1. ラヂオの時間
《ネタバレ》 三谷の初監督作品ということで、当時すごく期待して観たのですが、出来がいい映画とは言えませんでした。冒頭部からラストまで一辺倒な演出とテンポで、まったく緩急がない。眠くなります。でも、西村雅彦演じるプロデューサーが、ブースに立てこもった鈴木京香演じる主婦脚本家に説教するシーンはすごく好き!ここだけは何度見ても泣けます。 [映画館(邦画)] 6点(2012-06-23 17:23:13) |
2. 金融腐蝕列島[呪縛]
とにかく丁寧で完璧。一瞬たりとも無駄なシーンがありません。原田監督の才能と実力を見せ付けられました。主人公の幼い娘の使い方とか、もう宇宙レベル。監督力オリンピックがあったら、金メダルも夢じゃない!設定自体に興味を持てなかったところと、ストーリーが平板なところがマイナス点。 [DVD(邦画)] 7点(2011-10-07 21:29:47) |
3. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 出だしの部分はかなりいい感じで、これは期待できるなと思いましたが、まったくダメでした。「勘違いから犯罪者にされてしまい、どんどんエスカレートしていく」というコンセプトは好きなんですが、人間の反応にことごとくリアリティや必然性がなく、単なるペープサートになってしまってます。あと、プロットがうまくかみ合っていませんね。ストーリーだけでもしっかりつくれば、見れるものになったかも・・。堤真一はやはりうまく、遠山景織子はやはりかわいい。その二つに3点。 [インターネット(字幕)] 3点(2011-10-03 14:04:34) |
4. Love Letter(1995)
《ネタバレ》 僕はこの監督とはセンスが合わないのかなあ。終止イライラしっぱなしでした。テンポは悪いし、人間は薄っぺらいし、ストーリーも、面白くなりそうで、ならない感じ。物語のプロットのアイデアはいいのですが、全く活かせていない。映像的に言うと「光の使い方がきれいだ」というのはありましたが、ずっとそればっかりで、くどく感じます。音楽も、曲自体はきれいなのですが、シーンに全然合ってない。そういうふうにしか、感じられませんでした。期待していたのに残念です。 [DVD(邦画)] 2点(2008-10-10 01:56:29) |
5. 催眠
《ネタバレ》 これがあの「感染」と同じ落合監督の作品なのでしょうか。脚本に福田靖が関わっているというのも、本当でしょうか。登場人物の反応の滅茶苦茶さには、もう閉口です。「そんなとこで怒るかよ」「そんなこと言うかよ」の連続。リアリティないにもほどがあります。話もつまらないです。 [DVD(邦画)] 1点(2008-09-22 23:51:23) |
6. 富江 tomie
《ネタバレ》 同監督の「うめく排水管」が面白かったので、こちらの作品も見てみました。こっちはダメダメのグダグダホラーでした。残念。ただ、意図したものかは不明ですが、笑えるところがいくつかあって、そこはよかったです。一番面白かったのは、洞口演じる精神医が「催眠療法中に月子が言ったセリフ」を録音したテープを聞きながらメモをとるシーン。紙に「トミエ」とメモした後、「トミエ」と書いた下に「とみえ?」って。仮名なら一緒だろ! 要は、「トミエ 富江?」とか、「富江 登美枝?」のパターンのパロディなんでしょう。いくらなんでもあれは意図的にウケを狙ったんでしょうね。その後のシーンでも月子に、「トミエ とみえ」と大きく書いた紙を見せて「この名前に心当たりは?」とか聞くし。なんでそこでも二つ書くの(笑)。ひらがな読めればカタカナも読めるって。でも、面白いのはそこらへんまで。途中から笑えるシーンがなくなってきて、ただただ苦痛の退屈な時間が続くのでした。 [DVD(邦画)] 2点(2008-09-20 19:39:40) |
7. 誘拐(1997)
《ネタバレ》 これは面白かったですね。アイデアがよいし、映画の作りもよかったと思います。 [地上波(邦画)] 8点(2008-08-18 23:46:19) |
8. ルームメイト(1992)
オーソドックスなサスペンス映画ですね。1992年にしては、あまりに古典的。特に出来が悪いわけではないんだけど、ひねりがなさ過ぎて、ちょっと退屈。 [DVD(吹替)] 4点(2008-08-15 16:47:36) |
9. ライアー
《ネタバレ》 出だしはいい感じだったし、ストーリーの展開もなかなかワクワクさせるものがあってよかったのですが、オチの意味がわかりません! よくわからなくて面白いラストというのもありますが、これは、なんか不満だけが残る。 あの人が真犯人だったと考えると、彼はあの時点で逮捕もされていないし、決定的な証拠もないんだから、死んだことにまでして逃げる必然性まったくないし。 なんのこっちゃ。 [インターネット(字幕)] 4点(2007-08-23 11:28:54) |
10. ELEVATED(エレヴェイテッド)
《ネタバレ》 メインの「CUBE」のほうは、いまひとつで消化不良だったのですが、最後に入っていたこの作品は傑作! 「CUBE」よりも人物の反応がリアルで、ハラハラします。これが見れたので、「CUBE」借りてよかった、と思えました。 おおがかりな仕掛けのCUBEより、どこにでもあるエレベータのほうがずっと怖いし、この世の不条理が詰まっている。続けてみると、ちょうど比較できて面白い。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-09 16:34:53) |
11. マトリックス
《ネタバレ》 っていうか、今さら地球を取り戻しても、人間が生活できるようにするのは大変でしょ。それより、今までどおり生きた方がずっといいと思うんだけど。というわけで、主人公たちの基本的な動機に共感できなかった点と、映画としてつまらない点が悪いところ。よいところは、僕らが実際に暮らしている世界の「構造」を、「コンピュータ支配」というアイテムを使うことで、わかりやすく説明したところ。こういうテーマの作品って古今東西いっぱいあるんだけど、わかりやすさではピカイチ! この映画の世界観だけで終わっちゃあ、あんまり意味ないけど、ここからいろんなことが考えられますよね。ある人が、園子温監督の「紀子の食卓」を日本版「マトリックス」だと書いていましたが、「なるほどね」とほくそ笑んでしまいました。「紀子の食卓」はわかりにくいし、複雑で多面的な映画だけど、「マトリックス」を20歩くらい進めた、というか掘り下げた作品と言えるかも知れませんね。 [地上波(吹替)] 5点(2007-08-09 15:50:11) |
12. ソナチネ(1993)
平均点高いんですねー。びっくりです。僕にはさっぱりわかりません。これを見るより「3-4X10月」を100回見た方がずっといい。 [DVD(邦画)] 2点(2007-07-15 12:06:54)(良:1票) |
13. スクリーム(1996)
《ネタバレ》 評判がいいので、見てみました。しかし…。出だしの電話のシーンはなかなかよかったけど、それで終わり。偏見めいた言い方をあえてすると「アメリカ人って単純だなあ」という感じ。犯人が意外だったという感想があるみたいですが、意外も何も、誰が犯人でもかまわないようなストーリーなので、確かに僕も犯人はあてられなかったけど、意外性があるからではないです。犯人がわかったところで「ああ、この人なの」と思うだけですよね。動機にも深いものは何もなく、残念でした。ドキドキ度も、かなり低い。 [DVD(字幕)] 4点(2007-07-14 00:29:24) |
14. 頭頭 <ОV>
《ネタバレ》 とても好きです。僕はこれを、コメディとは思いませんでした。シリアスなテーマを、正面から撮っていった作品だと感じます。 松本をはじめ、すべての出演者たちの演技もすごくいい。 たんたんとした、ほの暗いトーンの中に「めちゃくちゃリアルなもの」が浮かび上がってくる。そんな作品です。 「頭頭」という非現実的なアイテムをぶち込むことで、世界観がぐっとリアルになる。 老人問題(と一言で片付けてしまうことには抵抗があるが)を取り扱ったものとしては、山田太一のいくつかの作品と並ぶ、名作であると思います。 ラストのオチも、「頭頭」がそれまで象徴してきたものが何であるかを思い出しながら見ると、まったく違う意味を持って、私たちの胸につきささってきます。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-06-06 12:43:04) |
15. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 絵の撮リ方、ストーリー、テーマと、どれをとっても質が高い。心神喪失者が減刑もしくは免刑されることについては、私も前々から異義をとなえていました。この問題に真正面から取り組んだ意欲作です。ただ、こういった良作が、テレビのゴールデンで放送されないところに、少し恐怖を感じますね。 この映画に出てくる裁判長の最後の方の態度と、なにかリンクするものがあります。監督がそこまで考えてああいうシーンを入れたとしたら、脱帽です。 ただ、わざとなんでしょうけど、セリフが聞き取りにくいのは、ちょっと疲れます。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-05-27 15:17:45) |
16. セブン
《ネタバレ》 「それで?」「だから、何?」 としか思わなかった。 [地上波(吹替)] 0点(2007-04-30 17:38:43) |
17. 秘密(1999)
《ネタバレ》 ラストの、胸キュンなオチが好きです。キュン! [地上波(邦画)] 7点(2007-04-26 13:26:41) |
18. マルコヴィッチの穴
《ネタバレ》 本当の自分とはなんでしょう? あなたは、いつも「誰か」を演じてはいませんか? あなたの恋人の、本当の姿とは何でしょう? あなたが愛しているのは、ほんとうにその人の中身ですか? といったテーマを、奇想天外な設定で描いた意欲作。人形師、俳優という職業に、それを象徴させているので、わかりやすくできています。全体的にまとまりにかけるのが欠点。 [地上波(字幕)] 6点(2007-04-23 08:59:52) |
19. ゴースト/ニューヨークの幻
《ネタバレ》 僕も、最後の勧善懲悪的なところは嫌いです。でも、全体としては好き。ストーリーの組み立て方もいいし、ロマンティックでいいです。純粋な娯楽作品としてみれば、この点数でOK! [地上波(吹替)] 8点(2007-04-22 12:13:05) |
20. CURE キュア
面白いです。深い! 説明的すぎないところも、いろいろ考えさせられてよい! 僕は、黒沢監督の作品では、他に「回路」「ドッペルゲンガー」「カリスマ」「叫」を見ました。この「CURE」だけが、突出して出来がいいです。「回路」は最悪でした。 [地上波(邦画)] 9点(2007-04-12 13:03:52) |