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1.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》 
以前「君に読む物語」を観た時に「純愛ド直球ラブ・ファンタジー」と 書いたが、この映画も、そんな印象。リアルであるかどうかは、問題ではない。 森の地名や静流の病名などを明らかにしない事は、意図的な配慮だろう。 自分の心の中で「ただ一度のキスと思えるほどのキスをしているのか?」 「ただ一度の恋と言えるほどの恋をしているのか?」…と問い直せばいい。 まあ、ファンタジーとは言え、病院まで背負って走ったら、 揺さぶられて病状悪化するだろうな…なんて事も思うけども。 「絶対いい女になってみせる」いや、すでに充分過ぎるほど可愛らしい!。 それ以上、何処を変えようと?。「胸だって、お尻だって…」いや、 だから、そんな必要ないでしょ?!今のままで君は充分…などと考えていると、 むしろストーリーに入っていけない。 「恋」ゆえに静流が薬の服用を意図的に止めたのかは、ハッキリ言及されない。 「命がけの恋」を設定したいのは分かるが、この場合の(服用で左右される)成長は 身体であり精神ではない。本当の「恋」なら身体的変化は、問題にならないのだが。 ミユキを目指す事を止める、服用は続ける、写真の能力開花、実績、個展、 精神的に成長、瀬川くんとNYで再会、「お尻も胸も小さいけど、こんな私だけど…」 二人は幸せに暮らしました…じゃ、ダメ?。
[DVD(邦画)] 7点(2013-11-22 03:00:25)(良:1票)
2.  アメリ 《ネタバレ》 
10数年ぶりに鑑賞。自分が、あまりに内容を覚えていない事実に驚く。 この人だれだっけ?この後なんだっけ?の連続。歳は取りたくないもんだ。 この作品は、フランス語の響きとパリの町並みが背景にないと成立しないだろう。 画面全体から溢れ出す雰囲気そのものが楽しい。 アメリ幼少時代の「しかめっ面」から大人時代の「笑顔」への対比。 彼を前にして名乗る事が出来ず、バシャーと水の様に消えるシーンが好き。 なんという、いじらしさ・いとおしさ。惚れてまうがな。 アメリの魔法も完全ではないらしい。タバコ売り場の彼女とレコーダー男とは、 結局は上手く行かない…。何ごとも継続させるには、やはり本人の努力がないとね。 トゥトゥがカフェで働いていたら町中の男達が放っておかないと思うのだが…。 ま、それを言ったら映画にならないけど。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-21 02:29:44)
3.  ママの遺したラヴソング 《ネタバレ》 
冒頭から流れる「歌」がシブくていい。 様々な場面で「文学界の偉人たちによる名文句」が語られる。 「実は、あなたがパパだったのね」の流れは、のんびり進む。 映像と歌と気の利いた引用を楽しむ映画だと思う。 だからこそ「引用ばっかりじゃなくて、自分の言葉で語れ!」のシーンが印象的。 いい事、言うなあ。S・ヨハンソンの美しさといったら…、すさまじい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-11 13:37:45)
4.  私がクマにキレた理由 《ネタバレ》 
海辺の別荘入り口で奥様が「ハーバード男と付き合っても、悪い結果になる」 「私の事、何も知らないくせに!」と涙ぐむので、 てっきり「昔、この人も子守りだった所を金持ちMr.Xにナンパされたのか?」と 予想しましたが、そういう話じゃなかったみたい…。 ともかく、スカヨハが魅力的。他の人だったら観て無かったかも。 私もベビーカー返しに行きたいっ!。 母役の人は、ヒラリー・クリントンの若い頃みたいですね。 金持ちの考える子どもの誕生会は、仏製パントマイム!。確かに、怖いヨ。 友人の言う「楽に見える道ほど、地雷だらけ」。いいっスね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-21 00:11:45)
5.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
ファッションを極めていくとアートになる。工業製品のデザインも同様。 そうかも知れないと思いつつ、でも、流行なんて一過性じゃない?。 この映画を男目線で観ていると「アン・ハサウェイ、何着てようが超かわいい…。 服なんて、どうでも良いよ」と思う自分を再認識。良くも悪くも人間、中身。 冒頭、朝の身支度シーンは、多分「ダサい女とイケてる女の対比」だったと思うけど、 正直、違いが分からなかった。どっちもステキなんですが…?。 彼氏が不思議だ。仕事で忙しそう、誕生日に会えなかった…それくらいの事で、 「別れよう」だと???!!!。そんなバカな!。アン・ハサウェイだよ?。 まだ、たかが数ヶ月の出来事なのに。私だったら、出勤前の買い出しを一緒に手伝うよ。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-10 02:18:03)(笑:1票)
6.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
「東京は、こんな風じゃない」と言う人も沢山いらっしゃると思いますが、 すみません、こんなもんですよね?。実にサエない東京の町並み。 他の映画で実際以上にカッコよく日本が写ってると嬉しくなったりするもんですが、 この映画は、そのまんまの正直な東京。雑多で汚く品の無いネオン、ダサいタクシー、 ゲーセンで太鼓たたいてる若者、変な英語のマッサージ女、マニュアル通りの病院受付、 違いが分からないメニューの写真、アホっぽいバラエティ、アホっぽい司会者。 あ~、恥ずかしい。これがローマ、パリ、ロンドン、ニューヨークだったら、 旅行者は、むなしい虚無感に襲われたりしないのでは?。 そういう街が持っている奥行き、歴史、活気が伝わって来るのだと思う。 この映画を薄っぺらと批判するより、東京という街の薄っぺらさに気が付きたい。 戦後ドタバタと作って来た子どもの街なのよ。ソフィア、見抜いたんだね。 それにしても、スカーレット・Jの美しさが際立つ。ごめんよ、こんな街で。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-07 02:19:48)(良:1票)
7.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
そんな映画があったんだ…ぐらいの気持ちで鑑賞。 そしたら、いやはやメッケモノじゃーありませんか!。 数あるヴァンパイヤ物の中でも、なかなかの傑作だと思う。 人類が皆ヴァン化し過ぎて食料(生き血)が足りない…そんな筋が新しい。 現実の国際社会における食糧問題を皮肉っているようにも見える。 ヴァンパイヤは想像上の生き物だが、妙な超人ではなくリアルに描いて欲しい。 この作品では、寿命こそ延びるが、異常な怪力になったり跳び回ったりはしない。 紫外線に弱くなる、通常の食物を受け付けなくなる、人間の血液を欲し血から養分を得る、 ストローみたいな犬歯で吸うのではなく出血した血を普通に飲み込む…など、描き方が自然だ。 そんなこんなはDNAが変化すれば有り得るんじゃないかと思えるギリギリのライン。 でも、ほんの一瞬だったが「鏡に映らない」という描写は止めて貰いたい。 いくら体質が変化したとしても、それは物理的にオカシイだろ?。 軍人たちが人間に戻った途端、次々と旧友に喰われるシーンは見事だ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-07 02:16:11)(良:1票)
8.  きみに読む物語 《ネタバレ》 
純愛ド直球ラブ・ファンタジー。 今回2度目の鑑賞だが、かえって2度目の方が良かった。 1度目は「この先、どうなるの?2人は、大丈夫なの?」と、観ている間、ずっと気にし過ぎていた。 科学的な検証は横に置き「現代版おとぎ話」として受け止めたら、どうだろう。 こんな風に人を愛せたら、こんな風に生きられたら、そして、こんな風に2人で一緒に死ねたら…。 美しい映像と王道のストーリーをなぞるうちに、なぜだか無性に泣けて来た。 しかし、一方でロン。金持ちなのに徴兵され、戦争でボロボロ。 病院で出会った天使の様な女性と婚約。性格も良さそう。 でも、あんなこんなで結婚寸前にフラれる。元カレとヨメが…。マジで?。 ああ、もう、それは恐ろしいほどのホラーだよぅ…。慰めようが無い。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-03 23:33:13)(良:1票)
9.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
90分にまとめてくれて、ありがとう。そんな感じ。 2時間モノにしていたら、ダレてしまっただろう。 題名からして多重人格モノだろうと分かってしまうのだが、 それでも、90分しっかり楽しませてくれる。 都合よく人が集まったり、都合よく洪水だったり、 都合よく電話も無線も通じなかったり…その辺の諸々も、 おっさんの頭の中なら合点が行く。 他の映画なら御都合と批判されがちな点を逆手に取った脚本は、見事だ。 やっぱり殺人人格は、最後まで残るんだろうな…と予感させるわけだが、 この女が意外と凶暴なのか?と思っていたら、あらま、ボウヤだったのね。 複数の人格が脳内で出会い殺し合う…いいんじゃないスか?。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-10-03 23:22:59)
10.  ジャンパー 《ネタバレ》 
ヒロイン見て「相川七瀬か?」と思いつつ鑑賞。 全然、正義に目覚めない珍しい主人公。それならそれで悪くは無いのだが、 彼の曖昧な表情と一緒で、最後まで善悪が中途半端に進む。 いっそジムキャリーみたいなイタズらっ子面で、 世界中で悪い事さんざんやっちゃうもんね!という笑い話にするか、 ウィル・スミスの「ハンコック」みたいに(少し内容、忘れてるけど)、 渋々ながら世の為に活躍するようになる話の方がいいのでは?。 母親も不思議だ。「お逃げなさい」と言うだけで「正しい事に使うのよ」程度の言葉もない。 あの母こそが「身を潜めつつ世界を救ってる政府公認ジャンパー」だと思ったのに…。 あれれ?。サミュエルは、アイアンマン同様で得体の知れない秘密組織のトップ役が似合う。 この映画の続編は止めて、ジャンパー君も「僕は、すっかり改心したよ」と アベンジャーズに参加すればいいのでは?。ところで、あの能力をフルに使い、 しかし世間にバレず、道徳的にアウトじゃない金の稼ぎ方は、何でしょう。 え~、取り合えずマフィアの隠し金庫から盗むってのは、どう?。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-10-03 23:12:56)
11.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 
ああ~もうっ!、オレなら、もっと上手くカクマってあげるのにっ!と思わずにいられない。 エリ「わたし、女の子じゃないよ」えっ?!え~っと、それは、ちょっと…。 それにしても、パパの血狩り雑過ぎ。そんな見晴らしの良い所で吊るさなくても…。 でも、もう彼は疲れていたのかな。終わりにしたかったのだと思う。 今まで、何百何千と手に掛けて来たのだから。 やはり、きっと彼も幼い頃あの子に恋した少年なのでしょう。 しかし、もっと上手い方法があるような気がするのだが。 あの子の身体能力が有れば、人里離れた場所で足が付かない様な獲物を見付けるとか。 輸血・献血が一般的な現代社会なら、その手の医療関係の仕事にパパが就くとか。 ラスト、オスカーと2人の生活が上手く行く事を願いつつ終わる。 希望と不安とが揺られつつ。最後のモールスは、なんて言ってるんだろう。 それを表示せず、観た人に考えさせるラストで正解なのかな…。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-27 03:20:07)
12.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
美しいばかりの人物・物語にしなかった事は、有意義かも知れない…と思うけど、でも、ねえ。 夫の側にしたって「君が死ぬまでに(一緒に)したかった10の事」が有るだろうに。 いつ子ども達に伝えるかは別として、告知の後、余命に関し夫には伝えるべきだろう。 この場合、事実を伏せておく事が優しさや配慮とは思えない。 たまたま隣に居た、たまたま同じ名前の女性を「自分亡き後のダンナにピッタリだわ!」と 思ってる風だが、まったくもって妻側の自己満足なのでは?。浮気の穴埋めのつもりか?。 ヒゲのオッサンも「以前から恋していた誰か。せめて死ぬ前に告っておきたい」じゃなく、 最近ランドリーで出会っただけの「どうって事ない他人」。 上手く死ねなかった女の物語…って題名の方が合ってるのでは?。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-06-20 22:27:12)
13.  ハルク
この女優さん、なんとかコネリーに似てるな。新しい人かな…。美しい人だな。 この人の他の出演作も見てみよう…と思ってたら、ジェニファー本人でした。若!。 あ、そうか。そもそも「ハルク」自体が結構前の映画なのか。 内容は…。まあ、とにかく長過ぎ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-01-02 22:36:28)
14.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
「シックス」より「アザ」に近いかな?。恨みより戸惑いが課題らしい。 「アザ」は、全編に漂う冷感・低温感が良かった気がする。二コール真っ白だし。 それがオチと繋がり全体に一体感を感じられた。こちらは、ずいぶん温かモード。 サスペンス感無いなあ…と思いつつ観続けたが、そういう話だったのね。 主人公2人の心の交流も、持ってるコーヒーも、運転してる日常も、 なによりアンの笑顔が温かい。現世との辻褄が合わないので(その車、無人で動いてるわけ?)、 「人」に限らず、彼らの「生活空間自体」が「別世界」と考えた方がしっくり来る。 でも、そうなると事故機保存現場があるってのは、ちょっと不自然か?。 海に入っても寒くない…、そりゃそうだ。私も死んだら犬に会いたい。 「天国一歩手前物語」って事ですな。
[DVD(字幕)] 5点(2010-01-05 01:25:58)
15.  コールド マウンテン 《ネタバレ》 
「一目会っただけで、それほどまでの感情を抱くのか?」と疑問を抱く方が多いようだが、 まあ昔の恋愛は、ある程度そのような傾向があったのではなかろうか。日本でも。 数分おきにメール交換の現代からは、なんとも想像しにくいが。 想像で補足するなら、俳優デビューもせず、田舎に無口なジュード・ロウが暮らしていたら、 ふらっとやって来たニコールを見て「運命の人だぁ!」と確信するのも分からなくない。 「今までの女性は、なんだったんだ」的な圧倒的美しさでは、ある。確かに。 そりゃ、私だって命がけで戻るよ。さして憎くも無い他人を殺してる場合じゃあねー。 ナタリー好演。素晴らしい。あそこで、未亡人ナタリーの寂しさを描きたい意図は、良く分かる。 しかし、どんな「ならず者」が徘徊してるか分からない戦時下で、家に男を入れるか?。 普通なら「銃を向けながら物置だけ貸す。窓から彼の背格好を見て夫を想う。 次の日、軍人が来て危険な目に会う。追っ払ったはすの彼が助けてくれる。 その夜“隣りで寝て欲しい。でも何もしないで”。堪えていた涙が溢れる」って順番じゃない?。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-24 18:30:27)
16.  ブラインドネス 《ネタバレ》 
盲目となった事で人間の本性が見えやすく…ってな事を描きたいのだろう。 そうなると「女を出せ~」も「通常視力妻が居るのに、なぜか浮気」も省けないらしい。 「列から離れただけで銃声・射殺・パニック」も無理が有り過ぎ。 そういう場面を撮りたかったんだろうけど、拡声器使って「戻れ!こら!」で用が足りる。 「辻褄合わないけど“極限状態の集団・人間心理”って事で、ま、いっか」な甘さが見え隠れ。 盲目集団の中で可視の彼女は、いわば「超人」。点字が読める程度の話じゃない。 あれじゃ、なぜか戦わないスーパーマン。「何やってんの?じれってー」というストレスが拭えない。 事前に「虫も殺せない気弱女」だと描写しておけば、なんとかなったか?。 しかし、そもそも演じてるのが「強い女ジュリアン」だから、それも無理。 他のコメントにあったが、3階にも「見える男」が必要だったかも?。 不満点を並べても、つまらない。「自分だったら、どう行動しただろう」と考える良い題材になった。 どんな映画にも言える事だが、ストーリーに助けられて、自分の思考が「見え」て来るのが面白い。 最後に、木村佳乃。頑張ってたけど、あそこでカメラに目が合っちゃなー。
[DVD(字幕)] 6点(2009-05-15 18:52:01)(良:1票)
17.  ハプニング 《ネタバレ》 
植物ナメてると怖いよ~みたいな受け取り方で良いのかも。 自然界への畏怖…あたりがテーマかと思われるが、そう言うとやや大袈裟。 多大なる期待を抱かずに鑑賞すれば、まあ楽しめる映画だと思います。 ラストは、フランスでも起きてしまいました…な、お決まりのパターン。 現実味を出す為に、途中、尤もらしくネズミの集団自殺(実話?)などの情報を盛り込んだら 良かったのか?。衝動的に自殺を意識させるけど、(飛び降り以外は)割と方法に関して理性的。 拳銃拾ってから使用するとか、芝刈り機とか。植物も器用な物質を作り出すもんだ。 個人的なハプニングは、若かりし頃のメグ・ライアンに出会えたかの様なアルマ。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-08 21:32:07)
18.  ミスト 《ネタバレ》 
「こんのくそばばぁ~」的な気分になりたい時(そんなの無いか…)に最適な映画。 ラストは、名作「猿の惑星」の「ここは、地球だったのか!」みたいにしたかったんだろうけど、 遠く及ばない無理やりな展開。比べる事自体、怒られそう?。 霧が晴れたら「そうだったのか!」の「衝撃」を持って来たい思惑がミエミエ。 命がけでスーパー脱出を実行した彼らが自死を選択する事自体が不自然。 どう考えても、あの4人(少なくとも大人3人)なら最後の弾丸まで使って戦うだろう。 息子を撃つなんて、有り得ない。不自然に死を選ばせるから、衝撃が活きて来ない。 「カモーン!」言ってる場合じゃねえだろ?。でも、低予算で頑張った。あのバアさんも見事。 まあ、人間誰しも見通しの悪い状況の中で焦ると、 選択を誤ってしまう事がありますわな…と、人生の教訓とするか。
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-08 21:15:45)
19.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
素晴らしい。何が正義で何が悪か観る者を揺さぶる混沌ぶり。 他のヒーロー物では、とても描けないであろう世界は、バットマンにぴったり。 船のシーン「実は、スイッチを引いた方が自爆する」と言う罠だと思っていた。 「罪人は、死んでも仕方ない。カチッ(一般市民)」自分達が爆破。 「キャハハハ!(ジョーカー)」...と思ってたけど、違った。 ダークなストーリーの中、あそこで「希望の光」を見せるのだが、ある意味で不思議。 「バットマン、顔出しやがれ」「暴露男、殺してしまえ」が市民の本性だったのに...。 直進しか出来なさそうな極太タイヤ・バイク最高!。どうやって、曲がるんだ?。 他の人も書いてるけど、題名「暗黒の闇」だと思ってた。 最後で「騎士」って、そっちか!。素直に驚いて楽しめた。むしろラッキー?。
[映画館(字幕)] 7点(2008-08-25 00:50:01)
20.  崖の上のポニョ 《ネタバレ》 
「桃から子どもが生まれたりしない」「水の中で息なんて出来っこない」 そんな事を言い出したら、桃太郎も浦島太郎も楽しめない。 この映画は、御伽噺を味わえなくなった大人たちに向けてのプレゼントとも言えるだろう。 色鉛筆で描いた様な雲、空、水の中。まるで、絵本の中へ迷い込んだ様な 柔らかい気持ちにさせてくれる。ポニョが津波に乗って...と言うより、 「ポニョの気持ちが津波になって」ソウスケの元へ急ぐシーン。泣けた。 「あなたは、こんなにも真っ直ぐ誰かを好きになった事がありますか?」 と監督から問われているかのような気がした。 フジモトの声は、むしろ、ああ言う感じが良い。 宮崎監督は、今回特に手描きの絵に拘っているそうだが、声も同じでは?。 上手過ぎる本職の声優よりも、手作り感の残る録音にしたいんじゃないかな?。 まるで親が子に絵本を読む時の様に...
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-25 00:37:29)(良:2票)
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