1. ローズマリーの赤ちゃん
ニューヨークの街並みを斜めから撮影してあるシーンがあるが、画面に釘付けになってしまう強いアクセントがこの映画のミソだと思う。それにところどころに散りばめられた複線の数々が絶妙。でもこの映画は母性愛を一番描きたかったんじゃないかと思う。自分の産んだ子供が恐ろしいのだけれども、恐る恐る見つつも子への愛を感じさせる表情。劇中を通してミア・ファローはホントに演技が巧い。 8点(2004-08-07 01:22:45) |
2. アラバマ物語
子供たちから見た父親の大きい背中、世の中にはびこる闇の部分におびえる子供たち。話の肝になっているのは父と子の部分だと自分は思う。清廉潔白な父だが父の関わる仕事は当然奇麗事だけでは済ませられない世界。子供達はそんな父親を見てさらに父に対する尊敬の念を深めていくところが最高。子役も可愛いし。しかしラストのオチがなぁ・・・。精神を患っている人をなぜかよく知っているので思うのだが、ああいうブウみたいな人物は危険ですよ。精神病だからといって差別したりするのは当然良くないが、あれは子供たちにも返ってくる可能性がある。ナイフでブスっとやって、子供達は助かったかもしれないが、一歩間違えれば宅間被告みたいになるで。ちょっと精神病に対する理解が足りないのではないか。それ以外はすばらしい完成度なのに最後でずっこけました。 6点(2004-03-28 12:16:57) |
3. メリー・ポピンズ
ミュージカル映画史に残る不朽の名作。あのアニメの滑らかな動きはさすがディズニーといったところ。とても楽しく、ほのぼのとした気持ちになっていく作品。しかし実は子供の視点を通して社会を痛烈に皮肉っている社会派映画でもあると思う。ただ単に子供向けの作品だと思って家族でほのぼの見るもよし、じっくり見て感慨に浸るのもよし。大人の視点からも子供の視点からも両方見られる奥深い作品。曲一つ取っても名曲ぞろいだし。 9点(2004-03-23 22:35:43) |
4. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 ジュリー・アンドリュースの声は本当に舞台をやっている ミュージカル女優の声で、うっとりしてしまう。 お気に入りのシーンは「17歳」の逢引のシーン。 二人の距離がお互いに縮まっていくのがよくわかる。 純粋な、幼い恋だと感じられる。 その後二人が道を別つので、余計に胸が締め付けられます。 一応ハッピーエンド的な終わり方をするが何か切ない。 この17歳の二人が心に引っかかってしまうから。 9点(2004-03-15 20:14:49) |
5. ウエスト・サイド物語(1961)
ストーリーを忘れて画面に食い入ってしまうほど この作品のダンスは魅力がある。胸の奥底からわいてくる ワクワク感というか・・。また、リタ・モレノの 上品ではないけどなんともいえない香りのしそうな魅力がたまらない。ただストーリー的にまずまずといったくらいだが それでもこの曲とダンスのすばらしさだけで8点つけられる。 8点(2004-03-15 20:04:39) |