 面白いですが・・・同じく戦争スタイルが中世の「ロードオブザリング・二つの塔」と比べると、どうしてもただの中世の戦争映画にしか見えません。「伝説の再現」が売りなのに・・・。ロードオブザリングに勝っているのはアキレスとヘクトルのガチンコと男優陣の見事な肉体美(笑)でしょうか。 7点(2004-05-21 10:33:03) |
2. 21グラム
この作品は時間軸が所々狂っており、例えば大本の流れの最後の直前のシーンが前半にきていたりします。このシーンの数々は、どれも見ている者を引き込み、考えさせるものだと思います。これがこの映画の面白いところでしょうか。更に書きますと同じ時間軸が狂っている映画の「メメント」と違い、誰にでも分かるように工夫されている点は素晴らしいです。もう一点、違うところはストーリーがあまりにも暗すぎる。悲劇が物語の中枢になっている上にその悲劇が誰にでも起こりうる、ありがちなものだからよけいに暗くなるのだと思います。最後に、この作品と同時期に公開されたミスッティクリバーでオスカーの主演男優賞を取ったショーンペンですが、私個人としてはこの映画でのショーンの演技の方が優れていると思います。 9点(2004-05-16 16:03:06) |
3. 座頭市(2003)
時代劇にも関わらず、とても新鮮で何も考えずに楽しんで見れました。ただかなりの回数で使われていたCGがバレバレだったのには大いに減点。最後の派手すぎる下駄タップが原因で、二回あった農民のダンス・工事現場などの音楽シーンの色があせてしまってしまったのは残念。全体を通したら面白いんだけどなぁ。 7点(2004-03-25 16:09:21) |
4. ボウリング・フォー・コロンバイン
映画の初めの部分では銃社会の危険性を訴えてるかと思いきや、中盤で「銃が悪い訳ではない」と趣旨が変わる。そして最後に全米ライフル協会の会長をインタビューして銃社会の危険性に逆戻り。ドキュメンタリーとはいってもこれはちょっとお粗末ですね。しかしこの作品を発表したことの意義だけで高得点に値するのでこの点数。世界中の人に見てもらいたい作品でもあります。 9点(2004-03-22 17:06:52)(笑:1票) |
5. ギャング・オブ・ニューヨーク
かなり製作費が掛かってますが、決して面白くないです。というよりつまらないです。歴史物だったから説明云々で・・・という言い訳が許される内容でもありません。アメリカ人が数少ない歴史を感じれる映画としては良いかもしれませんが、私は日本人なのでこの点数。 4点(2004-03-22 16:31:16) |
6. たそがれ清兵衛
映画として減点理由が全く見当たらない。全てにおいてすばらしい作品です。ただし内容が大人過ぎるので、チャンバラを念頭に置いたラストサムライと違い、全員に好まれるものでは無いかもしれません。大人の映画好きの方は必見です。 9点(2004-03-17 08:54:36) |
7. 千と千尋の神隠し
今までのジブリ作品とは違い、一般受けするファンタジーだと思います。なんせいつもの鳥肌が立つようなセリフは殆ど出てきませんから。「生きる力」「勇気」など考えずに、とにかく目の前に起こっているファンタジーをただ楽しんでください。だたカオナシの存在理由の不明確さ、その他諸々の不備などでちょっと減点。 8点(2004-03-05 21:43:42) |
8. ロスト・イン・トランスレーション
アメリカ人だけでなく日本人にも見てもらいたい映画です。今現在、私はアメリカに留学しており日本の悪い面・良い面などを客観的に見れるようになってきたと自負しております。その私から言わせてもらうと、この映画内で描かれている日本の負の面は的確であり、日本人が自覚せねばならないところだと思います。もちろん私は典型的な白人女性がアホに写っていたシーンが一番好きですけどね。本当に多くのことが上手く盛り込まれている作品です。これからのソフィア・コッポラに注目。減点すべきところはやはり日本の紹介がくどいところと全体的にテンポが遅い所くらいです。 9点(2004-03-04 19:01:16) |
9. トランスポーター
正統派のアクション映画としてはかなり質が高いと思います。いつもの香港映画では見られないような「殺さずのアクション」が新鮮で良かったですし、足技も大変綺麗でした。そして前半部分では迫力のあるカーアクション。十分に楽しめました。しかし映画自体に一貫性がないというか、極端に書くと途中から違う映画になってしまったのには減点。弁護---映画が変わらなかったらあの鮮やかな格闘アクションが無くなってしまうので、個人的にはあの展開はよかったです。やはりアクション映画で傑作を出すのは難しい。 7点(2004-03-02 11:28:56) |
10. パール・ハーバー
日本軍がアメリカ軍をぼこぼこにするシーンをハリウッド映画で三十分以上流した。それだけで何点かはあげられると思う。それに加え、あの戦闘シーンのクオリティの高さは批判できる物ではない。他が酷い有様だろうが、これだけは認めるべきである。 6点(2004-02-28 11:16:56) |
11. トリプルX
本当に可も無く不可も無く・・・主人公がキザじゃない007といった感じですね。批評が物凄いしにくい作品です。まぁ007が好きなら見ても損は無いと思います。 5点(2004-02-27 16:30:29) |
12. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 とても良くできているし、拍手を送りたい映画だが、事実を元にしているだけあってあまり映画として楽しめる作品ではない。それは「重い」「残酷」などの理由で楽しめないのではない。ドイツ人に対しての蜂起にも参加せず、ただひたすら逃げ続けるだけの主人公に嫌悪感を抱くからだ。更に、逃亡中、ピアノを切望している主人公にも関わらず、自分からピアノを弾くシーンが全く無いのも頂けない。「見つかる覚悟で・・・」という展開を「ピアニスト」と付く映画に、こういった期待してしまうのは一映画ファンとして当然だと私は思う。これで「ただのユダヤ人の映画」と言われてもしょうがないだろう。あと原題の「The Pianist」に「戦場の」を付けた邦題には怒りを覚える。なぜならこの作品には戦場らしい戦場は一度たりとも出てこないし、主人公は只管に逃げていただけだからだ。私には「戦場」と付ければ客が入ると見越して付けたとしか思えない。そして「戦場の悲惨さが・・・」と完璧に内容を勘違いして、ユダヤ人の方々には無礼極まりない感想を持っている人が少なからずいることにも私は怒りを覚えずにはいられない。 7点(2004-02-27 16:08:59)(笑:1票) |
13. トゥームレイダー2
すべてにおいて陳腐です。普通、矛盾だらけのアクション(つまり意味の無い行動など)はアクションを光らせ、観客を興奮させる為に行われるものですが、この映画に限っては全くアクションが光っていません。それどころかアクション以外にも矛盾点が大量にあります。その矛盾は映画を光らせるのに必要とはとても思えず、見ていて不快以外の何の感情も持てません。監督は何がしたかったんでしょうか?真面目に作ったとは思いたくない作品です。 3点(2004-02-26 19:43:13) |
14. ザ・メキシカン
《ネタバレ》 なんでもない普通の映画。むしろ真剣に批評すると陳腐な映画になってしまうのかもしれない。ただこのほのぼのとした雰囲気は見ていて楽しいし、気分が良くなる。ロケ地からして監督はこれを狙っていたんだと思われる。しかし腑に落ちない点として、なぜゲイの殺し屋を殺してしまったんだろう?あれでこの映画の雰囲気を台無しにしてしまった。その点がなければ10点の価値のある映画だと思う。 8点(2004-02-26 17:20:00) |
15. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
王道中の王道。まさにディズニーですね。単純に楽しめます。意外性が無いと言われていますが、あのジョニーデップを主人公に使った時点で意外です。そしてその意外な配役のジョニーデップのハマりっぷりに驚かされました。 9点(2004-02-26 09:27:34) |
16. ブレイド2
前作とは全く違う映画になっています。まずブレイドの一人舞台だった前作とは違い、一時的にですが仲間ができてます。それぞれに個性があり、相変わらずカッコいいです。ただメロドラマはいらなかった。アクション・色を貴重にしてるこの映画には全くの不要です。これには減点。ついでに書きますが、私はこの映画より服にセンスのある映画は見たことがありません。これは一見の価値あり。 7点(2004-02-26 09:10:46) |
17. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 作りが良いと言われているこの作品ですが、私はそうは思いません。首をひねってしまうシーンは多々あり、とても本当に良い映画だとは思えません。「少年時代に性的虐待を受けたことのあるデイブが、町で自分にした事と同じ事しようとしていた男を見つけ殺害、それが運悪くチンピラのジミーの娘の殺害日と重なってしまう。ショーンの捜査・デイブの奥さんを見てデイブが犯人だと勘違いしたジミーは『ケジメ』に従い彼を殺す」・・・これが本筋ではないでしょうか?主題である「現実の理不尽さ・無常観」などは全く感じれませんでした。恐らく主題がポツン、ポツンとシーンに入れてあるだけで、本筋を理解する上で全く必要無いせいだと思います。やはり監督の腕不足が否めない。もっと主題を主題らしく中心に、そして鮮やかに入れて欲しかった。 6点(2004-02-21 19:42:22) |
18. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
回数を重ねる毎に飛躍的に面白くなった珍しい作品。前回の反省点をなるべく直そうとしたんだと思います。製作陣の努力が伝わります。大変長い映画ですが、すべてのシーンが必要不可欠、つまりだれる部分が全く無い所に感動しました。恐らく何度も編集し直したのでしょう。もちろん注目の戦闘シーンも迫力満点のでき。所々「これはないよな・・・」というシーンはありますが、そんなことは気にしてはいけない。演出に花が無くなってしまいますからね。 9点(2004-02-21 18:48:39) |
19. 人狼 JIN-ROH
暗く、重い映画ですし、絵も技術力は高いんでしょうけど、一般的に好まれるものではありません。ただ映画としての出来大変素晴らしいです。伏線の張り方、ストーリー、キャラクター設定の不備の無さなど文句の付け所が無いです。この作品はアニメファンではなく、映画ファンが見るべきですね。 10点(2004-02-21 18:35:29)(良:1票) |
20. メトロポリス(2001)
映像は確かにすばらしいが、内容がさっぱり。結局何が言いたかったのか明確ではないし、ロックがあそこまで親父に固執する理由と共にすっきりしなかった。正直楽しめなかった。 5点(2004-02-17 13:48:05) |